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六月
転入二週間:ワンゲル部長エンカウント 1
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週休二日制が社会に定着して久しいが、学校という組織は必ずしもそれにはまらない。一昔前の社会全般よろしく、如水学院は土曜日は半日授業だ。午後には部活動や成績不良者の補講、外部講師を招聘した追加講習などが開かれる。転入生の氷川も土曜日の午後には補講があった。
十五時頃までの補講を終えて帰寮した氷川は、慌ただしく着替えて駅へ急いだ。昨夜、実家から呼び出しの連絡があった。心配性の母親から、新しい学校の話を聞きたいから帰省しろという内容だ。しかし翌日曜日の午後に約束のあった氷川は、召還を突っぱねた。
『すみませんが、日曜日に約束があるんです』
『約束? なにかしら』
『生徒会活動の手伝いで、ボランティアに参加するんですよ』
そう言えば引き下がるだろうという目論見は外れた。
『それは素敵ね。でも、お家からでも間に合うんじゃないかしら?』
『不可能ではないですが……』
実家からこの学院までは公共交通機関を用いて約二時間というところだ。始発を使えば、余裕で始業に間に合う。ボランティアの集合は午前十時なので、家に帰っても問題なく参加できる。事前準備などは新旧生徒会役員の仕事なので、寮を開けていても構わない。だが。
『ごめんなさい、母さん。家にはまだ帰らないでおきます。帰ったら……こっちに戻って来たくなくなってしまいそうで』
『……つらいことが、あるの?』
『いいえ。里心がついては困るだけですよ』
心配そうな母親に、できるだけ自然に、穏やかに聞こえるように答える。彼女はしばらく黙した後、大きく息を吐いた。
『仕方ないわね。でも、やっぱり会ってお話を聞きたいの。どこかで待ち合わせできないかしら』
『明日ですか?』
『ええ。お夕食でもどうかしら』
提案する声は優しく、しかしどこか絶対的な力を持っていて、氷川は断ることを諦めた。ここではね除けても、次は要求がエスカレートしかねない。待ち合わせ場所と時間を決めて、通話を切った。
そうして氷川は現在、二週間ぶりに都内に向かっていた。久しぶりに街中に出るなら、買い物でもと思って早めに来たが、帰り道を考えると大きな荷物は持ちたくない。無論、配送を頼めば済むことだが、どうも気後れしてしまう。親の金という意識が強いせいかもしれない。
最寄り駅で電車を降り、地下通路に面したコーヒーチェーンに入った。ホテルのカフェよりもありふれたコーヒーショップが好きだ。
受け取ったアイスのカフェラテとサンドウィッチを手に店内をぐるりと見渡し、空いた席に腰を下ろした。晴れて気温が上昇したためか、店は盛況で少しばかり息苦しい。もう少しのんびりできる所に移動しようか。展示会などならば何かしら開かれているし、そういう場所は時間の流れがゆったりしている。何かないか調べてみよう。スマートフォンを取り出して操作しようとした時、耳慣れた声が聞こえた気がした。
顔を上げず、視線だけで周囲を伺う。前の学校の生徒ならば、絶対に顔を合わせたくない。考えるだけで血の気が引く思いがした。ホットのコーヒーを頼めば良かった。紙コップを掴んだ指先が冷たい。嫌な風に早鐘を打つ心臓を抑え、視線だけを巡らせると、二つ離れた席に高校生くらいの少年と、可愛らしく着飾った二十歳くらいの女性が座っているのが見えた。少年はこちらに背を向けているので顔は分からないが、あれだろうか。
「いつもお世話になっております」
子供らしくない言葉遣いで、少年が頭を下げる。意識して聞いてみれば、誰だかすぐに分かった。毎日聞いている声だ。ただ、それもまた顔を合わせたい相手ではなかった。クラスメイトの横峰春久は、正直なところ、印象の良い人物とは言い難い。
如水学院に転入して半月、教室で会う度に睨んできたり、細かなことで嫌味を言ってくる横峰には、すっかり苦手意識が出来上がってしまっている。他のクラスメイトが慰めてくれるから、なんとか普通に過ごせているが、それがなかったら以前の轍を踏んでいただろう。
気付かれないうちに席を移動しようかとちらりと考える。しかし、もしも気付かれたら不自然極まりない。迷っている氷川の耳に、可愛らしい声が聞こえる。横峰の硬い口調から察するに、仕事か何かだろうか。盗み聞きはまずいと思うほど、そちらに意識が向いてしまうのはもはや人間の習性だろう。
