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第39話 エルフの不安とアラクネの困惑
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森の妖精。美しき自然の生み出した奇跡。彼女たちエルフはそう呼ばれても過言ではないくらいに奇麗な姿をしていた。そんなエルフたちはオレが持つ松明の灯りの下に大勢が集まっていた。それも聞いて驚けよ。全員、美女と美少女だ!!
「ここに集まってもらったのは他でもない」
オレは疲れている彼女たちの体調を気遣い、敢えてゆっくりと話す。いや、ごめん。カッコつけたわ。本当のことを言うと美女の視線を独り占めできるこの時間を長く味わいたかっただけなんだ。だから、あえてゆっくり話したんだ。
でもさ、敵地だからってアラクネ。そんなに睨まないで!! オレはアラクネの刺さるような視線を誤魔化すために、
「…あー、コホン」
と軽く咳払いをした。さぁ、気を取り直してここにいる美女たちに…
美女たちに……
うーん、あのバン、キュ、バーンの子もいいな。いや、あのスレンダーでセクシーな子もなかなか捨てがたい。そんな感じで、オレはいつの間にか美女たちに視線を奪われてしまったんだ。
でも、仕方ないよね。だって、男の子だもん。って、アラクネの目がさらに険しくなっている!?
「いったい、どこを見ているのかしら?」
「あー、ホラ、あれだよ。彼女たちを見てみろよ。劣悪な食生活でやつれたんだろうね。痛ましいな。それにあの子も見てみろ! 拷問の痕が目立っているよな。見ているこっちまで痛くなりそうだな。ああ、早く彼女たちをここから出してやらないとな!!」
ほら見ろよ。アラクネ、皆一様に疲れ切った顔だ。
「決して、大声を出して誤魔化しているわけではない。本当にそう思っていたんだよ。うん、うん」
アラクネは胡乱げな目でオレを見ていたが、疚しいことが全くないオレは話を進めることにした。いや、本当にオレは嘘ついてないからね。美女たちを助けて、あわよくばと思っているだけだから!!
「オレはとある依頼を受けてここにいる。」
ふむ、やはり、そうだよな。こんな牢屋に囚われていたのだ。助けにきたオレが語る言葉。それを必死に聞こうと皆がしている。そして、どこかオレたちに期待した眼差しを向けてきている。
こんな酷い環境の牢獄に閉じ込められていたのだ。わかっている。わかっているよ。美女の期待に応えるのは男の本懐さ。オレは彼女たちの熱い眼差しを受けて口を動かす。
「そう、君たちをここから救出するためだ!」
オレの声を美女たちの憂いた表情がみるみるうちに嬉しさに満ち溢れたような笑顔に変わる。こんなに喜ばれると助けた甲斐があったな。
まぁ、依頼のメインは竜人の魔王の根城を特定するようにと書いてあったけど。それとは別の項目に誘拐された女性達の救出も書いてあるもんね。
「アラクネ、目的は既に達成した。彼女たちを脱出させよう」
「わかったわ。もう、仕方ないわね」
アラクネがオレにそう言って微笑む。そんな時、突如として長身金髪のスレンダーな耳の尖ったエルフの女性が前に進み出てきた。
「ちょっと、この蜘蛛にわたくしたちは連れて行かれるの!?」
声を荒げてそう言ってきた。
「オレもいきますよ? この人数を護衛しながらでは彼女がいないと無理ですよ」
「サイゾウさん、あなたが受けた依頼なのでしょう? こんな魔物に連れてかれるのは怖いわ! サイゾウさんだけで私たちを守ってくれないかしら。みんなもそう思うでしょう?」
彼女がそう言うと辺りは蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
「魔物はいつ裏切るかわからないわ」
「ここには竜人や他の魔物たちに連れてこられた人が大勢いるのよ」
ところかしこから、魔物は怖いわと言う声が聞こえてきた。
「サイゾウ、どうする?」
うーん、まずい、これはマズイぞ。オレとアラクネでも敵地でこの十数人を連れて行けるかわからない状況なのに…
オレ1人でやれだと!? 無理だろう。だが、あの発言をした女の言葉に反応するように集まった女性達の騒ぎは収まる気配を見せなかった。
「ここに集まってもらったのは他でもない」
オレは疲れている彼女たちの体調を気遣い、敢えてゆっくりと話す。いや、ごめん。カッコつけたわ。本当のことを言うと美女の視線を独り占めできるこの時間を長く味わいたかっただけなんだ。だから、あえてゆっくり話したんだ。
でもさ、敵地だからってアラクネ。そんなに睨まないで!! オレはアラクネの刺さるような視線を誤魔化すために、
「…あー、コホン」
と軽く咳払いをした。さぁ、気を取り直してここにいる美女たちに…
美女たちに……
うーん、あのバン、キュ、バーンの子もいいな。いや、あのスレンダーでセクシーな子もなかなか捨てがたい。そんな感じで、オレはいつの間にか美女たちに視線を奪われてしまったんだ。
でも、仕方ないよね。だって、男の子だもん。って、アラクネの目がさらに険しくなっている!?
