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神森竜義
彼のご飯と、それから 7:執着
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松野カウンセラーとの定期面談は、火曜日の放課後に設定した。生徒会の活動日である火曜日と金曜日のうち、金曜日は松野の予定が入りやすいためだ。
前回の相談時からの進展と、思ったことなどを話していれば、すぐに時間が過ぎてしまう。登校時に、昼食に、選択科目が重なる移動教室に、ついには夕食の誘いまで受けてしまったと話すと、松野は困ったような笑みを浮かべた。
「重荷ですか?」
「少し。一人行動が平気なほうなので」
濁した返答に、松野が顎に手を当てる。
「そうですか……ですができるだけ、お友達のことを受け止めて差し上げたほうがいいですね。氷川くんが厭わしく思っていると、お友達がそれを察して、心を閉ざして仕舞いかねません」
「そう、ですよね……」
松野の言うことも理解はできる。児童福祉施設の子供たちが過敏なのと同様に、神森も負の感情には敏感そうだ。疎ましいと思いながら接すれば、傷ついて距離を取るだろう。神森に特定の友人がいないようであることも、そのあたりに理由があるかもしれない。文月や野分、橘ならば何か知っているだろうか。
「ところで、別の友人に、彼のことを訊ねるのは、よくないことでしょうか」
既に岩根に話を聞いてしまっているので今更だが、やはり心証が悪いことだろうか、思いついて訊ねると、松野は首を捻った。
「どうでしょう、氷川くんは嫌ですか?」
「あまり、楽しいことではないですね」
知らない場所で自分のことを話題にされるのは、それが肯定的なものであれ、否定的なものであれ、気分の良いものではない。訊ねる意図が単なる好奇心であれ、心配からくる親身なものであれ、噂話には変わらないからだ。
松野は楽しげに頷いて、目を細めた。
「そうですか、僕は嫌ではありませんよ。僕のことを気に掛けてくれているんだと考えます」
「真逆ですね」
「ええ、ですから、お友達がどのように捉えるかは分かりません。嫌だと言われたら、その時は謝ればいいんです。あなたが心配だから訊いてしまったと言われて、心底嫌だと思う人は多くありませんから」
「……ありがとうございます、機会があったら、訊ねてみます」
後押しに感謝して頭を下げる。
そこからはしばらく雑談めいた会話をしてから、カウンセリングルームを辞した。明日の午後は神森と共に弁護士に面談に行く予定になっているし、丁度良いタイミングだったかもしれない。そんな事を考えながら、人工灯に照らされた廊下に出る。引き戸の扉を閉め、階段を振り返った氷川は、その場で足を止めた。
廊下の先に、見知った人物が立っていた。
ここ数日、一緒にいてもいなくても氷川の関心を浚い続けている当人である神森が、何故か険しい表情でこちらへ歩み寄る。何かあっただろうか、完全下校時刻まではまだ随分と余裕があるはずだが。
「神森くん、生徒会終わったの?」
牽制代わりに訊ねると、彼は眉をぴくりと動かした。氷川の目の前で立ち止まり、室名札を一瞥する。
「カウンセリングを受けていたんですか」
質問の答えではなく、詰問調の問いが投げられる。ええと、と氷川は引きつった笑みで視線を横に逸らした。
「カウンセリングっていうか、ちょっと相談? 話したりとか?」
言葉を濁したが、一般的にそれをカウンセリングを受けるという。神森もすぐに察したようで、彼は眉を跳ね上げた。
「カウンセラーには話をするんですね。僕には、悩みがあるとすら言ってくださらないのに、誰とも知れないカウンセラーには相談を打ち明けるんですか」
「松野先生はちゃんとした心理療法士だよ」
過ぎた暴言を聞き流せず、訂正を入れる。神森は不快そうに顔をしかめた。
「そういう話をしているのではありません」
刃のように鋭い声で切り捨てられ、氷川は隠しもせずに息を吐いた。新しい酸素を取り入れて、神森の腕に手を伸ばす。二の腕に触れると、彼は怯えたように肩を震わせた。
「神森くん、少し落ち着いて。中には先生もいるんだよ、こんな所で話してたら心配させる。仕事が終わってるなら寮に帰ろう。それから、何に怒っているかを聞かせてくれないかな」
