運極さんが通る

スウ

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武器を買おう②

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ダンデスさんの持ってきた3組の双剣を見る。
   
まずは1組目。
   
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   
種類  双剣  ☆1
ATK  15 
VIT  13  …必要STR0~
QUA  A
……初心者が選ぶには少し早すぎる武器。主に2振りの剣を連続して使う。

お値段…金貨1枚と銀貨5枚 
  
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
     
初心者が使うにはまだ早いらしい。 
でも大丈夫!うちのジンはYDK(やればできる子)だから!
どうですか?ジンさんや。
私はいいと思いますぞ?
でも、予算をちょっーとオーバーしてますね。


2組目。
1組目と違って大きく刃が反っている。
大太刀よりも、大きく反っている。
危なそうな剣だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

種類  曲双剣  ☆1 
STR  16
VIT  13  …必要STR0~
QUA  A
……初心者には少し選ぶのが早すぎる剣。主に2振りの剣を連続して使う。刃が大きく反っているため、空気抵抗が少なく、より滑らかな動きになる。

 お値段…金貨1枚と銀貨7枚

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ジンならこんなの簡単に扱えるね。(親バカ。)
ねぇねぇ…予算オーバーしてない?


最後の3組目。
これは…なんと言いますか…
素材が鉄で出来た、大きい扇?
ずっと持ってると両手が痺れそうだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

種類  扇剣  ☆1
名前  鉄扇
ATK  20
VIT  12  …必要STR3~
SPD  ー1
QUA  A
……初心者には選ぶのが早すぎる剣。主に二振りの剣を連続して使う。素材が鉄で出来ているため、通常の双剣よりは重くなっている。その代わり、攻撃力は高くなっている仕様である。

お値段…金貨1枚と銀貨8枚

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ぐはっ……なかなかお値段がいい。
ジン…ジンさんや、ジンさんは何がほしいんですかい?
「Ga。」
ジンはこれがいい!と、鉄扇を指した。
ぐぁ……予算がっ。
ここは、覚悟を決めてダンデスさんに頼むしかないッ!
「ダンデスさん…予算オーバーしてしまいました。まけてくれませんか?出世払いでもいいので!お願いします!!」
必殺!土下座。
「はぁ…。るしさん…言うと思ったわい。今回は俺がるしさんと、ジンさんの武器を買ってやる。俺はお前さんが気に入ったし、お前さんの将来をふまえて、未来への投資ってやつだ。だから、この剣は俺からお前さん達2人へのプレゼントって訳だ。」
「……っ!ありがとうございます!!このご恩は一生忘れません!」
金貨3枚と銀貨4枚を失ってしまったら、もう1週間ほど借りようと思ってた宿代が飛ぶところだった…。
ダンデスさんには感謝感謝だ!
アルザス…悪いな。
しばらくはダンテスさんの武器に世話になるぜ。
   
大太刀と鉄扇をダンデスさんに買ってもらい、ついでに鞘まで貰ってしまった。
本当に有難い。
「しっかし、るしさんは本当に運がいいよなぁ。」
「何でですか?」
「だってよ?この店は毎時間場所が変わるようになっているんだ。それなのに、るしさんはアルザスから貰った地図でここまで来たっていうんだから…ホント、よくここまで来たよ。」
もしかして、運の力なのかもしれない。
極振りしてるしね。
「そうなんですか。でもアルザスもここまで来たのでは?」
「あぁ、アイツはな、俺の弟子でよくここまで連れてくるんだよ。だから道に迷わずまっすぐここまでこれるって訳だ。」
そうだったのか…アルザスはダンデスさんのお弟子さんだったのか。
いい師匠を持ったな。
「そうだったのですか…。じゃあ、私はそろそろ行きますね。ダンデスさん、本当にありがとうございました。」
「おう。こっちこそ。元気でな。暇な時は顔見せに来てくれ。」
ドアノブを回してドアを開けると、最初に来た時と違う場所に出た。
目の前に人がたくさんいる……広場だ!
「ダンデスさん!凄いです!広場ですよ!?」
振り向くと、ダンデスさんの武器屋は消えていた。
本当に時間によって、場所が変わるんだ…。
もしかすると、夢だったのかな。
いや、そんなことは無いだろう。
だって、私とジンの手の上には、ダンデスさんに買ってもらったプレゼントが乗っているのだから。




そんな訳で、新しい武器になれるべくギルドクエストを受けてきた。
もちろん、クエストを受けにいって対応してくれた受付嬢はエリアネさんだ。
今回受けたクエストはこちら。

