10 / 178
第二話 指のない人形使い
指のない人形使い 一
しおりを挟む
第一話、おたのしみいただけたでしょうか。魂売りやら、魔法やら、呪いやら悪魔やら、いろんなものが出てきましたね。きっと読んでいるひとは頭がごちゃごちゃして大変だったでしょう。なにせ書いてるわたしが大変でしたから。
でもご安心ください。難しい話はもう終わりました。ここから先は彼らのゆったりした日常です。のんびりだらだら、たまに駆け足なレオとアーサーの平和な日常が繰り広げられます。少しだけ怖い話や、大変なこともあるかもしれませんが、きっとゆったりおたのしみいただけると思います。
もっとも、わたしの稚拙な文章ではいまひとつかもしれません。なにせわたしは毎日ばくちを打って遊んでばかりの、どうしようもないろくでなしですから。書くものもいいかげんで、文章も素人丸出しです。
でも、案外まじめなひとよりおもしろいかもしれませんよ。なにせ名人というのは頭のおかしなひとばかりだそうですから。
第二話 指のない人形使い
ぼくは季節の中でどれが一番好きかと訊かれたら、たぶん春と答えるだろう。
春はいい。あたかかくて、そこらじゅうにいのちの息吹を感じる。花は咲き乱れて目にもよく、甘い香りも心地よい。鳥のさえずりもこころなしか明るく聞こえ、大地すべてが歌っているような気さえする。
ぼくはそんな春の青空の下で薪割りをしていた。レオはお風呂に入るのが好きで、ぼくはその風呂の湯を沸かすための薪を用意していた。
たしかに風呂は気持ちいい。あたたかいお湯に浸かると、体じゅうがじんと痺れて、汚れだけじゃなくて疲れも取れる気がする。ここに来るまでお風呂なんて入ったことなかったから、こんなにいいものだと思わなかった。いまではほとんど毎晩浸かっている。
でもこんなにあたたかい日和なのにわざわざ昼間から入るなんて、レオはよっぽどお風呂が好きなのかな。もちろん薪割りや風呂焚きなんて雑務は本来使い魔にやらせるものだけど、レオが、
「おまえの沸かした湯に入りたいんだ」
なんて言うからぼくはわざわざ汗水垂らしてこんなことをしている。まあ、こんなことでレオがよろこんでくれるなら別にいいけどさ。どうせ暇だし、動かないでいるとなまっちゃうしね。剣の稽古だと思えばちょうどいいや。
ぼくは十分な量の薪を用意して、早速風呂を沸かしはじめた。風呂は館とは別に作られた小屋にあり、屋根付きの廊下で繋がっている。その小屋のひさしの下に焚き口があり、ぼくは不慣れな手つきで薪を燃やした。そうして火の番をすること一時間、浴室に入り、だだっ広い浴槽の湯に手を入れると、いい感じに熱くなっていた。
「おーい、お風呂が沸いたよ」
ぼくは早速リビングのソファでうたた寝するレオを呼びに行った。
「ん、ああ。風呂か」
風呂か、じゃないよ。けっこう大変だったんだから。
「ありがとう。それじゃ早速いただこう。ところでわたしは着替えるが、おまえはどうする?」
「え? 着替え?」
「おまえも着替えるのならアルテルフに服と下着を持って来させるが、どうするかと聞いているんだ」
「ちょっとまって、ぼくも入るの?」
「いやなのか?」
「いやじゃないけど……」
「なら来ればいい」
「だけど、いっしょに入ったらどうせまた……」
「いいじゃないか」
「でもまだ昼間だよ」
「昼のなにが悪い」
なにがって、ぼくは騎士だよ。高潔をモットーとし、常に男として立派でなくちゃいけないんだよ。それが昼間から美女とお風呂に入って、そんなことをするなんて……
「ふうん……おまえ、また騎士は高潔でなければならないとか考えているんだろう」
「そ、そうだよ」
「男として立派でなくてはならない、などと考えているんだろう」
「その通りだよ」
「ふふ、ははは」
な、なにがおかしいんだよ。
「おまえ、このあいだはヴルペクラに散々鳴かされたそうじゃないか」
「えっ!?」
「あいつ笑っていたぞ。おまえがかわいいから、つい十本の指を長いイカの足に変えて巻きつけてやったら、男とは思えない声でひいひい鳴いたそうだな」
「げえっ!」
な、なんでそんなことレオに話すのさ! 言わないでって言ったのに……
「おまえに犯されたくて寝たのに、途中からあべこべに犯してしまったと大笑いしていたぞ」
ううっ、恥ずかしい!
