野花のような君へ

古紫汐桜

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そうだ!会いに行こう!!

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疑問の視線を向けると、お祖母様が
「うちのお風呂は薪を燃やして沸かすんだよ。はじめの後を追って、見て来てごらん」
と声を掛けてくれた。
僕はお祖母様に笑顔で頷き、走ってはじめを追い掛けた。
建物の裏側に回ると、はじめがたくさんの木の切れ端を釜のような場所へと移動させている。
「お風呂、薪で沸かすんだって?」
そう声を掛けると、はじめは驚いた顔をした後、僕に見せるように丁寧に火をつけて薪を竹の火吹き棒で拭いている様子を見せてくれた。
すると、暫くしてパチパチと音を立てて火が燃え始める。
僕とはじめは、黙って並んで燃える炎を見つめていた。
その時間は穏やかで、会話が無くても不思議と不安にはならなかった。
僕は燃える炎を見つめながら
「はじめは……ずっと、こういう生活をして来たんだな」
と呟いた。
不思議と街の中で暮らしていた頃よりも、はじめが身近に感じられた。
会話も無く、ただ並んで炎を見つめている時間が幸せだった。
今まで生きて来て、こんなに穏やかな気持ちになったのは初めてかもしれない。
そんな事を考えていると
「創!あんた、先にお風呂に入りなさい」
とお祖母様が背後から現れた。
僕がお祖母様に視線を向けて頷くと、お祖母様が目を据わらせてはじめを睨み
「はじめ!創がいくら綺麗だからって、お風呂は覗いちゃダメだからね!」
なんて言い出したのだ。
僕が驚いていると、はじめは真っ赤な顔をして
「覗くか!」
って叫んでいた。
僕が初めて見たはじめの素の顔に、思わずお祖母様の顔を見てしまうと、お祖母様がイタズラが成功した子供みたいな顔で僕を見たので、僕達は顔を見合わせて爆笑してしまった。
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