コートの生地の上を滑らせるように、神森の腕を撫でる。努めて静かに、穏やかに響くよう心掛けながら告げると、神森は逡巡の末に首肯した。
少しずつ日足は伸びているものの、十七時半に近い時刻ともなれば流石に暗くなっている。雨が降り出さなくて良かったと考えながら、校舎から寮までの短い道筋を辿った。
カウンセリングルームの前で帰寮を促したあと、神森は一言も口をきこうとしない。怯えたように黙り込み、氷川の後ろをついて歩いてくる。自分の何が彼をそうさせるのかが分からなくて、不安で仕方がなかった。
「飲み物でも買ってくる?」
「結構です」
靴を履き替えながら訊ねると、神森はかぶりを振った。先程よりは随分と冷静な様子に緊張が緩んで、問いを重ねる。
「夕飯は?」
「氷川くんが食べたいなら」
「それなら、後にしよう。散らかってていいなら、俺の部屋に来て」
改めて招くと、神森は頷いた。この様子ならば、話もできそうだ。
神森に対する説明は、相変わらずまとまっていない。諦めた心境で、神森を自室に招いた。整理整頓と簡単な拭き掃除こそこまめにしているものの、片付いているから余計に閑散とした印象の部屋だ。
お邪魔しますと言って上がった神森からコートを受け取り、ハンガーに吊るす。自分の防寒具も片付けて、神森に椅子を勧めた。備え付けの勉強用のものだが、寝台や床に座らせるよりはマシだろう。寝台に腰掛けた氷川に斜めに向かい合った神森は、不安そうに視線を落とした。その様子に苦笑して、氷川はゆっくりと声を出す。
「何をどう話せばいいかな、神森くんは、何が訊きたい?」
「では、カウンセリングルームにいた理由を聞かせてください。悩み事ですか」
少しも回り道をすることなく切り込んだ神森に、氷川は唇の片端を僅かに上げた。
「うん、そうだね、相談に乗ってもらってた」
「何かトラブルですか? クラス内で、何か……それとも、先日の?」
過日の元同級生たちと出会った時の氷川の様子を思い出したのか、神森が心配そうに眉をひそめる。氷川自身、彼らに対してトラウマめいた恐怖感情を抱いている自覚はある。だが、そのことをカウンセラーに相談するつもりはない。相談しても仕方がないことだからだ。
「違うよ。少し、事情がありそうな友達との接し方のレクチャーを受けてた」
視線を逸らさず答えた氷川に、神森が切れ長の目を見開いた。
「事情がありそうな、ご友人、ですか」
「うん。無神経なことをして、傷つけないためにはどうしたらいいかを教えてもらってた」
「……そう、だったんですか」
「神森くんに相談したほうが良かったかな」
当事者である神森に訊ねてどうなるものでもないが、彼が苛立っていたのは明らかに、氷川が神森には一言の相談もなくカウンセラーを頼ったことだ。氷川の問いかけに、神森が恥じ入ったように顔を伏せた。
「いいえ、それは、僕ではどうしようもありません」
「そっか、じゃあ、俺はカウンセラーの松野先生に聞いて正解だったね」
「はい。申し訳ありませんでした」
「いいよ、分かってくれてよかった。でも……ねえ、神森くん、どうして俺がカウンセラーの先生に頼るのが嫌だったの? 言いたくなかったらいいけど、平気だったら聞かせて欲しいな」
「それは……」
神森が困ったように言い淀む。逃げ場を探すように視線を巡らせた彼は、ふとある一点を見つめて動きを止めた。唇をわななかせ、しばらくためらった後に細く空気を取り込み、吐き出す。
「……陽介さんと、手紙のやり取りを?」
誤魔化すようなタイミングで向けられた問は、思わずこぼれてしまったような響きを持っていた。彼が見つけたのは、陽介から届いた封書だったらしい。そういえば、返信を出すべきか迷って置いたままにしてあった。
「宿泊券を送ってもらってね、でも行けそうにないって断ったら、気にしなくていいってわざわざ手紙をくれたんだよ。まめな人だね」
「そうでしたか。ええ、彼は本当によく気がつく人で……」
語尾が掠れるように潰え、神森は大きく嘆息した。前髪に細い指を差し込み、根元をわし掴むように握り込む。震える腕と、歯噛みするような気配に、氷川は思わずその肩に手を伸ばしていた。一度ためらい、そっと触れる。体温の移ったブレザーの硬い手触り越しに、彼の震えが伝わってきた。
