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サブイベントep1
第33変 クレアを探せ
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ハティ先生の伝承学の時間が終わり、再びクレアを探していたのだが、結局放課後まで見つけることはできなかった……。
そこでようやく『そもそも手掛かりなしで闇雲に探し回るのは、新世校の敷地の広さを考れば相当無謀なことなのでは?』という考えにようやく辿り着き、頭を抱えてしまう。
新世校は敷地の広大さだけでなく、教室数もかなり多い。今日使用した建物も二十階まであり、各階に講義室が二つずつ設置されているほどだ。
(うん、今考えるとマジで無謀すぎでしょ、私……なんだかゲームに出てた主要キャラだし会える気がする!! って感覚のみで走り回ってたけど、そもそもこれ無理ゲーじゃない? だって、ここの学生って一万越えてるし……)
だからこそ学年ごとに受講できる講義が違っているんだし、学年関係なく受けられる講義やあまりにも人数が多すぎて講義室に入れない場合は抽選も行われている。
それじゃあ、そんな膨大な人数の学生が集まるここで、彼女を見つける為には――
(こうする他にないんだろうな……)
私は研究棟の二階にある赤いドアの前で、そっとため息をついた。
ゲーム内でのクレアが伝承学の授業を受講していたのは知っている。確か他の授業でも一緒だった気はするのだが、如何せん、実際に授業名が出ていたのはこれだけ……いや、正しくは、記憶にあるのはこれだけ――なのだ。
実際、重要なイベント時に授業名が絡んでくることは多々あったのだがその全てにクレアは登場せず、攻略対象だけが登場してきていたので、クレアがいたのかどうかの特定ができないのが実情だ。もしかしたら、ゲーム内の彼女らの会話を照らし合わせていけば他に受講していた授業も分かったのかもしれないが……ここにゲームがあるわけないのでそれもできない――
ということで、クレアとの友情イベント発生が決まってこの伝承学の時のみだったことを手掛かりにし、私は現在、その伝承学の授業を受け持っているハティ先生の部屋の前に来ている。
彼の髪色と同じく燃えるような赤いドアは白い壁で白い床の研究棟には不釣り合いかのように思えたが、他の先生達も自身の好きな色、好きな装飾のドアに変えているようで、ここはどこの王宮? どこの旅館? などという二つのドアを見た後だと、わりと普通のように思えた。
どの先生も選りすぐりの精鋭(?)だが、個性が強すぎるのが難点な気がする。恐らく、この研究棟の先生達のドアの魔改造ぶりを見る限り、その内装ですら一つとして同じものはないだろうと頷いてしまう。
(はあ……よし)
クレアのことは知りたいが、その個性の強い先生の一人であるハティ先生と話すことに気後れしてしまい、なかなかノックに踏み切れなかったのだが、いつまでもこのまま時間を浪費するわけにはいかない。シェロンという厄介な輩を散らしてきたことも考えると、早々に用事を済ませるべきだ。
コンコンコン――
意を決してドアをノックすると、ドアから微力な魔力が発せられ『はい』と低く色気のある男性の声が聞こえた。寮の部屋などでもそうだが、普段ドアは外側のドアに触れている者が発した音――つまり、ノックの音や声は聞こえるが、中からの音は外に聞こえないよう、防音の魔力式が組み込まれている。先程の微力な魔力はこの魔力式を解除し、中からの音も外に聞こえるようにした時のモノのようだ。
「伝承学の講義を受講しているルチアーノという者です」
カシャンッ――
(??? 何か――割れた?)
