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第一章 婚礼
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皇帝から被帛について尋ねられた灑洛は、
(やっぱり、決まった被帛を身につけてこなかったから、ご立腹なのかしら……)
とおもって、脂汗が出た。皇帝の不興を買えば、一家までもが罪に問われるかも知れないと思う。
「濘灑洛、答えなさい」
尹太監に促されて、灑洛は答える。
「はい……折角、皇恩を賜りましたので、すぐにでも、身に纏いたくなってしまいました。儀式の決まりを守らずに、勝手な振る舞いを致しましたことを、お詫び……」
「いや、よい」
灑洛の言葉を途中で遮って、皇帝が言う。驚いて灑洛が見上げると、皇帝は、整いすぎて冷たそうにも見える美貌を、ふ、と和らげて灑洛に優しく言った。
「灑洛。そなたは、朕の姉が遺した、形見の姫……朕の姪でありながら、これまで、朕は、姉上の生前の姿を思い出すことが辛く、そなたとは疎遠であった」
祝いの場には、そぐわぬ言葉に、俄に貴曄殿がざわめいた。そして、なにより珍しいことに、皇帝その人が、その個人的な心の内を晒すと言うことは滅多にないことで、皇帝の右翼に控える妃嬪たちも、目を吊り上げて灑洛と皇帝を見比べている。
「……そなたは、東宮の妃になるのであるから、これからは、今まで疎遠にして居た分も、そなたのことを気に掛けるように致そう」
「勿体ないお言葉でございます」
とっさに拝礼し掛かった灑洛を、皇帝は、手で制した。
「そなたは、良く東宮に仕えるように。……たまには、東宮を連れて、瓊玖殿(皇帝の私生活の為の殿舎)へ参ると良いだろう。ああ、それと……そなたは、史書に通じていたと聞く。太極殿の大書楼への出入りは、自由に行うように」
席に控える文官たちが、俄にざわめく。太極殿の大書楼は、皇帝専用の『国家の図書館』とも言うべき場所である。前王朝から引き継いだすべての書籍に加えて、この国で刊行された書物という書物が蒐集された驚くべき図書館であるので、立ち入りは、著しく制限され、大学で教鞭を執る博士たちでさえ、中々許可が下りないのだった。
――――それを、一介の妃が。
という、怨念めいた視線が、灑洛を刺す。
「おや、何か、皆、言いたいことがあるようだね……祝いの席の余興。何でも、言いたいことを言うが良い」
皇帝は酒杯を手にして、笑いながら言う。美しい顔に、とろけそうな微笑を乗せるが、目の奥は、笑っていない。刺すような視線が、文官たちを射た。
皇帝が手にしているのは、西域から献上された、碧瑠璃で出来た背の高い酒杯であった。その中に、喉が焼けるほど強い、琥珀色の酒が注がれる。皇帝は、香りを楽しむように鼻先に酒杯を近づけてから、一口含んだ。
「恐れながら」
拱手しながら、毛氈まで進み出てきたのは、文官であった。大臣らしく、冠の両端に、細長い紐を垂らしたものをつけており、衣装も盤領(丸い領をもつ服)の胡服で、大臣の位階である正二品を示す紫の衣装を纏っている。
「禎大臣か、申せ」
許しを得た、禎大臣が、拝礼したのちに立ち上がって皇帝に申し上げる。
「畏れ多くも、大書楼は国家の宝とも言うべき書庫にございますれば、一介の妃が軽々しく書見の為に立ち入るのは如何なものかと」
「一介の妃とは何事か。灑洛は、東宮の妃になる者―――つまり、朕が、東宮に玉座を渡した後は、皇后となって政なも近い立場になる者だ。その灑洛が、書楼にて知識を深めることは、我が国にとって、益のあることぞ」
