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神森竜義
彼のご飯と、それから 2
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「何かありましたか?」
「この間の、書道の授業の時のこと。無神経なことを言ってごめん」
傷ついていただろう神森を煽るようなことを言った。無責任に焚き付けるようなことを言った。そして、彼が隠そうとしていたことを暴こうとした。助けられる確証もないのに。
背筋を伸ばしてきっちりと頭を下げる。神森が少し困ったように、顔を上げてくださいと促す。姿勢を戻すと、彼は苦い表情をしていた。
「こちらこそ、その節はみっともない話をお聞かせして申し訳ありませんでした」
「違うよ、俺が無理に聞いたんだから」
「……僕も昨日、強引に聞き出しましたからね、よかれと思って訊いてくださったんでしょう」
「そうだけど……その意味では、俺は神森くんの助けになるようなことはまるでできないし」
そもそも、何をすれば彼の助けになるかも分からず、どうすれば救えるのかも見えない。彼を否定するような言動を繰り返す人物――彼の身内に過去を反省させて謝罪させ、神森を肯定させることができれば、多少なりと良い影響を及ぼせるだろうが、それは専門家の仕事であって氷川が手を出せる範疇を超えている。カウンセラーの言葉ではないが、神森が真実虐待児だったならば、氷川の手には負えない。
それに比べて、神森はそれなりに勝算のある方法で氷川に手を貸そうとしてくれている。後の対応がまるで違うのに、同じに論することはできない。
氷川の反論を聞いて、神森は考える風に目を伏せた。感情の読めない表情のまま、薄く唇を開く。
「あの日、氷川くんが言ってくれたことですけど、どうも僕は、自分に有利とか、そういう感覚がよく分からないんです。自分の将来のためにと言われても、イメージがわきませんし」
「……うん」
やはりと感じて、胸に苦い感情が広がる。あの日以降、ウェブで表層的な知識を漁ってみたが、自尊心の低さ、あるいは自我の欠落は被虐待児童の特徴として上げられていることが多くあった。自分の人生を歩めと言われたところで、自分自身がないも同然ではとっかかりさえ掴めないだろう。皮肉なことに、氷川にも思い当たる感覚だった。
「実は俺も、偉そうなこと言ったけど、父に認めて欲しくて勉強してた部分は確かにあるんだよね。だけど、あの人は、俺がどんなにいい成績を取っても、よくやったとも、頑張ったなとも、言ってはくれなかった」
氷川の語りに、神森は静かに耳を傾けている。共感できる部分を探そうとしてくれているのかもしれない。
あえて言いはしないが、氷川の場合は母にはきちんと肯定されてきたつもりだ。母は氷川を無視せず、通知表や答案用紙ではなく氷川自身と向き合ってくれていた。過保護なきらいこそあれ、度の過ぎた干渉もしない、それなりにまともな母親だった。だが今はその言及は不要だ。軽くかぶりを振って、話を繋ぐ言葉を探り出す。
「ずっとその繰り返しでさ、投げやりになったりもしたけど……ここにきてからだよ、違うんだって気付いた。物理的な距離が開いて、冷静になったのかもしれないけど。俺は、父に認められるために生きてるわけじゃないって、思えた」
「そう、ですか」
いつ、何故、どんな契機があって、という説明は困難だ。気がつけば心が軽くなっていた。過程を省いた氷川に、突っ込んだ話を促すでもなく、神森は大きく息を吐く。そして肩を落とすと、目を瞑ってかぶりを振った。
「申し訳ありませんが、やはり僕には難しいです。僕だって、親の望む道を歩くことが僕の生き方だと思っているわけではありません。ですが、だからといって……僕自身、なんて、どういうものかすら分からない」
苦しげに吐き出されたのは、きっと、彼がずっと考えてきただろう事柄だった。
自分の人生は自分だけのものだと、よく言われる。あるいはそれは、ごく当然のことなのかもしれないが、氷川にとっては当たり前ではなかった。
