42 / 190
九月
修学旅行 14:帰宿(3)
しおりを挟む
「はい。質問があります」
「なんでしょう向井さん」
反射のように夏木が向井の発言を許可する。向井は座ったままで、上げていた手を下ろした。
「修学旅行中の夜間外出は、絶対に禁止ですか?」
「原則禁止です」
「原則ということは、例外もありますか?」
「やむを得ない事情があれば許可されます。また、正当な理由があれば、考慮される場合もあるでしょうね」
たとえ問題を起こした人物であっても、部外者に対しては夏木も言葉遣いが改まる。向井がぐるりと視線を巡らせ、指を立てた。
「それでは、ボランティア活動だったということにはできませんか? 募金もしてもらいましたよ」
「向井さん、募金って……」
橘が反論しようとするのを留めて、向井は夏木に話を続ける。
「路上で演奏すれば、心ある聴衆はその演奏に見合った対価を払おうとします。そうして預かったお金を全額、東日本大震災の義援金として寄付しましょう。もともと、経費を抜いた分は寄付する予定でしたけど、全額、寄付します。ですから、祐也の行動はボランティア活動として事前に許可されていたものということにしてくださいませんか?」
「……書類を偽造しろと? 目こぼしするより大事ですよ」
「いえ、先生、生徒会活動の一環っていう名目にすれば、顧問の須田先生と俺のサインで大丈夫です。生徒会の活動なら融通が利きますし」
思索げに黙り込んでいた野分が、眦を吊り上げた夏木に言う。そういうものなのか、と氷川は野分を見遣った。彼は氷川には視線を向けない。騒動になった端緒としては、注目されないのは気楽でありがたい。
「夜間である必要性としては……集客でどうでしょう。平日ですし夜のほうが人が集まります」
向井が軌道を修正する。夏木が顎を撫でた。よく見ると少しひげが見える。夏木はそうだなと相槌を打って、ゆっくりと話す。考えながら喋っているのだろう。
「向井さんが保護者として同伴したことにするとして……経歴書と身分証明書のコピーを提出してもらえますか? それを根拠に依頼状を作れば、監督者の不在もクリアできますし」
夏木と向井が解決案をディスカッションする。大筋がまとまり、向井がコピーを取りに中座した。思い出したように、夏木が氷川に視線を向ける。
「それで、氷川はなんのために着いて行ったの? 橘と一緒に音楽活動してるの?」
「いいえ、俺は……夕食後にふらふらしてたら誘われまして」
「ああ、そういえば途中で抜けたって言ってたな。一言言ってからにして欲しかったけど、まあ分かった」
こんなに長く中座するつもりはなかったと言っても仕方がない。橘の誘いに乗ったのは氷川自身なので、神妙に頷いた。
「俺はボランティアって名目は使えませんよね? でも、文月くんたちに口止めするのは、無理ではないですけど、できれば避けたいんですが」
おそらく、あの三人ならば黙っててくれと言えばそうしてくれるだろう。だが好意を当てにするのは、浅ましくて嫌だった。
野分が腕を組んで首を捻る。
「外出許可は事前申請が必要だし、今回の場合、氷川も一緒に行く理由がない。そもそもなんで一緒に行ったんだ? 外出しちゃ駄目なのは知ってただろ。橘も、一般性とを簡単に誘うなよ」
野分が思い出したように、橘と氷川に問いかける。氷川は橘と目を合わせた後、頬を撫でた。
「夕食の余興で隠し芸をやらされて……気分転換にフロアを散歩してたら橘くんに会って、誘われたんだよね。外出ちゃ駄目なのは知ってたけど、それを押しても出たい気分だったというか……」
「一体なにをやらかしたんだ」
野分が訝しげに眉をひそめる。夏木が喉の奥で挽き潰したような笑みを漏らした。
「一曲、いや二曲、歌い上げただけだよ。アンコールが来るくらい良い出来の歌をね」
「歌上手かったのか?」
「かなり」
そう答えたのは橘で、氷川は居心地悪く座り直した。ふうん、と野分が頷く。
「なら、最初から一緒に行く予定だったことにするか?」
「その場合、橘はいつどこで氷川が歌えるって知ったんだ? 芸術科目は書道で、音楽系のクラブにも属していない」
夏木が呆れたように言う。その通り、氷川は学内で歌唱を披露するような機会は持たないように心がけてきた。隠し芸大会が例外だ。そんなものがあると知っていたら、風船アートの練習でもしておいたのにと、未だもって恨めしい気持ちになる。橘がこともなげに提案した。
