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ペアの行方
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次の実技試験の課題は、二人一組で挑む模擬戦だった。
発表された瞬間、教室の中がざわつく。
「ペアはくじ引きで決めるからねぇ♡」
いつもの調子で言うサフィール先生。
だが私は心臓が跳ねるのを感じた。
(いやな予感しかしない……!)
⸻
箱の中から紙を引き、震える手で開く。
「……レオン」
そこには、昨日私に告白(?)めいたことを言った男子の名前が書かれていた。
周囲が小さくどよめく。
「おぉ……あの二人が組むのか」
「強そうだな」
レオンはにこやかに私に手を差し出す。
「よろしく、相棒」
「……っ」
仕方なくその手を取った瞬間、視線を感じた。
⸻
講壇からこちらを見つめるサフィール先生。
にこやかではあるけれど、その笑顔はどこか張り付いている。
(……うわ、絶対機嫌悪い)
試験に向けた打ち合わせの最中も、背中に刺さるような視線を感じて落ち着かない。
「君の魔力操作、近くで見てると本当にすごいな」
「……そ、そう?」
レオンに褒められても、頬が赤くなるのは別の理由。
ちらりと視線をやると、先生が杖をカツンと床に打ち付けていた。
「静かに♡ 授業中よ」
⸻
放課後、私は研究室に呼び出された。
「……なんで、レオンとペアになったのかしらぁ?」
「く、くじ引きだからしょうがないでしょ!」
「んまぁ♡ そうよねぇ……でも」
先生は机に肘をつき、頬杖をついて私を見つめる。
「手を取られて、嬉しそうにしてたじゃない」
「そ、そんなこと!」
「ふふ……お嬢様が誰かと組んでると、なんだか落ち着かないのよねぇ」
その言葉に、胸が跳ねる。
先生が……落ち着かない?
本当に?
いつだってドキドキしているのは私の方なのに。
けれど先生はすぐにからかうような笑みが浮かんだ。
「まぁ、婚約者なんだから当然かしらね♡」
「~~~~っ!」
顔が熱くなって、反論もできない。
(先生のくせに……なんで、そんな顔するのよ!)
私は先生を睨みつけた。
多分、全く効果がないだろうけれど。
発表された瞬間、教室の中がざわつく。
「ペアはくじ引きで決めるからねぇ♡」
いつもの調子で言うサフィール先生。
だが私は心臓が跳ねるのを感じた。
(いやな予感しかしない……!)
⸻
箱の中から紙を引き、震える手で開く。
「……レオン」
そこには、昨日私に告白(?)めいたことを言った男子の名前が書かれていた。
周囲が小さくどよめく。
「おぉ……あの二人が組むのか」
「強そうだな」
レオンはにこやかに私に手を差し出す。
「よろしく、相棒」
「……っ」
仕方なくその手を取った瞬間、視線を感じた。
⸻
講壇からこちらを見つめるサフィール先生。
にこやかではあるけれど、その笑顔はどこか張り付いている。
(……うわ、絶対機嫌悪い)
試験に向けた打ち合わせの最中も、背中に刺さるような視線を感じて落ち着かない。
「君の魔力操作、近くで見てると本当にすごいな」
「……そ、そう?」
レオンに褒められても、頬が赤くなるのは別の理由。
ちらりと視線をやると、先生が杖をカツンと床に打ち付けていた。
「静かに♡ 授業中よ」
⸻
放課後、私は研究室に呼び出された。
「……なんで、レオンとペアになったのかしらぁ?」
「く、くじ引きだからしょうがないでしょ!」
「んまぁ♡ そうよねぇ……でも」
先生は机に肘をつき、頬杖をついて私を見つめる。
「手を取られて、嬉しそうにしてたじゃない」
「そ、そんなこと!」
「ふふ……お嬢様が誰かと組んでると、なんだか落ち着かないのよねぇ」
その言葉に、胸が跳ねる。
先生が……落ち着かない?
本当に?
いつだってドキドキしているのは私の方なのに。
けれど先生はすぐにからかうような笑みが浮かんだ。
「まぁ、婚約者なんだから当然かしらね♡」
「~~~~っ!」
顔が熱くなって、反論もできない。
(先生のくせに……なんで、そんな顔するのよ!)
私は先生を睨みつけた。
多分、全く効果がないだろうけれど。
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