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0170.神殿の主
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健達は神殿の入口を直進し、いくつかの大きな部屋と廊下を通過した先にある大広間に案内された。大広間に着くと待っていたのは、古代エジプト風の綺麗な衣装に身を包んだ黒髪と褐色の肌を持つ美女だった。黒髪ストレートのセミロングと冷たそうな瞳が微妙に似合っている。褐色の美女は座り心地のよさそうな柔らかい白いソファーに座り、両側には強そうな家来を二人従えている。
一人は筋肉質で体格の良い大男であり、武闘家のように動きやすそうな服を身に付けている。武闘家の大男は神殿の外にいる他の男達と同様に無表情で青白い顔色をしている。もう一人は、頭の両側に短い角の生えたスケルトンであり、将軍のように派手で頑丈そうな鎧を身に付け、腰には切れ味のよさそうな剣を下げている。スケルトンの将軍が、神殿に来るまでに戦って来た他のスケルトン達とは比べものにならない強さであるのは一目瞭然である。
褐色の美女は健達を一瞥してから言った。
「お前達はかなり久しぶりの訪問者じゃ。そもそも過去に二回しか、ここに訪問者は来ておらんがの。ただ、過去二回の訪問者はかなりの強者共だった。それに引き換え、お前らは奇妙で見るからに弱そうじゃな。この神殿まで、よく辿り着けたもんじゃ。」
返す言葉もなく、健が黙っていると、褐色の美女は言葉を続ける。
「おっと、勘違いしないでくれ。別に馬鹿にしている訳ではないからな。とても感心しているのだ。それに、訪問者が来るのはとても楽しいことじゃ。」
一見すると冷たそうな褐色の美女が微笑むと、そのギャップの効果もあるだろうが、健は少しドキっとしてしまった。
「今、ご馳走を用意させているからな。美味い飯でも一緒に食べながら、外の話を色々聞かせてくれ。」
「分かった。ところであんたの名前は何ていうんだ。俺は健だ。この龍はチビ助。紐はロングで、岩石ゴーレムはガンゴだ。」
「龍に紐にゴーレムをお供に連れているとは、本当に面白い組み合わせじゃな。私の名前はパトラじゃ。」
「そうか。よろしくな、パトラ。」
「うむ。それでは今から晩餐用に着替えて来るから、食堂で待っていてくれ。部下に案内させよう。アーサーよ、健達を食堂に案内してやれ。イベリアも一緒に行って私が戻るまでもてなしておけ。」
「かしこまりました。」
健達を神殿に案内してくれた男女が返事をする。褐色の美女は、そのまま護衛二人と部屋の奥に消えて行った。
「食堂に案内しますので、私達に付いて来て下さい。」
健達は、言われるがままに案内の男女に付いていき、広い神殿の中をしばらく歩いてから食堂に到着した。
一人は筋肉質で体格の良い大男であり、武闘家のように動きやすそうな服を身に付けている。武闘家の大男は神殿の外にいる他の男達と同様に無表情で青白い顔色をしている。もう一人は、頭の両側に短い角の生えたスケルトンであり、将軍のように派手で頑丈そうな鎧を身に付け、腰には切れ味のよさそうな剣を下げている。スケルトンの将軍が、神殿に来るまでに戦って来た他のスケルトン達とは比べものにならない強さであるのは一目瞭然である。
褐色の美女は健達を一瞥してから言った。
「お前達はかなり久しぶりの訪問者じゃ。そもそも過去に二回しか、ここに訪問者は来ておらんがの。ただ、過去二回の訪問者はかなりの強者共だった。それに引き換え、お前らは奇妙で見るからに弱そうじゃな。この神殿まで、よく辿り着けたもんじゃ。」
返す言葉もなく、健が黙っていると、褐色の美女は言葉を続ける。
「おっと、勘違いしないでくれ。別に馬鹿にしている訳ではないからな。とても感心しているのだ。それに、訪問者が来るのはとても楽しいことじゃ。」
一見すると冷たそうな褐色の美女が微笑むと、そのギャップの効果もあるだろうが、健は少しドキっとしてしまった。
「今、ご馳走を用意させているからな。美味い飯でも一緒に食べながら、外の話を色々聞かせてくれ。」
「分かった。ところであんたの名前は何ていうんだ。俺は健だ。この龍はチビ助。紐はロングで、岩石ゴーレムはガンゴだ。」
「龍に紐にゴーレムをお供に連れているとは、本当に面白い組み合わせじゃな。私の名前はパトラじゃ。」
「そうか。よろしくな、パトラ。」
「うむ。それでは今から晩餐用に着替えて来るから、食堂で待っていてくれ。部下に案内させよう。アーサーよ、健達を食堂に案内してやれ。イベリアも一緒に行って私が戻るまでもてなしておけ。」
「かしこまりました。」
健達を神殿に案内してくれた男女が返事をする。褐色の美女は、そのまま護衛二人と部屋の奥に消えて行った。
「食堂に案内しますので、私達に付いて来て下さい。」
健達は、言われるがままに案内の男女に付いていき、広い神殿の中をしばらく歩いてから食堂に到着した。
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