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たどたどしく、ゲームの情報と、この世界での現実が混ざり合ったとてもわかりにくい説明になってしまったが、ラウルスはプリムラの言葉を一度も遮らずに聞いてくれる。
そして婚約破棄のくだりに話が辿り着いたとき、プリムラの声は涙で震えていた。
「私が、スフィカ様の人生を変えてしまったんです。ラウルス様のお姿を見たいという自分の欲望のせいで、私が……」
ぼろぼろと涙を流し、両手で顔を覆う。
これまでずっとうちに抱えてきた後悔を言葉にしたおかげで、その罪深さをさらに認識してしまっていた。
申し訳ない。情けない。ごめんなさい。
様々な感情が心を押しつぶす。
「プリムラ」
「わっ!?」
震える体をラウルスの腕が引き寄せる。
大きな胸板に顔を押しつけるようにして抱きしめられ、魅惑的な感触が頬に触れる。
「俺に、そんなに会いたかったのか?」
問いかけてくる声はどこか震えていて、胸を苦しくさせる。
「会いたかった、です」
「でも君が知る俺は、ほとんど喋らない男だったんだろう? 実際の俺に幻滅したんじゃないか」
「逆です。想像していたよりもずっと素敵な方で、私はますます……」
「ますます?」
言葉の続きを待つような声に、プリムラは唇を噛む。
このまま伝えてもいいのだろうかと、なけなしの理性が訴えている。
だが、ここまで白状したのだから最後まで伝えるべきだと叫んでもいて。
せめぎ合う二つの感情の勝者がプリムラの唇を動かした。
「好きになっていました……好きです、ラウルス様。あなたのすべてが、好き」
口にしたことで完全に形になった恋心が、プリムラの心を占める。ラウルスの背中に手を伸ばし、しっかりとしがみつく。
抱きしめてくるラウルスの腕にも力がこもり、お互いの距離がますますゼロに近づいてく。
「プリムラ。俺もだ。俺も君を好ましいと……愛しいと思っている」
「……!!」
衝撃的な言葉に、プリムラはラウルスの胸元から頬を引き離し、勢いよく顔を上げる。
息がかかりそうなほど近くで見つめ合った黒い瞳が何かを期待するように輝いていた。
「はじめて会話をしたとき、なんて綺麗に泣く娘なんだと思った。そして、友人を案じる姿をいじらしいと感じた。最初は紛れもなく仕事だったのに、いつの間にかすっかり骨抜きになっていた」
「え、ええ……?」
「ただの監視なら屋敷の出入りだけを見張っていればいいのに、君に会いたくて屋敷に上がり込んでいたんだ……まあ、ご両親にはちゃんと許可を得ていたがね」
「……許可?」
何の許可だろうとプリムラが首を傾げれば、ラウルスがにやりと口端を上がる。
「君に求婚する許可だよ。君をここに送り届けたその日のうちに、ご両親には俺の気持ちをきちんと伝えたんだ。これから君を口説くから、見守って欲しいと」
「……は!!!!」
淑女らしからぬ声で叫べば、ラウルスは笑みを深くしてプリムラを抱く腕に力を込める。
「そうでもしなければ毎日の訪問など許してもらえないだろう? だいたい、こうやって部屋に二人きりという状況を許すのは、俺たちが男女の仲になっても構わないという許しの表れだと思うんだが」
理解が追いつかず、プリムラは瞬きすら忘れて動きを止める。
「それに、俺たちが毎日抱擁し合っているのをメイドたちも見ているわけだし、すでに二人の関係は公認だ」
「え、ええぇ」
情けない声を上がれば、ラウルスが少しだけ悲しそうに眉根を寄せる。
「だいたい、いくら慰めと言っても好意のない女性に胸を貸したりなどしない。てっきり君も俺を好いて受け入れてくれているからだと思ったんだが……まさか本気で慰められているだけだと信じていたなんて……さすがに少し傷ついた」
どう反論すればいいかわからなくなる。確かに一つ一つ説明されれば、その通りのような気もするし。思い返してみれば、婚約破棄をされた直後だというのに両親が取り乱した様子もなかった。メイドたちもラウルスの訪問を歓迎している様子だった。
知らぬは自分ばかりなりという状況だったことに、プリムラはうなだれる。
「う……ごめんなさい」
「しかも、突然もう来るな、なんて言われたから、ついカッとなって……まあ、これは言い訳だな。強情な姿がかわいすぎて、我慢できなかった」
申し訳なそうに謝りながら、ラウルスの指が額にかかった前髪を優しく整えてくれる。
長い指先に肌を撫でられ、プリムラは背中を震わせた。