「神森くん、もし、よかったらだけど、神森くんのことを聞かせてくれないかな。陽介さんに対して思ってること。ご家族に対して思ってること。……ご家族から、言われること」
陽介のことは、以前少しだけ聞いたことがある。比較されてきたこと。好きだけれど、だからこそ憎いと、苦しげに言った声を覚えている。だが、他の親族に関しては聞いた記憶がない。両親は多忙な人物であるらしいが、それだけだ。
前回の相談時からの進展と、思ったことなどを話していれば、すぐに時間が過ぎてしまう。登校時に、昼食に、選択科目が重なる移動教室に、ついには夕食の誘いまで受けてしまったと話すと、松野は困ったような笑みを浮かべた。
「重荷ですか?」
「少し。一人行動が平気なほうなので」
濁した返答に、松野が顎に手を当てる。
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知らない場所で自分のことを話題にされるのは、それが肯定的なものであれ、否定的なものであれ、気分の良いものではない。訊ねる意図が単なる好奇心であれ、心配からくる親身なものであれ、噂話には変わらないからだ。
松野は楽しげに頷いて、目を細めた。
「そうですか、僕は嫌ではありませんよ。僕のことを気に掛けてくれているんだと考えます」
「真逆ですね」
「ええ、ですから、お友達がどのように捉えるかは分かりません。嫌だと言われたら、その時は謝ればいいんです。あなたが心配だから訊いてしまったと言われて、心底嫌だと思う人は多くありませんから」
「……ありがとうございます、機会があったら、訊ねてみます」
後押しに感謝して頭を下げる。
そこからはしばらく雑談めいた会話をしてから、カウンセリングルームを辞した。明日の午後は神森と共に弁護士に面談に行く予定になっているし、丁度良いタイミングだったかもしれない。そんな事を考えながら、人工灯に照らされた廊下に出る。引き戸の扉を閉め、階段を振り返った氷川は、その場で足を止めた。
廊下の先に、見知った人物が立っていた。
ここ数日、一緒にいてもいなくても氷川の関心を浚い続けている当人である神森が、何故か険しい表情でこちらへ歩み寄る。何かあっただろうか、完全下校時刻まではまだ随分と余裕があるはずだが。
「神森くん、生徒会終わったの?」
牽制代わりに訊ねると、彼は眉をぴくりと動かした。氷川の目の前で立ち止まり、室名札を一瞥する。
「カウンセリングを受けていたんですか」
質問の答えではなく、詰問調の問いが投げられる。ええと、と氷川は引きつった笑みで視線を横に逸らした。
「カウンセリングっていうか、ちょっと相談? 話したりとか?」
言葉を濁したが、一般的にそれをカウンセリングを受けるという。神森もすぐに察したようで、彼は眉を跳ね上げた。
「カウンセラーには話をするんですね。僕には、悩みがあるとすら言ってくださらないのに、誰とも知れないカウンセラーには相談を打ち明けるんですか」
「松野先生はちゃんとした心理療法士だよ」
過ぎた暴言を聞き流せず、訂正を入れる。神森は不快そうに顔をしかめた。
「そういう話をしているのではありません」
刃のように鋭い声で切り捨てられ、氷川は隠しもせずに息を吐いた。新しい酸素を取り入れて、神森の腕に手を伸ばす。二の腕に触れると、彼は怯えたように肩を震わせた。
「神森くん、少し落ち着いて。中には先生もいるんだよ、こんな所で話してたら心配させる。仕事が終わってるなら寮に帰ろう。それから、何に怒っているかを聞かせてくれないかな」
コートの生地の上を滑らせるように、神森の腕を撫でる。努めて静かに、穏やかに響くよう心掛けながら告げると、神森は逡巡の末に首肯した。
少しずつ日足は伸びているものの、十七時半に近い時刻ともなれば流石に暗くなっている。雨が降り出さなくて良かったと考えながら、校舎から寮までの短い道筋を辿った。
カウンセリングルームの前で帰寮を促したあと、神森は一言も口をきこうとしない。怯えたように黙り込み、氷川の後ろをついて歩いてくる。自分の何が彼をそうさせるのかが分からなくて、不安で仕方がなかった。