「こちらこそ。じゃあ、これね」
横峰と向かい合っている女性が、色気のない茶封筒をバッグから取り出し、横峰に手渡す。横峰はそれを受け取り、ためらいなく中を確かめた。そしてひとつ頷き、鞄に仕舞った。
「確かに。それではこちらを。再三の注意となりまして恐縮ですが、今一度ご確認ください」
言いながら、横峰が一枚の用紙とペンを女性に手渡す。何が書かれているかはさすがに分からない。受け取った女性は素直に視線を落としつつ、唇を突き出した。
「堅物。もうとっくに暗記してるよ」
「規則ですので。万に一つでも間違いがあってはいけませんし」
「はいはい、分かってます」
拗ねた風に言って、女性が紙の下部にペンを走らせる。用紙とペンを回収して、横峰が頭を下げた。
「それでは本日はよろしくお願いします」
「こちらこそ」
くすくすと笑って女性が応じる。女性の口調は軽やかで、ビジネス風ではない。しかし横峰の言葉遣いはフランクとは言い難く、二人の関係性が気になった。一方的にお世話になっている相手、だろうか。詮索するのも不躾で下世話だが、つい考えてしまう。
このまま二人でどこかへ行くんだろうか。そんな氷川の予想を裏切って、彼らに席を立つ様子はなかった。代わりに店の扉が開いて、急ぎ足で入店する足音が聞こえる。その人物は何も注文することなく、氷川が盗み見ているテーブルへと歩み寄った。
「遅くなってすみません」
テーブルの隣に立った少年が体育会系っぽく、背筋を伸ばした綺麗な礼をする。おそらく中学生か高校生だろう。横峰の知り合いだろうが、クラスでは見たことがない。もちろん別クラスや上下の学年、あるいは学外に友人がいてもおかしくはないから、その少年を見たことがなくても不思議はない。
横峰が少年を自分の隣に座らせ、女性に紹介する。女性と少年は初対面、ということだろう。女性が自己紹介を終えた所で、横峰が席を立った。挨拶をしてあっさり帰って行く。
普通に考えれば、女性に知り合いを紹介した場面になる。その場合、封筒は紹介料だとしても、あの紙は何か。紹介したのなら、本日はよろしくというのも妙だし、規則ですという言葉も不可解だ。すっかり気を惹かれて、耳をそばだてる。何やら話した後、女性が席を立った。
「ちょっと待っててね」
そう言って女性は一人でカウンターに向かう。何か注文に行くらしい。慣れた様子の女性の背中をちらりと見た後、少年は携帯を取りだした。デート中でも携帯を触るのは普通のことだが、女性を紹介された直後でもそういうものだろうか。自分だったら、買い物をする姿を眺めたくなりそうなものだが。こっそり首を傾げた視線の先、戻ってきた女性が、少年の前に盆を置く。フラペチーノとビスケットを素直に受け取って、彼はありがとうございますと応じた。
いくら紹介された側だからといって、女性に奢って貰って平然としているのは奇妙だ。自分だったら据わりの悪い思いをしてしまうだろう。なんだろう、この違和感。考えながら、氷川は中断していた調べ物を再開した。彼らがここで話を続けるにしろ、移動するにしろ、いい加減に見るのをやめるべきだ。
イベント情報サイトを眺めて、いくつかの展示会をピックアップする。適当に覗いて、空いていそうなところに入ろう。そう決めて、空になった容器を片付け、店を出る。相変わらず人が多くて暑い地下通路の角を曲がろうとした所で、氷川は思わず足を止めた。そして、その反射的な行動を心底から後悔した。
二箇所ある店の出口の両方が見える角の位置に、長身の人物が立っていた。彼は冷静な表情で氷川に近付くと、腕を掴んだ。そうして見て初めて、その人物、横峰春久が制服のままでいることに気付いた。外出の際の服装指定はないし、彼は補習も受けていなかったはずなのに、珍しい。
「ちょっと話そうか、氷川くん」
常よりも更に低い声で、横峰は囁くように言う。気付かれていたのか、それとも単に見つかっただけか。どちらにせよ、一緒に行くべきではない状況なのは確実だ。震えそうな指先を握って、氷川は横峰を見上げた。
「奇遇だね、横峰くん。折角だけど、待ち合わせの約束があるから」
「……暇そうにしてたのに?」
「ちょっと時間調整してて……なんで知ってるの」
座席と壁の配置的に、ここから氷川の座っていた席は見えないはずだ。にも関わらず、横峰が氷川の行動を把握しているとしたら、可能性は二つ。氷川が席を立つのを待ってこの場所に移動したか、店内にいるときから気付いていたか、だ。背筋がぞくりと冷えて、半歩後じさった。掴まれたままの腕が不自然に浮く。
