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第二十二話 妖鳥は夜にまたたく
妖鳥は夜にまたたく 三
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「そうして歩くと広い森があり、黒猫が待っていたんです」
話し終えたノクチュアは苦しげにまぶたを閉じた。
なるほど、言いにくいはずだ。なにせこれは罪の告白だ。場合によっては裁きを受ける。
だが、レオはむしろ悪党を好む。
「なるほど、甘かったな」
レオは冗談話を聞いたときのようにケラケラ笑い、
「夜、活動する魔は、昼、寝ていることが多い。中には魔力の放出を抑えるため存在を封印している場合もある。見誤ったな」
ノクチュアはやや呆気に取られ、「へ?」という顔をした。まさか悪行のレクチャーを受けるとは思わなかっただろう。
「あの……このことはどうか役人には……」
おどおど言うと、
「安心しろ。わたしは正義がきらいだ」
と返され、「よかった……」と疲れた笑いを見せた。
「さて、どう解決するかだ」
レオは腕を組み、むむと考えた。
「退魔師が払えんのだろう。これはちと難しいぞ」
そうか、退魔師が払えないと難しいのか。……退魔師ってなに?
「なんだ、おまえ知らずに聞いていたのか」
「だってぼく魔術師じゃないもの」
「まあそうか。いいか、退魔師というのは、結界や護符をメインに活動する魔術師のことだ」
結界や護符?
「結界というのは、魔物など“かたちのないもの”が入れないよう壁を作る魔法だ。護符というのは、結界などの魔法をお守りなどの小物に付与し、持ち運びできるようにしたものだ。どちらも長期の空間魔法で、扱うには才能がいる」
ふーん……空間魔法ってなんだっけ。
「それも忘れたのか。魔法には、魔力を炎や雷に変換する“変換魔法”と、“顔を覚えられない魔法”や“聞かれない魔法”のように、対象に付着して状態を付与する“状態魔法”の二種類がある。その状態魔法の派生として“空間魔法”がある」
ふむ……
「この空間魔法は通常の魔法と違って魔力で打ち消せない。おかげで結界はどんな強力な魔物でも防ぐことができる」
なるほど……
「ただしおそろしく難しいぞ。なにせ土地や空間に状態を付与するんだからな。こればかりはわたしでも不可能だ」
えっ、レオができないの?
「あたりまえだ。ひとには得手不得手というものがある。たとえばわたしは国ひとつ滅ぼせるほど膨大な魔力を放てるが、細かいことが苦手だ。逆にアクア様は魔力の濃縮や細かいわざが得意で、だから魂を液体に溶かして薬にするなどというとんでもないことができる」
魔法にも得手不得手があるのか……
「空間魔法は複雑でな。わたしが結界を張れたとして、よくて半日だろう。これを年単位で持たせられるのが退魔師だ」
なるほど……つまり退魔師っていうのは、結界を張る才能のある魔術師のことをいうんだね。
「おまえにしてはめずらしく理解がいいな。感動したぞ」
なに言ってるんだよ。ぼくはこう見えて頭いいんだから。
「まあ、退魔師をやるには結界だけじゃないんだがな。ともかく、魔物を払うわざを多く持つ退魔師が逃れられんのだから、ことはそう簡単ではない」
レオは再び考え込んだ。ノクチュアは心細げだ。なにせ逃げても逃げても追ってくる目が今夜も現れるんだ。やっと助かると思ったところでこれじゃ、一生このままなのかと不安だろう。ま、最初から悪いことなんてしなきゃよかったんだろうけど。
「宝玉とやらを戻して謝るのが一番早いが、おそらくもう残ってはいまい。宝石商はいいものが入ったら貴族やお得意様にすぐ勧めるからな」
レオの言葉に、ノクチュアが肩を落とした。
「そう落ち込むな。そもそも戻したところで許されるとは限らんのだ。それより別の方法を考えた方がいい」
