先輩

古紫汐桜

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プロローグ

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少女から女性になるのは、いつからなんだろう。

お化粧をしたら?
制服を脱いだら?

それとも――恋をしたら?

幼い頃、私はよく痴漢や変質者に追いかけられた。
身体の成長が、周りより少し早かったからだ。

小学三年生で胸がふくらみ始め、
五年生で、初めてブラジャーを身につけた。

私は、女になるのが嫌だった。

いつまでもテレビの芸能人を見て、
友達とキャッキャッと騒いでいたかった。

だから髪を短くして、男の子みたいにしていた。

それでも、中学生になればセーラー服を着なくてはならない。
小学校にはなかった「先輩」と「後輩」という関係も、正直、怖かった。

私は、ずっと子供のままでいたかった。

けれど、いくら足掻いても時間は流れていく。
身体は、否応なく子供から大人へと近づいていった。

中学生というのは、
少女から女の子へと変わっていく、脆くて危うい年頃だ。

そして――

私が少女から女の子へと変わったのは、
先輩と出会った、その瞬間だった。
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