冷血王子の性癖にどハマりした合法LK令嬢、だが。

新田つくえ

文字の大きさ
13 / 18

お茶会で

しおりを挟む

欠席することにした、セオ王子のお茶会の様子を、いくらメイドさんの服を着ているからと言って覗きに行っていいわけないのですが、

メイド・モモナのあまりの可愛さにカルディアは負けてしまいました。

「遠くからですよ!遠くから覗くだけですからね!」



セオ王子のお茶会は、城で1番美しいと言われている

薔薇の庭

のガゼボで開かれていました。

モモナ以外の4人の令嬢が、パーティーよりも気合いの入ったドレスで集まっています。

皆、裏情報で、

この集められた令嬢の中に王子の意中の人がいるかもしれないと聞いているのです。


そんな中、セオ王子がやってきました。
後ろには側近ハリーと、
なぜかガル・ガルフも付いてきています。

深々と頭を下げて迎える令嬢たち。

彼女たちが顔をあげると、セオ王子はガッカリしました。


(彼女がいない…)

本当は、令嬢たちの控え目なお胸を先に見た時点で、

(アレ?)

とか思っていたのですが。

お目当ての女の子は弾けるような巨乳ですから。


しかしさすがに一国の王子、
心は顔に出さず
令嬢たちを席に促してお茶会を始めました。




メイド・モモナは、

薔薇の庭の端っこから、お茶会のガゼボを
じーっ
と見ています。

「あ、あのピンクのお菓子なんだろ…」

多分、マカロンのことでしょう。
モモナは田舎者なのでその存在を知りません。

「うーん、美味しそう~。
余ってたら今晩のデザートに出るかなぁ」

ヨダレがちょっと出てきました。
モモナは、特に甘いものに関しては非常に食いしん坊です。

「もう少し近くで見れないかな…
もう、せめて匂いだけでも…」

モモナがジワジワと近寄っている時、
後ろから、

「ねえアナタ!
暇ならお茶会を手伝って頂戴!」

とプロ・メイドさんに声をかけられてしまいました。

「お茶会…のお手伝い?」

「そうよ!
アフタヌーンティーだから品数が多くて大変なの。
早くこれを運んで」

モモナは、メレンゲに果物のジャムをかけた小皿の乗ったワゴンを渡されました。

「うわぁぁぁ美味しそう~!いいなぁ」

本当なら自分もお茶会で食べられたのに…という悔しさが込み上げてきます。

しかし、お茶会に出られなくなったのは
食べ過ぎ
により、ウエストとバストが育ち過ぎたせいなので、
「もぉぉ~」
となるのでした。


仕方なく、モモナはそのワゴンを運びます。


テーブルでの王子は、
サッサとお茶だけ飲んで自分は帰ろうと思っていました。

(あとはハリーとガル・ガルフがなんとかするだろ)

そのハリーはといいますと、王子の様子からこの令嬢たちの中に、王子が気に入った令嬢がいないことを悟っていました。

(では…やはりモモナ様⁈)

ガル・ガルフは、令嬢たちを盛り上げつつも、茶菓子をセオ王子の分までガツガツ食べていました。


「次のお菓子です」
モモナが運んできます。

しかしモモナの顔は、メイドさんの帽子で隠れてほとんど見えていません。

しかし!

セオ王子は見逃しませんでした。

その弾けそうなお胸と、小さな背丈、栗色の髪。

ハリーもハッと気が付き、立ち上がろうとしまさたが、先に、

セオ王子がモモナの腕を掴んで帽子を脱がせていました。

「キミだ…!」




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

処理中です...