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王妃様に弟子入り(婚約旅行編)
5 実家に寄りましょう
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『同じ奴隷のよしみで、私も何かしたいです。魔力はないですけど』
そう言うと、ルーシェンは少し悲しそうな顔をした。
「シュウヘイは奴隷じゃない。俺の婚約者で、宝物だ」
『え?』
聞こえたけど、ストレートな言葉が胸に刺さって思わず間抜けな返事をしてしまう。
「何かあったら俺は正気ではいられない」
俺の胸に顔を埋めてそう言ったルーシェンの髪をそっと撫でてみる。
俺は自分の傷には無頓着だけど、ルーシェンはそうじゃない。多分俺より傷ついているのかも。俺はもっと……ルーシェンのために自分を大切にしないといけないんだ。やっぱり王妃様に弟子入りして強くなろう。
『ルーシェン、元気出してください。私はルーシェンが思うより強いです。傷跡はありますが、痛みは大したこと無かったです。その証拠に、緑水湖も泳いだし王宮も登れました』
ルーシェンが顔を上げて、今度はあきれた表情で俺を見る。
「二度と王宮の壁は登るな。まったく……シュウヘイはまるで分かっていない。そんな所が心配なんだ」
ブツブツ言うルーシェンを黙らせるべく、頬に手を添えて引き寄せキスをしてやった。
従者が近くにいようと関係ない。ちょっと恥ずかしくても、それでルーシェンが元気になるなら。
音を立ててキスすると、スイッチが入ったのかルーシェンに押し倒されて深く口づけされた。
衝撃で机から巻物が落ち、二人して転がる巻物を目で追うと、すぐ傍でこっちを見ている太郎次郎と、さらにその先にこっちを見ている従者一同が視界に入った。
人数多いな。
飛竜のトレーナー達もいる。
『ルーシェン……やっぱり続きは夜で』
「夜もたいして変わらないが」
『少しは違います。今日は早く帰ってきてください』
「分かった」
その後は何事も無かったようにルーシェンは書類に目を通し、俺は飛竜達の世話を焼いて過ごした。
太郎次郎と遊びながら、ルーシェンに早く新婚旅行に出かけたい事と、王妃様と面会したいという話を切り出す。
「母上に?何か話でもあるのか?」
『あの……王妃様の魔法にすごく助けられたのでそのお礼と、あとは使い方を少し尋ねたくて』
「そうか……ただ、母上は今実家に戻られているという話だ」
『え?実家?』
「ああ。断崖絶壁が続く場所にある小さな国だ。俺もそれほど行ったことはないが」
ルーシェンとお母さんの関係って独特だな。それは父親との関係を見ていてもそう思うけど。
『いつ帰られたのですか?全然知りませんでした』
「母上は飛竜では移動しないからな。母上の居住区にある魔方陣で飛ぶ。母上の一族は変わった魔法を使うから、俺も知らない術が多い」
ますます興味が湧いたぞ。
『じゃあ新婚旅行のついでに寄りましょう!』
事前に言わないと駄目なやつかもしれないけど、母親の実家なら息子とその嫁?が行っても問題ないはずだ。
ルーシェンは少し考えて
「そうだな……それもいいかもしれないな」
と言ってくれた。
***
夕方、ルーシェンは別の仕事に向かい、俺は王宮に戻る。
王宮ではすでに夕食の準備が終わっていて、みんながお帰りなさいと迎えてくれた。
夕食の後は入浴をして、その後は自由時間だ。自由時間は一日の勉強の復習をしたり、トレーニングをしたり、侍女達とおしゃべりしたり、借りた漫画を読んだりして好き勝手に過ごしてる。
楽しく遊んでいると大体早い時間にフィオネさんがやってきて、そろそろおやすみくださいと言う。王宮では夜更かし禁止なのだ。
毎日大体こんな感じで、事件さえ起こらなければ長い夏休みと言っても過言じゃないくらい楽しい。
もう少し仕事みたいな事がしたいけど、今俺がしなければいけないことは、大人しく療養して王太子妃としての教養を磨き、ルーシェンと仲良くする事だとフィオネさんに言われた。