「そうですね……」
「さあて、どうしたものか……」
レオは少し考え、ふとレグルスに目を向けた。
「なあレグルス。おまえが密林の神だったころ、もし大切なものを盗まれたらどうする?」
なるほど、レグルスは元々土地の神だ。今回の被害者である守り神と立場が近い。きっと彼女の意見は参考になるだろう。
ただ、あまり穏便じゃなかった。
「ええと……殺すでしょうね」
あちゃ、ノクチュアの顔色がギクっと悪くなっちゃった。レグルスは言いにくそうにほほを掻き、
「ただ、わたくしはナメられたら終わりという立場でしたし、神によって違うとは思いますが……」
「守り神もナメられたら終わりだろう」
「……そうですね」
ううう、とノクチュアが頭を押さえた。この会話の通りならノクチュアは殺されてしまう。現にボロボロになって魔力が枯渇していた。くわしいことは忘れたけど、たしか魔力は魂を変換したもので、つまり彼女の魂はカツカツだったわけだ。死の際まで来ていたに違いない。
ここにいれば秘薬で少しは休まる。だけどいつまでもそうするわけにはいかないし、秘薬はかなり高価だ。早くなんとかしなければ。
そう思っていると、
「あの、かならず殺すというわけではございませんよ」
レグルスがとりなすような笑みで言った。
「逃げる相手には容赦しませんでしたが、きちんと誠意を見せた者にはこちらも悪くしません」
「ほ、本当ですか?」
ノクチュアが顔を上げた。レグルスはニッコリ笑い、
「はい。なのであきらめるのはまだ早いかと」
と言った。するとノクチュアも少し笑顔になった。
だけど、どうすれば許してもらえるんだろう。
「わたくしの場合、プレゼントでしたね」
レグルスはなつかしそうに空を見て、
「いつだったか、わたくしの気に入っていた木の枝を猿に壊されてしまい、怒って殺そうとしたんですが、花を差し出して頭を下げるもので、うれしくて許してあげたのです」
へえ、花かぁ。
「もっとも、くわえたところで花瓶もないし、すぐに枯れてしまいましたが。……あ、わたくしは虎なんですけどね」
「ああ、やはり虎でしたか。巨獣の気配がありましたから」
ノクチュアはレグルスの正体に気づいていた。レオいわく、使い魔の真の姿を見分けられるのは腕と経験がある証拠だという。
「なるほどな……」
レオはしみじみと腕を組み、言った。
「これは現地に行かねばならんな。宝玉を返すことは叶わずとも、やり方次第で鎮められるかもしれん。ただ……」
レオは真剣な眼差しでノクチュアに、
「ことによってはおまえは死ぬかもしれん」
ゴクリ、とノクチュアののどが鳴った。レオは続けた。
「最悪、守り神を殺すという手もある。だがそれが広い意味で間違いだとすれば、わたしは手を下せん。もし解決することも、殺すこともできないとなったら、その場で守り神がおまえを殺すかもしれん。それでもいいか?」
ノクチュアは数十秒、口を閉じた。無表情に近い目の上で、眉がぎゅっと寄っていた。
うまくいかなければ死ぬ——そう言われて簡単に返事はできない。
その口が、やっと沈黙を破った。
「……そもそも」
眉がしんなりとしょげた。
「そもそも、悪いのはわたしです。わたしが欲に駆られて盗みを働いたから、夜鳥様はわたしを追っているのでしょう」
ふっと右手のエメラルドを目の前に上げて眺め、胸元のアクアマリンを軽く撫で、
「……夢は見れました。魂売りに解決できないとなれば、あきらめるほかありません」
そう言ってさみしげに笑った。それは覚悟の証だった。
「よし、いいだろう」
レオはウィスキーをあおり、
「では金だ。おまえ宝玉を金貨二十枚で売ったと言ったな」
「はい」
「十五枚で手を打とう」
へっ、十五枚!? 二十枚中、十五枚!?
「数枚は使ってしまったようだが、それでもまだ多少残るはずだ」
いや、高くない? 金貨十五枚っていったら三ヶ月は暮せるぞ?