「飲み物でも買ってくる?」
「結構です」
靴を履き替えながら訊ねると、神森はかぶりを振った。先程よりは随分と冷静な様子に緊張が緩んで、問いを重ねる。
「夕飯は?」
「氷川くんが食べたいなら」
「それなら、後にしよう。散らかってていいなら、俺の部屋に来て」
改めて招くと、神森は頷いた。この様子ならば、話もできそうだ。
神森に対する説明は、相変わらずまとまっていない。諦めた心境で、神森を自室に招いた。整理整頓と簡単な拭き掃除こそこまめにしているものの、片付いているから余計に閑散とした印象の部屋だ。
お邪魔しますと言って上がった神森からコートを受け取り、ハンガーに吊るす。自分の防寒具も片付けて、神森に椅子を勧めた。備え付けの勉強用のものだが、寝台や床に座らせるよりはマシだろう。寝台に腰掛けた氷川に斜めに向かい合った神森は、不安そうに視線を落とした。その様子に苦笑して、氷川はゆっくりと声を出す。
「何をどう話せばいいかな、神森くんは、何が訊きたい?」
「では、カウンセリングルームにいた理由を聞かせてください。悩み事ですか」
少しも回り道をすることなく切り込んだ神森に、氷川は唇の片端を僅かに上げた。
「うん、そうだね、相談に乗ってもらってた」
「何かトラブルですか? クラス内で、何か……それとも、先日の?」
過日の元同級生たちと出会った時の氷川の様子を思い出したのか、神森が心配そうに眉をひそめる。氷川自身、彼らに対してトラウマめいた恐怖感情を抱いている自覚はある。だが、そのことをカウンセラーに相談するつもりはない。相談しても仕方がないことだからだ。
「違うよ。少し、事情がありそうな友達との接し方のレクチャーを受けてた」
視線を逸らさず答えた氷川に、神森が切れ長の目を見開いた。
「事情がありそうな、ご友人、ですか」
「うん。無神経なことをして、傷つけないためにはどうしたらいいかを教えてもらってた」
「……そう、だったんですか」
「神森くんに相談したほうが良かったかな」
当事者である神森に訊ねてどうなるものでもないが、彼が苛立っていたのは明らかに、氷川が神森には一言の相談もなくカウンセラーを頼ったことだ。氷川の問いかけに、神森が恥じ入ったように顔を伏せた。
「いいえ、それは、僕ではどうしようもありません」
「そっか、じゃあ、俺はカウンセラーの松野先生に聞いて正解だったね」
「はい。申し訳ありませんでした」
「いいよ、分かってくれてよかった。でも……ねえ、神森くん、どうして俺がカウンセラーの先生に頼るのが嫌だったの? 言いたくなかったらいいけど、平気だったら聞かせて欲しいな」
「それは……」
神森が困ったように言い淀む。逃げ場を探すように視線を巡らせた彼は、ふとある一点を見つめて動きを止めた。唇をわななかせ、しばらくためらった後に細く空気を取り込み、吐き出す。
「……陽介さんと、手紙のやり取りを?」
誤魔化すようなタイミングで向けられた問は、思わずこぼれてしまったような響きを持っていた。彼が見つけたのは、陽介から届いた封書だったらしい。そういえば、返信を出すべきか迷って置いたままにしてあった。
「宿泊券を送ってもらってね、でも行けそうにないって断ったら、気にしなくていいってわざわざ手紙をくれたんだよ。まめな人だね」
「そうでしたか。ええ、彼は本当によく気がつく人で……」
語尾が掠れるように潰え、神森は大きく嘆息した。前髪に細い指を差し込み、根元をわし掴むように握り込む。震える腕と、歯噛みするような気配に、氷川は思わずその肩に手を伸ばしていた。一度ためらい、そっと触れる。体温の移ったブレザーの硬い手触り越しに、彼の震えが伝わってきた。
「神森くん、もし、よかったらだけど、神森くんのことを聞かせてくれないかな。陽介さんに対して思ってること。ご家族に対して思ってること。……ご家族から、言われること」
陽介のことは、以前少しだけ聞いたことがある。比較されてきたこと。好きだけれど、だからこそ憎いと、苦しげに言った声を覚えている。だが、他の親族に関しては聞いた記憶がない。両親は多忙な人物であるらしいが、それだけだ。
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