「……本日は、ハティ先生に質問があってここに来ました」
途中で聞こえた陶器か何かが割れるような音に不信感を覚えつつ、目的をドアに触れたまま告げる。
『……分かった。ちょっと待ってくれ』
ドアの微量な魔力が消失し、静寂が訪れる。しばしの間ドアから離れて待っていると、外開きのドアがゆっくりと開いた。
「待たせて悪かったね。どうぞ――話は中で聞こう」
「あ、えっと……じゃ、じゃあ、失礼しまーす」
燃えるように赤い髪を揺らし、ハティ先生は黒縁眼鏡の奥の黄色の瞳を一瞬だけ細め、そのまま中へと引っ込んでしまった。本当は立ち話程度で終わる予定だったはずの話なのに、そうやって招き入れられてしまい、恐縮してしまうが……実際、ハティ先生の部屋の内装が気になっていたので、お言葉に甘える事にする。
中に入ると、古い本独特の紙の香りとコーヒーの香りがした。所狭しと並んだ本棚には様々な種族固有の言葉で書かれたらしい古びた書物の数々がぎっしりと詰まっており、そこに収まりきらなかったらしい本が本棚の前の床にこれでもかというほどに積み上げられている。
部屋の内装は少し民族風で、机の周りには木彫りの小さな仮面や何だかよくわからない黒い小さな像がまるで何かの呪術でも始めるかのようなサークルを作っている。そして、その中心には歪な形の木の板が置いてあった。
その横には、様々な民族楽器のような物が綺麗に並べられており、どれも丁寧に扱われているのが分かった。全体的に見て少々乱雑なような配置に見えたが、本や楽器の状態を見る限り、多分机の上のも何かこだわりがあって置かれたモノだろう。その意図を察する事はできないが、とりあえず、民族風というこの内装はこの世界での自身の地元を思い出してしまうためか、少々親近感がわく。
おそらく、伝承学というハティ先生の専門性からきた内装なのだろうが、妙に落ち着いてしまう自分がいるということが、逆に落ち着かない。
そうした感想を抱きながらハティ先生の姿を探すと、彼は赤色のアジアンチックなソファの横に落としたらしい青いマグカップの破片を軽く風の属性を付加した魔力で集め、水の属性を付加した魔力で集められた球体状のコーヒーを奥に設置されたシンクへと放り投げていた。
よくよく見ると、床は木で出来ているような視覚効果が得られるような魔力が編み込まれており、二つの二人掛けソファの間に置かれた木製の凝ったデザインの机からして、本当にこの世界の民族特有の部屋を再現できていると思った。
「あ、ラグ――染みになる前に拭きます。雑巾とかってありますか?」
「ああ…………悪いね。じゃあ、シンクの左隣にあるから、頼めるかい?」
先生は一瞬だけ考え込んだ後、カチャカチャと破片を魔力で集め、机の上にあったスティックタイプの砂糖とミルクの小さなカップのカラと共に捨てた。こちらの世界で排出される一般的なゴミは全て土属性の魔力によって原子レベルまで分解され、火属性の魔力によって綺麗に焼却されるため『燃やせるゴミ』に分類される。おかげで家庭ゴミの分別がなくて楽なので助かっている。ちなみに、『燃やせないゴミ』は魔力術式が組み込まれた魔道具や呪術の類いが#憑__つ__ #いた代物などだ。
(確か、前にゴミ収集の危険物探知機に引っかからなかった魔道具が焼却炉に入って大事件になったんだよね……)
持ってきた乾いた雑巾と濡れ雑巾でラグに染みこんでしまったコーヒーを叩くように拭き取りながら獣人の里で見た新聞の一面を思い出していると、ハティ先生がおもむろに新しいマグカップを手に取った。
「手伝わせちゃって悪いね。生憎と今はココアくらいしかないけど、飲むかい?」
「え、あ、ありがとうございます」
正直、ただ雑巾でラグを拭いただけなので、そこまで気を遣われると恐縮してしまうのだが、ココアと言う単語に反射的に頷いてしまっていた。
(ほ、ほら、ココアって美味しいじゃん? 甘い誘惑ってあるよねぇ……うん。アハ、アハハ――って、ああ、私のバカ!! クレアのこと聞いたら速攻で帰る予定だったのに、これじゃ長居コースだよ!? かと言って、今さら入りませんとも言えないし……)
雑巾を片付けて手を洗い、アジアンチックなソファに軽く腰を下ろす。なんだか落ち着かない状況ではあるが一度頷いてしまったので大人しくハティ先生がココアを用意してくれるのを待つ。
「はい、どうぞ」
「あ、すみません。ありがとうございま――す」