冷ややかな皇帝の声を聞いた禎大臣は、一瞬、反駁しかかって、なんとか止めた。
「これは、軽はずみなことを申し上げました。皇帝陛下、皇太子殿下、濘家令嬢に心よりお詫び申し上げます」
拝礼して禎大臣は謝罪する。その時、人々は、はた、と気がついた。
皇帝は、灑洛のことを、公式な場であるこの宴の席では『濘氏』と呼ぶべきである。だが、名を呼んで、『格別な』親しみを表しているのだ。
それに気がついたのだろう、尹太監が、とっさに笑顔を作って皇帝に申し上げた。
「陛下。それでは………そろそろ、宴の続きを。濘家令嬢も、先ほどから、立ったままでおいでですので」
「うむ。……では、灑洛。そなたは、東宮の隣の席へ」
「はい、陛下に感謝いたします」
拱手しながら申し上げ、尹太監に手を引かれながら、玉座左翼の席へと向かった。黄金の十二階の階段を上ると、黄金の高欄に囲まれた席が用意されており、桃の枝で飾られて桃園のように甘い香りが漂っていた。
「灑洛、待ちわびたよ」
皇太子、遊嗄が、小声で灑洛に話しかけた。
ちらり、と薄物から遊嗄を見る。やはり、象牙色の肌に、整った鼻梁をもつ美貌だったが、黒瞳はきらきらと輝いていて、目元が朗らかだ。
生母は、祁貴嬪。皇后を立てなかった今上皇帝の後宮では、第一位の妃嬪にあたる方だ。灑洛は、面識がなかったが、大変美しく、冷淡な方であるという噂だけは、鳴鈴がしていた事を思い出した。
(ご生母さまは、冷淡な方というし、皇帝陛下も氷のような美貌だけれど……、皇太子殿下は、春風のように、暖かな方だわ)
出逢った時から変わらない、灑洛が恋をしたままの遊嗄でいてくれたのだ、と彼女は感動して胸が熱くなった。
「遊嗄さま、わたくし、まいりました」
「うん。……嬉しく思うよ。灑洛」
席に着いた灑洛の手を、そっと遊嗄が手に取った。温かくて、灑洛の手よりも大きな手に包み込まれる。遊嗄の手は、存外、ごつごつしていた。剣を振るって、戦に出ることもあると言うので、稽古を欠かさないのだろうと思ったが、嫌な感じはしなかった。それよりも、指先から伝わる手の温かさに、胸が満たされる思いがするし、指先に心の臓が移動してしまったように、そこだけ鼓動を強く感じる。
(鼓動が早いのが、遊嗄さまにも解ってしまうかしら……)
そう心配になるほどだったが、遊嗄が小さな声で「恥ずかしいことに、胸が高鳴っていて……」と告白してくれたので、灑洛も正直に「わたくしもです」と言って笑った。
「灑洛」
玉座から名を呼ばれて、灑洛は、ハッと気がついて、拱手した。
「はい、陛下」
「酒を取らす……東宮、灑洛、これより先は、夫婦として仲良くやるように」
皇帝陛下の傍らにいた侍女が、酒器を捧げ持って、皇太子と灑洛の酒器に酒を注いだ。卓子の上に乗った小さな黄金の杯に、なみなみと酒が注がれる。琥珀色の火酒だった。
「陛下より、下賜されました酒でございます」
「皇恩に感謝いたします」と受けて一気に飲み干してから、再び、拝礼する。喉が焼けるほど、強く薫り高い酒を、一気に呷った灑洛は、目の前がくらくらと揺れるような心地になった。拝礼して、頭を上げると、特に、身体がふわふわしたような心地になる。
「楽も舞も、そなたらも見飽きていることだろう」
不意に、皇帝は一同に呼びかけた。
「まさか、見飽きているなど……」
「陛下の琵琶は、天人も嫉妬する腕前でございますれば……」
などと大臣達が、皇帝の機嫌を取ろうと様々、申し上げる中、皇帝は「今日は、東宮の為、特別に神鳥を連れて参ったのだ。そなたらにも、神鳥を見せてやろう」と意外なことを仰せになったのだった。