「歩きながらでもいいよ。どこ行くの?」
問われて、息を呑んだ。母との待ち合わせ場所であるラグジュアリーホテルの名前は出したくない。かといって、見に行くつもりの写真展の場所を示せば嘘がばれてしまう。
黙ったままでいる氷川に苛立ったのか、横峰が舌打ちして腕を引いた。
十五時頃までの補講を終えて帰寮した氷川は、慌ただしく着替えて駅へ急いだ。昨夜、実家から呼び出しの連絡があった。心配性の母親から、新しい学校の話を聞きたいから帰省しろという内容だ。しかし翌日曜日の午後に約束のあった氷川は、召還を突っぱねた。
『すみませんが、日曜日に約束があるんです』
『約束? なにかしら』
『生徒会活動の手伝いで、ボランティアに参加するんですよ』
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『不可能ではないですが……』
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『ごめんなさい、母さん。家にはまだ帰らないでおきます。帰ったら……こっちに戻って来たくなくなってしまいそうで』
『……つらいことが、あるの?』
『いいえ。里心がついては困るだけですよ』
心配そうな母親に、できるだけ自然に、穏やかに聞こえるように答える。彼女はしばらく黙した後、大きく息を吐いた。
『仕方ないわね。でも、やっぱり会ってお話を聞きたいの。どこかで待ち合わせできないかしら』
『明日ですか?』
『ええ。お夕食でもどうかしら』
提案する声は優しく、しかしどこか絶対的な力を持っていて、氷川は断ることを諦めた。ここではね除けても、次は要求がエスカレートしかねない。待ち合わせ場所と時間を決めて、通話を切った。
そうして氷川は現在、二週間ぶりに都内に向かっていた。久しぶりに街中に出るなら、買い物でもと思って早めに来たが、帰り道を考えると大きな荷物は持ちたくない。無論、配送を頼めば済むことだが、どうも気後れしてしまう。親の金という意識が強いせいかもしれない。
最寄り駅で電車を降り、地下通路に面したコーヒーチェーンに入った。ホテルのカフェよりもありふれたコーヒーショップが好きだ。
受け取ったアイスのカフェラテとサンドウィッチを手に店内をぐるりと見渡し、空いた席に腰を下ろした。晴れて気温が上昇したためか、店は盛況で少しばかり息苦しい。もう少しのんびりできる所に移動しようか。展示会などならば何かしら開かれているし、そういう場所は時間の流れがゆったりしている。何かないか調べてみよう。スマートフォンを取り出して操作しようとした時、耳慣れた声が聞こえた気がした。
顔を上げず、視線だけで周囲を伺う。前の学校の生徒ならば、絶対に顔を合わせたくない。考えるだけで血の気が引く思いがした。ホットのコーヒーを頼めば良かった。紙コップを掴んだ指先が冷たい。嫌な風に早鐘を打つ心臓を抑え、視線だけを巡らせると、二つ離れた席に高校生くらいの少年と、可愛らしく着飾った二十歳くらいの女性が座っているのが見えた。少年はこちらに背を向けているので顔は分からないが、あれだろうか。
「いつもお世話になっております」
子供らしくない言葉遣いで、少年が頭を下げる。意識して聞いてみれば、誰だかすぐに分かった。毎日聞いている声だ。ただ、それもまた顔を合わせたい相手ではなかった。クラスメイトの横峰春久は、正直なところ、印象の良い人物とは言い難い。
如水学院に転入して半月、教室で会う度に睨んできたり、細かなことで嫌味を言ってくる横峰には、すっかり苦手意識が出来上がってしまっている。他のクラスメイトが慰めてくれるから、なんとか普通に過ごせているが、それがなかったら以前の轍を踏んでいただろう。
気付かれないうちに席を移動しようかとちらりと考える。しかし、もしも気付かれたら不自然極まりない。迷っている氷川の耳に、可愛らしい声が聞こえる。横峰の硬い口調から察するに、仕事か何かだろうか。盗み聞きはまずいと思うほど、そちらに意識が向いてしまうのはもはや人間の習性だろう。
「こちらこそ。じゃあ、これね」
横峰と向かい合っている女性が、色気のない茶封筒をバッグから取り出し、横峰に手渡す。横峰はそれを受け取り、ためらいなく中を確かめた。そしてひとつ頷き、鞄に仕舞った。
「確かに。それではこちらを。再三の注意となりまして恐縮ですが、今一度ご確認ください」