・ゴブリンの討伐  0/10         銀貨2枚
・マッドフラワーの討伐  0/3  銀貨3枚
・グリーンワームの討伐  0/5  銀貨1枚銅貨5枚

受けすぎだって?いやいや、お金の出費が重なるので、仕方が無いのですよ。
Lvもそろそろ上げたいからね。

チラリと時計を見ると、12:52分。
探索に行く前にご飯を買っていこうか。
あと、ポーションも買わなくちゃね。


広場には相変わらず人がたくさんいる。
これなら、広場に展開している屋台も大いに儲かっていることだろう。
それにしても、おなかすいた。
屋台を見て歩いていると、たこ焼き屋さんが!!
ジュルり。
あの香ばしい匂い、油の弾ける音…ひっくり返す時に聞こえるジュッという音。
そして、極めつけはリアルではありえないようなでかいタコの足。
普通、タコは丸い形状が崩れないように真ん中に小さく入っている。
だけど、目の前にあるたこ焼きは何だ?
大きいタコ足が丸い形状のものにを貫通しているようにさえ見える。
ジュルり。
   ぐ~~~      ギュルギュル   
「Gehi!!」
おやおや、ジンもお腹すいたのかい?お腹の音がすごいよ。
「すいません。たこ焼き2つ下さい!」
「あいよー!合わして銅貨4枚な!」
2つ買ったうちの1つは、もちろんジンの分である。
丁度空いていた広場のベンチに2人で座る。
そして、アツアツホカホカのたこ焼きを自分の口に運ぶ。
「アッツ!」
「Gaッ!」
熱い!!美味しい!でも、熱い!
表面はパリッとしてて中はトロトロ。
しかも、大きいタコはプリプリだ!
秘伝のタレでも使っているのだろうか…?
すぐにカラになってしまった…いつのまに…。
ジンのたこ焼きはまだ3個ほど残っている。
あれ?おかしいなぁ。
殆ど一緒なタイミングでバクバクと食べていた気がするのだけど…。
まさかっ…ジン、私のを食べたっていうの?
いやいや、ありえないでしょ。
だって、ジンだよ?
考えすぎだ、そうだよ、そうに決まってる。

満腹だ。
まさか、ゲームの世界でこんなにも美味しいたこ焼きが食べれるとは…。
感動するよ。
あと3つほど買い込んでアイテムボックスに詰め込む。
さて、ポーションを買いに行きますかね。
今回はロウポーションじゃなくて、普通のポーションを買いたいな。


ポーション屋さんで買ったもの↓
・ロウポーション  ×1
・ポーション  ×2

残り財産
   金貨3枚
   銀貨2枚

   
これで怪我を負っても大丈夫だろう。
お財布が寂しくなってきたところで、そろそろ探索に出発だ!


翼を広げ、ジンの手を掴んで空を駆ける。
まずはグリーンワームからだね。
それにしても、今日は風が気持ちいいし、日の光も丁度いい。
ポカポカするよ。
……この世界にUVってあるのかな?焼けるかもしれないから心配になってきた。
「Gehiッ!」
お、グリーンワーム2体発見!ありがと、ジン。
余所見してた。
さぁ、グリーンワームよ!クエスト達成の為、私のLvを上げる為、命を差し出せー!
上空から狙いを定めている私達には気付かずにモゾモゾと動いている。
き…キモチワルイ……。
「Gaッ!」
ジンの合図で手を離し、私は空いた両手で大太刀を構える。
そして、そのまま翼さんをoffにして、上空からの落下攻撃。
   
   ズドォォオン

重力に引っ張られた私と大太刀はグリーンワームのてっぺんからつま先までを一刀両断した。
ちょっと刃が曲がっちゃったかな?
土煙が収まり、ジンを探す。
ガサガサと草をかき分け、ジンが帰ってきた。
よかった、怪我はしてないみたいだ。
今度は地上からいこう。
空中からそのまま落ちる攻撃をすると呆気ないし、大太刀の熟練度も上がらないからね。
あと、落ちる時、お尻から背中にかけてゾワゾワするんだ。
ジェットコースターみたいな感じ。
奇襲をかける時は、この方法がもってこいだけどね。
   

そのまま浅い草原を進み、深い草原に突入した。
   
      ガサガサ
 ・・・グリーンワームが現れた・・・

私はこのグリーンワームを見てフと思い出した。
コイツらって確か、スキル【仲間を呼ぶ】っていうのを持っていなかったっけ?
そうとなれば、使わせるのが吉ッ!
 2人  対  1体  見つめ会うこと数秒。

「Pugaaaaaaaツ!!」

   

…。
仲間は現れなかった。
…。
そういうこともあるって、気にすんな。
もう1回猶予をやろう。
さぁっ!泣けッ呼べッ!

「PuuGAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaa!!」

   






…oh…friends…?
なんで来てくれないんだい。
こんなにもこの子が叫んでいるというのにっ!
薄情者ぉぉ!
いいよ…この子だけでも充分。
大太刀を大きく振りかぶる。
そーれっ…………
             ……………   
               ………………?
 
…え?
グリーンワームちゃんに止めを刺せる僅か数cmのところで剣が止まっていた。 
大量の糸に絡まっていて動かせない。
…いったい何が?…まさかっ!?
  
  ガサガサガサガサッ
  ガサガサ
 ・・・グリーンワームの増援がたくさん現れた・・・

Friendぉぉぉぉぉぉ!!
お前、友達がたくさん仲間を連れて助けに来てくれたぞ!
良かったなぁ、独りじゃなかったんだ。
感動モノだね。
おまえは偉いっ!偉いぞぉーー!
私たちの為にこんなにも健気に頑張ってくれるなんて。
大太刀に絡まっていた糸をジンに外して貰う。
周囲はブヨブヨのグリーンワームに固められていた。
緑色の腐った肉団子がブヨブヨ動いている感じだ。
「「「Pugaaaaaaa」」」
逃がす気はないってかい?そりゃあ、こっちのセリフだよ。
どうしてもグリーンワームへ向けての嫌悪感が薄れない、寧ろ増大したかもしれない。
昔の私(初ログイン時の私)がこんなにものグリーンワームに囲まれてたら卒倒するね。
MND上げる装備があって良かった。
さて、狩りの時間だ! 
「いざっ、尋常に!行くよっジン!」
「Gaッ!」
 かけ声と同時に地面を蹴り、駆け出す。
グリーンワーム達が糸を吐く前に、大太刀を肉の塊に向けて下から上へと大きく振り上げる。
「そぉぉい!!そい!そい!はぁっ!」
   
  ブシャァァァッ
   
5撃で3体ほど葬るも、返り血が盛大に吹き出し顔面に直撃する。
「ぺっぺっぺ…おええぇぇぇ。???…。」
もうやだ、無理だぁぁぁ。
さっきまでの威勢はもう帰っては来ない。
精神的に、耐えられない。
どこもかしこも青紫色の血がベットリと付いていて、初心者用装備の色が元々それだったかのように見える。
よし、【無心】だ。
【無心】を使おう。
否、使わなければ。
MNDが仕事をしてくれないからね。
仕方の無いことなんだよ。
…いや、使えば大太刀の熟練度は上がらないぞ。
…。
頑張るんだ!頑張れ私!
ジンを見てみろ、あんなに青紫色に体皮が変わっているじゃないか。
汚くなったら、お風呂に入ればいい。
川を見つけて入るのも、湖を見つけて入るのもいい。
この前、森を見つけたじゃないか。
きっとそこにある、そう信じて頑張るんだ。
大太刀を振り切るだけ。
上手く行けば返り血を浴びなくてすむはず!
「せいっ!」
   
ブシャァァァ

…。
私はがんばる。
頑張るんだ!うぉぉぉぉぉぉぉ!!

ブシャァァァ 
ビシャツ
ズバズバッ
   ・
   ・
   ・
   


       ピロリん。
『Lvが上がりました。』

 おっしゃぁああ!頑張ったかいがあった!

『2ポイント獲得しました。任意のステータス
 に割り振ってください。』

もちのろんで運へ。
やっっとLv5だ。
長かったなぁ。

『スキル【大太刀術】を習得しました。』

おー!大太刀術…いいにくい。
これで技術が上がるぜ☆

【大太刀術】…大太刀の技術があがる。
 (Lvに応じて使える技術が増えていく。)                        

『また、Lvが一定のLvになったことにより、スキル【テイム】のテイムモンスターを一人増やすことが出来ます。』

ふおおぉ!!おっしゃー!もう1人か…どうしようかね…。
グリーンワームはないわ。
ない、ないわ、絶対にないわ。

『“ジン”のLvが上がりました。スキル【双剣術】を習得しました。』

おお!ジンやったね!
新しいスキルだ!
しかも、Lvが4になってるね。
早くはないかい?気のせいかな…。
2つほど上がってる気が。

【双剣術】…双剣の技術が上がる。
  (Lvに応じて使える技術が増えていく。)

2人して、Lvアップとスキル取得は有難かったね。
これで、グリーンワームクエストはクリアだ。
次はゴブリンなんだけど…ジンは気にしてないのかな。
「ジン、今から兄弟を、家族を倒しに行くけど、問題ないの?」
「Gehi。」
問題ない、と即答で頷く。
仲間なのに、裏切ったみたいな感じになるんだけど…まぁ、ジンが大丈夫だっていうのなら、大丈夫なんだろう。
ここはジンを信じるしかないね。


   
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