「カラオケ行ったことにしちゃえばいいんじゃないですか。プライベートでどんな交流があるかなんて誰にも報告する義務はないですし」
実のところその設定には大変無理があるのだが、橘と氷川以外は特に疑問に思わなかったらしい。そういう方向で話が進み、夏木の持ち物から出てきたレポート用紙で、日付を偽装した申請書類と許可書類の下地が出来上がった。専用の用紙を用いなくとも構わないのかとか、私文書偽造罪が適用されないかとか、色々と不安だ。
作業途中で戻ってきた向井が、これまたレポート用紙に書き上げた経歴書を、運転免許証のコピーと共に野分に渡す。必要な書類一式が揃ったらしい。
顧問の印鑑部分が空いた書類を覗き込んで、氷川は眉を寄せた。
「当たり前みたいに書類偽造しちゃったけど、須田先生にはどう説明するの?」
「俺が泥被ってやるよ。預かったまま提出忘れてました、ってな」
「え、でもそれしたら許可下りないでしょ」
筒状にした書類で左のてのひらを叩いている野分を見ると、彼は苦笑した。
「超法規的措置、的な? だって今日しかできないんだぞ。それを俺のうっかりミスで潰すなんて申し訳ないことできないし、須田先生だって事情を説明したら分かってくれるに違いない……っていう態でいく」
「本当にごめんなさい」
「申し訳ありませんでした」
「祐也を守ってくれてありがとうございます」
橘、氷川、向井が順に謝罪と礼を口にして頭を下げる。後頭部に重みが掛かった。
「謝るよりもお礼くらい言ってくれよ。ない知恵絞って不正やらかした上に、泥まで被る見返りくらいあってもいいだろ」
「うん、ありがとう、野分くん。夏木先生も、向井さんも、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
橘が小学生みたいに復誦する。笑う気配を落として、野分の手が離れた。姿勢を戻すと、野分は氷川と橘の額を順に叩いた。
「とりあえず、おまえらは人に心配させた自覚を持て。明日の朝までに反省文三枚な」
「え」
「口答えする毎に一枚増やすよ」
間抜けな声を上げた橘に、夏木が微笑む。彼らが見た目よりもずっと怒っているのだと察して、氷川は項垂れた。
「すみませんでした。書かせていただきます」
「よし」
満足げに言って、野分が立ち上がった。
「じゃあ俺は須田先生に叱られてきます。向井さん、申し訳ありませんがもうしばらくお付き合いください」
「分かりました。夏木先生、野分くん、この度は大変ご迷惑をおかけしました。俺の軽率な行動でご迷惑をおかけしたしたこと、改めてお詫び申し上げます」
向井が神妙に頭を下げる。野分が軽い仕草で手を振った。
「いえいえ、悪いのは浅慮な橘と止めなかった氷川なんで、お気になさらず」
橘と氷川にとどめを刺して、軽い足取りで部屋から出て行った。それを見送って、夏木が頬を撫でる。
「地味に怒ってるな……」
「先生も怒ってますよね」
「まあな。ただ、規則を破る生徒も、無茶をする生徒も毎年いるし、その中じゃ君たちはマシなほうだってだけ。さ、野分が帰ってくるまでに反省文書いとけ。片付いたらこの部屋のバスルーム貸してやるから」
夏木の台詞に、橘が声を上げた。
「そうだ、氷川くんに銭湯奢るって言ったのに忘れてた」
「今更?」
思わず半眼で聞き返した氷川から、橘が首筋を撫でて視線をそらした。
「すっかり忘れてた……大浴場……」
「そういえば先生はお風呂はまだなんですか?」
「入ってる時間があったと思うか?」
愕然としている橘を余所に、夏木に問いかける。彼は顔をしかめた。恨めしそうに見るのをやめて欲しい。各方面に色々と迷惑をかけているのを実感して、氷川は肩を縮こまらせた。その膝の上に、原稿用紙が三枚乗せられる。
「そこの机で書いてろ。俺も仕事するんで、向井さんは適当にしててください」
氷川と橘に指示したあと、夏木も作業の支度を始める。教員はやることが沢山あって大変だ。氷川は大人しく椅子を備え付けの机の前に運んだ。橘もすぐ隣のスペースに原稿用紙を広げる。夏木から筆記用具を借りて、反省文を書き始めた。
三十分後、須田に絞られた野分が疲れた表情で許可書類を持って戻ってきて、向井は謝りながら帰って行った。氷川と橘はまだ反省文を書き終えておらず、野分に更に一発ずつ額を叩かれた。