テーブルに置かれたマグカップから甘い香りが立ち上り、心が妙に落ち着いた。結果的に落ち着かなさがなくなったのは良かったのだが、そのせいで緊張の糸までもが解けたのか、開いた口も塞がらなくなった。
「先生――」
「ん?」
ハティ先生は湯気が上がっている赤色のマグカップに口を付けていた。先生のカップからは独特の苦みのある匂いがしていることから、先生のはココアではなくコーヒーだということが分かった。
「可愛い、ですね……このマグカップ」
そう、先生が渡してきた赤いマグカップは、先生が使っているシンプルなものではなく、デフォルメの黒猫がプリントされた可愛い物だったのだ。
(うん、正直、可愛らしすぎる……この部屋の内装からは想像できなかったけど、先生って案外可愛いモノ好き? いやいや、もしかして、これ、先生の彼女さんのとかじゃ――)
「ああ…………それ、貰い物なんだ」
「貰い物――」
先生が少しだけ寂しそうに笑うので、思わず言葉に詰まってしまう。もしかしたら、触れてはいけない話題だったのかもしれない……。
「それで、質問ってなんだい?」
「あ、はい――その……クレアって生徒は先生の伝承学を受けていないでしょうか?」
「――なんでそんな事を聞くんだい?」
にこやかに、だが、眼鏡の奥の黄色い瞳が獲物を狙うように鋭く細くなる。
そこでようやく『そもそも手掛かりなしで闇雲に探し回るのは、新世校の敷地の広さを考れば相当無謀なことなのでは?』という考えにようやく辿り着き、頭を抱えてしまう。
新世校は敷地の広大さだけでなく、教室数もかなり多い。今日使用した建物も二十階まであり、各階に講義室が二つずつ設置されているほどだ。
(うん、今考えるとマジで無謀すぎでしょ、私……なんだかゲームに出てた主要キャラだし会える気がする!! って感覚のみで走り回ってたけど、そもそもこれ無理ゲーじゃない? だって、ここの学生って一万越えてるし……)
だからこそ学年ごとに受講できる講義が違っているんだし、学年関係なく受けられる講義やあまりにも人数が多すぎて講義室に入れない場合は抽選も行われている。
それじゃあ、そんな膨大な人数の学生が集まるここで、彼女を見つける為には――
(こうする他にないんだろうな……)
私は研究棟の二階にある赤いドアの前で、そっとため息をついた。
ゲーム内でのクレアが伝承学の授業を受講していたのは知っている。確か他の授業でも一緒だった気はするのだが、如何せん、実際に授業名が出ていたのはこれだけ……いや、正しくは、記憶にあるのはこれだけ――なのだ。
実際、重要なイベント時に授業名が絡んでくることは多々あったのだがその全てにクレアは登場せず、攻略対象だけが登場してきていたので、クレアがいたのかどうかの特定ができないのが実情だ。もしかしたら、ゲーム内の彼女らの会話を照らし合わせていけば他に受講していた授業も分かったのかもしれないが……ここにゲームがあるわけないのでそれもできない――
ということで、クレアとの友情イベント発生が決まってこの伝承学の時のみだったことを手掛かりにし、私は現在、その伝承学の授業を受け持っているハティ先生の部屋の前に来ている。
彼の髪色と同じく燃えるような赤いドアは白い壁で白い床の研究棟には不釣り合いかのように思えたが、他の先生達も自身の好きな色、好きな装飾のドアに変えているようで、ここはどこの王宮? どこの旅館? などという二つのドアを見た後だと、わりと普通のように思えた。
どの先生も選りすぐりの精鋭(?)だが、個性が強すぎるのが難点な気がする。恐らく、この研究棟の先生達のドアの魔改造ぶりを見る限り、その内装ですら一つとして同じものはないだろうと頷いてしまう。
(はあ……よし)
クレアのことは知りたいが、その個性の強い先生の一人であるハティ先生と話すことに気後れしてしまい、なかなかノックに踏み切れなかったのだが、いつまでもこのまま時間を浪費するわけにはいかない。シェロンという厄介な輩を散らしてきたことも考えると、早々に用事を済ませるべきだ。
コンコンコン――
意を決してドアをノックすると、ドアから微力な魔力が発せられ『はい』と低く色気のある男性の声が聞こえた。寮の部屋などでもそうだが、普段ドアは外側のドアに触れている者が発した音――つまり、ノックの音や声は聞こえるが、中からの音は外に聞こえないよう、防音の魔力式が組み込まれている。先程の微力な魔力はこの魔力式を解除し、中からの音も外に聞こえるようにした時のモノのようだ。
「伝承学の講義を受講しているルチアーノという者です」
カシャンッ――
(??? 何か――割れた?)
