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リリアン、ミニスカ女子高生に変身⁉
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半裸磔の状態からそのまま異世界転移したリリアンは、パンツ一枚で乳房丸出しのままだったのだ。
腕をクロスさせて、乳首を隠しながら叫ぶ。
「あなた誰? こっち見ないで!」
現れた男性も逆に抗議してきた
「あなた誰?って、ここ僕の部屋なんだけど。君が勝手にパンツ一枚で現れただけだろ」
「まあ、そうなんだけど」
確かに男の言う通りだった。リリアンはすこしタジタジとなった。
「うん、とにかく、そのカッコじゃ、なんだから、これ着なよ」
「あ、ありがとう」
下手をすると男から襲われるかもしれないと警戒すらしていたリリアンは、男の意外な親切ぶりに驚き、そして感謝した。リリアンは、男性から渡された上下のジャージを着て、ようやく下着姿から抜け出すことができたのだ。
リリアンは、男とベッドサイドに並んで座り、話しだした。
「ところで、君、名前なんて言うの? 僕の名前は小早川優樹っていうんだ、高校二年生だ。ユウキって呼んでよ」
「わたしはリリアン・マールベラ。リリアンって呼んで」
異世界の言語なのに、不自由なく疎通ができるのは、魔法スティックの力だった。このところ、ずっと大変な緊張を強いられ続けてきたリリアンにとっては、やっと一休みできる状態だった。リラックスして話を続ける。
「ところで、ここはどこなの?」
「どこって、日本という国の東京という都市だよ、知らないの?」
「わたしの知らない場所だわ」
「ええっ、日本を知らないなんて、リリアンはひょっとして異世界から来たの?」
「そういうことになるのかなあ」
異世界という言葉が出た途端、ユウキの眼が輝いた。彼は異世界小説好きなのだ。
「うわあ、びっくりだ。本当にあるんだ、異世界転移が」
「わたしから見ると、こっちが異世界だわ。わたしの出身地はシュペール王国よ。わたしは伯爵家の娘だったの」
リリアンとユウキは気が合うのか、早くも打ち解けた雰囲気になっていた。
「うわあ、すごい。貴族なんだ。でもどうして異世界転移なんかしたの?」
「ううんと、それはね……」
さすがに、この質問にはリリアンも答えに窮したが、ユウキが
「わかった! 婚約破棄だ」
と言ったので
「いやあん! どうしてわかっちゃうの?」
正解を当てられたリリアンは心底驚いた。実はあてずっぽうで言っただけのユウキだったが
「いやあ、こっちではそういう小説が流行ってるんだ。君みたいな美人の貴族令嬢が、いろいろあって婚約破棄されたり、追放されたりするお話が。それじゃないかと思ったのさ」
「えっ、わたしが美人?」
「そうだよ。リリアンはすごい美人だよ。そんな美少女がいきなり下着一枚で現れたりしたら、誰でも驚くよ」
「なんだか、照れちゃうなあ」
シュペール王国でも日本でも、美醜感覚はさほど変わらないのだが、リリアンはあちらでは、聖女の面ばかりが注目されて、不思議とその美しさに脚光が当たることはなかったのだ。
「わたし、悪役令嬢っていう濡れ衣を着せられて追放されちゃったの」
さすがに、磔で火炙りにまでされたことは隠しておきたかった。
「そうだったんだ。気の毒だね」
「同情してくれるの? ありがとう」
このユウキという男性とは初めて会ったのに、不思議とリラックスできた。平気で本当のことを話せた。それにしても、こんな他人とこんなくだけた会話ができるのはいつ以来だろう? 聖女だの次期王妃だのとシュペール王国では持ち上げられるだけ、持ち上げられてはいたが、堅苦しい、かしこまった場面ばかりで、本来は自由を求めるリリアンにとっては息詰まりそうなのが本音だった。こんなにリラックスして気軽に他人とおしゃべりできたことなどなかったのだ。
「わたし、実は魔法が使えるのよ」
リリアンが話題を変えた。ユウキが興味を示す。
「ちょっとやってみせて」
「じゃあね、こっちの世界の女の子の写真見せて」
ユウキは自分の高校の制服を着た女子高生の写真を見せた。それを確認したリリアンは胸に手を当てて
「変身!」
と叫ぶと、あら不思議、男性もののジャージは姿を消した。
「すごい!」
