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ジョシュの話2
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***
「ミサキ様! お久しぶりでございます!」
ミサキ君と会えたのは僕が新しい職場に移動してわりとすぐだった。出勤して料理の下ごしらえをしていると、侍女頭のフィオネ様が直々に僕を呼びに来られたんだ。
フィオネ様は王子様の侍女頭として有名で、この棟でも将軍並の力を持っている。仕事に厳しいので新人の侍女たちはフィオネ様の姿を見るだけですくむらしい。僕はまだ何もやらかしていないと思うんだけど、と思っていたらお茶会へのお誘いだった。
「ジョシュ!」
フィオネさんに連れられて王族のプライベートエリアに向かうと、久しぶりに会えたミサキ君が僕に飛びついて来た。少し痩せたような気がするけど、思ったより元気そうだ。良かった。
「ミサキ様にはご機嫌麗しく、お目にかかれて光栄で御座います」
一応王族に対しての正式な挨拶をする。周りの目もある事だし。
「ジョシュは元気ですか?」
「はい! こちらはミサキ様への献上品です」
「いいんですか?」
ミサキ君は、僕の想像通り僕が出世した事を知らなかった。僕を出世させたのは王子様の独断だと思う。お茶会を開いたのも王子様かフィオネ様の取り計らいだろう。ミサキ君は権力を行使しなれて無さそうだもんな。自分に権力がある事を実感しているかどうかもあやしい。
「ミサキ様や王族の方々のお茶会やお食事の時には顔を出せますよ」
そう告げるとミサキ君はとても喜んでくれた。それから持参したお土産のお菓子をテーブルに用意する。本当は僕が全部やったほうがいいんだろうけど、今日はお茶会に招かれているという立場みたいなので、その場にいる侍女さんがお茶を入れてくれる。
さすが王宮で使われているお茶は最高品質だな。香りが全然違うよ。王都に出回る食材も他国や地方の街とは全然違うから少しは慣れていると思っていたけど、やっぱり違うな。
これがお茶会じゃなければ、並んでいるお茶もジュースも他のお菓子も全部味見して、おかわりしたり指舐めたりしたいんだけと、兵士や侍女の視線が気になる。侍女といってもプライベートエリアの侍女だから、僕より魔法にも戦いにも強そう。まず視線が鋭い。
「なんだか落ち着かないですね」
「そうなんです。完全に一人の時があまりなくて」
「ミサキ様、いまだに丁寧な言葉遣いだし。もっと命令口調になってもいいんじゃない?……んでしょうか」
「ジョシュは昔みたいに話していいですよ」
「でもミサキ様、王太子妃だから」
「中身は同じです」
「だってその格好……」
ミサキ君は、頭に銀の冠を乗せ、王子様の好きな青い色のジャケットを着ていた。おそらく王太子妃様の私服にしてはかなり簡素な方だと思う。王子様はあまり派手好きな方じゃないし、ミサキ君もそうなんだろうな。
「変ですか?」
「とてもお似合いです」
そう言うと、ミサキ君は照れたように笑った。本当は僕もミサキ君と同じで、相手が何を着てもあまり気にしないタイプなんだけどね。ミサキ君は魔法関連部の制服だって似合ってたし、僕が貸してあげた兵士の制服だって似合ってた。
ミサキ君は婚約式の日、僕の元彼達にボロボロの服をとがめられた時も、少しも恥じた様子は無かった。あそこまで堂々とした態度はなかなか取れる物じゃない。身分証や制服の色が少し変わっただけで態度を変える同僚をくさるほど見てきたからそう思う。キラキラした服の彼も可愛いけどね。
「でもジョシュ、婚約式の時はありがとうございました。ジョシュのおかげでこうして幸せにしていられます」
「良かったです。ミサキ様が……幸せそうで」
クーデターの事は一般の人間には詳しく知らされてないから、ミサキ君や護衛兵達は魔法でどこかに飛ばされたってことしか知らない。
だからここからは僕の推測でしかないけど、ミサキ君はおそらく偽物婚約者の男達に衣装を奪われて緑水湖に沈められたんだと思う。殺されかけたのにそこから逃げて、泳いで王宮まで戻って来たんだ。
僕ならいくら愛した人がいたって命の危険がある場所にもう一度戻ってくるか分からない。王子様だって魅了の魔法をかけられていれば、ミサキ君を助けるかどうか分からないし……。
それを考えると、今こうしてミサキ君が幸せそうにしている事が奇跡みたいに思える。
「ジョシュは幸せですか? 彼とは仲良くしてますか?」