「……本日は、ハティ先生に質問があってここに来ました」
途中で聞こえた陶器か何かが割れるような音に不信感を覚えつつ、目的をドアに触れたまま告げる。
『……分かった。ちょっと待ってくれ』
ドアの微量な魔力が消失し、静寂が訪れる。しばしの間ドアから離れて待っていると、外開きのドアがゆっくりと開いた。
「待たせて悪かったね。どうぞ――話は中で聞こう」
「あ、えっと……じゃ、じゃあ、失礼しまーす」
燃えるように赤い髪を揺らし、ハティ先生は黒縁眼鏡の奥の黄色の瞳を一瞬だけ細め、そのまま中へと引っ込んでしまった。本当は立ち話程度で終わる予定だったはずの話なのに、そうやって招き入れられてしまい、恐縮してしまうが……実際、ハティ先生の部屋の内装が気になっていたので、お言葉に甘える事にする。
中に入ると、古い本独特の紙の香りとコーヒーの香りがした。所狭しと並んだ本棚には様々な種族固有の言葉で書かれたらしい古びた書物の数々がぎっしりと詰まっており、そこに収まりきらなかったらしい本が本棚の前の床にこれでもかというほどに積み上げられている。
部屋の内装は少し民族風で、机の周りには木彫りの小さな仮面や何だかよくわからない黒い小さな像がまるで何かの呪術でも始めるかのようなサークルを作っている。そして、その中心には歪な形の木の板が置いてあった。
その横には、様々な民族楽器のような物が綺麗に並べられており、どれも丁寧に扱われているのが分かった。全体的に見て少々乱雑なような配置に見えたが、本や楽器の状態を見る限り、多分机の上のも何かこだわりがあって置かれたモノだろう。その意図を察する事はできないが、とりあえず、民族風というこの内装はこの世界での自身の地元を思い出してしまうためか、少々親近感がわく。
おそらく、伝承学というハティ先生の専門性からきた内装なのだろうが、妙に落ち着いてしまう自分がいるということが、逆に落ち着かない。
そうした感想を抱きながらハティ先生の姿を探すと、彼は赤色のアジアンチックなソファの横に落としたらしい青いマグカップの破片を軽く風の属性を付加した魔力で集め、水の属性を付加した魔力で集められた球体状のコーヒーを奥に設置されたシンクへと放り投げていた。
よくよく見ると、床は木で出来ているような視覚効果が得られるような魔力が編み込まれており、二つの二人掛けソファの間に置かれた木製の凝ったデザインの机からして、本当にこの世界の民族特有の部屋を再現できていると思った。
「あ、ラグ――染みになる前に拭きます。雑巾とかってありますか?」
「ああ…………悪いね。じゃあ、シンクの左隣にあるから、頼めるかい?」
先生は一瞬だけ考え込んだ後、カチャカチャと破片を魔力で集め、机の上にあったスティックタイプの砂糖とミルクの小さなカップのカラと共に捨てた。こちらの世界で排出される一般的なゴミは全て土属性の魔力によって原子レベルまで分解され、火属性の魔力によって綺麗に焼却されるため『燃やせるゴミ』に分類される。おかげで家庭ゴミの分別がなくて楽なので助かっている。ちなみに、『燃やせないゴミ』は魔力術式が組み込まれた魔道具や呪術の類いが#憑__つ__ #いた代物などだ。
(確か、前にゴミ収集の危険物探知機に引っかからなかった魔道具が焼却炉に入って大事件になったんだよね……)
持ってきた乾いた雑巾と濡れ雑巾でラグに染みこんでしまったコーヒーを叩くように拭き取りながら獣人の里で見た新聞の一面を思い出していると、ハティ先生がおもむろに新しいマグカップを手に取った。
「手伝わせちゃって悪いね。生憎と今はココアくらいしかないけど、飲むかい?」
「え、あ、ありがとうございます」
正直、ただ雑巾でラグを拭いただけなので、そこまで気を遣われると恐縮してしまうのだが、ココアと言う単語に反射的に頷いてしまっていた。
(ほ、ほら、ココアって美味しいじゃん? 甘い誘惑ってあるよねぇ……うん。アハ、アハハ――って、ああ、私のバカ!! クレアのこと聞いたら速攻で帰る予定だったのに、これじゃ長居コースだよ!? かと言って、今さら入りませんとも言えないし……)
雑巾を片付けて手を洗い、アジアンチックなソファに軽く腰を下ろす。なんだか落ち着かない状況ではあるが一度頷いてしまったので大人しくハティ先生がココアを用意してくれるのを待つ。
「はい、どうぞ」
「あ、すみません。ありがとうございま――す」
テーブルに置かれたマグカップから甘い香りが立ち上り、心が妙に落ち着いた。結果的に落ち着かなさがなくなったのは良かったのだが、そのせいで緊張の糸までもが解けたのか、開いた口も塞がらなくなった。
「先生――」
「ん?」
ハティ先生は湯気が上がっている赤色のマグカップに口を付けていた。先生のカップからは独特の苦みのある匂いがしていることから、先生のはココアではなくコーヒーだということが分かった。
「可愛い、ですね……このマグカップ」
そう、先生が渡してきた赤いマグカップは、先生が使っているシンプルなものではなく、デフォルメの黒猫がプリントされた可愛い物だったのだ。
(うん、正直、可愛らしすぎる……この部屋の内装からは想像できなかったけど、先生って案外可愛いモノ好き? いやいや、もしかして、これ、先生の彼女さんのとかじゃ――)
「ああ…………それ、貰い物なんだ」
「貰い物――」
先生が少しだけ寂しそうに笑うので、思わず言葉に詰まってしまう。もしかしたら、触れてはいけない話題だったのかもしれない……。
「それで、質問ってなんだい?」
「あ、はい――その……クレアって生徒は先生の伝承学を受けていないでしょうか?」
「――なんでそんな事を聞くんだい?」
にこやかに、だが、眼鏡の奥の黄色い瞳が獲物を狙うように鋭く細くなる。
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