家族を顧みない父を諦めたつもりで、期待していた。優れた成果を上げれば、振り向いて褒めてくれるのではないかという考えがあった。だが、それは一度として叶うことはなかった。考えてみれば当然だ。好成績を上げれば振り返ってくれるような人物ならば、もっと幼い頃からそうした対応があってしかりだ。何をしようがほぼ放置されているからこそ、父に顧みられていないと感じたのだから。
あの人はああいう人だから仕方がないと考えられるようになったのは、物理的な距離と共に心理的な距離が開いたからだろう。どう頑張った所で振り返ってくれない父に執心するのは無駄なことだ。学校や資格取得のための勉強の見返りは、父からの関心ではなく、成果そのものだと考えたほうが、悩むことなく日々を送れる。それは言うほど容易い切り替えではなかったが、時間が助けてくれた。
中等科からずっとここに通っている神森が、氷川と異なり思い切れない理由も察してはいる。氷川の母は氷川を否定しなかったし、父から与えられたのは不干渉という消極的な否定でしかない。神森はおそらく、明示的な言葉で、繰り返し否定され続けている。幼少時から今に至るまで、ずっとだ。少し自信を得たところで、長期休暇などで帰省する度に完膚無きまでに叩きのめされるのだとしたら――誰であっても、自信など持ち得ない。
自分自身を見出せないのに、その自分のために何かするだとか、やりたいことを見つけられるはずもない。
随分と悩んだ末、出てきた言葉はひどくありがちな、拙い同意でしかなかった。
「そうだね……難しいよね」
訳知り顔の大人であれば、自己は探すものや見出すものではなく、己自身で形成していくものだと言うだろう。それはそれで間違ってはいない。だが、容易なことでもない。何故ならば、彼らは往々にして、自我の基幹となる部分や、人間関係における信頼感、そして行動の活力となる自信というものが欠けているからだ。
「どうすれば……僕が望むことが分かるようになるんでしょうね」
ひとりごとのように神森が呟く。そして笑いに似た息を漏らした。
「食べたいものや、飲みたいもの、読みたい本、そういう欲求はあるんですけれど、それとは違うんですよね」
「それはそれで、神森くんの好みとか、欲しがってるものだと思うけど……改めて考えると難しいね」
行きたい学校や、就きたい職業――有り体に言えば己の将来を考えた時、人は自己を見つめる必要性に迫られる。だが、それらに既定コースが設定され、外れることを許されない状況に苦しんでいる時、未来を考えることは難しい。無駄な労力に終わる可能性が高いし、場合によっては考える気力も奪われている。
自分には何ができるのだろう。どれだけ考えても見つけられない問いに、溜息を噛み殺す。カウンセリングやグループセッションへの参加はあるいは彼を救えるかもしれない。だが、氷川からそれを促していいとは思えない。スクールカウンセラーと話をした時の、足元が崩れ落ちるような感覚は、今の彼を救わない。
素人考えで、ふと、思いついた問いを口端に上らせた。
「じゃあ逆に、こういうのは嫌だ、こういうことは絶対にしたくない、みたいなこともないの?」
そう訊ねると、神森は目をまたたき、首を傾げた。そして眉間に皺を寄せて虚空を睨む。嫌なことも分からないのかと不安になりかけた頃、神森の視線が氷川に向けられた。
「氷川くんに……」
「俺?」
「ええ、あなたに拒絶されたら堪えると思います。耐えられないでしょう」
冗談なのか、本心なのかの判断が難しい淡々とした口調で、神森が言う。他の人物ならば、軽口だと受け流すこともできただろう。だが神森はこの話の流れで、妙な冗談で場を和ませようとするような人物ではない。
急に両肩に重みが増したようで、氷川は無自覚に二の腕に手を当てた。課せられた思いの重責に、当惑が胸を満たす。自分のどこが、彼にそこまでの思い入れを抱かせたのかが分からない。強引に踏み込んだせいだろうか。それだけで、心を傾けるものなのだろうか。
理解できないことは不安で、恐怖だ。しかしそれを気取られるわけにはいかないことも知っていた。怯えを呼気に乗せて吐き出し、何でもないことのように笑顔を作る。
