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二人の視点

愛しいから~こんな自分見せられない~

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 学校に行くと、あのレイア先輩が退学したという話しで持ちきりだった。
 外で使ってはいけない、発情の魔法を使ったのが原因だった。
 魅了と発情を使って良いのはそう言う仕事に就いた淫魔系のみなのに忘れてたのかなぁ?

 取り巻き達は頭を失い、バラバラに。
 これで大学も少しは静かになるでしょう。


 そう、思っていました。


 講義が終わり帰ろうかと思っていると、スマートフォンが鳴りました。
 何だろうと、思い見ると先輩で、出てみました。

「はい、先輩なんで──」
『テメェだな、レイアが退学になった原因は』

 知らない声、いや、知ってはいます、レイア先輩の取り巻きの誰かだったはずです。

「だとしたら何です? 先輩に何を?」
『大事な先輩が痛い目見たくなかったら、夜の六時までに港区のA-2倉庫に来やがれ』
「分かりました」

 電話がぶつっと切れます。
 頭がおかしいのが分かったので体内に仕込んでいる緊急連絡用のスイッチを押します。

『警察です。マナさんどうしました?』

 通話用に切り替わりました。

「私の婚約者が誘拐されました。犯人は同じ大学の学生、夜の六時までに港区のA-2倉庫に来るようにと、私は今すぐ向かいます。そして犯人に──」

「触手族の伴侶に手を出したらどれ程恐ろしいか分からせます」




 午後四時急いで来たので到着できた。
「来ましたが」
「テメェ等、出てこい」
 レイア先輩の取り巻き達が出て来ました。
「クルス先輩を返してください」
「だめだね、こいつにはお前が犯されるのを見て貰うんだ」
 銀でコーティングされた縄で縛られたクルス先輩に向けて私は微笑んで言う。
「クルス先輩ー大丈夫ですから目を閉じていてくださいねー」
「……分かった」
 クルス先輩は目を閉じた。
「こいつふざけやがって、目を開けたくなるような声あげさせて──」

「だれが」

「あげさせるって?」

 首がずるりと落ちて触手がそこら中に広がる。

「ひぃいいいい⁈」
「しょ、触手族⁈ おい、そんなの聞いてね……ひぃいい‼」

 悲鳴が上がり逃げ惑う連中。
 その間に先輩を離したので触手で縄を掴んで、コッチを見ないように、目を覆って安全な場所へ避難させる。

 ごき
 めきゃ
 ぼき

 先輩に聞こえないように、慎重叩きのめす。
 悲鳴もあげさせない。
 ただ、おびえろ。

 全員を動けなくした後、警察がやって来た。
 事情は既に話して居るので、全員を引き渡し、私は先輩の元へ。

「先輩、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ……それより君が心配だよ」

 縄とほどきながら先輩と会話をする。

「心配?」
「あんな輩達の所為で手を汚して……」
「大丈夫ですよ、殺してませんし……まぁ、ちょっとは殺意抱きましたが」
「何故⁈」
 先輩が驚く。
「だって、好きな人を人質に取られたんですよ、頭にきません」
 先輩の顔がぼっと赤くなる。
「先輩?」
「す、すまない、君とはそういう仲なのに言い合わないから慣れて無くて……」
「あー……」
 先輩の言葉に、頭を掻く。
 そういや私あんまり言ってないですね、直接的な言葉を。
「先輩、好きですよ、大好きですよ。誰よりも、だから大切なんです」
 先輩は顔を真っ赤にしたまま私に抱きついてきました。
「私もだ!」
 あーもーこういう所が可愛くて大好き!


 その後、先輩の部屋へとゴーしました。
 先輩が自分の部屋がいいと言ったので。
 やっぱり自分の部屋が安心安全ですよね。

 先輩の部屋に入り、先輩に血液パックで血を飲ませて一息つきます。

「先輩、お怪我は?」
「縄で巻かれた所が痛いかな」
「じゃあ、治療しながらします?」
「できるのかい?」
「勿論」
「ではお願いするよ」
「はい」
 服を脱ぎ、お風呂場へ。
 先輩の縄で巻かれた箇所は赤くなっており、痛々しかった。

 私はいつものように胸から下を触手化し、いつもの液体に+αで、治癒用の液体を出します。
 触手で触る感触で、赤い痕が消えていくのが分かります。

「君の触手は心地いい」
「本当ですか?」
「ああ」
「では始めますよ?」
「頼む……」

 柔らかくなったアナルにぬぷぬぷと触手をゆっくりと入れていきます。
 柔らかな腸壁をすり、前立腺を擦り上げると、先輩はだらしない顔であえぎ声を上げていました。

「あ゛ー……あ゛ぁ゛」

 その表情もとても愛おしい物でしたので、ついキスをしてしまいました。
「もっとぉ……」
「キスですかそれとも、こっちですか?」
 そう言って、ずちゅずちゅと突き上げてみます。
「りょうほぉお……‼」
「分かりました」

 キスをしながら、奥までずちゅずちゅと突き上げてあげます。
 前立腺を擦り上げ、奥を突き、キスをします。

「~~‼」

 舌を絡め合わせながら、ドロドロになるまで、溶け合うように触手で体を撫で、精液を吸い上げ、ペニスを筒状の触手で扱き、腸内が柔らかくなる程に突き上げました。

 先輩の顔がいわゆるアヘ顔になって、限界が近いというか通りすぎたのを察知した私はさっさと、ナカに触手の液体を吐き出して終わらせることにしました。

「ふぁ……」

 びくびくと体を震わせ、透明な液体をとろりと先走りから垂らしているのを感じ取り、どうやら、ナカだしでもイっちゃったっぽいです。

「先輩、大丈夫ですか」
「……うん」
 とろんと蕩けた表情で言ってました。
 可愛いです。


 立ってられない先輩を抱きかかえて、着替えを手伝って、ベッドに寝かせます。
「先輩、ゆっくり休んでくださいね」
「うん……」
 すぅと眠った先輩を見て、私は帰ることにしました。

 やることが、残っている。




「せっかく逃げ出して来たのに彼奴ら失敗──」
「やはり貴方の差し金ですか」
「‼」
 レイアが私を睨み付けるが表情が直ぐさま青ざめた。
「ね、ねぇ、私が悪かったから、だから許し──」
「私の最愛の方を傷つけた報い受けて下さい」
 悲鳴が聞こえ、そして無くなった。
「後の事はお任せします」
「はい」
 政府の機関の方にいい、私は自分のマンションの部屋へと帰りました。
 先輩にはこんな私見せられません。




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