「こんな風に無理に暴くつもりはなかったんだ……本当にすまない」
「……いえ、私こそ」
お互いに言葉が足りなすぎて随分と遠回りしてしまったような気がする。
もっと早くすべて打ち明けて話をしていたら、こんなこじれ方はしなかっただろう。
「プリムラ。今更だが、俺と結婚してくれるか?」
「でも……私は婚約破棄をされたばかりですし……ラウルス様のご迷惑になるのでは」
「かまわない。だいたい、君の婚約破棄はあまりに不当だ。本来ならば慰謝料だって請求できる状況だぞ」
「そうなんですか」
「そうなんだよ」
どこか脱力したラウルスの表情に、プリムラは詰めていた息を吐き出し頬を緩ませる。
「本当に私でいいんですか? 前世の記憶があることや、あなたに勝手に憧れていたことが気味悪くないんですか?」
「まさか。君の話はとても興味深かったし、役に立ちそうだ。何より、どんな形にしろずっと想っていてくれたことが嬉しくてたまらない。俺は、君がいい」
目頭が熱を持つ。うまく笑いたいのに頬が震えてうまくいかない。
「私、ラウルス様と結婚したい」
なんとか絞り出した声はかすれて弱々しいものになってしまう。
それでも、ラウルスは本当に嬉しそうに笑って「嬉しい」と返してくれた。
「一生君だけを愛すると誓うよプリムラ。この先、君が泣くのは俺の胸だけだ」
「……はい」
熱烈な言葉を信じ、プリムラはにじむ涙を隠すようにラウルスの胸元に額を押しつける。
柔らかくたくましいこの胸元が一生自分のものだという事実に、全身が歓喜に震えた。
「さて。無事に想いが通じ合ったことだし、続きをしてもいいだろうか」
「え?」
「さすがに我慢の限界だ」
言うが早いか、プリムラの体がころりとベッドに仰向けに転がされる。
体を包んでいたシーツが剥がされ、隠されていた胸元が再びラウルスの眼下に晒された。
「あっ、ええぇ」
「大丈夫、大丈夫」
何が大丈夫なのかと問いだそうとした唇はラウルスの唇で塞がれる。
べろりと唇の輪郭ごと舐められ、舌を吸われれば、鼻にかかった甘い声が漏れる。
大きな手が素肌の胸を揉み、その先端をくりくりと弄りはじめた。
「ん、んんっ!」
鼻を鳴らして不満を訴えるが、ラウルスの体はびくともしない。
むしろプリムラの抵抗を楽しんでいるかのように目を細め、嬉々とした動きで全身をなで回していく。
先ほど、中途半端に溜められていた体はあっという間に熱を孕んでラウルスのなすがままだ。
そして婚約破棄のくだりに話が辿り着いたとき、プリムラの声は涙で震えていた。
「私が、スフィカ様の人生を変えてしまったんです。ラウルス様のお姿を見たいという自分の欲望のせいで、私が……」
ぼろぼろと涙を流し、両手で顔を覆う。
これまでずっとうちに抱えてきた後悔を言葉にしたおかげで、その罪深さをさらに認識してしまっていた。
申し訳ない。情けない。ごめんなさい。
様々な感情が心を押しつぶす。
「プリムラ」
「わっ!?」
震える体をラウルスの腕が引き寄せる。
大きな胸板に顔を押しつけるようにして抱きしめられ、魅惑的な感触が頬に触れる。
「俺に、そんなに会いたかったのか?」
問いかけてくる声はどこか震えていて、胸を苦しくさせる。
「会いたかった、です」
「でも君が知る俺は、ほとんど喋らない男だったんだろう? 実際の俺に幻滅したんじゃないか」
「逆です。想像していたよりもずっと素敵な方で、私はますます……」
「ますます?」
言葉の続きを待つような声に、プリムラは唇を噛む。
このまま伝えてもいいのだろうかと、なけなしの理性が訴えている。
だが、ここまで白状したのだから最後まで伝えるべきだと叫んでもいて。
せめぎ合う二つの感情の勝者がプリムラの唇を動かした。
「好きになっていました……好きです、ラウルス様。あなたのすべてが、好き」
口にしたことで完全に形になった恋心が、プリムラの心を占める。ラウルスの背中に手を伸ばし、しっかりとしがみつく。
抱きしめてくるラウルスの腕にも力がこもり、お互いの距離がますますゼロに近づいてく。
「プリムラ。俺もだ。俺も君を好ましいと……愛しいと思っている」
「……!!」
衝撃的な言葉に、プリムラはラウルスの胸元から頬を引き離し、勢いよく顔を上げる。
息がかかりそうなほど近くで見つめ合った黒い瞳が何かを期待するように輝いていた。
「はじめて会話をしたとき、なんて綺麗に泣く娘なんだと思った。そして、友人を案じる姿をいじらしいと感じた。最初は紛れもなく仕事だったのに、いつの間にかすっかり骨抜きになっていた」