「その心配は絶対ないから、安心してよ」
氷川の虚勢に神森は目を見張り、そして泣きそうに顔を歪めた。
「この間の、書道の授業の時のこと。無神経なことを言ってごめん」
傷ついていただろう神森を煽るようなことを言った。無責任に焚き付けるようなことを言った。そして、彼が隠そうとしていたことを暴こうとした。助けられる確証もないのに。
背筋を伸ばしてきっちりと頭を下げる。神森が少し困ったように、顔を上げてくださいと促す。姿勢を戻すと、彼は苦い表情をしていた。
「こちらこそ、その節はみっともない話をお聞かせして申し訳ありませんでした」
「違うよ、俺が無理に聞いたんだから」
「……僕も昨日、強引に聞き出しましたからね、よかれと思って訊いてくださったんでしょう」
「そうだけど……その意味では、俺は神森くんの助けになるようなことはまるでできないし」
そもそも、何をすれば彼の助けになるかも分からず、どうすれば救えるのかも見えない。彼を否定するような言動を繰り返す人物――彼の身内に過去を反省させて謝罪させ、神森を肯定させることができれば、多少なりと良い影響を及ぼせるだろうが、それは専門家の仕事であって氷川が手を出せる範疇を超えている。カウンセラーの言葉ではないが、神森が真実虐待児だったならば、氷川の手には負えない。
それに比べて、神森はそれなりに勝算のある方法で氷川に手を貸そうとしてくれている。後の対応がまるで違うのに、同じに論することはできない。
氷川の反論を聞いて、神森は考える風に目を伏せた。感情の読めない表情のまま、薄く唇を開く。
「あの日、氷川くんが言ってくれたことですけど、どうも僕は、自分に有利とか、そういう感覚がよく分からないんです。自分の将来のためにと言われても、イメージがわきませんし」
「……うん」
やはりと感じて、胸に苦い感情が広がる。あの日以降、ウェブで表層的な知識を漁ってみたが、自尊心の低さ、あるいは自我の欠落は被虐待児童の特徴として上げられていることが多くあった。自分の人生を歩めと言われたところで、自分自身がないも同然ではとっかかりさえ掴めないだろう。皮肉なことに、氷川にも思い当たる感覚だった。
「実は俺も、偉そうなこと言ったけど、父に認めて欲しくて勉強してた部分は確かにあるんだよね。だけど、あの人は、俺がどんなにいい成績を取っても、よくやったとも、頑張ったなとも、言ってはくれなかった」
氷川の語りに、神森は静かに耳を傾けている。共感できる部分を探そうとしてくれているのかもしれない。
あえて言いはしないが、氷川の場合は母にはきちんと肯定されてきたつもりだ。母は氷川を無視せず、通知表や答案用紙ではなく氷川自身と向き合ってくれていた。過保護なきらいこそあれ、度の過ぎた干渉もしない、それなりにまともな母親だった。だが今はその言及は不要だ。軽くかぶりを振って、話を繋ぐ言葉を探り出す。
「ずっとその繰り返しでさ、投げやりになったりもしたけど……ここにきてからだよ、違うんだって気付いた。物理的な距離が開いて、冷静になったのかもしれないけど。俺は、父に認められるために生きてるわけじゃないって、思えた」
「そう、ですか」
いつ、何故、どんな契機があって、という説明は困難だ。気がつけば心が軽くなっていた。過程を省いた氷川に、突っ込んだ話を促すでもなく、神森は大きく息を吐く。そして肩を落とすと、目を瞑ってかぶりを振った。
「申し訳ありませんが、やはり僕には難しいです。僕だって、親の望む道を歩くことが僕の生き方だと思っているわけではありません。ですが、だからといって……僕自身、なんて、どういうものかすら分からない」
苦しげに吐き出されたのは、きっと、彼がずっと考えてきただろう事柄だった。
自分の人生は自分だけのものだと、よく言われる。あるいはそれは、ごく当然のことなのかもしれないが、氷川にとっては当たり前ではなかった。