「なんでしょう向井さん」
反射のように夏木が向井の発言を許可する。向井は座ったままで、上げていた手を下ろした。
「修学旅行中の夜間外出は、絶対に禁止ですか?」
「原則禁止です」
「原則ということは、例外もありますか?」
「やむを得ない事情があれば許可されます。また、正当な理由があれば、考慮される場合もあるでしょうね」
たとえ問題を起こした人物であっても、部外者に対しては夏木も言葉遣いが改まる。向井がぐるりと視線を巡らせ、指を立てた。
「それでは、ボランティア活動だったということにはできませんか? 募金もしてもらいましたよ」
「向井さん、募金って……」
橘が反論しようとするのを留めて、向井は夏木に話を続ける。
「路上で演奏すれば、心ある聴衆はその演奏に見合った対価を払おうとします。そうして預かったお金を全額、東日本大震災の義援金として寄付しましょう。もともと、経費を抜いた分は寄付する予定でしたけど、全額、寄付します。ですから、祐也の行動はボランティア活動として事前に許可されていたものということにしてくださいませんか?」
「……書類を偽造しろと? 目こぼしするより大事ですよ」
「いえ、先生、生徒会活動の一環っていう名目にすれば、顧問の須田先生と俺のサインで大丈夫です。生徒会の活動なら融通が利きますし」
思索げに黙り込んでいた野分が、眦を吊り上げた夏木に言う。そういうものなのか、と氷川は野分を見遣った。彼は氷川には視線を向けない。騒動になった端緒としては、注目されないのは気楽でありがたい。
「夜間である必要性としては……集客でどうでしょう。平日ですし夜のほうが人が集まります」
向井が軌道を修正する。夏木が顎を撫でた。よく見ると少しひげが見える。夏木はそうだなと相槌を打って、ゆっくりと話す。考えながら喋っているのだろう。
「向井さんが保護者として同伴したことにするとして……経歴書と身分証明書のコピーを提出してもらえますか? それを根拠に依頼状を作れば、監督者の不在もクリアできますし」
夏木と向井が解決案をディスカッションする。大筋がまとまり、向井がコピーを取りに中座した。思い出したように、夏木が氷川に視線を向ける。
「それで、氷川はなんのために着いて行ったの? 橘と一緒に音楽活動してるの?」
「いいえ、俺は……夕食後にふらふらしてたら誘われまして」
「ああ、そういえば途中で抜けたって言ってたな。一言言ってからにして欲しかったけど、まあ分かった」
こんなに長く中座するつもりはなかったと言っても仕方がない。橘の誘いに乗ったのは氷川自身なので、神妙に頷いた。
「俺はボランティアって名目は使えませんよね? でも、文月くんたちに口止めするのは、無理ではないですけど、できれば避けたいんですが」
おそらく、あの三人ならば黙っててくれと言えばそうしてくれるだろう。だが好意を当てにするのは、浅ましくて嫌だった。
野分が腕を組んで首を捻る。
「外出許可は事前申請が必要だし、今回の場合、氷川も一緒に行く理由がない。そもそもなんで一緒に行ったんだ? 外出しちゃ駄目なのは知ってただろ。橘も、一般性とを簡単に誘うなよ」
野分が思い出したように、橘と氷川に問いかける。氷川は橘と目を合わせた後、頬を撫でた。
「夕食の余興で隠し芸をやらされて……気分転換にフロアを散歩してたら橘くんに会って、誘われたんだよね。外出ちゃ駄目なのは知ってたけど、それを押しても出たい気分だったというか……」
「一体なにをやらかしたんだ」
野分が訝しげに眉をひそめる。夏木が喉の奥で挽き潰したような笑みを漏らした。
「一曲、いや二曲、歌い上げただけだよ。アンコールが来るくらい良い出来の歌をね」
「歌上手かったのか?」
「かなり」
そう答えたのは橘で、氷川は居心地悪く座り直した。ふうん、と野分が頷く。
「なら、最初から一緒に行く予定だったことにするか?」
「その場合、橘はいつどこで氷川が歌えるって知ったんだ? 芸術科目は書道で、音楽系のクラブにも属していない」
夏木が呆れたように言う。その通り、氷川は学内で歌唱を披露するような機会は持たないように心がけてきた。隠し芸大会が例外だ。そんなものがあると知っていたら、風船アートの練習でもしておいたのにと、未だもって恨めしい気持ちになる。橘がこともなげに提案した。
