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一章
種火
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その異世界は、東西南北で陸が分かれている。今回は北の大陸の物語。
格闘を得意としたものが多く唯一竜人とういう種族がいる大陸でもあるのだ。竜人といっても人間に角、尻尾、翼などの竜の特徴がついただけなのですがね。
あるところに小さな村がありました。その村は炎の力を持つ竜人と人が共存するとても穏やかで平和な村でした。
人々はこの平和な日々がいつまでも続くと誰もが思っていた。
だが、その考えを打ち破るかのように突然現れた者たち。その者たちは村の炎の力とは真逆の氷の力で攻めてきたのだ。
「我が名は、冬将軍! 凍てつく力を持って天下凍一を目指すもの! 手始めに天下凍一の妨げとなる炎の力を持つ竜人が住むこの村を滅ぼしに来た。者共かかれ!!」
「おおーーーーーーーーーっ!!!!!」
冬将軍と名乗る者の部下が大群となって村に襲い掛かってきた。
「戦える者は戦え! この村を守るんだ!」
「女と子供は避難させるんだーーーー!」
村の人々、竜人と凍てつく力を持った者たちの戦いが始まった。
「氷なら炎が効くはず受けてみろっ」
ボワアッ!
確かに炎は相手に当たったのだが……
「何かしたか?」
竜人は炎を放ち攻撃するが効いていないようで平然と侵攻してくる。
「な、何で効かないんだ? 相手は氷でこっちは炎だぞ。効かないはずがない!」
もう一度炎を放ち攻撃するがやはり効いていない。竜人たちが攻撃が効かないことに絶望し始めたころそれを見計らったように今度は氷の化け物が攻撃を仕掛けてくる。
「凍ってしまえ」
「ぐああっ」
炎で防ごうとするが圧倒的な力の差で防ぐことが出来ずに凍ってしまった。
「よくも仲間を!」
竜人が仲間を凍らせた氷の化け物を攻撃しようとするが……
「潰れろ」
「うわあああっ!」
もう一体氷の化け物が現れ竜人を叩き潰した。
戦いは一方的なもので、竜人たちの攻撃が通らずただ防戦一方だった。
「そろそろ決めるか? このまま一体一体仕留めるのは面倒だ」
さらにもう一体の氷の化け物が出てきて二人に言う。二人はそれにうなずき、空中へと飛び上がった。そして……
「氷界落とし!!!」
空中に飛び上がった三人は力を溜め、巨大な氷の塊を竜人たちに投げつける。その大きさ、破壊力に竜人たちはなすすべなくやられていったのだった……
戦いが始まり、仲間のところへと駆けつけようとする竜人とそれを止めようとする赤ん坊を抱いた女がいた。
「あなた行かないで!!」
「だめだ! 村の命運がかかっているんだ。おまえは赤ん坊と一緒ににげるんだ!!」
「いや! この子が大きくなったときあなたがいなかったらこの子が寂しがるわ!一緒に村から離れましょう!」
「そんなことできるわけないだろう!! お前たちだけで逃げろ! その子は、竜人である私と人であるおまえとの間に生まれた子で!?」
ズブッ……
「ぐはっ!!!」
突如竜人の腹が貫かれた。
「あなた!!!」
腹を貫かれた竜人は血を噴き出しながらゆっくり倒れていく……
「炎の力を持つ竜人はこんなものか」
「あ…ああああ…」
村を襲った元凶の冬将軍が姿を現した。
格闘を得意としたものが多く唯一竜人とういう種族がいる大陸でもあるのだ。竜人といっても人間に角、尻尾、翼などの竜の特徴がついただけなのですがね。
あるところに小さな村がありました。その村は炎の力を持つ竜人と人が共存するとても穏やかで平和な村でした。
人々はこの平和な日々がいつまでも続くと誰もが思っていた。
だが、その考えを打ち破るかのように突然現れた者たち。その者たちは村の炎の力とは真逆の氷の力で攻めてきたのだ。
「我が名は、冬将軍! 凍てつく力を持って天下凍一を目指すもの! 手始めに天下凍一の妨げとなる炎の力を持つ竜人が住むこの村を滅ぼしに来た。者共かかれ!!」
「おおーーーーーーーーーっ!!!!!」
冬将軍と名乗る者の部下が大群となって村に襲い掛かってきた。
「戦える者は戦え! この村を守るんだ!」
「女と子供は避難させるんだーーーー!」
村の人々、竜人と凍てつく力を持った者たちの戦いが始まった。
「氷なら炎が効くはず受けてみろっ」
ボワアッ!
確かに炎は相手に当たったのだが……
「何かしたか?」
竜人は炎を放ち攻撃するが効いていないようで平然と侵攻してくる。
「な、何で効かないんだ? 相手は氷でこっちは炎だぞ。効かないはずがない!」
もう一度炎を放ち攻撃するがやはり効いていない。竜人たちが攻撃が効かないことに絶望し始めたころそれを見計らったように今度は氷の化け物が攻撃を仕掛けてくる。
「凍ってしまえ」
「ぐああっ」
炎で防ごうとするが圧倒的な力の差で防ぐことが出来ずに凍ってしまった。
「よくも仲間を!」
竜人が仲間を凍らせた氷の化け物を攻撃しようとするが……
「潰れろ」
「うわあああっ!」
もう一体氷の化け物が現れ竜人を叩き潰した。
戦いは一方的なもので、竜人たちの攻撃が通らずただ防戦一方だった。
「そろそろ決めるか? このまま一体一体仕留めるのは面倒だ」
さらにもう一体の氷の化け物が出てきて二人に言う。二人はそれにうなずき、空中へと飛び上がった。そして……
「氷界落とし!!!」
空中に飛び上がった三人は力を溜め、巨大な氷の塊を竜人たちに投げつける。その大きさ、破壊力に竜人たちはなすすべなくやられていったのだった……
戦いが始まり、仲間のところへと駆けつけようとする竜人とそれを止めようとする赤ん坊を抱いた女がいた。
「あなた行かないで!!」
「だめだ! 村の命運がかかっているんだ。おまえは赤ん坊と一緒ににげるんだ!!」
「いや! この子が大きくなったときあなたがいなかったらこの子が寂しがるわ!一緒に村から離れましょう!」
「そんなことできるわけないだろう!! お前たちだけで逃げろ! その子は、竜人である私と人であるおまえとの間に生まれた子で!?」
ズブッ……
「ぐはっ!!!」
突如竜人の腹が貫かれた。
「あなた!!!」
腹を貫かれた竜人は血を噴き出しながらゆっくり倒れていく……
「炎の力を持つ竜人はこんなものか」
「あ…ああああ…」
村を襲った元凶の冬将軍が姿を現した。
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