「それに、あんなところまでやられてしまったそうだな。それでまだ、おまえは自分が立派な男だと言うつもりか?」
「や、やめてよ!」
「騎士というのはあんなところをいじめられてひいひい鳴くものなのか?」
「レオ!」
ひどいや。レオに話すヴルペクラもひどいけど、それを言うレオもひどい。ぼくは恥ずかしくってもうどうしようもないよ。
「しかしな、わたしは悔しい」
「え?」
「いくらあいつが悪魔の眷属とはいえ、まさかイカの足で襲うなどというすごいわざを使うとは思わなかった。このまま黙っていてはわたしの面目が立たん」
面目って、いったいなんの面目だ? そんなことで張り合う必要があるのか?
「もしおまえがヴルペクラのわざに魅了され、わたしから離れてしまったらと思うと気が気でならん」
「そ、そんなことあるわけないよ。ぼくは君をこころから愛していて、なにがあったってほかのひとを愛したりなんか……」
「いいや、ある」
「な、ないよ」
「だからわたしは新たなわざを覚えた」
「は?」
「ヴルペクラ以上におまえを鳴かせ、もう一生わたしなしでは生きられないような、ものすごいわざを習得した」
も、ものすごいわざ……?
「このわざを使えばイカの足など取るに足らん。おまえは体だけでなく頭までとろけ、さもすれば気を逸してしまうかもしれん」
あ、あのイカの足が取るに足らない……? 気を逸してしまう……?
「どうだ、なにをするか気になるだろう」
き、気になる……
「してほしいだろう」
う……うう…………
「それには風呂が一番でな。早速試そうと思ったが、そうか、いやなら仕方ない」
「え……」
「元々おまえは、わたしがひとりで入るものだと思っていたのだろう? ならいいさ。わたしはひとりでゆっくり湯に浸かるとしよう」
「そ、そんな……」
「なんだ?」
「う……」
「言いたいことがあるならはっきり言え」
「それは……」
レオは口ごもるぼくを見て、ふふっと勝ち誇った笑みを浮かべた。そして、
「来い。来たいんだろう。わたしと風呂に入りたいんだろう。着替えは用意させておく。わかったらさっさと行くぞ」
レオはぼくの腕をつかみ、強引に引っ張った。別に彼女は腕力があるわけじゃない。抵抗しようと思えばいくらでも踏ん張れる。騎士として欲望に負けてはいけない。騎士として立ち止まらなければならない。だけど、足が勝手に……
「ふふふ、てこずらせおって。ああ、たのしみだなぁ。おまえはいったいどんな声を上げるんだろうなぁ」
そう言ってレオは欲望と悪意の混ざったような笑顔を作り、
「ああ、昂る。昂ってしまう」
と、すでに愉悦を帯びた吐息を漏らした。
その、レオの歩く先に、
「にゃあ」
ふと、レオの飼い猫——シェルタンが現れた。どういうわけかシェルタンは人語を解す。そしてレオはシェルタンの言うことがわかる。
「なに?」
レオは眉をひそめて立ち止まり、
「客だと……?」
と不満をあらわにして言った。
「にゃあ」
「もう庭まで来ているだと?」
はあ……とレオは深くため息をついた。
「なんて間の悪い……せっかくアーサーにあれをしてやろうと思ったのに」
そう言ってレオはぼくの手を離した。
た、助かった……もう少しで騎士道を踏み外すところだった。ぼくは完全に欲望に負け、男子としてあるべき姿を失っていた。
レオがなにをするつもりだったのかは正直興味がある。あのイカの足以上のわざがどんなものか、味わってみたいというのが本音だ。しかしぼくは騎士として、昼間からそんなみだらなことに没頭するわけにはいかない。
「アーサー、悪いが火の始末を頼む。わたしは先に客の相手をしてくるから、おまえもそのあとで来い」
「ああ、わかったよ」
「まったく、つまらない客だったら殺してやる」
そう言ってレオはスタスタと庭に歩いて行った。怖いこと言うなぁ。レオなら本当にやりかねない。早いところ火を始末して、ぼくも庭に急ごうっと。
でもご安心ください。難しい話はもう終わりました。ここから先は彼らのゆったりした日常です。のんびりだらだら、たまに駆け足なレオとアーサーの平和な日常が繰り広げられます。少しだけ怖い話や、大変なこともあるかもしれませんが、きっとゆったりおたのしみいただけると思います。
もっとも、わたしの稚拙な文章ではいまひとつかもしれません。なにせわたしは毎日ばくちを打って遊んでばかりの、どうしようもないろくでなしですから。書くものもいいかげんで、文章も素人丸出しです。
でも、案外まじめなひとよりおもしろいかもしれませんよ。なにせ名人というのは頭のおかしなひとばかりだそうですから。