言いながら、横峰が一枚の用紙とペンを女性に手渡す。何が書かれているかはさすがに分からない。受け取った女性は素直に視線を落としつつ、唇を突き出した。
「堅物。もうとっくに暗記してるよ」
「規則ですので。万に一つでも間違いがあってはいけませんし」
「はいはい、分かってます」
拗ねた風に言って、女性が紙の下部にペンを走らせる。用紙とペンを回収して、横峰が頭を下げた。
「それでは本日はよろしくお願いします」
「こちらこそ」
くすくすと笑って女性が応じる。女性の口調は軽やかで、ビジネス風ではない。しかし横峰の言葉遣いはフランクとは言い難く、二人の関係性が気になった。一方的にお世話になっている相手、だろうか。詮索するのも不躾で下世話だが、つい考えてしまう。
このまま二人でどこかへ行くんだろうか。そんな氷川の予想を裏切って、彼らに席を立つ様子はなかった。代わりに店の扉が開いて、急ぎ足で入店する足音が聞こえる。その人物は何も注文することなく、氷川が盗み見ているテーブルへと歩み寄った。
「遅くなってすみません」
テーブルの隣に立った少年が体育会系っぽく、背筋を伸ばした綺麗な礼をする。おそらく中学生か高校生だろう。横峰の知り合いだろうが、クラスでは見たことがない。もちろん別クラスや上下の学年、あるいは学外に友人がいてもおかしくはないから、その少年を見たことがなくても不思議はない。
横峰が少年を自分の隣に座らせ、女性に紹介する。女性と少年は初対面、ということだろう。女性が自己紹介を終えた所で、横峰が席を立った。挨拶をしてあっさり帰って行く。
普通に考えれば、女性に知り合いを紹介した場面になる。その場合、封筒は紹介料だとしても、あの紙は何か。紹介したのなら、本日はよろしくというのも妙だし、規則ですという言葉も不可解だ。すっかり気を惹かれて、耳をそばだてる。何やら話した後、女性が席を立った。
「ちょっと待っててね」
そう言って女性は一人でカウンターに向かう。何か注文に行くらしい。慣れた様子の女性の背中をちらりと見た後、少年は携帯を取りだした。デート中でも携帯を触るのは普通のことだが、女性を紹介された直後でもそういうものだろうか。自分だったら、買い物をする姿を眺めたくなりそうなものだが。こっそり首を傾げた視線の先、戻ってきた女性が、少年の前に盆を置く。フラペチーノとビスケットを素直に受け取って、彼はありがとうございますと応じた。
いくら紹介された側だからといって、女性に奢って貰って平然としているのは奇妙だ。自分だったら据わりの悪い思いをしてしまうだろう。なんだろう、この違和感。考えながら、氷川は中断していた調べ物を再開した。彼らがここで話を続けるにしろ、移動するにしろ、いい加減に見るのをやめるべきだ。
イベント情報サイトを眺めて、いくつかの展示会をピックアップする。適当に覗いて、空いていそうなところに入ろう。そう決めて、空になった容器を片付け、店を出る。相変わらず人が多くて暑い地下通路の角を曲がろうとした所で、氷川は思わず足を止めた。そして、その反射的な行動を心底から後悔した。
二箇所ある店の出口の両方が見える角の位置に、長身の人物が立っていた。彼は冷静な表情で氷川に近付くと、腕を掴んだ。そうして見て初めて、その人物、横峰春久が制服のままでいることに気付いた。外出の際の服装指定はないし、彼は補習も受けていなかったはずなのに、珍しい。
「ちょっと話そうか、氷川くん」
常よりも更に低い声で、横峰は囁くように言う。気付かれていたのか、それとも単に見つかっただけか。どちらにせよ、一緒に行くべきではない状況なのは確実だ。震えそうな指先を握って、氷川は横峰を見上げた。
「奇遇だね、横峰くん。折角だけど、待ち合わせの約束があるから」
「……暇そうにしてたのに?」
「ちょっと時間調整してて……なんで知ってるの」
座席と壁の配置的に、ここから氷川の座っていた席は見えないはずだ。にも関わらず、横峰が氷川の行動を把握しているとしたら、可能性は二つ。氷川が席を立つのを待ってこの場所に移動したか、店内にいるときから気付いていたか、だ。背筋がぞくりと冷えて、半歩後じさった。掴まれたままの腕が不自然に浮く。
「歩きながらでもいいよ。どこ行くの?」
問われて、息を呑んだ。母との待ち合わせ場所であるラグジュアリーホテルの名前は出したくない。かといって、見に行くつもりの写真展の場所を示せば嘘がばれてしまう。
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