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砦
8 短時間の休憩②
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『おかえりなさい』
ルーシェンは働きすぎだと思うけど、それ以上言うのはやめた。今は非常事態だし、ルーシェンがこの浮島の中で一番魔力が高いから仕方ないんだろうな。
「起こしてしまったな」
上着を脱ぐのを手伝って、それから持ち歩いている武器も受け取ってベッドの横に置く。ルーシェンが自分の武器を触らせる相手は滅多にいないからちょっと嬉しい。
『変な夢を見て起きたらルーシェンがいなかったので……。飛竜達はどうでしたか?』
「今のところ異常はない。タロとジロも普通に過ごしていた。シュウヘイに会えなくて寂しそうだったが、トレーナーがついているから問題なさそうだ」
砦に向かいはじめてから、飛竜達や太郎と次郎に全然会えてない。飛竜のいる建物は地下で繋がってるけど、出入りできるのは飛行部隊の隊員とトレーナーだけになってしまった。花粉の影響がもしもあったら、暴れ出してしまうから……らしい。
魔法陣で花粉の影響のない場所に移動させる事も考えたみたいだけど、ほとんどの飛竜は魔法陣が苦手らしくてその案は却下された。だから若い飛竜達は俺が早めに雲の谷に連れて行かないといけない。
『良かったです。あれから魔物も襲って来ませんね』
「雨が降っているからな。花粉は雨に弱いし、この地方の魔物も水や低温に弱い」
『雨が降るのって珍しいんですか?』
「ああ。一年中ほとんど雨が降らない乾いた場所だから、かなり珍しい。おかげで助かってる」
ルーシェンがベッドに座ったので、俺もその隣に座ると抱き寄せられた。
『たぶんシロのおかげです。ルーシェンにくっついて来たんだと思います』
「シロ? 王宮の守り神か」
『そうです。最近は王宮の外にも出かけてますけどね。砦に着いてもルーシェンを守ってくれると思います』
「そうか。でも、できる事ならシロにはシュウヘイに付いていて欲しいな」
ルーシェンが笑いながらそう言ったので、愛おしくなって首に腕をまわす。
『あの気持ち良くなるキスしてください』
「どれの事だ」
『いつものです。もう朝まで仕事しないですよね』
「朝には砦に着くからな」
『そしたらしばらくお別れですね』
ルーシェンはしばらく俺の顔をじっと見つめると、少し悲しそうな顔をして目を閉じた。唇が触れて身体中が熱くなる。いつもは気持ち良くて嬉しくてドキドキするだけなのに、今日はなんだか胸が苦しくて辛かった。離れたくない。朝まであまり時間がない。砦なんて着かなきゃいいのに。
***
『全然平気です。薬も塗ってもらいました』
「平気じゃない。火竜の炎の威力を甘く見ている」
『そんなぁ……』
「シュウヘイが悪い」
ルーシェンの前で上着とシャツを脱いだら、首筋と腕に火傷の跡があると言われて甘い空気が吹き飛んだ。
朝まであまり時間がないけど、少しぐらいならイチャイチャできると思ったのに。火傷を見て怒ったルーシェンはもう寝ると言い出した。
『そんなに怒らないでください』
「シュウヘイ、さっき偶然火竜が近くにいたと言ったのは嘘だろう。心配をしているこっちの身にもなれ」
『誰かが攻撃しないと、近くにいたみんながやられる所だったので……』
「ああ。従者の一人が、シュウヘイに命を救われたと礼を言っていた。だが、シュウヘイの行動は軽率すぎる。心臓に魔法がかかっていて、回復魔法も受けつけないんだ。何かあったらどうする」
『すみません。本当に反省してます』
「本当だろうな?」
ルーシェンはじっと俺の顔を見た。出来るだけ反省したような顔を取り繕う。でも、顔を見てるとやっぱりエロい気持ちでいっぱいに……。
『あの、お仕置きという事で火傷してないところとか舐めてみたらどうですか?』