第二話 指のない人形使い
ぼくは季節の中でどれが一番好きかと訊かれたら、たぶん春と答えるだろう。
春はいい。あたかかくて、そこらじゅうにいのちの息吹を感じる。花は咲き乱れて目にもよく、甘い香りも心地よい。鳥のさえずりもこころなしか明るく聞こえ、大地すべてが歌っているような気さえする。
ぼくはそんな春の青空の下で薪割りをしていた。レオはお風呂に入るのが好きで、ぼくはその風呂の湯を沸かすための薪を用意していた。
たしかに風呂は気持ちいい。あたたかいお湯に浸かると、体じゅうがじんと痺れて、汚れだけじゃなくて疲れも取れる気がする。ここに来るまでお風呂なんて入ったことなかったから、こんなにいいものだと思わなかった。いまではほとんど毎晩浸かっている。
でもこんなにあたたかい日和なのにわざわざ昼間から入るなんて、レオはよっぽどお風呂が好きなのかな。もちろん薪割りや風呂焚きなんて雑務は本来使い魔にやらせるものだけど、レオが、
「おまえの沸かした湯に入りたいんだ」
なんて言うからぼくはわざわざ汗水垂らしてこんなことをしている。まあ、こんなことでレオがよろこんでくれるなら別にいいけどさ。どうせ暇だし、動かないでいるとなまっちゃうしね。剣の稽古だと思えばちょうどいいや。
ぼくは十分な量の薪を用意して、早速風呂を沸かしはじめた。風呂は館とは別に作られた小屋にあり、屋根付きの廊下で繋がっている。その小屋のひさしの下に焚き口があり、ぼくは不慣れな手つきで薪を燃やした。そうして火の番をすること一時間、浴室に入り、だだっ広い浴槽の湯に手を入れると、いい感じに熱くなっていた。
「おーい、お風呂が沸いたよ」
ぼくは早速リビングのソファでうたた寝するレオを呼びに行った。
「ん、ああ。風呂か」
風呂か、じゃないよ。けっこう大変だったんだから。
「ありがとう。それじゃ早速いただこう。ところでわたしは着替えるが、おまえはどうする?」
「え? 着替え?」
「おまえも着替えるのならアルテルフに服と下着を持って来させるが、どうするかと聞いているんだ」
「ちょっとまって、ぼくも入るの?」
「いやなのか?」
「いやじゃないけど……」
「なら来ればいい」
「だけど、いっしょに入ったらどうせまた……」
「いいじゃないか」
「でもまだ昼間だよ」
「昼のなにが悪い」
なにがって、ぼくは騎士だよ。高潔をモットーとし、常に男として立派でなくちゃいけないんだよ。それが昼間から美女とお風呂に入って、そんなことをするなんて……
「ふうん……おまえ、また騎士は高潔でなければならないとか考えているんだろう」
「そ、そうだよ」
「男として立派でなくてはならない、などと考えているんだろう」
「その通りだよ」
「ふふ、ははは」
な、なにがおかしいんだよ。
「おまえ、このあいだはヴルペクラに散々鳴かされたそうじゃないか」
「えっ!?」
「あいつ笑っていたぞ。おまえがかわいいから、つい十本の指を長いイカの足に変えて巻きつけてやったら、男とは思えない声でひいひい鳴いたそうだな」
「げえっ!」
な、なんでそんなことレオに話すのさ! 言わないでって言ったのに……
「おまえに犯されたくて寝たのに、途中からあべこべに犯してしまったと大笑いしていたぞ」
ううっ、恥ずかしい!
「それに、あんなところまでやられてしまったそうだな。それでまだ、おまえは自分が立派な男だと言うつもりか?」
「や、やめてよ!」
「騎士というのはあんなところをいじめられてひいひい鳴くものなのか?」
「レオ!」
ひどいや。レオに話すヴルペクラもひどいけど、それを言うレオもひどい。ぼくは恥ずかしくってもうどうしようもないよ。
「しかしな、わたしは悔しい」
「え?」
「いくらあいつが悪魔の眷属とはいえ、まさかイカの足で襲うなどというすごいわざを使うとは思わなかった。このまま黙っていてはわたしの面目が立たん」
面目って、いったいなんの面目だ? そんなことで張り合う必要があるのか?
「もしおまえがヴルペクラのわざに魅了され、わたしから離れてしまったらと思うと気が気でならん」
「そ、そんなことあるわけないよ。ぼくは君をこころから愛していて、なにがあったってほかのひとを愛したりなんか……」
「いいや、ある」
「な、ないよ」
「だからわたしは新たなわざを覚えた」
「は?」
「ヴルペクラ以上におまえを鳴かせ、もう一生わたしなしでは生きられないような、ものすごいわざを習得した」
も、ものすごいわざ……?