「あ、実は別れました」
「ええっ⁉︎」
「でも今は新しい彼がいます」
「ええっ⁉︎」
「同じ職場なんですよ。僕モテるんで、相手に不自由したことないんです」
まあ、まだ彼氏と言い切れるほど仲良くはなっていないけど。副料理長は恋愛慣れして無さそうだし。ミサキ君達といつかダブルデートっていう夢は叶わなくなっちゃったな。いや、婚約旅行には意地でもついていこうと思ってるから、頑張ればスケールの大きなダブルデートが出来るかも。
お茶会が終わった後、ミサキ君と別れて職場に戻る。
今日はフィオネさんのはからいで仕事は免除されていたけど、一番の下っ端だからもう少し頑張らないと。
僕は友達だけど、まだミサキ君が故郷でなんの料理を食べていたかも知らないもんな。少しだけ付き合いがあるから、ミサキ君が見かけによらずワイルドで濃い味付けのものが好きだってことや、僕と同じで苦いものが苦手で甘いものが好きだって事くらいしか知らない。
甘いお茶を美味しそうに飲んでたから料理長に報告しておこう。
レシピを考えながら歩いていると、連絡通路に立っている若い兵士と目があった。
こんなところに護衛兵? 何してるんだろう。
不思議に思って顔を見ると、心なしか赤くなってる。身につけているマントは青だから王子様の飛行部隊だ。手袋とブーツ、帽子のふちに刻まれた数字の模様で所属している隊が分かる。十三部隊の隊員さんかな。
「こんにちは」
礼儀正しく挨拶をすると、向こうも照れたように挨拶を返す。
「……あの、あなたは王宮のレストランで働いていらした方ですよね」
「はい。ジョシュと呼ばれています」
「あの、俺……いや私は飛行部隊の第十三部隊に最近入れたばかりの新参者で」
「そうなんですか。僕もここに来たばかりなんです」
「実は以前から王宮のレストランで見かけていまして、かわいいなって……。でも最近見かけないと思っていたら、こっちに異動になったって聞いて」
なるほど。僕のファンか。
「迷惑じゃなければ、仲良くしてください!」
飛行部隊に入るには、魔法が使えて武術にも秀でていて、飛竜にも乗れるっていうのが最低条件だって聞いたことがある。見た目は田舎の少年丸出しみたいな彼だけど、めちゃくちゃ将来有望ってことだよな。
「あの、駄目ですか……? 恋人いますよね」
副料理長とはまだ恋人同士じゃないんだよな。僕がしつこくしているだけで。
「恋人いません。新入り同士、仲良くしましょうね」
僕はにっこり笑った。やっぱり今日の仕事は休もう。
***
連絡通路で出会った彼の名前はマーク。やっぱり田舎の町の出身で、王都では一人暮らしをしてる。王宮で飛竜の飼育係として働き始めてから五年でようやく飛行部隊に入隊できたみたいだ。
と、そんなことを僕は彼の家のベッドで聞いた。
彼の家は王宮のすぐ北側にある比較的小さな建物で、都の真ん中にある割には家賃が安く(王宮のかげになっているかららしい)部屋の窓からは緑水湖とそびえ立つ黄金の王宮が目の前に見える。
「ここ、いいね」
「だろ? 毎日ここから飛行部隊の飛竜が飛び立つのを眺めて、入隊できる日を夢見たんだ」
マークは嬉しそうに合格した時の青いバッチを見せてくれた。服を脱ぐ時も放り投げたりせずにマントと手袋と制服はすごく丁寧に扱ってる。せまい部屋には王子様とロベルト隊長、アーク隊長など各部隊長のイラストがずらりと貼られてた。
「ごめん。俺の話ばっかりして。ジョシュはどうして異動になったの? あ、身体きついなら追加で魔法かけようか?」
身体はぜんぜんきつくなかった。ミサキ君の言う通り、魔法も使える剣士はちょっと違う。回復魔法が僕より上手だ。身体の相性も悪くない。
「ありがとう。労ってもらえたのはじめて。気持ちいいね」
「良かった」
マークがふにゃっと笑ったのを見て、なんとなく誰かに似てると思った。素朴な感じはミサキ君に似てるけど、顔が違う。
見つめていると赤くなって目をそらされた。でも腰をさすってくれてる手は優しい。
誰に似ているか分かった。僕のおじさんだ。年はぜんぜん違うけど目元が似てる。子供の頃、大きくなったらおじさんと結婚すると言い張って、父ちゃんと母ちゃんを困らせたことを思い出した。
「マーク、またこのうちに来てもいい?」
そういうと、マークはベッドの上でやった、と叫んだ。モテそうなのにこんなに一途な兵士もいるんだなぁ。なんだか新鮮。
「帰り、遅くなるといけないから送って行くよ」
というマークの腕を取って
