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波乱含みの婚約式
8 そろそろ限界かも
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***
やっぱり無茶だった。
手足が全く言うことをきかない。上手く飛び込んだつもりでも、水面に落ちた時の衝撃は酷くて、どこかがやばい事になったんじゃないかと思った。
でも、意識だけは変に冷静だ。
大量に水を飲み、緑水湖の底に沈みながら目を開けると、緑色の魔法石が光っていて銀河みたいだと見とれた。
口から洩れる泡が水面に上がっていく。これも綺麗だ。ルーシェンと二人で魔法村を脱出した時の事を思い出した。
会いたい。
抱きしめて水面まで連れて行ってくれないかな。よく頑張ったってキスしてくれないかな。
何とか溺れる前に水面に顔を出した。
見れば垂直な崖がずっと続いていて、崖の上にいくつか屋敷が立ち並んでいる。橋もないし、道の駅じゃなさそうだ。来たことはなかったけど、多分緑水湖の街だろう。
見上げた先にあるひときわ大きな屋敷の壁に穴が開いていた。あれが変態親父の屋敷だな。幸い誰の姿も見えない。
遠くには蜃気楼のような王都が見えた。王宮の黄金の壁は厚い雲に覆われている。朝は晴れていたのに、天気は悪くなっていてかなり風が強いみたいだ。
俺は見つからないように時々潜ったり、でこぼこした崖に身を隠しながら泳いでいった。
***
疲れた。
手も足も鉛みたいに重くて上手く動かない。
水を大量に飲んだせいで、体の痒みもムズムズした感じもなくなったけど、疲れすぎてそれどころじゃない。おまけに緑水湖の水が思ったより冷たくて、身体が芯から冷えていた。
そろそろ限界かもな……。
これ以上泳ぐのは無理かもしれない。もう婚約式にも間に合わず、ルーシェンとも二度と会えないのかも。このまま泳ぐのをやめて沈んでしまえばそうなる。
ずっと傍にいると誓ったのに。
だけどどうしても……力が湧いてこない。崖を上る力もなく、泳ぐのにも疲れ、波間に浮かびながら、ただぼんやりと空を見上げる。
それにしても、今日は本当に天気が悪いな。いつも晴れている王都なのに、嵐にでもなりそうな雲行きだ。
たちこめる暗雲を眺めていると、灰色の雲の隙間を動く白い光が見えた。長くて透き通った光、形は龍に見える。
「シロ……!」
王宮をのんびり飛びまわっているはずの白い龍が、こんな所にいる。
「シローー……!!」
掠れた声で叫ぶ。
我ながら全然声が出なくて笑ってしまった。だけど、白い龍はみるみるこっちに近づいてきた。
水面ぎりぎりを滑るように飛ぶ龍。すごい迫力だ。パカッと大口を開けて俺を飲み込もうとする。透き通った身体が波間に漂う俺を通過して、ぶわりと暖かい風が吹き抜けた。
……暖かい。
癒される。通過しただけで体が楽になった。
シロは俺の上空をぐるぐると漂って、こっちを見ている。顔は怖いけど可愛いな。
「王都まで行きたいんだ。お前に乗れたらいいのに……」
手を伸ばすと、白い龍は再び水面に近づいてきた。気のせいか鼻の穴が膨らんでいる気がする。そして飛竜達の解毒をした時のように、ふわーっと息を吐いた。
「うわぁぁぁ……!」
サーフボードに乗っているみたいに、体が波に乗ってすごい勢いで進む。仰向けのまま流されて、あっという間に岸から離れていく。ありがたいけど顔に水がかかりすぎて息をするのがやっとだ。間違いなくシロの仕業だけど、無茶苦茶だ。
シロが後ろから追いかけてきて息を吹き続けるので、止まる事がない。
まさかこれで王都まで進むのか?と焦っていると、かなり進んだ所でシロが息を吹くのを止めた。上空にふわりと浮かんでいき、雲の中に消える。
気まぐれか!
確かに近づいたけども!まだ到着してないんだが、残りは泳げって言うのか?
