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第3話 女の正体
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アキラと女が出会ってから、数日が経過
アキラの元に、女から電話がかかってきた。
薬が欲しいという内容だ。
実はアキラはこの数日の間で、様々な可能性を考えていた。
実際に若返りの効果はあったため、女でそれを検証するつもりだ。
指定された場所へ行くと、女が車に乗って待っていた。
「早く乗りなさい」
「は、はい」
車に乗ると直ぐに出発。
相変わらずの凄まじいスタイルだが、マスクとサングラスをしており顔は分からない。
女は高速道路に乗った。
「環状線よ。話をするには最適な場所なのよ」
アキラは助手席から、運転する女の短いスカートを眺める。
黒いストッキングを履いた細い足を見て、必死に冷静を装っていた。
「薬は持ってきたの?」
「はい」
「どれくらいあるの?」
「この薬は非常に高価で、あまり量が用意できないんです」
「使ってみたいんだけど、いくらするのよ」
「まだサンプルというか、開発段階なので無償で提供します。その代わり……」
「私で試すってこと?」
「そうです」
「……分かったわ。いいでしょう。ただし他言無用よ。絶対守って」
「も、もちろんです! むしろ、この薬のことも、俺のことも秘密厳守でお願いします」
「ええ。じゃあお互いに秘密ってことね」
「はい」
「直接塗るってことよね」
「は、はい」
「分かったわ」
女は高速道路を下り、ワンガレージ式ラブホテルへ入った。
「ここでいいでしょう」
部屋に入りマスクとサングラスを取る女。
「え! う、嘘だろ!」
「……他言無用よ」
「は、はい。も、もちろんです」
女の正体はアキラも知ってる国民的な女優、杉原美月だった。
「私のことは知ってる?」
「も、もちろんです」
「じゃあ、話が早いわね」
美月の年齢はちょうど四十歳。
十年くらい前までは、世界で最も美しいと言われた女優で、トップモデルとしても活躍していた。
アキラの推しだ。
といっても、それは全盛期の頃の話。
もちろん今も実年齢に比べて恐ろしく綺麗だ。
だが、やはりよく見ると目尻などにシワがある。
アキラは、これまでに貯めた薬が入った瓶を取り出した。
「どうすればいい?」
「えーと、気になる部分に塗る方法と、飲み物で薄めて飲む方法と、直接……」
「まずは塗ってみるわ」
「は、はい」
美月が鏡の前の椅子に座った。
「まずは目尻のシワよ」
「はい」
アキラが瓶の蓋を開け、人差し指で軽く薬を取る。
薬と言っても、混じりっけのない完全なるアキラの精子だ。
アキラがそっと目尻に塗り込むと、鏡を見つめている美月が驚きの表情を浮かべた。
「き、消えた……」
効果はすぐに現れた。
完全とまではいかないが、シワはかなり薄くなっている。
「まだ確実ではないのですが、数日は保つと思います」
「ほ、他の場所にも!」
気になる部分には全て塗った。
そして、それはすぐに効果を現す。
「し、信じられない……」
だが、薬はなくなってしまった。
「もうないの?」
「はい。貴重なので……。採取する必要があるんです」
「採取? どういうこと?」
「それは極秘でして」
「そう。まあいいわ。じゃあ、また一週間後に連絡するわ」
薬が切れたことで、この日の検証は終了。
美月は近くの駅までアキラを送った。
数日後、アキラがテレビを見ていると、美月が情報番組のゲストで出演していた。
他の出演者から、美しさの秘訣などを聞かれていた美月。
アキラがSNSでエゴサすると、明らかに若くなったという書き込みが目立つ。
「この効果がどれだけ続くかだよなあ」
テレビ画面を見ながらアキラは呟いた。
◇◇
一週間後、美月から連絡が入った。
前回とは場所を変えたが、同じようにワンガレージ式のラブホテルへ向かう美月。
「一週間は保たなかったわ。だからもっと欲しいのよ」
アキラは一週間毎日オナニーしたが、量はそれほど取れなかった。
「今回もあまり量がないんです」
「どうにかならないの? お金を払ってもいいわ。あの薬は凄い。他の女優たちが、私のことを整形したと噂するほどだもの」
悩むアキラ。
薬の正体を正直に話すべきか。
あの女神は、子宝の女神だ。
種の代わりに若返りの効果を入れたと言っていた。
ということは、セックスで本来の効果を得られるのだろう。
こんなことを美月に話したら殺されるかもしれない。
しかし、美月は薬の虜になっている。
チャンスはあるかもしれない。
アキラの元に、女から電話がかかってきた。
薬が欲しいという内容だ。
実はアキラはこの数日の間で、様々な可能性を考えていた。
実際に若返りの効果はあったため、女でそれを検証するつもりだ。
指定された場所へ行くと、女が車に乗って待っていた。
「早く乗りなさい」
「は、はい」
車に乗ると直ぐに出発。
相変わらずの凄まじいスタイルだが、マスクとサングラスをしており顔は分からない。
女は高速道路に乗った。
「環状線よ。話をするには最適な場所なのよ」
アキラは助手席から、運転する女の短いスカートを眺める。
黒いストッキングを履いた細い足を見て、必死に冷静を装っていた。
「薬は持ってきたの?」
「はい」
「どれくらいあるの?」
「この薬は非常に高価で、あまり量が用意できないんです」
「使ってみたいんだけど、いくらするのよ」
「まだサンプルというか、開発段階なので無償で提供します。その代わり……」
「私で試すってこと?」
「そうです」
「……分かったわ。いいでしょう。ただし他言無用よ。絶対守って」
「も、もちろんです! むしろ、この薬のことも、俺のことも秘密厳守でお願いします」
「ええ。じゃあお互いに秘密ってことね」
「はい」
「直接塗るってことよね」
「は、はい」
「分かったわ」
女は高速道路を下り、ワンガレージ式ラブホテルへ入った。
「ここでいいでしょう」
部屋に入りマスクとサングラスを取る女。
「え! う、嘘だろ!」
「……他言無用よ」
「は、はい。も、もちろんです」
女の正体はアキラも知ってる国民的な女優、杉原美月だった。
「私のことは知ってる?」
「も、もちろんです」
「じゃあ、話が早いわね」
美月の年齢はちょうど四十歳。
十年くらい前までは、世界で最も美しいと言われた女優で、トップモデルとしても活躍していた。
アキラの推しだ。
といっても、それは全盛期の頃の話。
もちろん今も実年齢に比べて恐ろしく綺麗だ。
だが、やはりよく見ると目尻などにシワがある。
アキラは、これまでに貯めた薬が入った瓶を取り出した。
「どうすればいい?」
「えーと、気になる部分に塗る方法と、飲み物で薄めて飲む方法と、直接……」
「まずは塗ってみるわ」
「は、はい」
美月が鏡の前の椅子に座った。
「まずは目尻のシワよ」
「はい」
アキラが瓶の蓋を開け、人差し指で軽く薬を取る。
薬と言っても、混じりっけのない完全なるアキラの精子だ。
アキラがそっと目尻に塗り込むと、鏡を見つめている美月が驚きの表情を浮かべた。
「き、消えた……」
効果はすぐに現れた。
完全とまではいかないが、シワはかなり薄くなっている。
「まだ確実ではないのですが、数日は保つと思います」
「ほ、他の場所にも!」
気になる部分には全て塗った。
そして、それはすぐに効果を現す。
「し、信じられない……」
だが、薬はなくなってしまった。
「もうないの?」
「はい。貴重なので……。採取する必要があるんです」
「採取? どういうこと?」
「それは極秘でして」
「そう。まあいいわ。じゃあ、また一週間後に連絡するわ」
薬が切れたことで、この日の検証は終了。
美月は近くの駅までアキラを送った。
数日後、アキラがテレビを見ていると、美月が情報番組のゲストで出演していた。
他の出演者から、美しさの秘訣などを聞かれていた美月。
アキラがSNSでエゴサすると、明らかに若くなったという書き込みが目立つ。
「この効果がどれだけ続くかだよなあ」
テレビ画面を見ながらアキラは呟いた。
◇◇
一週間後、美月から連絡が入った。
前回とは場所を変えたが、同じようにワンガレージ式のラブホテルへ向かう美月。
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アキラは一週間毎日オナニーしたが、量はそれほど取れなかった。
「今回もあまり量がないんです」
「どうにかならないの? お金を払ってもいいわ。あの薬は凄い。他の女優たちが、私のことを整形したと噂するほどだもの」
悩むアキラ。
薬の正体を正直に話すべきか。
あの女神は、子宝の女神だ。
種の代わりに若返りの効果を入れたと言っていた。
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チャンスはあるかもしれない。
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