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九月
修学旅行 9:夜の路上にて(3)
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「学校の友人です。橘くんがあんなに人気がある人だったなんて初めて知りました」
視線を向けた先で、橘が拍手に礼をしている。次はなにがいい? そうリクエストを募っているのが聞こえた。
「そう。学校では上手くやってる?」
「はい。といってもクラスも違うんで、普段の様子はそこまで詳しくないですけど。生徒会の会計として頑張ってるのはよく見てます」
「それなら良かった」
「しかし、祐也が生徒会ね。ちょっと意外だよな」
「そうね、向井くんと同じくらい不真面目そうな外見だもんね」
「ですね、金髪やめたって聞いて真面目にしてるかと思えば、あの頭ですし」
向井、千葉、大友が口々に言って、橘を見遣る。曲が決まったらしく、彼は足でテンポを刻み始めた。
氷川は驚いて橘をじっと見た。昨日の白沢との会話から、髪色を弄ったことがあるのだろうと予想はしていたが、まさか金髪にしていたとは思わなかった。黒髪の生徒が大多数の学院では、さぞかし目立ったことだろう。面識がなかったはずの白沢が、橘を知っている口ぶりだったのは、生徒会役員以前に彼が目立つ存在だったからかもしれない。
「修学旅行前までは普通の黒髪でしたよ」
取りなすように言った氷川に、千葉と大友が複雑そうな表情になった。
「それはそれで想像しづらい……」
「ああ、盆休みには会わなかったもんな」
「橘くん、帰省してませんでした?」
「俺らがいなかったんだよ。ツアーで西日本回ってた」
こともなげに向井が言う。長距離移動は大変だろうに、バイタリティがあるものだと感心した。氷川は自力で旅行になど出たことすらない。
「凄いですね」
「普通だよ。それより、そろそろ盛り上がってきたからあっち混ざらない? 話しに来たんじゃないんだから」
向井が橘たちのほうを示す。早坂が目をまたたいた。
「氷川くんも歌うの?」
「いえ、俺は音楽は……」
「天使の歌声、らしいよ」
氷川の言葉を遮って、向井が言う。早坂が怪訝そうに目を細めた。
「なんのキャッチフレーズだ?」
「氷川くんの歌。祐也命名」
「ズブの素人です」
向井が言うのに被せるように、氷川は端的に告げる。向井以外の三人が、値踏みするように氷川を見ていた。その視線から逃れるように、氷川は橘を振り返る。彼の歌を聴きに来たというよりも、彼が見せたいと言った景色を見るために来た。
「俺は歌えません。楽器も経験がありません。橘くんや、向井さんや早坂さんみたいに、人を惹き付ける力もありません。橘くんのはただの冗談だと思います。それか、俺を励ましてくれたか」
「……そっか。聴くなら、あっちの端に入るといいよ」
しばらく考えるように黙り込んだ後、早坂が聴衆の輪の隅を指差した。扇の端の部分だ。氷川は四人に軽く礼をした。
「妙なことを言って気分を害されたらすみません。失礼します」
顔を上げて見た先で、四人が気を悪くした様子がないのに安堵する。訝しんでいるか、驚いているか、面白がっているかの違いはあれど、子供の癇癪を咎めようとはしない。その寛容さに感謝して、もう一度頭を下げた。
示された場所へまっすぐに向かう氷川の背後で、彼らが何事か言い交わす。風に紛れた声の中で、ボーイソプラノじゃなさそうだけど、という言葉だけが聞き取れた。
聴衆の輪に加わると、音楽の力が強くなった。演者と聴衆の世界では、空間を支配するのは音だけだ。奏でられる音と歌、演者を求める声の他はすべてが不必要で無粋なものとして排除される。氷川は意識を橘のギターと歌声に集中させた。知らない曲と、知らない歌詞で、彼は喪失を嘆いていた。
