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7話
しおりを挟むスーパーで大体買い終え,今蓮の家の前だ。蓮の家なんて行く事なかったから、すごく緊張した。深呼吸を何回かし終え,いざインターホンを鳴らすが,反応がない。不思議に思い、ドアをそっと引くと、カギが空いてて目の前にはパジャマ姿で倒れている蓮がいた。
「「何やってんだ!!???」」
「ふぅ、」
やっと運び終え,ベッドの上で苦しそうに蓮は寝ている。180ものある蓮を160の俺が運ぶのはさすがにきつい。もっと牛乳飲んでおけばなあ……こんなに身長を恨んだことはない…
スーパーで買った食材を使って何か蓮が口にできるものでも作ろうとキッチンへ向かったが、使うのを躊躇するほど綺麗な台所だった。いや,全体的に綺麗なんだ。蓮の家は余計な物はなく,白と黒で統一された、まるでモデルルームのような家だった。
…でも、綺麗だけどなんか寂しい感じがする...
まあ,今はとにかく蓮の体調を治すことが最優先だ。台所を使わせてもらおう。
俺はてなれた手つきで調理する。元々料理するのが好きで、よく家でもスイーツや洋食などいろんなジャンルの料理を作っている。元気になってから食べれるようにいろいろ作り
置きもしといて冷蔵庫にしまった。
「……なんか蓮のお嫁さんみたい...」なんで思い,頬が緩む。
なれるわけなんてないのに,
そんなことを考えながら,急いで蓮のところへ向かうのだった。
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