白い龍の息の余韻でのろのろ進んでいると、コンッと頭に何かが当たった。
「おい、生きてるか?あんた、溺れてんのか?」
屋根付きの船に乗った日焼けした肌の小柄なお爺さんが、オールらしき物で俺の頭をつついていた。
***
「いやぁ、よかったよかった。あんたに息があってな。今日みたいなめでたい日に縁起でもねぇからなぁ。死んでたら見て見ぬフリしようかと思ってたんだよ」
『ありがとうございます……』
小柄なお爺さんはにかっと笑ってそう言った。船にはお爺さん以外に、綺麗な格好をした男女が乗っていた。多分恋人同士だと思う。三人は快く俺を船に引き上げてくれて、パンツ一枚の俺に暖かい毛布を貸してくれた。
「いくら王都に行きたいからって、泳ぐなんて無茶よ。水も冷たいし、天気も良くないのに」
「そうだよ。お金がないなら橋もあるんだから歩いていけばいい」
「まあ、渋滞していてパレードには間に合わないみたいだけど」
熱いお茶を渡されてゆっくり飲むと、すごくいい気分になった。
『ありがとうございます。次からは泳ぐのは止めます。できれば王都まで乗せてください。後でお礼はします。今はお金を持っていないので……』
「金なんていらんよ。今日は王子様が婚約されるめでたい日だからな。あんたも溺れなくてよかったな。着いたら起こすから休んでな」
お爺さんの言葉に甘えて、岸に到着するまで横になる事にした。うとうとしながら恋人同士の会話を聞く。
二人はルーシェンの婚約式に合わせて故郷の村から王都にやって来たらしい。貯めていたお金を使って、手作りの衣装に少し高価な魔法石を縫いつけ、船を借りて今日のパレードに間に合うように準備してきたみたいだ。
「ねえ、天気が回復しそうよ」
「よかった」
「王子様の婚約者ってどんな方なのかしら」
「分からないけど、噂では、僕らと同じくらいラブラブらしいよ」
「素敵ね」
二人がパレードをすごく楽しみにしているのが分かる。お爺さんを証人に、パレードの最中に結婚の誓いをするみたいだ。手作りの衣装は故郷の村に伝わる婚礼衣装らしい。
俺みたいな得体のしれない男を船に乗せてくれたり、本当に優しくて幸せそうな二人だ。
そのうち王都が近づいてきて、周囲に船や動物船がどんどん増えていった。俺はようやくパレードを見に来たのは、この二人だけじゃないことを実感した。
緑水湖大橋も見えたけど、橋の上は動物に乗った観光客で渋滞していた。動けずに橋の欄干で釣りをしてる者も、弁当を食べている人達もいる。王都にも、浮島にも人々がたくさん集まっている。人々が手に持っている旗には、俺にも読める異世界語で
「ルーシェン王子様、婚約おめでとうございます」
と書かれていた。
やっぱり無茶だった。
手足が全く言うことをきかない。上手く飛び込んだつもりでも、水面に落ちた時の衝撃は酷くて、どこかがやばい事になったんじゃないかと思った。
でも、意識だけは変に冷静だ。
大量に水を飲み、緑水湖の底に沈みながら目を開けると、緑色の魔法石が光っていて銀河みたいだと見とれた。
口から洩れる泡が水面に上がっていく。これも綺麗だ。ルーシェンと二人で魔法村を脱出した時の事を思い出した。
会いたい。
抱きしめて水面まで連れて行ってくれないかな。よく頑張ったってキスしてくれないかな。
何とか溺れる前に水面に顔を出した。
見れば垂直な崖がずっと続いていて、崖の上にいくつか屋敷が立ち並んでいる。橋もないし、道の駅じゃなさそうだ。来たことはなかったけど、多分緑水湖の街だろう。
見上げた先にあるひときわ大きな屋敷の壁に穴が開いていた。あれが変態親父の屋敷だな。幸い誰の姿も見えない。
遠くには蜃気楼のような王都が見えた。王宮の黄金の壁は厚い雲に覆われている。朝は晴れていたのに、天気は悪くなっていてかなり風が強いみたいだ。
俺は見つからないように時々潜ったり、でこぼこした崖に身を隠しながら泳いでいった。
***
疲れた。
手も足も鉛みたいに重くて上手く動かない。
水を大量に飲んだせいで、体の痒みもムズムズした感じもなくなったけど、疲れすぎてそれどころじゃない。おまけに緑水湖の水が思ったより冷たくて、身体が芯から冷えていた。
そろそろ限界かもな……。
これ以上泳ぐのは無理かもしれない。もう婚約式にも間に合わず、ルーシェンとも二度と会えないのかも。このまま泳ぐのをやめて沈んでしまえばそうなる。
ずっと傍にいると誓ったのに。
だけどどうしても……力が湧いてこない。崖を上る力もなく、泳ぐのにも疲れ、波間に浮かびながら、ただぼんやりと空を見上げる。