「遅くなってもいいから、とりあえずもう一回しない?」
と言ってみた。
「ミサキ様! お久しぶりでございます!」
ミサキ君と会えたのは僕が新しい職場に移動してわりとすぐだった。出勤して料理の下ごしらえをしていると、侍女頭のフィオネ様が直々に僕を呼びに来られたんだ。
フィオネ様は王子様の侍女頭として有名で、この棟でも将軍並の力を持っている。仕事に厳しいので新人の侍女たちはフィオネ様の姿を見るだけですくむらしい。僕はまだ何もやらかしていないと思うんだけど、と思っていたらお茶会へのお誘いだった。
「ジョシュ!」
フィオネさんに連れられて王族のプライベートエリアに向かうと、久しぶりに会えたミサキ君が僕に飛びついて来た。少し痩せたような気がするけど、思ったより元気そうだ。良かった。
「ミサキ様にはご機嫌麗しく、お目にかかれて光栄で御座います」
一応王族に対しての正式な挨拶をする。周りの目もある事だし。
「ジョシュは元気ですか?」
「はい! こちらはミサキ様への献上品です」
「いいんですか?」
ミサキ君は、僕の想像通り僕が出世した事を知らなかった。僕を出世させたのは王子様の独断だと思う。お茶会を開いたのも王子様かフィオネ様の取り計らいだろう。ミサキ君は権力を行使しなれて無さそうだもんな。自分に権力がある事を実感しているかどうかもあやしい。
「ミサキ様や王族の方々のお茶会やお食事の時には顔を出せますよ」
そう告げるとミサキ君はとても喜んでくれた。それから持参したお土産のお菓子をテーブルに用意する。本当は僕が全部やったほうがいいんだろうけど、今日はお茶会に招かれているという立場みたいなので、その場にいる侍女さんがお茶を入れてくれる。
さすが王宮で使われているお茶は最高品質だな。香りが全然違うよ。王都に出回る食材も他国や地方の街とは全然違うから少しは慣れていると思っていたけど、やっぱり違うな。
これがお茶会じゃなければ、並んでいるお茶もジュースも他のお菓子も全部味見して、おかわりしたり指舐めたりしたいんだけと、兵士や侍女の視線が気になる。侍女といってもプライベートエリアの侍女だから、僕より魔法にも戦いにも強そう。まず視線が鋭い。
「なんだか落ち着かないですね」
「そうなんです。完全に一人の時があまりなくて」
「ミサキ様、いまだに丁寧な言葉遣いだし。もっと命令口調になってもいいんじゃない?……んでしょうか」
「ジョシュは昔みたいに話していいですよ」
「でもミサキ様、王太子妃だから」
「中身は同じです」
「だってその格好……」
ミサキ君は、頭に銀の冠を乗せ、王子様の好きな青い色のジャケットを着ていた。おそらく王太子妃様の私服にしてはかなり簡素な方だと思う。王子様はあまり派手好きな方じゃないし、ミサキ君もそうなんだろうな。
「変ですか?」
「とてもお似合いです」
そう言うと、ミサキ君は照れたように笑った。本当は僕もミサキ君と同じで、相手が何を着てもあまり気にしないタイプなんだけどね。ミサキ君は魔法関連部の制服だって似合ってたし、僕が貸してあげた兵士の制服だって似合ってた。
ミサキ君は婚約式の日、僕の元彼達にボロボロの服をとがめられた時も、少しも恥じた様子は無かった。あそこまで堂々とした態度はなかなか取れる物じゃない。身分証や制服の色が少し変わっただけで態度を変える同僚をくさるほど見てきたからそう思う。キラキラした服の彼も可愛いけどね。
「でもジョシュ、婚約式の時はありがとうございました。ジョシュのおかげでこうして幸せにしていられます」
「良かったです。ミサキ様が……幸せそうで」
クーデターの事は一般の人間には詳しく知らされてないから、ミサキ君や護衛兵達は魔法でどこかに飛ばされたってことしか知らない。
だからここからは僕の推測でしかないけど、ミサキ君はおそらく偽物婚約者の男達に衣装を奪われて緑水湖に沈められたんだと思う。殺されかけたのにそこから逃げて、泳いで王宮まで戻って来たんだ。
僕ならいくら愛した人がいたって命の危険がある場所にもう一度戻ってくるか分からない。王子様だって魅了の魔法をかけられていれば、ミサキ君を助けるかどうか分からないし……。
それを考えると、今こうしてミサキ君が幸せそうにしている事が奇跡みたいに思える。
「ジョシュは幸せですか? 彼とは仲良くしてますか?」
「あ、実は別れました」
「ええっ⁉︎」
「でも今は新しい彼がいます」
「ええっ⁉︎」
「同じ職場なんですよ。僕モテるんで、相手に不自由したことないんです」
