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九月
修学旅行 13:帰宿(2)
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向井の部屋で着替えをし――洋服や服飾品を借りた礼を言える雰囲気ではなかった――、夏木の部屋に戻る。一脚しかない椅子を夏木のために残すと、座る場所がない。困っていると、向井が橘に何事か囁いた。橘が眉をひそめて首を振る。向井が顎をしゃくった。橘がしかめ面のまま、壁にもたれて立つ野分に向き直った。
「フロントに電話して、椅子を貸して貰わない?」
「おまえ反省してるのか? こういう場合、正座だろ」
「畳ならね」
揶揄するように言う野分に、絨毯の敷かれた床を示して、橘が端的に応える。スリッパの数が足りず、皆靴のままだ。泥は落としてきているとはいえ、砂も落ちているだろう。そう考えると夏木に申し訳ない気がする。
橘の言いたいことが分かったのか、野分はしばらく考えた後、備え付けの電話を取った。フロントを呼び出し、少々話し合いがしたいから椅子を四脚借りたいと申し入れる。会議室の利用でも打診されたのか、それは結構ですと断り文句を挟んで、よろしくお願いしますと結んだ。そして、しかめ面で振り返る。
「絶対、シングルに椅子四脚って何事かと思われたぞ」
「だろうね。でもベッドに座るのも悪いし……」
「鰻の寝床みたいなビジホと違って、椅子の四つや五つ余裕で入るんだからいいじゃないか」
向井が室内をぐるりと見回す。確かに、向井が取った部屋と比べてもこの部屋は広い。応接セットはないし、スイートでもないが、そこそこランクの高い部屋だろう。教員の修学旅行費用はどこから出ているのか、考えるのはやめておくことにした。
ほどなく従業員がやってきて、椅子を運び入れていく。ついでにスリッパを人数分用意してくれたので、一応履き替える。そうして椅子を並べてしまうと、もうやることがなくなった。
沈黙が居たたまれなくなり、氷川は野分に視線を向けた。彼は行儀良く椅子に座り、考え事でもしているのかぼんやりした表情だ。鬱陶しがられそうだが、気になっていたことがあり、口を開いた。
「野分くんはどうしてロビーにいたの?」
訊ねると、我に返ったように野分が顔を上げる。そして質問を吟味する時間を置いて、頷いた。
「備品を借りたくて、フロントに行ったんだ。そしたら、文月たちがいて、おまえらがいないから、帰ってくるの待ってるって言うからさ」
野分の返答に、氷川はこめかみに指を押し当てた。確かに口止めはしなかったが、こうもあっさり他人にバラされるとは思わなかった。怒りたいが、そうできる立場ではないので余計に頭が痛い。氷川は質問を重ねた。
「じゃあ、部屋に戻らなくていいの?」
「ああ。夏木先生と話したいと言ってきた」
「それで通っちゃうんだ。さすが生徒会長」
氷川のいささか皮肉めかした物言いに、野分が眉を上げる。氷川は気まずく視線を逸らした。
「ごめん、嫌味じゃないよ。信頼度合いが違うねって話」
「積み重ねがあるからな。橘だって騒ぎになってはいないだろ」
「じゃあ、この騒動は俺のせいか……皆に悪いことしちゃった」
相変わらず迷惑をかけてばかりだと、自分でうんざりする。伏せた視界に影が過ぎった。押さえつけるように、頭を乱暴に撫でられる。
「分かったら反省しろ」
うん、と頷くと、野分が溜息を吐いた。はいと言わせたかったら、頭から手を離して欲しい。
「ところで、さ」
頭を押さえつけていた手を離して、野分がどこかぎこちなく話を繋ぐ。目だけで見上げると、彼は橘に視線を向けていた。
「橘、その髪どうした?」
「髪って?」
「随分カラフルだけど、一昨日はそんなんじゃなかったよな」
野分に問われて、橘は自分の髪に触れた。所々組み込まれたエクステンションは、見慣れてきてもなお目立つ。
「知り合いの美容師の卵に練習がてらやってもらった」
「そういう意味じゃねえよ。何、修学旅行デビュー?」
「ああ、違うよ。晴れ着みたいな感じ。服じゃないけど」
「晴れ着?」
怪訝そうに野分が聞き返す。どこで何をしていたか知らない野分には、ピンと来なくて当然だ。橘は少し考える間を置いてから頷いた。
「お祭りの日とか化粧したりするじゃん。そういう感じ。ストリートで歌ってきたから」
「そんなことしてたのか」
野分が目を見張る。橘が咎められたと感じたのか、首筋を撫でた。
「うん。ゲーセンやカラオケよりは健全でしょ」
「どうだかな……この不良が」
曖昧に応じて、野分が橘の髪を一筋つまむ。赤いエクステを引っ張られて、橘が痛そうに声を上げた。
「不良じゃないって。真面目にしてるじゃん」
「どこがだ。すっごい金髪やめたと思ったらカラフル頭になってるし……次のボランティアまでには色戻せよ」
「分かってる、分かってるからひっぱるの止めて」
橘が隣室の迷惑になりそうな声を上げる。野分は頭の痛そうな表情で手を離すと、こめかみを押さえる。その二人の様子を、向井がどこか微笑ましそうに眺めていた。
点呼を終えた夏木が戻ってきたのは、二十三時を十五分ほど過ぎてからだった。その間、橘と向井はほとんど口を開かず、雰囲気に押されて氷川と野分も黙したままという居たたまれない時間を過ごしてしまった。状況を考えれば、当然だが。
椅子が増えた事情を聞いた夏木が、苦笑いして、備え付けの椅子に腰を下ろす。
「会議室を借りれば良かったかな」
「バレたら面倒でしょう」
野分が一言で却下する。確かに、と頷いてから、夏木は橘に向き直った。
「さて、じゃあ説明して貰おうか。無断外出の理由と、何をしてきたのか。あとはどうして氷川を同行させたかもな」
「分かりました」
橘の隣に座る向井が、緊張した面持ちで橘を見る。橘はいささか硬い声音で答えて、夏木を静かに見つめた。
「外出理由は、駅前で弾き語りをするためです。俺は元々仙台市出身で、そう名乗って音楽活動をしています。アマチュアですが、それなりに好きだと言ってくれる方もいます。そういう方の中から、路上で弾き語りをやって欲しいと要望がありまして、帰省した際に折り合いがつけば弾き語りのライブをやっていました」
「なるほど……でも今回は帰省じゃなく、修学旅行だ。行動には制約がある。どうして今日もやることにしたんだ?」
「東北の街に元気がないからです」
夏木の当然の疑問に、橘が斜め方向から切り返した。無言で促す視線を臆さず受けて、膝の上で両手を組み合わせる。力の込められた指先が白くなった。
「昼間の班別自由行動で、福島市と仙台市を見て回りました。昨日は郡山市と会津若松市を見ました。震災の爪痕が消えていないのは、海沿いだけではないと感じました。ここは俺が育ち、遊んだ街です。ほんの少し、気休め程度でも、活気を取り戻す手伝いをしたいと思うのは、当然ではないでしょうか」
「あー……つまり、東北活性化の一助として、駅前で弾き語りコンサートを開いたと言いたいわけか?」
「端的に言えばそうなります」
「そういうのは、アイドルやプロのミュージシャンを誘致したほうが有効だろうけどな……まあ、言いたいことは分かった。で、手応えは?」
「悪くはありませんでした」
「悪くは、ね……」
橘の曖昧な表現に、夏木が表情を引きつらせる。橘の話の途中からスマートフォンを操作していた野分が顔を上げた。
「好評だったみたいですね。これでしょう」
席を立って夏木の隣に行くと、その場で膝をつき、スマートフォンを操作した。ノイズの混じった歌声とギターの音色が聞こえてくる。先程も聞いた曲だと、すぐに気付いた。最後に演っていた曲だ。
「野分、橘が音楽やってるって知ってたのか」
「聞いてはいましたけど、これは検索して探したんですよ。私服ではありますけど、見る人が見たら一発で分かりますね」
どんな映像なのか覗きに行く勇気はないが、大友が撮影していたものだろう。仕事が早い。
「他の二人は、片方はそちらの……向井さんだったか。もう一人は、氷川じゃないな」
「俺の親戚です」
音だけで判断したのだろう、橘が補足する。だが正体はどうでもよかったのか、夏木は曖昧に頷くだけだ。野分が更にスマートフォンを操作して、橘の前にしゃがんだ。
「おまえの投稿これ?」
そう言ってかざされた画面を見つめて、橘が頷く。
「うん」
「結構反応あるな。先生、これ下手になかったことにすると、ツイッターからバレますね」
「そうだな……」
夏木と野分が難しい顔をする。面倒なことをやってくれたなと言わんばかりだ。悪意はないが問題を起こした橘が小さくなる。向井が学生のように手を上げた。
「フロントに電話して、椅子を貸して貰わない?」
「おまえ反省してるのか? こういう場合、正座だろ」
「畳ならね」
揶揄するように言う野分に、絨毯の敷かれた床を示して、橘が端的に応える。スリッパの数が足りず、皆靴のままだ。泥は落としてきているとはいえ、砂も落ちているだろう。そう考えると夏木に申し訳ない気がする。
橘の言いたいことが分かったのか、野分はしばらく考えた後、備え付けの電話を取った。フロントを呼び出し、少々話し合いがしたいから椅子を四脚借りたいと申し入れる。会議室の利用でも打診されたのか、それは結構ですと断り文句を挟んで、よろしくお願いしますと結んだ。そして、しかめ面で振り返る。
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ほどなく従業員がやってきて、椅子を運び入れていく。ついでにスリッパを人数分用意してくれたので、一応履き替える。そうして椅子を並べてしまうと、もうやることがなくなった。
沈黙が居たたまれなくなり、氷川は野分に視線を向けた。彼は行儀良く椅子に座り、考え事でもしているのかぼんやりした表情だ。鬱陶しがられそうだが、気になっていたことがあり、口を開いた。
「野分くんはどうしてロビーにいたの?」
訊ねると、我に返ったように野分が顔を上げる。そして質問を吟味する時間を置いて、頷いた。
「備品を借りたくて、フロントに行ったんだ。そしたら、文月たちがいて、おまえらがいないから、帰ってくるの待ってるって言うからさ」
野分の返答に、氷川はこめかみに指を押し当てた。確かに口止めはしなかったが、こうもあっさり他人にバラされるとは思わなかった。怒りたいが、そうできる立場ではないので余計に頭が痛い。氷川は質問を重ねた。
「じゃあ、部屋に戻らなくていいの?」
「ああ。夏木先生と話したいと言ってきた」
「それで通っちゃうんだ。さすが生徒会長」
氷川のいささか皮肉めかした物言いに、野分が眉を上げる。氷川は気まずく視線を逸らした。
「ごめん、嫌味じゃないよ。信頼度合いが違うねって話」
「積み重ねがあるからな。橘だって騒ぎになってはいないだろ」
「じゃあ、この騒動は俺のせいか……皆に悪いことしちゃった」
相変わらず迷惑をかけてばかりだと、自分でうんざりする。伏せた視界に影が過ぎった。押さえつけるように、頭を乱暴に撫でられる。
「分かったら反省しろ」
うん、と頷くと、野分が溜息を吐いた。はいと言わせたかったら、頭から手を離して欲しい。
「ところで、さ」
頭を押さえつけていた手を離して、野分がどこかぎこちなく話を繋ぐ。目だけで見上げると、彼は橘に視線を向けていた。
「橘、その髪どうした?」
「髪って?」
「随分カラフルだけど、一昨日はそんなんじゃなかったよな」
野分に問われて、橘は自分の髪に触れた。所々組み込まれたエクステンションは、見慣れてきてもなお目立つ。
「知り合いの美容師の卵に練習がてらやってもらった」
「そういう意味じゃねえよ。何、修学旅行デビュー?」
「ああ、違うよ。晴れ着みたいな感じ。服じゃないけど」
「晴れ着?」
怪訝そうに野分が聞き返す。どこで何をしていたか知らない野分には、ピンと来なくて当然だ。橘は少し考える間を置いてから頷いた。
「お祭りの日とか化粧したりするじゃん。そういう感じ。ストリートで歌ってきたから」
「そんなことしてたのか」
野分が目を見張る。橘が咎められたと感じたのか、首筋を撫でた。
「うん。ゲーセンやカラオケよりは健全でしょ」
「どうだかな……この不良が」
曖昧に応じて、野分が橘の髪を一筋つまむ。赤いエクステを引っ張られて、橘が痛そうに声を上げた。
「不良じゃないって。真面目にしてるじゃん」
「どこがだ。すっごい金髪やめたと思ったらカラフル頭になってるし……次のボランティアまでには色戻せよ」
「分かってる、分かってるからひっぱるの止めて」
橘が隣室の迷惑になりそうな声を上げる。野分は頭の痛そうな表情で手を離すと、こめかみを押さえる。その二人の様子を、向井がどこか微笑ましそうに眺めていた。
点呼を終えた夏木が戻ってきたのは、二十三時を十五分ほど過ぎてからだった。その間、橘と向井はほとんど口を開かず、雰囲気に押されて氷川と野分も黙したままという居たたまれない時間を過ごしてしまった。状況を考えれば、当然だが。
椅子が増えた事情を聞いた夏木が、苦笑いして、備え付けの椅子に腰を下ろす。
「会議室を借りれば良かったかな」
「バレたら面倒でしょう」
野分が一言で却下する。確かに、と頷いてから、夏木は橘に向き直った。
「さて、じゃあ説明して貰おうか。無断外出の理由と、何をしてきたのか。あとはどうして氷川を同行させたかもな」
「分かりました」
橘の隣に座る向井が、緊張した面持ちで橘を見る。橘はいささか硬い声音で答えて、夏木を静かに見つめた。
「外出理由は、駅前で弾き語りをするためです。俺は元々仙台市出身で、そう名乗って音楽活動をしています。アマチュアですが、それなりに好きだと言ってくれる方もいます。そういう方の中から、路上で弾き語りをやって欲しいと要望がありまして、帰省した際に折り合いがつけば弾き語りのライブをやっていました」
「なるほど……でも今回は帰省じゃなく、修学旅行だ。行動には制約がある。どうして今日もやることにしたんだ?」
「東北の街に元気がないからです」
夏木の当然の疑問に、橘が斜め方向から切り返した。無言で促す視線を臆さず受けて、膝の上で両手を組み合わせる。力の込められた指先が白くなった。
「昼間の班別自由行動で、福島市と仙台市を見て回りました。昨日は郡山市と会津若松市を見ました。震災の爪痕が消えていないのは、海沿いだけではないと感じました。ここは俺が育ち、遊んだ街です。ほんの少し、気休め程度でも、活気を取り戻す手伝いをしたいと思うのは、当然ではないでしょうか」
「あー……つまり、東北活性化の一助として、駅前で弾き語りコンサートを開いたと言いたいわけか?」
「端的に言えばそうなります」
「そういうのは、アイドルやプロのミュージシャンを誘致したほうが有効だろうけどな……まあ、言いたいことは分かった。で、手応えは?」
「悪くはありませんでした」
「悪くは、ね……」
橘の曖昧な表現に、夏木が表情を引きつらせる。橘の話の途中からスマートフォンを操作していた野分が顔を上げた。
「好評だったみたいですね。これでしょう」
席を立って夏木の隣に行くと、その場で膝をつき、スマートフォンを操作した。ノイズの混じった歌声とギターの音色が聞こえてくる。先程も聞いた曲だと、すぐに気付いた。最後に演っていた曲だ。
「野分、橘が音楽やってるって知ってたのか」
「聞いてはいましたけど、これは検索して探したんですよ。私服ではありますけど、見る人が見たら一発で分かりますね」
どんな映像なのか覗きに行く勇気はないが、大友が撮影していたものだろう。仕事が早い。
「他の二人は、片方はそちらの……向井さんだったか。もう一人は、氷川じゃないな」
「俺の親戚です」
音だけで判断したのだろう、橘が補足する。だが正体はどうでもよかったのか、夏木は曖昧に頷くだけだ。野分が更にスマートフォンを操作して、橘の前にしゃがんだ。
「おまえの投稿これ?」
そう言ってかざされた画面を見つめて、橘が頷く。
「うん」
「結構反応あるな。先生、これ下手になかったことにすると、ツイッターからバレますね」
「そうだな……」
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