それにしても、今日は本当に天気が悪いな。いつも晴れている王都なのに、嵐にでもなりそうな雲行きだ。
たちこめる暗雲を眺めていると、灰色の雲の隙間を動く白い光が見えた。長くて透き通った光、形は龍に見える。
「シロ……!」
王宮をのんびり飛びまわっているはずの白い龍が、こんな所にいる。
「シローー……!!」
掠れた声で叫ぶ。
我ながら全然声が出なくて笑ってしまった。だけど、白い龍はみるみるこっちに近づいてきた。
水面ぎりぎりを滑るように飛ぶ龍。すごい迫力だ。パカッと大口を開けて俺を飲み込もうとする。透き通った身体が波間に漂う俺を通過して、ぶわりと暖かい風が吹き抜けた。
……暖かい。
癒される。通過しただけで体が楽になった。
シロは俺の上空をぐるぐると漂って、こっちを見ている。顔は怖いけど可愛いな。
「王都まで行きたいんだ。お前に乗れたらいいのに……」
手を伸ばすと、白い龍は再び水面に近づいてきた。気のせいか鼻の穴が膨らんでいる気がする。そして飛竜達の解毒をした時のように、ふわーっと息を吐いた。
「うわぁぁぁ……!」
サーフボードに乗っているみたいに、体が波に乗ってすごい勢いで進む。仰向けのまま流されて、あっという間に岸から離れていく。ありがたいけど顔に水がかかりすぎて息をするのがやっとだ。間違いなくシロの仕業だけど、無茶苦茶だ。
シロが後ろから追いかけてきて息を吹き続けるので、止まる事がない。
まさかこれで王都まで進むのか?と焦っていると、かなり進んだ所でシロが息を吹くのを止めた。上空にふわりと浮かんでいき、雲の中に消える。
気まぐれか!
確かに近づいたけども!まだ到着してないんだが、残りは泳げって言うのか?
白い龍の息の余韻でのろのろ進んでいると、コンッと頭に何かが当たった。
「おい、生きてるか?あんた、溺れてんのか?」
屋根付きの船に乗った日焼けした肌の小柄なお爺さんが、オールらしき物で俺の頭をつついていた。
***
「いやぁ、よかったよかった。あんたに息があってな。今日みたいなめでたい日に縁起でもねぇからなぁ。死んでたら見て見ぬフリしようかと思ってたんだよ」
『ありがとうございます……』
小柄なお爺さんはにかっと笑ってそう言った。船にはお爺さん以外に、綺麗な格好をした男女が乗っていた。多分恋人同士だと思う。三人は快く俺を船に引き上げてくれて、パンツ一枚の俺に暖かい毛布を貸してくれた。
「いくら王都に行きたいからって、泳ぐなんて無茶よ。水も冷たいし、天気も良くないのに」
「そうだよ。お金がないなら橋もあるんだから歩いていけばいい」
「まあ、渋滞していてパレードには間に合わないみたいだけど」
熱いお茶を渡されてゆっくり飲むと、すごくいい気分になった。
『ありがとうございます。次からは泳ぐのは止めます。できれば王都まで乗せてください。後でお礼はします。今はお金を持っていないので……』
「金なんていらんよ。今日は王子様が婚約されるめでたい日だからな。あんたも溺れなくてよかったな。着いたら起こすから休んでな」
お爺さんの言葉に甘えて、岸に到着するまで横になる事にした。うとうとしながら恋人同士の会話を聞く。
二人はルーシェンの婚約式に合わせて故郷の村から王都にやって来たらしい。貯めていたお金を使って、手作りの衣装に少し高価な魔法石を縫いつけ、船を借りて今日のパレードに間に合うように準備してきたみたいだ。
「ねえ、天気が回復しそうよ」
「よかった」
「王子様の婚約者ってどんな方なのかしら」
「分からないけど、噂では、僕らと同じくらいラブラブらしいよ」
「素敵ね」
二人がパレードをすごく楽しみにしているのが分かる。お爺さんを証人に、パレードの最中に結婚の誓いをするみたいだ。手作りの衣装は故郷の村に伝わる婚礼衣装らしい。
俺みたいな得体のしれない男を船に乗せてくれたり、本当に優しくて幸せそうな二人だ。
そのうち王都が近づいてきて、周囲に船や動物船がどんどん増えていった。俺はようやくパレードを見に来たのは、この二人だけじゃないことを実感した。
緑水湖大橋も見えたけど、橋の上は動物に乗った観光客で渋滞していた。動けずに橋の欄干で釣りをしてる者も、弁当を食べている人達もいる。王都にも、浮島にも人々がたくさん集まっている。人々が手に持っている旗には、俺にも読める異世界語で
「ルーシェン王子様、婚約おめでとうございます」
と書かれていた。
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