俺だけの可愛いダンピール!

琴葉悠

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伴侶ができた

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「……今日もすまない」
「いいって別に」
 アドリアは俺に謝ってきたが、俺は別にどうって事無かった。
「なんなら最初から一緒に寝てもいいぜ?」
「いや、それは、その……」
 アドリアは口をもごもごとさせた。

 まぁ、居心地が悪いんだろう。

 急にキスをしたり、就寝時間に部屋に入って勝手に寝たりと、独りの時とは違う居心地の悪さを感じている。
 後、そういうことをした自分に居心地の悪さ──と言うよりも理解できない状態になっている。

「アドリア、俺はお前にキスされてもちっとも嫌じゃ無かったし、夢遊病状態で部屋に来られた時も嫌じゃ無かった」
「……!」
 俺の言葉にアドリアは驚いた顔をしている。
「だからな、アドリア。あんまり抱え込む──」
 最後まで言う前にアドリアは俺に抱きついた。
 すすり泣く音が聞こえた。
「おー泣け、存分に泣け。辛いの抱え込んで泣けねぇのは苦しいからな」
 そう言って俺はアドリア抱きしめて背中をさすると、アドリアは大声で泣き始めた。


「……ずま゛な゛い゛」
 泣きはらした目をタオルらしきもので優しく撫でると、アドリアはまた俺に謝ってきた。
「あんまり謝るなよ、それよか少し楽になったなら俺はいいんだ」
 俺の言葉にアドリアは頷いた。
「……話したいことがあるんだ、聞いてくれるか?」
「勿論だ」
 アドリアはぽつりぽつりと話し始めた。


 数年前、魔王がいたらしい。
 その魔王を倒すべく、アドリアは仲間とともに立ち向かったそうだ。
 魔王を打ち倒す事ができたが、ダンピールという魔の血を引くアドリアは人々から恐怖の対象となった。
 仲間をそれに巻き込まない為に独りでこうして暮らすことをしていたという、俺が来るまで。


 それを聞いた俺。

──マジふざけんなよ?──
──助けて貰っておいて、血がどうとかで差別とか最悪だな本当!──
──そりゃあアドリアも「独りにしないでくれ」って泣くわ!──
──仲間いや、元仲間も薄情もんどもめ!──

「俺が、幸せにしてやる」
「え……」
「大丈夫だ! きっとなんとかなる! 俺がお前を幸せにする!」
 俺がそう言うと、アドリアの顔が真っ赤になった。
「それは、その……えっと……」
「ん?」
「け、結婚という意味……か?」
 ここまで来て、俺は自分の台詞がそれに相当すると理解した、鈍いな俺。

──馬鹿俺!──

 と思いながらも男は覚悟を決めるもの。
「そ、その通りだ!!」
 言う自分も恥ずかしくなってきた。
「その……宜しく、頼む……」
「おう!」

──元の世界の親父、お袋、妹。伴侶ができたぞ、男だけども──

 心の中でそう思いながら、口には出さずにおいた。


 その日の夜──
 なんとなく眠れない俺は窓の外の月を見ていた。
 扉をノックする音が聞こえた。
「アドリアか、入っていいぞー?」
 あの寝間着姿で俺の所に来た、生足と首元がエロい。

「あの……私の寝室に来てくれないか」

 上目遣いで言う姿がめっちゃエロかったので俺は快く頷いた。


 アドリアの寝室は俺の寝室より若干いい部屋な感じで、ベッドも同じく。
 天蓋付きとかすげぇなと内心思ってた。

 アドリアは俺の手を引いて、ベッドまで案内すると、ぽすんとベッドに横になった。
 俺も隣に横になろうとすると、アドリアが招くようにいや、誘うように手を伸ばしてきた。

「抱いて……くれないか?」

──まさかの展開来たー!?──
──いや、予想できない類いのものではない。──
──が、早すぎる!!──

 なんとなくだが、ここでアドリアを拒否するのは得策では無いと俺の頭の中の妹が叫んでいる。
 男性同士の恋愛ものの書物をたしなんでいる上に、兄貴である俺にはそれを見せるというぶっ飛んだ思考を持つ妹だが、今はその存在に感謝する。

「アドリア……その、俺経験ないんだが、大丈夫か?」
「大丈夫だ……だから早く……」

 喘ぐようにいうその仕草がエロくて俺の息子は限界です。
 なので、傷つけないように気をつけながら、かつ妹からの今まで余計だと思っていた知識をフル活用することにした。


 近づいてアドリアの寝間着の裾をめくれば股間の部分は濡れていた。

──もしかして、ローション?──

 濡れた箇所を少し撫でると、ぬとっとした液体が俺の指に付着した。

──もしかしなくても、自分で準備してきた?──

 ローションで濡れた箇所を見て、俺はそう判断する。

「早く……」

 俺に抱きついてきたアドリアを見て、俺はどうしてそこまで肉体的な繋がりを求めるのか気になったが、今は問うべきではないと頭の隅に追いやった──





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