とユウキは息を呑んだ。白いブラウスにチェックのミニスカ―トの制服を身にまとった、スラリとした長い脚と人目を引く巨乳を持つ、超美少女女子高生がそこに立っていた。
腕をクロスさせて、乳首を隠しながら叫ぶ。
「あなた誰? こっち見ないで!」
現れた男性も逆に抗議してきた
「あなた誰?って、ここ僕の部屋なんだけど。君が勝手にパンツ一枚で現れただけだろ」
「まあ、そうなんだけど」
確かに男の言う通りだった。リリアンはすこしタジタジとなった。
「うん、とにかく、そのカッコじゃ、なんだから、これ着なよ」
「あ、ありがとう」
下手をすると男から襲われるかもしれないと警戒すらしていたリリアンは、男の意外な親切ぶりに驚き、そして感謝した。リリアンは、男性から渡された上下のジャージを着て、ようやく下着姿から抜け出すことができたのだ。
リリアンは、男とベッドサイドに並んで座り、話しだした。
「ところで、君、名前なんて言うの? 僕の名前は小早川優樹っていうんだ、高校二年生だ。ユウキって呼んでよ」
「わたしはリリアン・マールベラ。リリアンって呼んで」
異世界の言語なのに、不自由なく疎通ができるのは、魔法スティックの力だった。このところ、ずっと大変な緊張を強いられ続けてきたリリアンにとっては、やっと一休みできる状態だった。リラックスして話を続ける。
「ところで、ここはどこなの?」
「どこって、日本という国の東京という都市だよ、知らないの?」
「わたしの知らない場所だわ」
「ええっ、日本を知らないなんて、リリアンはひょっとして異世界から来たの?」
「そういうことになるのかなあ」
異世界という言葉が出た途端、ユウキの眼が輝いた。彼は異世界小説好きなのだ。
「うわあ、びっくりだ。本当にあるんだ、異世界転移が」
「わたしから見ると、こっちが異世界だわ。わたしの出身地はシュペール王国よ。わたしは伯爵家の娘だったの」
リリアンとユウキは気が合うのか、早くも打ち解けた雰囲気になっていた。
「うわあ、すごい。貴族なんだ。でもどうして異世界転移なんかしたの?」
「ううんと、それはね……」
さすがに、この質問にはリリアンも答えに窮したが、ユウキが
「わかった! 婚約破棄だ」
と言ったので
「いやあん! どうしてわかっちゃうの?」
正解を当てられたリリアンは心底驚いた。実はあてずっぽうで言っただけのユウキだったが
「いやあ、こっちではそういう小説が流行ってるんだ。君みたいな美人の貴族令嬢が、いろいろあって婚約破棄されたり、追放されたりするお話が。それじゃないかと思ったのさ」
「えっ、わたしが美人?」
「そうだよ。リリアンはすごい美人だよ。そんな美少女がいきなり下着一枚で現れたりしたら、誰でも驚くよ」
「なんだか、照れちゃうなあ」
シュペール王国でも日本でも、美醜感覚はさほど変わらないのだが、リリアンはあちらでは、聖女の面ばかりが注目されて、不思議とその美しさに脚光が当たることはなかったのだ。
「わたし、悪役令嬢っていう濡れ衣を着せられて追放されちゃったの」
さすがに、磔で火炙りにまでされたことは隠しておきたかった。
「そうだったんだ。気の毒だね」
「同情してくれるの? ありがとう」
このユウキという男性とは初めて会ったのに、不思議とリラックスできた。平気で本当のことを話せた。それにしても、こんな他人とこんなくだけた会話ができるのはいつ以来だろう? 聖女だの次期王妃だのとシュペール王国では持ち上げられるだけ、持ち上げられてはいたが、堅苦しい、かしこまった場面ばかりで、本来は自由を求めるリリアンにとっては息詰まりそうなのが本音だった。こんなにリラックスして気軽に他人とおしゃべりできたことなどなかったのだ。
「わたし、実は魔法が使えるのよ」
リリアンが話題を変えた。ユウキが興味を示す。
「ちょっとやってみせて」
「じゃあね、こっちの世界の女の子の写真見せて」
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「変身!」
と叫ぶと、あら不思議、男性もののジャージは姿を消した。
「すごい!」
とユウキは息を呑んだ。白いブラウスにチェックのミニスカ―トの制服を身にまとった、スラリとした長い脚と人目を引く巨乳を持つ、超美少女女子高生がそこに立っていた。
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