家族を顧みない父を諦めたつもりで、期待していた。優れた成果を上げれば、振り向いて褒めてくれるのではないかという考えがあった。だが、それは一度として叶うことはなかった。考えてみれば当然だ。好成績を上げれば振り返ってくれるような人物ならば、もっと幼い頃からそうした対応があってしかりだ。何をしようがほぼ放置されているからこそ、父に顧みられていないと感じたのだから。
あの人はああいう人だから仕方がないと考えられるようになったのは、物理的な距離と共に心理的な距離が開いたからだろう。どう頑張った所で振り返ってくれない父に執心するのは無駄なことだ。学校や資格取得のための勉強の見返りは、父からの関心ではなく、成果そのものだと考えたほうが、悩むことなく日々を送れる。それは言うほど容易い切り替えではなかったが、時間が助けてくれた。
中等科からずっとここに通っている神森が、氷川と異なり思い切れない理由も察してはいる。氷川の母は氷川を否定しなかったし、父から与えられたのは不干渉という消極的な否定でしかない。神森はおそらく、明示的な言葉で、繰り返し否定され続けている。幼少時から今に至るまで、ずっとだ。少し自信を得たところで、長期休暇などで帰省する度に完膚無きまでに叩きのめされるのだとしたら――誰であっても、自信など持ち得ない。
自分自身を見出せないのに、その自分のために何かするだとか、やりたいことを見つけられるはずもない。
随分と悩んだ末、出てきた言葉はひどくありがちな、拙い同意でしかなかった。
「そうだね……難しいよね」
訳知り顔の大人であれば、自己は探すものや見出すものではなく、己自身で形成していくものだと言うだろう。それはそれで間違ってはいない。だが、容易なことでもない。何故ならば、彼らは往々にして、自我の基幹となる部分や、人間関係における信頼感、そして行動の活力となる自信というものが欠けているからだ。
「どうすれば……僕が望むことが分かるようになるんでしょうね」
ひとりごとのように神森が呟く。そして笑いに似た息を漏らした。
「食べたいものや、飲みたいもの、読みたい本、そういう欲求はあるんですけれど、それとは違うんですよね」
「それはそれで、神森くんの好みとか、欲しがってるものだと思うけど……改めて考えると難しいね」
行きたい学校や、就きたい職業――有り体に言えば己の将来を考えた時、人は自己を見つめる必要性に迫られる。だが、それらに既定コースが設定され、外れることを許されない状況に苦しんでいる時、未来を考えることは難しい。無駄な労力に終わる可能性が高いし、場合によっては考える気力も奪われている。
自分には何ができるのだろう。どれだけ考えても見つけられない問いに、溜息を噛み殺す。カウンセリングやグループセッションへの参加はあるいは彼を救えるかもしれない。だが、氷川からそれを促していいとは思えない。スクールカウンセラーと話をした時の、足元が崩れ落ちるような感覚は、今の彼を救わない。
素人考えで、ふと、思いついた問いを口端に上らせた。
「じゃあ逆に、こういうのは嫌だ、こういうことは絶対にしたくない、みたいなこともないの?」
そう訊ねると、神森は目をまたたき、首を傾げた。そして眉間に皺を寄せて虚空を睨む。嫌なことも分からないのかと不安になりかけた頃、神森の視線が氷川に向けられた。
「氷川くんに……」
「俺?」
「ええ、あなたに拒絶されたら堪えると思います。耐えられないでしょう」
冗談なのか、本心なのかの判断が難しい淡々とした口調で、神森が言う。他の人物ならば、軽口だと受け流すこともできただろう。だが神森はこの話の流れで、妙な冗談で場を和ませようとするような人物ではない。
急に両肩に重みが増したようで、氷川は無自覚に二の腕に手を当てた。課せられた思いの重責に、当惑が胸を満たす。自分のどこが、彼にそこまでの思い入れを抱かせたのかが分からない。強引に踏み込んだせいだろうか。それだけで、心を傾けるものなのだろうか。
理解できないことは不安で、恐怖だ。しかしそれを気取られるわけにはいかないことも知っていた。怯えを呼気に乗せて吐き出し、何でもないことのように笑顔を作る。
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