橘は聴衆を見回し、時に笑顔で、時に泣きそうな顔で、彼の曲を奏で続けた。集まった聴衆は行儀良く聞き入ったかと思えば、控えめにハンドクラップをしたり、曲間では会話をしたりと忙しい。その誰もが、音楽に身を任せてとても楽しそうだ。
おそらく、橘の歌はそこまで巧みではないだろう。ギターだって、高校生としては上手いとか、アマチュアにしては頑張っているというレベルだろう。時にピッキングをミスし、コードを誤り、テンポがずれる。ピッチコントロールに関してはなんとも言えないが、不協和音が気になることもある。だがそれらを凌駕するものが、生演奏にはあった。生音の力かもしれない。聴衆の存在かもしれない。あるいは、届かせたいという意思そのものなのかもしれない。
気付けば氷川は、聴衆と一緒になって音楽を楽しんでいた。スローテンポの明るい曲を演奏し終えた橘が、くるりと周囲を見回した。氷川が加わった時から、また何人か増えているようだ。橘が微笑んで口を開く。
「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。今日は俺一人ですが、また皆さんの前でこの曲達を演奏できて嬉しかったです。また、声をかけてくださった方、協力してくださった貴幸さんたちにも、この場でお礼を言わせてください。俺が今夜ここにいるのは、皆さんのおかげです」
橘の口上に、拍手が起きる。祐也と名前を呼ぶ声も聞こえた。ありがとう、待ってた、そんな声も。それが静かになるのを待って、橘がこちらに視線を向けた。嫌な予感に、氷川は視線を外す。しかし、彼は黙らなかった。
「今日は皆に紹介したい人がいます。俺の友達で、今、口説く手段を考えている人です。俺だけの力じゃ無理でも、皆が言ってくれたら、彼も応えてくれるかもしれない。そんなずるい気持ちになるくらい、好きな人です」
紹介よりも告白に近いような発言に、聴衆がざわめいた。誰? と周囲を見回す人がいる。面白そうに目を細める人がいる。訝しげに首を捻る人がいる。悲しげに俯くのは、おそらく彼のバンドを愛している人だ。
困った氷川が橘に視線を戻すと、彼は小さく首を傾げた。勝利を確信した表情で、頬を緩める。そして、指さしもせずに名指しした。
「そこの、ハットかぶったお兄さん。前出てきて?」
その一言で、視線が一気に集まった。
氷川の周囲の人々が、何事か囁き交わす。やがて覚悟を決めたように、左隣の女性が覗き込んできた。
「あの、ユーヤくん呼んでますよ」
「ていうか、ユーヤの友達なの?」
「好きな人ってどういうことですか?」
「名前は?」
「地元の人?」
「早く行ってあげなよ。待ってるじゃん」
段々収集がつかなくなってきた。氷川はああもうと叫ぶと、自棄になって立ち上がった。歩きながら砂を払って、橘の隣に立つ。彼は立ち上がると、満面の笑みで氷川を迎えてくれた。
「騙すみたいになってごめん。やっぱり我慢できなくて」
悪びれもせずに言われると、怒る気も失せる。氷川はかぶりを振った。心がすっかり疲れてしまった。
「いいよ。で、俺はどうしたらいいの?」
「んー、とりあえず紹介したいけど、名前って言わないほうがいいよね。そうだな……」
思案げに首を傾げてから、橘が周囲を見回した。その視線で、場が静かになる。ふと、輪の後方に大友がいるのに気付いた。スマートフォンを掲げていて、どうやら撮影しているらしい。いつからそこにいたんだろう。
「彼が俺の友達です。名前はまだ秘密ですが、俺は彼に歌って貰いたいと思ってます。皆はどうですか、俺の惚れ込んだボーカルの歌を聴いてみたいと思いませんか!」
聴きたい! と声が上がった。観客の操作に慣れている。
「どう、歌ってくれる? んー、まだ足りないな」
氷川を覗き込んだ橘が、聴衆を煽る。聴きたい、の声が大きくなった。もう一度同じやり取りを繰り返すと、手拍子が巻き起こった。くるりと周囲を見回すと、向井と千葉も手拍子をしている。彼らが先導したのかもしれない。
「どう、まだ駄目?」
橘が氷川に訊ねる。周囲を通り過ぎる人々が、何事かと言わんばかりの視線を投げかけてくる。まるで動物園のパンダにでもなった気分だ。氷川は胆を括って頷いた。バンドのボーカル経験値はゼロだが、今更言える状況でもない。
「分かった、分かりました。でも、知ってるだろうけど、俺は……」
彼らの曲を知らない。伏せた言葉を察して、橘が頷く。
「いいよ。何がいい? ある程度なら対応できるよ」
「……第九でも?」
ベートーヴェンの交響曲第九番。特に第四楽章の歓喜の歌は有名で、あと三ヶ月もすれば至る所で選曲され、演奏されるようになる。もちろん本気ではなかったが、橘は笑顔を凍らせた。周囲からくすくすと笑いが聞こえる。
「えー……それはー……」
「できても俺も唄えないけどね。俺の十八番はI Still Haven't Found What I'm Looking Forだけど、ちょっと暗いし……」
「なんだっけ、U2だっけ? ちょっと覚えてないかな……さっきのにしよう、さっきの」
指を虚空でくるくると回して、橘が言う。さっきのとは、あの余興で唄ったものだろう。
「雨に唄えば?」
「アメイジング・グレイス。聴いたばっかりだから即興の伴奏ならできるよ」
橘の言葉に、へえと思う。音の仕組みを理解し、把握していなければできない芸当のはずだ。だが不安な点があり、氷川は目を眇めた。
「賛美歌でいいの? アップテンポなもののが誤魔化せるんじゃない? We Will Rock Youくらいならなんとかなるけど」
「大丈夫、アンプラグドならバラードのが受け入れて貰いやすいくらいだよ。何か言う?」
「え、じゃあ挨拶くらい……?」
戸惑いながら言うと、橘がどうぞと周囲を示した。ごくりと唾を飲んで、氷川は背筋を伸ばした。
視線を向けた先で、橘が拍手に礼をしている。次はなにがいい? そうリクエストを募っているのが聞こえた。
「そう。学校では上手くやってる?」
「はい。といってもクラスも違うんで、普段の様子はそこまで詳しくないですけど。生徒会の会計として頑張ってるのはよく見てます」
「それなら良かった」
「しかし、祐也が生徒会ね。ちょっと意外だよな」
「そうね、向井くんと同じくらい不真面目そうな外見だもんね」
「ですね、金髪やめたって聞いて真面目にしてるかと思えば、あの頭ですし」
向井、千葉、大友が口々に言って、橘を見遣る。曲が決まったらしく、彼は足でテンポを刻み始めた。
氷川は驚いて橘をじっと見た。昨日の白沢との会話から、髪色を弄ったことがあるのだろうと予想はしていたが、まさか金髪にしていたとは思わなかった。黒髪の生徒が大多数の学院では、さぞかし目立ったことだろう。面識がなかったはずの白沢が、橘を知っている口ぶりだったのは、生徒会役員以前に彼が目立つ存在だったからかもしれない。
「修学旅行前までは普通の黒髪でしたよ」
取りなすように言った氷川に、千葉と大友が複雑そうな表情になった。
「それはそれで想像しづらい……」
「ああ、盆休みには会わなかったもんな」
「橘くん、帰省してませんでした?」
「俺らがいなかったんだよ。ツアーで西日本回ってた」
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「凄いですね」
「普通だよ。それより、そろそろ盛り上がってきたからあっち混ざらない? 話しに来たんじゃないんだから」
向井が橘たちのほうを示す。早坂が目をまたたいた。
「氷川くんも歌うの?」
「いえ、俺は音楽は……」
「天使の歌声、らしいよ」
氷川の言葉を遮って、向井が言う。早坂が怪訝そうに目を細めた。
「なんのキャッチフレーズだ?」
「氷川くんの歌。祐也命名」
「ズブの素人です」
向井が言うのに被せるように、氷川は端的に告げる。向井以外の三人が、値踏みするように氷川を見ていた。その視線から逃れるように、氷川は橘を振り返る。彼の歌を聴きに来たというよりも、彼が見せたいと言った景色を見るために来た。
「俺は歌えません。楽器も経験がありません。橘くんや、向井さんや早坂さんみたいに、人を惹き付ける力もありません。橘くんのはただの冗談だと思います。それか、俺を励ましてくれたか」
「……そっか。聴くなら、あっちの端に入るといいよ」
しばらく考えるように黙り込んだ後、早坂が聴衆の輪の隅を指差した。扇の端の部分だ。氷川は四人に軽く礼をした。
「妙なことを言って気分を害されたらすみません。失礼します」
顔を上げて見た先で、四人が気を悪くした様子がないのに安堵する。訝しんでいるか、驚いているか、面白がっているかの違いはあれど、子供の癇癪を咎めようとはしない。その寛容さに感謝して、もう一度頭を下げた。
示された場所へまっすぐに向かう氷川の背後で、彼らが何事か言い交わす。風に紛れた声の中で、ボーイソプラノじゃなさそうだけど、という言葉だけが聞き取れた。
聴衆の輪に加わると、音楽の力が強くなった。演者と聴衆の世界では、空間を支配するのは音だけだ。奏でられる音と歌、演者を求める声の他はすべてが不必要で無粋なものとして排除される。氷川は意識を橘のギターと歌声に集中させた。知らない曲と、知らない歌詞で、彼は喪失を嘆いていた。
橘は聴衆を見回し、時に笑顔で、時に泣きそうな顔で、彼の曲を奏で続けた。集まった聴衆は行儀良く聞き入ったかと思えば、控えめにハンドクラップをしたり、曲間では会話をしたりと忙しい。その誰もが、音楽に身を任せてとても楽しそうだ。
おそらく、橘の歌はそこまで巧みではないだろう。ギターだって、高校生としては上手いとか、アマチュアにしては頑張っているというレベルだろう。時にピッキングをミスし、コードを誤り、テンポがずれる。ピッチコントロールに関してはなんとも言えないが、不協和音が気になることもある。だがそれらを凌駕するものが、生演奏にはあった。生音の力かもしれない。聴衆の存在かもしれない。あるいは、届かせたいという意思そのものなのかもしれない。
気付けば氷川は、聴衆と一緒になって音楽を楽しんでいた。スローテンポの明るい曲を演奏し終えた橘が、くるりと周囲を見回した。氷川が加わった時から、また何人か増えているようだ。橘が微笑んで口を開く。
「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。今日は俺一人ですが、また皆さんの前でこの曲達を演奏できて嬉しかったです。また、声をかけてくださった方、協力してくださった貴幸さんたちにも、この場でお礼を言わせてください。俺が今夜ここにいるのは、皆さんのおかげです」
橘の口上に、拍手が起きる。祐也と名前を呼ぶ声も聞こえた。ありがとう、待ってた、そんな声も。それが静かになるのを待って、橘がこちらに視線を向けた。嫌な予感に、氷川は視線を外す。しかし、彼は黙らなかった。
「今日は皆に紹介したい人がいます。俺の友達で、今、口説く手段を考えている人です。俺だけの力じゃ無理でも、皆が言ってくれたら、彼も応えてくれるかもしれない。そんなずるい気持ちになるくらい、好きな人です」
紹介よりも告白に近いような発言に、聴衆がざわめいた。誰? と周囲を見回す人がいる。面白そうに目を細める人がいる。訝しげに首を捻る人がいる。悲しげに俯くのは、おそらく彼のバンドを愛している人だ。