耐えきれずにそう提案してみると、唖然とした顔をされた。
ルーシェンは働きすぎだと思うけど、それ以上言うのはやめた。今は非常事態だし、ルーシェンがこの浮島の中で一番魔力が高いから仕方ないんだろうな。
「起こしてしまったな」
上着を脱ぐのを手伝って、それから持ち歩いている武器も受け取ってベッドの横に置く。ルーシェンが自分の武器を触らせる相手は滅多にいないからちょっと嬉しい。
『変な夢を見て起きたらルーシェンがいなかったので……。飛竜達はどうでしたか?』
「今のところ異常はない。タロとジロも普通に過ごしていた。シュウヘイに会えなくて寂しそうだったが、トレーナーがついているから問題なさそうだ」
砦に向かいはじめてから、飛竜達や太郎と次郎に全然会えてない。飛竜のいる建物は地下で繋がってるけど、出入りできるのは飛行部隊の隊員とトレーナーだけになってしまった。花粉の影響がもしもあったら、暴れ出してしまうから……らしい。
魔法陣で花粉の影響のない場所に移動させる事も考えたみたいだけど、ほとんどの飛竜は魔法陣が苦手らしくてその案は却下された。だから若い飛竜達は俺が早めに雲の谷に連れて行かないといけない。
『良かったです。あれから魔物も襲って来ませんね』
「雨が降っているからな。花粉は雨に弱いし、この地方の魔物も水や低温に弱い」
『雨が降るのって珍しいんですか?』
「ああ。一年中ほとんど雨が降らない乾いた場所だから、かなり珍しい。おかげで助かってる」
ルーシェンがベッドに座ったので、俺もその隣に座ると抱き寄せられた。
『たぶんシロのおかげです。ルーシェンにくっついて来たんだと思います』
「シロ? 王宮の守り神か」
『そうです。最近は王宮の外にも出かけてますけどね。砦に着いてもルーシェンを守ってくれると思います』
「そうか。でも、できる事ならシロにはシュウヘイに付いていて欲しいな」
ルーシェンが笑いながらそう言ったので、愛おしくなって首に腕をまわす。
『あの気持ち良くなるキスしてください』
「どれの事だ」
『いつものです。もう朝まで仕事しないですよね』
「朝には砦に着くからな」
『そしたらしばらくお別れですね』
ルーシェンはしばらく俺の顔をじっと見つめると、少し悲しそうな顔をして目を閉じた。唇が触れて身体中が熱くなる。いつもは気持ち良くて嬉しくてドキドキするだけなのに、今日はなんだか胸が苦しくて辛かった。離れたくない。朝まであまり時間がない。砦なんて着かなきゃいいのに。
***
『全然平気です。薬も塗ってもらいました』
「平気じゃない。火竜の炎の威力を甘く見ている」
『そんなぁ……』
「シュウヘイが悪い」
ルーシェンの前で上着とシャツを脱いだら、首筋と腕に火傷の跡があると言われて甘い空気が吹き飛んだ。
朝まであまり時間がないけど、少しぐらいならイチャイチャできると思ったのに。火傷を見て怒ったルーシェンはもう寝ると言い出した。
『そんなに怒らないでください』
「シュウヘイ、さっき偶然火竜が近くにいたと言ったのは嘘だろう。心配をしているこっちの身にもなれ」
『誰かが攻撃しないと、近くにいたみんながやられる所だったので……』
「ああ。従者の一人が、シュウヘイに命を救われたと礼を言っていた。だが、シュウヘイの行動は軽率すぎる。心臓に魔法がかかっていて、回復魔法も受けつけないんだ。何かあったらどうする」
『すみません。本当に反省してます』
「本当だろうな?」
ルーシェンはじっと俺の顔を見た。出来るだけ反省したような顔を取り繕う。でも、顔を見てるとやっぱりエロい気持ちでいっぱいに……。
『あの、お仕置きという事で火傷してないところとか舐めてみたらどうですか?』
耐えきれずにそう提案してみると、唖然とした顔をされた。
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