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【連載小説】久しぶりの再会 第四十九話 元カレがどういう人か
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詩織のアパートに着いて彼女を起こした。
「詩織。着いたぞ。起きろ。部屋に入ってまた寝ろ」
「う、うん……ありがとう……」
彼女はハーっと大きな溜息をついた。
「疲れた……」
「そりゃ、疲れるよな。あんな思いしたんだから」
詩織は黙っている。
「今夜は泊まっていくよ。独りじゃ、心細いだろ?」
「うん……そうね、ありがと」
「いや、いいんだ」
「新沼さんと遊ぶ予定だったのに、とんでもないことになっちゃったね……」
「まあ、そうだな。それと、その新沼さんっていう呼び方やめてくれないか。何か、水臭い感じがして……」
詩織は、
「そうね、確かにそうかもしれない。じゃあ、新太郎さんって呼ぶ?」
「新太郎って呼び捨てでいいよ」
詩織は、
「そう。じゃあ、新太郎って呼ぶね」
「よろしくな」
「こちらこそ」
詩織は言った。
「なんだか、あたしと新太郎の距離が縮まった感じがするね」
僕は黙っていた。
詩織は、
「なんで、黙ってるの?」
僕は、
「そこで、そうだな、と言うとやばいだろ」
「やばい? なにが?」
「まあ、そこは自分で考えてくれ。僕が言うわけにはいかん」
詩織は、
「なによ! 途中まで言ってやめるなんて無責任ね!」
僕は言った。
「まあ、そう怒るなよ。ていうか、元気だな、詩織」
そう言うと、彼女は言った。
「空元気よ」と。
「そうなのか、もっと自分の気持ちに素直になった方がいいぞ」
「素直か~」
と詩織は呟いた。
「そう、素直になれ」
僕は言った。
「難しいね! 今までこの性格で生活してきたから急に変えるのは難しいわ」
詩織はそう言うけど僕はこう言った。
「慣れだよ、慣れ」
僕がそう言うと、詩織は、
「そうかなぁ、そう思えないけど」
「まあ、本気で自分を変えたいなら、心がけから変えるといいぞ。僕もそうしたから」
詩織は、
「そうなんだ。心がけね、わかったよー」
僕は自分を変えるまでの心がけを数年かけた。でも、そのことは言わなかった。詩織は短気だから、数年かけた、と言ったらきっとやめてしまうかもしれないから。
翌日。あたし、自分が変わるまでがんばるよ!
と詩織は言った。僕は、
「おお! 偉いな。頑張れ!」
「ありがとう! 頑張る」
詩織はようやく頑張る気になったか。まあ、とりあえずはOK。
「そういえば、今、思い出したんだけど、あたしの元カレと三人で遊ぶ話しあったよね。どうする?」
「僕が思うに何で元カレと遊ぶの? そこが理解できないのさ」
「え、でも友達に戻ったから、遊んでもいいかな、と思うよ」
僕は頭をかいた。苦笑いを浮かべながら、
「まあ、お互いが友達同士の関係に戻ったから遊ぶという考え方はよくわかったよ。でも、僕にはできないけどね」
詩織は、
「じゃあ、一緒に遊んでくれる?」「ああ、いいよ」
ぶっきら棒に僕は返事をした。
「そしたら、LINEしてみるわ」
僕は、
「好きにしてくれ」
詩織は、
「もしかして、呆れてる?」
「ちょっとな」
僕がそう答えると詩織は、
「何だ、せっかく一緒に遊べるから楽しみにしてたのに。呆れてるなら、遊んだって楽しくないじゃない」
「それより、元カレがどういう人かに寄るよ」
「なるほど、そうだね」
詩織は嬉しそうにしていたから良かった。
「詩織。着いたぞ。起きろ。部屋に入ってまた寝ろ」
「う、うん……ありがとう……」
彼女はハーっと大きな溜息をついた。
「疲れた……」
「そりゃ、疲れるよな。あんな思いしたんだから」
詩織は黙っている。
「今夜は泊まっていくよ。独りじゃ、心細いだろ?」
「うん……そうね、ありがと」
「いや、いいんだ」
「新沼さんと遊ぶ予定だったのに、とんでもないことになっちゃったね……」
「まあ、そうだな。それと、その新沼さんっていう呼び方やめてくれないか。何か、水臭い感じがして……」
詩織は、
「そうね、確かにそうかもしれない。じゃあ、新太郎さんって呼ぶ?」
「新太郎って呼び捨てでいいよ」
詩織は、
「そう。じゃあ、新太郎って呼ぶね」
「よろしくな」
「こちらこそ」
詩織は言った。
「なんだか、あたしと新太郎の距離が縮まった感じがするね」
僕は黙っていた。
詩織は、
「なんで、黙ってるの?」
僕は、
「そこで、そうだな、と言うとやばいだろ」
「やばい? なにが?」
「まあ、そこは自分で考えてくれ。僕が言うわけにはいかん」
詩織は、
「なによ! 途中まで言ってやめるなんて無責任ね!」
僕は言った。
「まあ、そう怒るなよ。ていうか、元気だな、詩織」
そう言うと、彼女は言った。
「空元気よ」と。
「そうなのか、もっと自分の気持ちに素直になった方がいいぞ」
「素直か~」
と詩織は呟いた。
「そう、素直になれ」
僕は言った。
「難しいね! 今までこの性格で生活してきたから急に変えるのは難しいわ」
詩織はそう言うけど僕はこう言った。
「慣れだよ、慣れ」
僕がそう言うと、詩織は、
「そうかなぁ、そう思えないけど」
「まあ、本気で自分を変えたいなら、心がけから変えるといいぞ。僕もそうしたから」
詩織は、
「そうなんだ。心がけね、わかったよー」
僕は自分を変えるまでの心がけを数年かけた。でも、そのことは言わなかった。詩織は短気だから、数年かけた、と言ったらきっとやめてしまうかもしれないから。
翌日。あたし、自分が変わるまでがんばるよ!
と詩織は言った。僕は、
「おお! 偉いな。頑張れ!」
「ありがとう! 頑張る」
詩織はようやく頑張る気になったか。まあ、とりあえずはOK。
「そういえば、今、思い出したんだけど、あたしの元カレと三人で遊ぶ話しあったよね。どうする?」
「僕が思うに何で元カレと遊ぶの? そこが理解できないのさ」
「え、でも友達に戻ったから、遊んでもいいかな、と思うよ」
僕は頭をかいた。苦笑いを浮かべながら、
「まあ、お互いが友達同士の関係に戻ったから遊ぶという考え方はよくわかったよ。でも、僕にはできないけどね」
詩織は、
「じゃあ、一緒に遊んでくれる?」「ああ、いいよ」
ぶっきら棒に僕は返事をした。
「そしたら、LINEしてみるわ」
僕は、
「好きにしてくれ」
詩織は、
「もしかして、呆れてる?」
「ちょっとな」
僕がそう答えると詩織は、
「何だ、せっかく一緒に遊べるから楽しみにしてたのに。呆れてるなら、遊んだって楽しくないじゃない」
「それより、元カレがどういう人かに寄るよ」
「なるほど、そうだね」
詩織は嬉しそうにしていたから良かった。
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