「え、ええ……?」
「ただの監視なら屋敷の出入りだけを見張っていればいいのに、君に会いたくて屋敷に上がり込んでいたんだ……まあ、ご両親にはちゃんと許可を得ていたがね」
「……許可?」
何の許可だろうとプリムラが首を傾げれば、ラウルスがにやりと口端を上がる。
「君に求婚する許可だよ。君をここに送り届けたその日のうちに、ご両親には俺の気持ちをきちんと伝えたんだ。これから君を口説くから、見守って欲しいと」
「……は!!!!」
淑女らしからぬ声で叫べば、ラウルスは笑みを深くしてプリムラを抱く腕に力を込める。
「そうでもしなければ毎日の訪問など許してもらえないだろう? だいたい、こうやって部屋に二人きりという状況を許すのは、俺たちが男女の仲になっても構わないという許しの表れだと思うんだが」
理解が追いつかず、プリムラは瞬きすら忘れて動きを止める。
「それに、俺たちが毎日抱擁し合っているのをメイドたちも見ているわけだし、すでに二人の関係は公認だ」
「え、ええぇ」
情けない声を上がれば、ラウルスが少しだけ悲しそうに眉根を寄せる。
「だいたい、いくら慰めと言っても好意のない女性に胸を貸したりなどしない。てっきり君も俺を好いて受け入れてくれているからだと思ったんだが……まさか本気で慰められているだけだと信じていたなんて……さすがに少し傷ついた」
どう反論すればいいかわからなくなる。確かに一つ一つ説明されれば、その通りのような気もするし。思い返してみれば、婚約破棄をされた直後だというのに両親が取り乱した様子もなかった。メイドたちもラウルスの訪問を歓迎している様子だった。
知らぬは自分ばかりなりという状況だったことに、プリムラはうなだれる。
「う……ごめんなさい」
「しかも、突然もう来るな、なんて言われたから、ついカッとなって……まあ、これは言い訳だな。強情な姿がかわいすぎて、我慢できなかった」
申し訳なそうに謝りながら、ラウルスの指が額にかかった前髪を優しく整えてくれる。
長い指先に肌を撫でられ、プリムラは背中を震わせた。
「こんな風に無理に暴くつもりはなかったんだ……本当にすまない」
「……いえ、私こそ」
お互いに言葉が足りなすぎて随分と遠回りしてしまったような気がする。
もっと早くすべて打ち明けて話をしていたら、こんなこじれ方はしなかっただろう。
「プリムラ。今更だが、俺と結婚してくれるか?」
「でも……私は婚約破棄をされたばかりですし……ラウルス様のご迷惑になるのでは」
「かまわない。だいたい、君の婚約破棄はあまりに不当だ。本来ならば慰謝料だって請求できる状況だぞ」
「そうなんですか」
「そうなんだよ」
どこか脱力したラウルスの表情に、プリムラは詰めていた息を吐き出し頬を緩ませる。
「本当に私でいいんですか? 前世の記憶があることや、あなたに勝手に憧れていたことが気味悪くないんですか?」
「まさか。君の話はとても興味深かったし、役に立ちそうだ。何より、どんな形にしろずっと想っていてくれたことが嬉しくてたまらない。俺は、君がいい」
目頭が熱を持つ。うまく笑いたいのに頬が震えてうまくいかない。
「私、ラウルス様と結婚したい」
なんとか絞り出した声はかすれて弱々しいものになってしまう。
それでも、ラウルスは本当に嬉しそうに笑って「嬉しい」と返してくれた。
「一生君だけを愛すると誓うよプリムラ。この先、君が泣くのは俺の胸だけだ」
「……はい」
熱烈な言葉を信じ、プリムラはにじむ涙を隠すようにラウルスの胸元に額を押しつける。
柔らかくたくましいこの胸元が一生自分のものだという事実に、全身が歓喜に震えた。
「さて。無事に想いが通じ合ったことだし、続きをしてもいいだろうか」
「え?」
「さすがに我慢の限界だ」
言うが早いか、プリムラの体がころりとベッドに仰向けに転がされる。
体を包んでいたシーツが剥がされ、隠されていた胸元が再びラウルスの眼下に晒された。
「あっ、ええぇ」
「大丈夫、大丈夫」
何が大丈夫なのかと問いだそうとした唇はラウルスの唇で塞がれる。
べろりと唇の輪郭ごと舐められ、舌を吸われれば、鼻にかかった甘い声が漏れる。
大きな手が素肌の胸を揉み、その先端をくりくりと弄りはじめた。
「ん、んんっ!」
鼻を鳴らして不満を訴えるが、ラウルスの体はびくともしない。
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