「なにを言うアーサー。これでもだいぶ安くした方だぞ。話を聞くに、国境近くのあの山だろうからな。魂を使わない分安くできるが、どうしたって二日は旅で潰れる」
う~ん……そうなのかぁ。
「どうする? 高いと思うか?」
レオがそう訊くと、
「いえ、いのちが繋がるかどうかの仕事です。安いと思います」
ノクチュアはわきに置かれたリュックから財布を抜き、じゃらりと金貨をテーブルに出した。
「よし、契約成立だ!」
レオは立ち上がり、意気揚々と言った。
「準備ができ次第出発する! レグルス、アルテルフに言って馬車を用意させろ! デネボラは保存食の支度! それからこいつを風呂に入れてやれ!」
話し終えたノクチュアは苦しげにまぶたを閉じた。
なるほど、言いにくいはずだ。なにせこれは罪の告白だ。場合によっては裁きを受ける。
だが、レオはむしろ悪党を好む。
「なるほど、甘かったな」
レオは冗談話を聞いたときのようにケラケラ笑い、
「夜、活動する魔は、昼、寝ていることが多い。中には魔力の放出を抑えるため存在を封印している場合もある。見誤ったな」
ノクチュアはやや呆気に取られ、「へ?」という顔をした。まさか悪行のレクチャーを受けるとは思わなかっただろう。
「あの……このことはどうか役人には……」
おどおど言うと、
「安心しろ。わたしは正義がきらいだ」
と返され、「よかった……」と疲れた笑いを見せた。
「さて、どう解決するかだ」
レオは腕を組み、むむと考えた。
「退魔師が払えんのだろう。これはちと難しいぞ」
そうか、退魔師が払えないと難しいのか。……退魔師ってなに?
「なんだ、おまえ知らずに聞いていたのか」
「だってぼく魔術師じゃないもの」
「まあそうか。いいか、退魔師というのは、結界や護符をメインに活動する魔術師のことだ」
結界や護符?
「結界というのは、魔物など“かたちのないもの”が入れないよう壁を作る魔法だ。護符というのは、結界などの魔法をお守りなどの小物に付与し、持ち運びできるようにしたものだ。どちらも長期の空間魔法で、扱うには才能がいる」
ふーん……空間魔法ってなんだっけ。
「それも忘れたのか。魔法には、魔力を炎や雷に変換する“変換魔法”と、“顔を覚えられない魔法”や“聞かれない魔法”のように、対象に付着して状態を付与する“状態魔法”の二種類がある。その状態魔法の派生として“空間魔法”がある」
ふむ……
「この空間魔法は通常の魔法と違って魔力で打ち消せない。おかげで結界はどんな強力な魔物でも防ぐことができる」
なるほど……
「ただしおそろしく難しいぞ。なにせ土地や空間に状態を付与するんだからな。こればかりはわたしでも不可能だ」
えっ、レオができないの?
「あたりまえだ。ひとには得手不得手というものがある。たとえばわたしは国ひとつ滅ぼせるほど膨大な魔力を放てるが、細かいことが苦手だ。逆にアクア様は魔力の濃縮や細かいわざが得意で、だから魂を液体に溶かして薬にするなどというとんでもないことができる」
魔法にも得手不得手があるのか……
「空間魔法は複雑でな。わたしが結界を張れたとして、よくて半日だろう。これを年単位で持たせられるのが退魔師だ」
なるほど……つまり退魔師っていうのは、結界を張る才能のある魔術師のことをいうんだね。
「おまえにしてはめずらしく理解がいいな。感動したぞ」
なに言ってるんだよ。ぼくはこう見えて頭いいんだから。
「まあ、退魔師をやるには結界だけじゃないんだがな。ともかく、魔物を払うわざを多く持つ退魔師が逃れられんのだから、ことはそう簡単ではない」
レオは再び考え込んだ。ノクチュアは心細げだ。なにせ逃げても逃げても追ってくる目が今夜も現れるんだ。やっと助かると思ったところでこれじゃ、一生このままなのかと不安だろう。ま、最初から悪いことなんてしなきゃよかったんだろうけど。
「宝玉とやらを戻して謝るのが一番早いが、おそらくもう残ってはいまい。宝石商はいいものが入ったら貴族やお得意様にすぐ勧めるからな」
レオの言葉に、ノクチュアが肩を落とした。
「そう落ち込むな。そもそも戻したところで許されるとは限らんのだ。それより別の方法を考えた方がいい」
「そうですね……」
「さあて、どうしたものか……」
レオは少し考え、ふとレグルスに目を向けた。
「なあレグルス。おまえが密林の神だったころ、もし大切なものを盗まれたらどうする?」