そんなわけで、今日は早く帰ってくるはずのルーシェンを寝室で待つ。
今日は約束したから先に脱いでおこうと裸で布団にもぐり込んだ。
そう言うと、ルーシェンは少し悲しそうな顔をした。
「シュウヘイは奴隷じゃない。俺の婚約者で、宝物だ」
『え?』
聞こえたけど、ストレートな言葉が胸に刺さって思わず間抜けな返事をしてしまう。
「何かあったら俺は正気ではいられない」
俺の胸に顔を埋めてそう言ったルーシェンの髪をそっと撫でてみる。
俺は自分の傷には無頓着だけど、ルーシェンはそうじゃない。多分俺より傷ついているのかも。俺はもっと……ルーシェンのために自分を大切にしないといけないんだ。やっぱり王妃様に弟子入りして強くなろう。
『ルーシェン、元気出してください。私はルーシェンが思うより強いです。傷跡はありますが、痛みは大したこと無かったです。その証拠に、緑水湖も泳いだし王宮も登れました』
ルーシェンが顔を上げて、今度はあきれた表情で俺を見る。
「二度と王宮の壁は登るな。まったく……シュウヘイはまるで分かっていない。そんな所が心配なんだ」
ブツブツ言うルーシェンを黙らせるべく、頬に手を添えて引き寄せキスをしてやった。
従者が近くにいようと関係ない。ちょっと恥ずかしくても、それでルーシェンが元気になるなら。
音を立ててキスすると、スイッチが入ったのかルーシェンに押し倒されて深く口づけされた。
衝撃で机から巻物が落ち、二人して転がる巻物を目で追うと、すぐ傍でこっちを見ている太郎次郎と、さらにその先にこっちを見ている従者一同が視界に入った。
人数多いな。
飛竜のトレーナー達もいる。
『ルーシェン……やっぱり続きは夜で』
「夜もたいして変わらないが」
『少しは違います。今日は早く帰ってきてください』
「分かった」
その後は何事も無かったようにルーシェンは書類に目を通し、俺は飛竜達の世話を焼いて過ごした。
太郎次郎と遊びながら、ルーシェンに早く新婚旅行に出かけたい事と、王妃様と面会したいという話を切り出す。
「母上に?何か話でもあるのか?」
『あの……王妃様の魔法にすごく助けられたのでそのお礼と、あとは使い方を少し尋ねたくて』
「そうか……ただ、母上は今実家に戻られているという話だ」
『え?実家?』
「ああ。断崖絶壁が続く場所にある小さな国だ。俺もそれほど行ったことはないが」
ルーシェンとお母さんの関係って独特だな。それは父親との関係を見ていてもそう思うけど。
『いつ帰られたのですか?全然知りませんでした』
「母上は飛竜では移動しないからな。母上の居住区にある魔方陣で飛ぶ。母上の一族は変わった魔法を使うから、俺も知らない術が多い」
ますます興味が湧いたぞ。
『じゃあ新婚旅行のついでに寄りましょう!』
事前に言わないと駄目なやつかもしれないけど、母親の実家なら息子とその嫁?が行っても問題ないはずだ。
ルーシェンは少し考えて
「そうだな……それもいいかもしれないな」
と言ってくれた。
***
夕方、ルーシェンは別の仕事に向かい、俺は王宮に戻る。
王宮ではすでに夕食の準備が終わっていて、みんながお帰りなさいと迎えてくれた。
夕食の後は入浴をして、その後は自由時間だ。自由時間は一日の勉強の復習をしたり、トレーニングをしたり、侍女達とおしゃべりしたり、借りた漫画を読んだりして好き勝手に過ごしてる。
楽しく遊んでいると大体早い時間にフィオネさんがやってきて、そろそろおやすみくださいと言う。王宮では夜更かし禁止なのだ。
毎日大体こんな感じで、事件さえ起こらなければ長い夏休みと言っても過言じゃないくらい楽しい。
もう少し仕事みたいな事がしたいけど、今俺がしなければいけないことは、大人しく療養して王太子妃としての教養を磨き、ルーシェンと仲良くする事だとフィオネさんに言われた。
そんなわけで、今日は早く帰ってくるはずのルーシェンを寝室で待つ。
今日は約束したから先に脱いでおこうと裸で布団にもぐり込んだ。
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