困った氷川が橘に視線を戻すと、彼は小さく首を傾げた。勝利を確信した表情で、頬を緩める。そして、指さしもせずに名指しした。
「そこの、ハットかぶったお兄さん。前出てきて?」
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氷川の周囲の人々が、何事か囁き交わす。やがて覚悟を決めたように、左隣の女性が覗き込んできた。
「あの、ユーヤくん呼んでますよ」
「ていうか、ユーヤの友達なの?」
「好きな人ってどういうことですか?」
「名前は?」
「地元の人?」
「早く行ってあげなよ。待ってるじゃん」
段々収集がつかなくなってきた。氷川はああもうと叫ぶと、自棄になって立ち上がった。歩きながら砂を払って、橘の隣に立つ。彼は立ち上がると、満面の笑みで氷川を迎えてくれた。
「騙すみたいになってごめん。やっぱり我慢できなくて」
悪びれもせずに言われると、怒る気も失せる。氷川はかぶりを振った。心がすっかり疲れてしまった。
「いいよ。で、俺はどうしたらいいの?」
「んー、とりあえず紹介したいけど、名前って言わないほうがいいよね。そうだな……」
思案げに首を傾げてから、橘が周囲を見回した。その視線で、場が静かになる。ふと、輪の後方に大友がいるのに気付いた。スマートフォンを掲げていて、どうやら撮影しているらしい。いつからそこにいたんだろう。
「彼が俺の友達です。名前はまだ秘密ですが、俺は彼に歌って貰いたいと思ってます。皆はどうですか、俺の惚れ込んだボーカルの歌を聴いてみたいと思いませんか!」
聴きたい! と声が上がった。観客の操作に慣れている。
「どう、歌ってくれる? んー、まだ足りないな」
氷川を覗き込んだ橘が、聴衆を煽る。聴きたい、の声が大きくなった。もう一度同じやり取りを繰り返すと、手拍子が巻き起こった。くるりと周囲を見回すと、向井と千葉も手拍子をしている。彼らが先導したのかもしれない。
「どう、まだ駄目?」
橘が氷川に訊ねる。周囲を通り過ぎる人々が、何事かと言わんばかりの視線を投げかけてくる。まるで動物園のパンダにでもなった気分だ。氷川は胆を括って頷いた。バンドのボーカル経験値はゼロだが、今更言える状況でもない。
「分かった、分かりました。でも、知ってるだろうけど、俺は……」
彼らの曲を知らない。伏せた言葉を察して、橘が頷く。
「いいよ。何がいい? ある程度なら対応できるよ」
「……第九でも?」
ベートーヴェンの交響曲第九番。特に第四楽章の歓喜の歌は有名で、あと三ヶ月もすれば至る所で選曲され、演奏されるようになる。もちろん本気ではなかったが、橘は笑顔を凍らせた。周囲からくすくすと笑いが聞こえる。
「えー……それはー……」
「できても俺も唄えないけどね。俺の十八番はI Still Haven't Found What I'm Looking Forだけど、ちょっと暗いし……」
「なんだっけ、U2だっけ? ちょっと覚えてないかな……さっきのにしよう、さっきの」
指を虚空でくるくると回して、橘が言う。さっきのとは、あの余興で唄ったものだろう。
「雨に唄えば?」
「アメイジング・グレイス。聴いたばっかりだから即興の伴奏ならできるよ」
橘の言葉に、へえと思う。音の仕組みを理解し、把握していなければできない芸当のはずだ。だが不安な点があり、氷川は目を眇めた。
「賛美歌でいいの? アップテンポなもののが誤魔化せるんじゃない? We Will Rock Youくらいならなんとかなるけど」
「大丈夫、アンプラグドならバラードのが受け入れて貰いやすいくらいだよ。何か言う?」
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