「このわざを使えばイカの足など取るに足らん。おまえは体だけでなく頭までとろけ、さもすれば気を逸してしまうかもしれん」
あ、あのイカの足が取るに足らない……? 気を逸してしまう……?
「どうだ、なにをするか気になるだろう」
き、気になる……
「してほしいだろう」
う……うう…………
「それには風呂が一番でな。早速試そうと思ったが、そうか、いやなら仕方ない」
「え……」
「元々おまえは、わたしがひとりで入るものだと思っていたのだろう? ならいいさ。わたしはひとりでゆっくり湯に浸かるとしよう」
「そ、そんな……」
「なんだ?」
「う……」
「言いたいことがあるならはっきり言え」
「それは……」
レオは口ごもるぼくを見て、ふふっと勝ち誇った笑みを浮かべた。そして、
「来い。来たいんだろう。わたしと風呂に入りたいんだろう。着替えは用意させておく。わかったらさっさと行くぞ」
レオはぼくの腕をつかみ、強引に引っ張った。別に彼女は腕力があるわけじゃない。抵抗しようと思えばいくらでも踏ん張れる。騎士として欲望に負けてはいけない。騎士として立ち止まらなければならない。だけど、足が勝手に……
「ふふふ、てこずらせおって。ああ、たのしみだなぁ。おまえはいったいどんな声を上げるんだろうなぁ」
そう言ってレオは欲望と悪意の混ざったような笑顔を作り、
「ああ、昂る。昂ってしまう」
と、すでに愉悦を帯びた吐息を漏らした。
その、レオの歩く先に、
「にゃあ」
ふと、レオの飼い猫——シェルタンが現れた。どういうわけかシェルタンは人語を解す。そしてレオはシェルタンの言うことがわかる。
「なに?」
レオは眉をひそめて立ち止まり、
「客だと……?」
と不満をあらわにして言った。
「にゃあ」
「もう庭まで来ているだと?」
はあ……とレオは深くため息をついた。
「なんて間の悪い……せっかくアーサーにあれをしてやろうと思ったのに」
そう言ってレオはぼくの手を離した。
た、助かった……もう少しで騎士道を踏み外すところだった。ぼくは完全に欲望に負け、男子としてあるべき姿を失っていた。
レオがなにをするつもりだったのかは正直興味がある。あのイカの足以上のわざがどんなものか、味わってみたいというのが本音だ。しかしぼくは騎士として、昼間からそんなみだらなことに没頭するわけにはいかない。
「アーサー、悪いが火の始末を頼む。わたしは先に客の相手をしてくるから、おまえもそのあとで来い」
「ああ、わかったよ」
「まったく、つまらない客だったら殺してやる」
そう言ってレオはスタスタと庭に歩いて行った。怖いこと言うなぁ。レオなら本当にやりかねない。早いところ火を始末して、ぼくも庭に急ごうっと。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冴えない建築家いずれ巨匠へと至る
木工槍鉋
ファンタジー
「建築とは、単なる箱を作ることではない。そこに流れる『時』を設計することだ――」
かつてそう語り、伝説の巨匠と呼ばれることになる男も、かつては己の名前に怯えるだけの冴えない二級建築士だった。
安藤研吾、40代。独立したものの仕事はなく、下請けとして「情緒のない真四角な箱」の図面を引き続ける日々。そんな彼が恩師に教えられた座標の先で迷い込んだのは、昭和初期を彷彿とさせる、魔法のない異世界だった。
現代の建築知識、そして一釘一釘を大切にする頑固大工との出会い。 「便利さ」ではなく「住む人の幸せ」を求めて、研吾は廃村に時計台を建て、水路を拓き、人々の暮らしを再生していく。
異世界で「百年の計」を学んだ研吾が現実世界に戻ったとき、その設計は現代の建築界をも揺るがし始める。 これは、一人の男が仕事への誇りを取り戻し、本物の「巨匠」へと駆け上がるまでの、ひたむきな再建の記録。
背徳のミラールージュ(母と子 それぞれが年の差恋愛にのめり込んでいく鏡写し)
MisakiNonagase
恋愛
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。
しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。
母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。
その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。
純愛か、背徳か。4年付き合った恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。
交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密
まさき
青春
俺は今、東大院生の実験対象になっている。
ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。
「家庭教師です。住まわせてください」
突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。
桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。
偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。
咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。
距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。
「データじゃなくて、私がそう思っています」
嘘をついているような顔じゃなかった。
偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。
不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる