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二人の視点

誘拐事件を解決してくれた彼女~愛しい存在~

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 学校に行くと、あのレイアが退学したという話しで持ちきりだった。
 外で使ってはいけない、魅了と発情の魔法を使ったのが原因だった。
 魅了と発情を使って良いのはそう言う仕事に就いた淫魔系のみなのに忘れてたのだろう、あの頭では。

 取り巻き達は頭を失い、バラバラに。
 これで大学も少しは静かになるだろう。


 そう、思っていた。




 講義が終わり、マンションへ戻ろうと帰り道を歩いていると後ろから襲われた。
 頭をガンと殴られ、激痛で倒れた所を銀コーティングされた縄で縛られる。
「こいつスマートフォンロックしてないぜ」
「手間が省けたな」
 そんな会話を聞きながら意識を失った。

 目を覚ますと倉庫の中にいた。
 おそらく港区の倉庫だろう。

 縛られて動けない私、一体何が──


「来ましたが」
 マナの声が聞こえた。

「テメェ等、出てこい」
 レイアの取り巻きが私を掴んだまま言う。
「クルス先輩を返してください」
「だめだね、こいつにはお前が犯されるのを見て貰うんだ」
 止めろ、彼女を穢すな。
 しかし、動けぬ私に、彼女は微笑んでいった。
「クルス先輩ー大丈夫ですから目を閉じていてくださいねー」
 安心させるように優しい声で。
「……分かった」
 私は目を閉じた。
「こいつふざけやがって、目を開けたくなるような声あげさせて──」

「だれが」

「あげさせるって?」

 何か音がしたが、目を開けてはいけない。
 マナとの約束だ。

「ひぃいいいい⁈」
「しょ、触手族⁈ おい、そんなの聞いてね……ひぃいい‼」

 悲鳴が上がっている、何をしているのだろう。
 その間に、離された感触がした。
 その直後、マナの触手が目を覆ってどこかへ移動させた。

 音が聞こえない。
 静かだ。
 何が起きているのだろう。

 目の触手が消えた後、警察がやって来た。
 連中は全員動けなくなっていた。
 マナが事情を話していたのだろうか?
 全員が引き渡され、マナは私の元へ。

「先輩、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ……それより君が心配だよ」

 縄とほどかれながらマナと会話をする。

「心配?」
「あんな輩達の所為で手を汚して……」
「大丈夫ですよ、殺してませんし……まぁ、ちょっとは殺意抱きましたが」
「何故⁈」
 マナが殺意を抱くなんて信じられない。
「だって、好きな人を人質に取られたんですよ、頭にきません」
 その言葉に、私は赤くなった、顔が熱い。
「先輩?」
「す、すまない、君とはそういう仲なのに言い合わないから慣れて無くて……」
「あー……」
 私の言葉に、マナは頭を掻く。
 マナは直接的に言うことはあまりなかったと思い出す。
「先輩、好きですよ、大好きですよ。誰よりも、だから大切なんです」
 感動のあまり私は顔を真っ赤にしたままマナに抱きついてしまった。
「私もだ!」
 ああ、ああ、やはり私は君が愛しくてたまらないよ!


 その後、私の部屋へと向かった。
 私が自分の部屋がいいと言ったから。
 安心できる部屋だから。

 私の部屋に入り、マナが私に血液パックで血を飲ませて一息つく。

「先輩、お怪我は?」
「縄で巻かれた所が痛いかな」
「じゃあ、治療しながらします?」
「できるのかい?」
「勿論」
「ではお願いするよ」
「はい」
 服を脱ぎ、風呂場へ。
 私の縄で巻かれた箇所は赤くなっていた、でもこれ位平気だ。

 彼女はいつものように胸から下を触手化し、ぬるぬるとした液体を出した。
 少しひりひりと痛む傷から痛みが消えた。
 触ってみると痕が消えていた。

「君の触手は心地いい」
「本当ですか?」
「ああ」
「では始めますよ?」
「頼む……」

 そう言うと、ぬるりとした触手がナカに入って来た。
 腸壁を擦り上げられ、前立腺を擦り上げると、私はあえぎ声を上げていた。

「あ゛ー……あ゛ぁ゛」

 とても人に見せられない表情だと思うのに、マナはそんな私を愛おしげに見てキスをしてきた。
「もっとぉ……」
「キスですかそれとも、こっちですか?」
 彼女はそう言って、突き上げてきた。
「りょうほぉお……‼」
「分かりました」

 キスされながら、奥まで貫かれる。
 前立腺を擦り上げ、奥を突き、キスをされる。

「~~‼」

 舌を絡め合わせながら、溶け合うように触手が体を撫で、精液を吸い上げ、ペニスを筒状の触手で扱き、ナカがドロドロになっているのではないかと思う程に突き上げられた。

 気持ちよすぎてもう何も考えられない、辛い、と思った矢先、ナカに触手の液体を吐き出された。

「ふぁ……」

 液体を吐き出される感触がたまらなく気持ちよくて、びくびくと体を震わせ、私は恍惚状態に陥った。

「先輩、大丈夫ですか」
「……うん」
 彼女の優しい声にうっとりとしながら返した。
 ああ、なんて愛おしい。


 立ってられない私を彼女は抱きかかえて、着替えを手伝ってくれ、ベッドに寝かせてくれた。
「先輩、ゆっくり休んでくださいね」
「うん……」
 すぅと彼女が側にいたから眠りにつくことができた。


 夢を見た、幼い頃の悪夢を。
 だが、その悪夢は綺麗に消えた。
 マナという存在によって、幼い私を抱きしめ、もう大丈夫だからねという彼女に私は夢の中でも安心してしまった。




 それくらい、彼女は私の中では引き離せない存在になっていた。






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