「カラオケ行ったことにしちゃえばいいんじゃないですか。プライベートでどんな交流があるかなんて誰にも報告する義務はないですし」
実のところその設定には大変無理があるのだが、橘と氷川以外は特に疑問に思わなかったらしい。そういう方向で話が進み、夏木の持ち物から出てきたレポート用紙で、日付を偽装した申請書類と許可書類の下地が出来上がった。専用の用紙を用いなくとも構わないのかとか、私文書偽造罪が適用されないかとか、色々と不安だ。
作業途中で戻ってきた向井が、これまたレポート用紙に書き上げた経歴書を、運転免許証のコピーと共に野分に渡す。必要な書類一式が揃ったらしい。
顧問の印鑑部分が空いた書類を覗き込んで、氷川は眉を寄せた。
「当たり前みたいに書類偽造しちゃったけど、須田先生にはどう説明するの?」
「俺が泥被ってやるよ。預かったまま提出忘れてました、ってな」
「え、でもそれしたら許可下りないでしょ」
筒状にした書類で左のてのひらを叩いている野分を見ると、彼は苦笑した。
「超法規的措置、的な? だって今日しかできないんだぞ。それを俺のうっかりミスで潰すなんて申し訳ないことできないし、須田先生だって事情を説明したら分かってくれるに違いない……っていう態でいく」
「本当にごめんなさい」
「申し訳ありませんでした」
「祐也を守ってくれてありがとうございます」
橘、氷川、向井が順に謝罪と礼を口にして頭を下げる。後頭部に重みが掛かった。
「謝るよりもお礼くらい言ってくれよ。ない知恵絞って不正やらかした上に、泥まで被る見返りくらいあってもいいだろ」
「うん、ありがとう、野分くん。夏木先生も、向井さんも、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
橘が小学生みたいに復誦する。笑う気配を落として、野分の手が離れた。姿勢を戻すと、野分は氷川と橘の額を順に叩いた。
「とりあえず、おまえらは人に心配させた自覚を持て。明日の朝までに反省文三枚な」
「え」
「口答えする毎に一枚増やすよ」
間抜けな声を上げた橘に、夏木が微笑む。彼らが見た目よりもずっと怒っているのだと察して、氷川は項垂れた。
「すみませんでした。書かせていただきます」
「よし」
満足げに言って、野分が立ち上がった。
「じゃあ俺は須田先生に叱られてきます。向井さん、申し訳ありませんがもうしばらくお付き合いください」
「分かりました。夏木先生、野分くん、この度は大変ご迷惑をおかけしました。俺の軽率な行動でご迷惑をおかけしたしたこと、改めてお詫び申し上げます」
向井が神妙に頭を下げる。野分が軽い仕草で手を振った。
「いえいえ、悪いのは浅慮な橘と止めなかった氷川なんで、お気になさらず」
橘と氷川にとどめを刺して、軽い足取りで部屋から出て行った。それを見送って、夏木が頬を撫でる。
「地味に怒ってるな……」
「先生も怒ってますよね」
「まあな。ただ、規則を破る生徒も、無茶をする生徒も毎年いるし、その中じゃ君たちはマシなほうだってだけ。さ、野分が帰ってくるまでに反省文書いとけ。片付いたらこの部屋のバスルーム貸してやるから」
夏木の台詞に、橘が声を上げた。
「そうだ、氷川くんに銭湯奢るって言ったのに忘れてた」
「今更?」
思わず半眼で聞き返した氷川から、橘が首筋を撫でて視線をそらした。
「すっかり忘れてた……大浴場……」
「そういえば先生はお風呂はまだなんですか?」
「入ってる時間があったと思うか?」
愕然としている橘を余所に、夏木に問いかける。彼は顔をしかめた。恨めしそうに見るのをやめて欲しい。各方面に色々と迷惑をかけているのを実感して、氷川は肩を縮こまらせた。その膝の上に、原稿用紙が三枚乗せられる。
「そこの机で書いてろ。俺も仕事するんで、向井さんは適当にしててください」
氷川と橘に指示したあと、夏木も作業の支度を始める。教員はやることが沢山あって大変だ。氷川は大人しく椅子を備え付けの机の前に運んだ。橘もすぐ隣のスペースに原稿用紙を広げる。夏木から筆記用具を借りて、反省文を書き始めた。
三十分後、須田に絞られた野分が疲れた表情で許可書類を持って戻ってきて、向井は謝りながら帰って行った。氷川と橘はまだ反省文を書き終えておらず、野分に更に一発ずつ額を叩かれた。
0
あなたにおすすめの小説
腐男子ですが何か?
