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『機灰の孤島』編

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「……どこだ」


その手応えを覚えている暇も無く、俺の背中に冷たい汗が流れる。


歪んだ対象が目の前から『一匹』、いつの間にかいなくなっていたのだ。

周りを見渡す……いない。ぱったりと、『消えた』様に。


「――!」


見えていた一匹がここぞとばかりに俺を襲ってくる。


「――はあ、はあ……くそ、どこだってんだ」


なんとか避けて、また周りを見ても何処にもいない。

樹の方にはいなかった……なら必ず俺の近くに居るはずだ。



「――!」


間髪入れず俺に向かってくる化け物。

俺は焦燥から来る動揺か、その攻撃を避けた拍子に体勢を崩してしまう。




「……――――――」


立ち上がろうとした時、背後からすっと機械音が聞こえてきた。

今まで全く気配を感じなかった、それなのに。

タイミングを伺い、『ずっと』、潜んでいたように。



「――っ!」


俺が身体を動かす前に、そいつへ光の槍が飛んでくる。

樹の攻撃魔法だ。しかし当然、それよりも背中の化け物の攻撃の方が早い。


……ベールが、割れる音が、耳を。





「っ、あああああああああああ」





俺の左腕が――――無くなっていた。


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