「いったい、どこを見ているのかしら?」
「あー、ホラ、あれだよ。彼女たちを見てみろよ。劣悪な食生活でやつれたんだろうね。痛ましいな。それにあの子も見てみろ! 拷問の痕が目立っているよな。見ているこっちまで痛くなりそうだな。ああ、早く彼女たちをここから出してやらないとな!!」
ほら見ろよ。アラクネ、皆一様に疲れ切った顔だ。
「決して、大声を出して誤魔化しているわけではない。本当にそう思っていたんだよ。うん、うん」
アラクネは胡乱げな目でオレを見ていたが、疚しいことが全くないオレは話を進めることにした。いや、本当にオレは嘘ついてないからね。美女たちを助けて、あわよくばと思っているだけだから!!
「オレはとある依頼を受けてここにいる。」
ふむ、やはり、そうだよな。こんな牢屋に囚われていたのだ。助けにきたオレが語る言葉。それを必死に聞こうと皆がしている。そして、どこかオレたちに期待した眼差しを向けてきている。
こんな酷い環境の牢獄に閉じ込められていたのだ。わかっている。わかっているよ。美女の期待に応えるのは男の本懐さ。オレは彼女たちの熱い眼差しを受けて口を動かす。
「そう、君たちをここから救出するためだ!」
オレの声を美女たちの憂いた表情がみるみるうちに嬉しさに満ち溢れたような笑顔に変わる。こんなに喜ばれると助けた甲斐があったな。
まぁ、依頼のメインは竜人の魔王の根城を特定するようにと書いてあったけど。それとは別の項目に誘拐された女性達の救出も書いてあるもんね。
「アラクネ、目的は既に達成した。彼女たちを脱出させよう」
「わかったわ。もう、仕方ないわね」
アラクネがオレにそう言って微笑む。そんな時、突如として長身金髪のスレンダーな耳の尖ったエルフの女性が前に進み出てきた。
「ちょっと、この蜘蛛にわたくしたちは連れて行かれるの!?」
声を荒げてそう言ってきた。
「オレもいきますよ? この人数を護衛しながらでは彼女がいないと無理ですよ」
「サイゾウさん、あなたが受けた依頼なのでしょう? こんな魔物に連れてかれるのは怖いわ! サイゾウさんだけで私たちを守ってくれないかしら。みんなもそう思うでしょう?」
彼女がそう言うと辺りは蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
「魔物はいつ裏切るかわからないわ」
「ここには竜人や他の魔物たちに連れてこられた人が大勢いるのよ」
ところかしこから、魔物は怖いわと言う声が聞こえてきた。
「サイゾウ、どうする?」
うーん、まずい、これはマズイぞ。オレとアラクネでも敵地でこの十数人を連れて行けるかわからない状況なのに…
オレ1人でやれだと!? 無理だろう。だが、あの発言をした女の言葉に反応するように集まった女性達の騒ぎは収まる気配を見せなかった。
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