(やっぱり、決まった被帛を身につけてこなかったから、ご立腹なのかしら……)
とおもって、脂汗が出た。皇帝の不興を買えば、一家までもが罪に問われるかも知れないと思う。
「濘灑洛、答えなさい」
尹太監に促されて、灑洛は答える。
「はい……折角、皇恩を賜りましたので、すぐにでも、身に纏いたくなってしまいました。儀式の決まりを守らずに、勝手な振る舞いを致しましたことを、お詫び……」
「いや、よい」
灑洛の言葉を途中で遮って、皇帝が言う。驚いて灑洛が見上げると、皇帝は、整いすぎて冷たそうにも見える美貌を、ふ、と和らげて灑洛に優しく言った。
「灑洛。そなたは、朕の姉が遺した、形見の姫……朕の姪でありながら、これまで、朕は、姉上の生前の姿を思い出すことが辛く、そなたとは疎遠であった」
祝いの場には、そぐわぬ言葉に、俄に貴曄殿がざわめいた。そして、なにより珍しいことに、皇帝その人が、その個人的な心の内を晒すと言うことは滅多にないことで、皇帝の右翼に控える妃嬪たちも、目を吊り上げて灑洛と皇帝を見比べている。
「……そなたは、東宮の妃になるのであるから、これからは、今まで疎遠にして居た分も、そなたのことを気に掛けるように致そう」
「勿体ないお言葉でございます」
とっさに拝礼し掛かった灑洛を、皇帝は、手で制した。
「そなたは、良く東宮に仕えるように。……たまには、東宮を連れて、瓊玖殿(皇帝の私生活の為の殿舎)へ参ると良いだろう。ああ、それと……そなたは、史書に通じていたと聞く。太極殿の大書楼への出入りは、自由に行うように」
席に控える文官たちが、俄にざわめく。太極殿の大書楼は、皇帝専用の『国家の図書館』とも言うべき場所である。前王朝から引き継いだすべての書籍に加えて、この国で刊行された書物という書物が蒐集された驚くべき図書館であるので、立ち入りは、著しく制限され、大学で教鞭を執る博士たちでさえ、中々許可が下りないのだった。
――――それを、一介の妃が。
という、怨念めいた視線が、灑洛を刺す。
「おや、何か、皆、言いたいことがあるようだね……祝いの席の余興。何でも、言いたいことを言うが良い」
皇帝は酒杯を手にして、笑いながら言う。美しい顔に、とろけそうな微笑を乗せるが、目の奥は、笑っていない。刺すような視線が、文官たちを射た。
皇帝が手にしているのは、西域から献上された、碧瑠璃で出来た背の高い酒杯であった。その中に、喉が焼けるほど強い、琥珀色の酒が注がれる。皇帝は、香りを楽しむように鼻先に酒杯を近づけてから、一口含んだ。
「恐れながら」
拱手しながら、毛氈まで進み出てきたのは、文官であった。大臣らしく、冠の両端に、細長い紐を垂らしたものをつけており、衣装も盤領(丸い領をもつ服)の胡服で、大臣の位階である正二品を示す紫の衣装を纏っている。
「禎大臣か、申せ」
許しを得た、禎大臣が、拝礼したのちに立ち上がって皇帝に申し上げる。
「畏れ多くも、大書楼は国家の宝とも言うべき書庫にございますれば、一介の妃が軽々しく書見の為に立ち入るのは如何なものかと」
「一介の妃とは何事か。灑洛は、東宮の妃になる者―――つまり、朕が、東宮に玉座を渡した後は、皇后となって政なも近い立場になる者だ。その灑洛が、書楼にて知識を深めることは、我が国にとって、益のあることぞ」
冷ややかな皇帝の声を聞いた禎大臣は、一瞬、反駁しかかって、なんとか止めた。
「これは、軽はずみなことを申し上げました。皇帝陛下、皇太子殿下、濘家令嬢に心よりお詫び申し上げます」