なるほど、レグルスは元々土地の神だ。今回の被害者である守り神と立場が近い。きっと彼女の意見は参考になるだろう。
ただ、あまり穏便じゃなかった。
「ええと……殺すでしょうね」
あちゃ、ノクチュアの顔色がギクっと悪くなっちゃった。レグルスは言いにくそうにほほを掻き、
「ただ、わたくしはナメられたら終わりという立場でしたし、神によって違うとは思いますが……」
「守り神もナメられたら終わりだろう」
「……そうですね」
ううう、とノクチュアが頭を押さえた。この会話の通りならノクチュアは殺されてしまう。現にボロボロになって魔力が枯渇していた。くわしいことは忘れたけど、たしか魔力は魂を変換したもので、つまり彼女の魂はカツカツだったわけだ。死の際まで来ていたに違いない。
ここにいれば秘薬で少しは休まる。だけどいつまでもそうするわけにはいかないし、秘薬はかなり高価だ。早くなんとかしなければ。
そう思っていると、
「あの、かならず殺すというわけではございませんよ」
レグルスがとりなすような笑みで言った。
「逃げる相手には容赦しませんでしたが、きちんと誠意を見せた者にはこちらも悪くしません」
「ほ、本当ですか?」
ノクチュアが顔を上げた。レグルスはニッコリ笑い、
「はい。なのであきらめるのはまだ早いかと」
と言った。するとノクチュアも少し笑顔になった。
だけど、どうすれば許してもらえるんだろう。
「わたくしの場合、プレゼントでしたね」
レグルスはなつかしそうに空を見て、
「いつだったか、わたくしの気に入っていた木の枝を猿に壊されてしまい、怒って殺そうとしたんですが、花を差し出して頭を下げるもので、うれしくて許してあげたのです」
へえ、花かぁ。
「もっとも、くわえたところで花瓶もないし、すぐに枯れてしまいましたが。……あ、わたくしは虎なんですけどね」
「ああ、やはり虎でしたか。巨獣の気配がありましたから」
ノクチュアはレグルスの正体に気づいていた。レオいわく、使い魔の真の姿を見分けられるのは腕と経験がある証拠だという。
「なるほどな……」
レオはしみじみと腕を組み、言った。
「これは現地に行かねばならんな。宝玉を返すことは叶わずとも、やり方次第で鎮められるかもしれん。ただ……」
レオは真剣な眼差しでノクチュアに、
「ことによってはおまえは死ぬかもしれん」
ゴクリ、とノクチュアののどが鳴った。レオは続けた。
「最悪、守り神を殺すという手もある。だがそれが広い意味で間違いだとすれば、わたしは手を下せん。もし解決することも、殺すこともできないとなったら、その場で守り神がおまえを殺すかもしれん。それでもいいか?」
ノクチュアは数十秒、口を閉じた。無表情に近い目の上で、眉がぎゅっと寄っていた。
うまくいかなければ死ぬ——そう言われて簡単に返事はできない。
その口が、やっと沈黙を破った。
「……そもそも」
眉がしんなりとしょげた。
「そもそも、悪いのはわたしです。わたしが欲に駆られて盗みを働いたから、夜鳥様はわたしを追っているのでしょう」
ふっと右手のエメラルドを目の前に上げて眺め、胸元のアクアマリンを軽く撫で、
「……夢は見れました。魂売りに解決できないとなれば、あきらめるほかありません」
そう言ってさみしげに笑った。それは覚悟の証だった。
「よし、いいだろう」
レオはウィスキーをあおり、
「では金だ。おまえ宝玉を金貨二十枚で売ったと言ったな」
「はい」
「十五枚で手を打とう」
へっ、十五枚!? 二十枚中、十五枚!?
「数枚は使ってしまったようだが、それでもまだ多少残るはずだ」
いや、高くない? 金貨十五枚っていったら三ヶ月は暮せるぞ?
「なにを言うアーサー。これでもだいぶ安くした方だぞ。話を聞くに、国境近くのあの山だろうからな。魂を使わない分安くできるが、どうしたって二日は旅で潰れる」
う~ん……そうなのかぁ。
「どうする? 高いと思うか?」
レオがそう訊くと、
「いえ、いのちが繋がるかどうかの仕事です。安いと思います」
ノクチュアはわきに置かれたリュックから財布を抜き、じゃらりと金貨をテーブルに出した。
「よし、契約成立だ!」
レオは立ち上がり、意気揚々と言った。
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