まあ、まだ彼氏と言い切れるほど仲良くはなっていないけど。副料理長は恋愛慣れして無さそうだし。ミサキ君達といつかダブルデートっていう夢は叶わなくなっちゃったな。いや、婚約旅行には意地でもついていこうと思ってるから、頑張ればスケールの大きなダブルデートが出来るかも。
お茶会が終わった後、ミサキ君と別れて職場に戻る。
今日はフィオネさんのはからいで仕事は免除されていたけど、一番の下っ端だからもう少し頑張らないと。
僕は友達だけど、まだミサキ君が故郷でなんの料理を食べていたかも知らないもんな。少しだけ付き合いがあるから、ミサキ君が見かけによらずワイルドで濃い味付けのものが好きだってことや、僕と同じで苦いものが苦手で甘いものが好きだって事くらいしか知らない。
甘いお茶を美味しそうに飲んでたから料理長に報告しておこう。
レシピを考えながら歩いていると、連絡通路に立っている若い兵士と目があった。
こんなところに護衛兵? 何してるんだろう。
不思議に思って顔を見ると、心なしか赤くなってる。身につけているマントは青だから王子様の飛行部隊だ。手袋とブーツ、帽子のふちに刻まれた数字の模様で所属している隊が分かる。十三部隊の隊員さんかな。
「こんにちは」
礼儀正しく挨拶をすると、向こうも照れたように挨拶を返す。
「……あの、あなたは王宮のレストランで働いていらした方ですよね」
「はい。ジョシュと呼ばれています」
「あの、俺……いや私は飛行部隊の第十三部隊に最近入れたばかりの新参者で」
「そうなんですか。僕もここに来たばかりなんです」
「実は以前から王宮のレストランで見かけていまして、かわいいなって……。でも最近見かけないと思っていたら、こっちに異動になったって聞いて」
なるほど。僕のファンか。
「迷惑じゃなければ、仲良くしてください!」
飛行部隊に入るには、魔法が使えて武術にも秀でていて、飛竜にも乗れるっていうのが最低条件だって聞いたことがある。見た目は田舎の少年丸出しみたいな彼だけど、めちゃくちゃ将来有望ってことだよな。
「あの、駄目ですか……? 恋人いますよね」
副料理長とはまだ恋人同士じゃないんだよな。僕がしつこくしているだけで。
「恋人いません。新入り同士、仲良くしましょうね」
僕はにっこり笑った。やっぱり今日の仕事は休もう。
***
連絡通路で出会った彼の名前はマーク。やっぱり田舎の町の出身で、王都では一人暮らしをしてる。王宮で飛竜の飼育係として働き始めてから五年でようやく飛行部隊に入隊できたみたいだ。
と、そんなことを僕は彼の家のベッドで聞いた。
彼の家は王宮のすぐ北側にある比較的小さな建物で、都の真ん中にある割には家賃が安く(王宮のかげになっているかららしい)部屋の窓からは緑水湖とそびえ立つ黄金の王宮が目の前に見える。
「ここ、いいね」
「だろ? 毎日ここから飛行部隊の飛竜が飛び立つのを眺めて、入隊できる日を夢見たんだ」
マークは嬉しそうに合格した時の青いバッチを見せてくれた。服を脱ぐ時も放り投げたりせずにマントと手袋と制服はすごく丁寧に扱ってる。せまい部屋には王子様とロベルト隊長、アーク隊長など各部隊長のイラストがずらりと貼られてた。
「ごめん。俺の話ばっかりして。ジョシュはどうして異動になったの? あ、身体きついなら追加で魔法かけようか?」
身体はぜんぜんきつくなかった。ミサキ君の言う通り、魔法も使える剣士はちょっと違う。回復魔法が僕より上手だ。身体の相性も悪くない。
「ありがとう。労ってもらえたのはじめて。気持ちいいね」
「良かった」
マークがふにゃっと笑ったのを見て、なんとなく誰かに似てると思った。素朴な感じはミサキ君に似てるけど、顔が違う。
見つめていると赤くなって目をそらされた。でも腰をさすってくれてる手は優しい。
誰に似ているか分かった。僕のおじさんだ。年はぜんぜん違うけど目元が似てる。子供の頃、大きくなったらおじさんと結婚すると言い張って、父ちゃんと母ちゃんを困らせたことを思い出した。
「マーク、またこのうちに来てもいい?」
そういうと、マークはベッドの上でやった、と叫んだ。モテそうなのにこんなに一途な兵士もいるんだなぁ。なんだか新鮮。
「帰り、遅くなるといけないから送って行くよ」
というマークの腕を取って
「遅くなってもいいから、とりあえずもう一回しない?」
と言ってみた。
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