拝礼して禎大臣は謝罪する。その時、人々は、はた、と気がついた。
皇帝は、灑洛のことを、公式な場であるこの宴の席では『濘氏』と呼ぶべきである。だが、名を呼んで、『格別な』親しみを表しているのだ。
それに気がついたのだろう、尹太監が、とっさに笑顔を作って皇帝に申し上げた。
「陛下。それでは………そろそろ、宴の続きを。濘家令嬢も、先ほどから、立ったままでおいでですので」
「うむ。……では、灑洛。そなたは、東宮の隣の席へ」
「はい、陛下に感謝いたします」
拱手しながら申し上げ、尹太監に手を引かれながら、玉座左翼の席へと向かった。黄金の十二階の階段を上ると、黄金の高欄に囲まれた席が用意されており、桃の枝で飾られて桃園のように甘い香りが漂っていた。
「灑洛、待ちわびたよ」
皇太子、遊嗄が、小声で灑洛に話しかけた。
ちらり、と薄物から遊嗄を見る。やはり、象牙色の肌に、整った鼻梁をもつ美貌だったが、黒瞳はきらきらと輝いていて、目元が朗らかだ。
生母は、祁貴嬪。皇后を立てなかった今上皇帝の後宮では、第一位の妃嬪にあたる方だ。灑洛は、面識がなかったが、大変美しく、冷淡な方であるという噂だけは、鳴鈴がしていた事を思い出した。
(ご生母さまは、冷淡な方というし、皇帝陛下も氷のような美貌だけれど……、皇太子殿下は、春風のように、暖かな方だわ)
出逢った時から変わらない、灑洛が恋をしたままの遊嗄でいてくれたのだ、と彼女は感動して胸が熱くなった。
「遊嗄さま、わたくし、まいりました」
「うん。……嬉しく思うよ。灑洛」
席に着いた灑洛の手を、そっと遊嗄が手に取った。温かくて、灑洛の手よりも大きな手に包み込まれる。遊嗄の手は、存外、ごつごつしていた。剣を振るって、戦に出ることもあると言うので、稽古を欠かさないのだろうと思ったが、嫌な感じはしなかった。それよりも、指先から伝わる手の温かさに、胸が満たされる思いがするし、指先に心の臓が移動してしまったように、そこだけ鼓動を強く感じる。
(鼓動が早いのが、遊嗄さまにも解ってしまうかしら……)
そう心配になるほどだったが、遊嗄が小さな声で「恥ずかしいことに、胸が高鳴っていて……」と告白してくれたので、灑洛も正直に「わたくしもです」と言って笑った。
「灑洛」
玉座から名を呼ばれて、灑洛は、ハッと気がついて、拱手した。
「はい、陛下」
「酒を取らす……東宮、灑洛、これより先は、夫婦として仲良くやるように」
皇帝陛下の傍らにいた侍女が、酒器を捧げ持って、皇太子と灑洛の酒器に酒を注いだ。卓子の上に乗った小さな黄金の杯に、なみなみと酒が注がれる。琥珀色の火酒だった。
「陛下より、下賜されました酒でございます」
「皇恩に感謝いたします」と受けて一気に飲み干してから、再び、拝礼する。喉が焼けるほど、強く薫り高い酒を、一気に呷った灑洛は、目の前がくらくらと揺れるような心地になった。拝礼して、頭を上げると、特に、身体がふわふわしたような心地になる。
「楽も舞も、そなたらも見飽きていることだろう」
不意に、皇帝は一同に呼びかけた。
「まさか、見飽きているなど……」
「陛下の琵琶は、天人も嫉妬する腕前でございますれば……」
などと大臣達が、皇帝の機嫌を取ろうと様々、申し上げる中、皇帝は「今日は、東宮の為、特別に神鳥を連れて参ったのだ。そなたらにも、神鳥を見せてやろう」と意外なことを仰せになったのだった。
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