みーやん
BL
俺は田中玲央。何処にでもいる一般人。
ただ少し趣味が特殊で男と男がイチャコラしているのをみるのが大好きだってこと以外はね。
そんな俺は中学一年生の頃から密かに企んでいた計画がある。青藍学園。そう全寮制男子校へ入学することだ。しかし定番ながら学費がバカみたい高額だ。そこで特待生を狙うべく勉強に励んだ。
幸いにも俺にはすこぶる頭のいい姉がいたため、中学一年生からの成績は常にトップ。そのまま三年間走り切ったのだ。
そしてついに高校入試の試験。
見事特待生と首席をもぎとったのだ。
「さぁ!ここからが俺の人生の始まりだ!
って。え?
首席って…めっちゃ目立つくねぇ?!
やっちまったぁ!!」
この作品はごく普通の顔をした一般人に思えた田中玲央が実は隠れ美少年だということを知らずに腐男子を隠しながら学園生活を送る物語である。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語
孤独な蝶は仮面を被る
緋影 ナヅキ
BL
とある街の山の中に建っている、小中高一貫である全寮制男子校、華織学園(かしきのがくえん)─通称:“王道学園”。
全学園生徒の憧れの的である生徒会役員は、全員容姿や頭脳が飛び抜けて良く、運動力や芸術力等の他の能力にも優れていた。また、とても個性豊かであったが、役員仲は比較的良好だった。
さて、そんな生徒会役員のうちの1人である、会計の水無月真琴。
彼は己の本質を隠しながらも、他のメンバーと各々仕事をこなし、極々平穏に、楽しく日々を過ごしていた。
あの日、例の不思議な転入生が来るまでは…
ーーーーーーーーー
作者は執筆初心者なので、おかしくなったりするかもしれませんが、温かく見守って(?)くれると嬉しいです。
学生のため、ストック残量状況によっては土曜更新が出来ないことがあるかもしれません。ご了承下さい。
所々シリアス&コメディ(?)風味有り
*表紙は、我が妹である あくす(Twitter名) に描いてもらった真琴です。かわいい
*多少内容を修正しました。2023/07/05
*お気に入り数200突破!!有難う御座います!2023/08/25
*エブリスタでも投稿し始めました。アルファポリス先行です。2023/03/20
義兄が溺愛してきます
ゆう
BL
桜木恋(16)は交通事故に遭う。
その翌日からだ。
義兄である桜木翔(17)が過保護になったのは。
翔は恋に好意を寄せているのだった。
本人はその事を知るよしもない。
その様子を見ていた友人の凛から告白され、戸惑う恋。
成り行きで惚れさせる宣言をした凛と一週間付き合う(仮)になった。
翔は色々と思う所があり、距離を置こうと彼女(偽)をつくる。
すれ違う思いは交わるのか─────。
悪の策士のうまくいかなかった計画
迷路を跳ぶ狐
BL
いつか必ず返り咲く。それだけを目標に、俺はこの学園に戻ってきた。過去に、破壊と使役の魔法を研究したとして、退学になったこの学園に。
今こそ、復活の時だ。俺を切り捨てた者たちに目に物見せ、研究所を再興する。
そのために、王子と伯爵の息子を利用することを考えた俺は、長く温めた策を決行し、学園に潜り込んだ。
これから俺を陥れた連中を、騙して嵌めて蹂躙するっ! ……はず、だった……のに??
王子は跪き、俺に向かって言った。
「あなたの破壊の魔法をどうか教えてください。教えるまでこの部屋から出しません」と。
そして、伯爵の息子は俺の手をとって言った。
「ずっと好きだった」と。
…………どうなってるんだ?
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
【完結】君を上手に振る方法
社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」
「………はいっ?」
ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。
スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。
お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが――
「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」
偽物の恋人から始まった不思議な関係。
デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。
この関係って、一体なに?
「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」
年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。
✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる