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魔王の救済
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地下牢から外に続く扉へ向かうと、丁度そこから教会の人間が現れ、仲間を呼んだ。
外から人が大勢こっちへ駆けてくる音がする。
「やっぱり、あいつはもう・・・ッ」
「死んでねぇー!」
「もうウオマさん!勝手に殺しちゃダメじゃないですか!」
「お前もか!」
捕虜を連れて逃走しようとしているのに敵に囲まれた状態でのコント。
空気読めてないのは三人とも同じである。
「何でお前戻って来た!」
「俺はアンタらに付いていかないとなんだろ!?」
「そういやそうだったっけか!」
怪しげな侵入者に脱走した指名手配の元聖騎士が警戒もせずに目前で言い争っているのである。
さしもの天下の聖騎士団もポカンとせずにはいられない。
「ええい!早く不埒者を捕らえろ!」
追手の中で一番役立たずそうだけど多分偉いのであろう男が叫ぶ。
それを合図にしたかのように魔王は魔族達を連れて場を去ろうと試みる。
「ここはお前らに任せる!必ず戻って来る!」
そして、アランとクレイはその期待に応えーーー
「待て!俺だけじゃ持ちこたえられる自信が無い!ついて行く!なに、殿くらいはやってやるさ」
「ウオマさん!流石に段階飛ばし過ぎです!一気にレベルを上げ過ぎると返って悪いと聞いた事があります!先鋒は任せて下さい!」
ーーーてはくれなかった。
寧ろ我先にと逃げ出した。
「お前らこの後絶対シバく!俺の中の信頼崩れ去ったぞ!」
そして聖騎士達はその窮地にいながらもふざけているような空気に口をあんぐり開けながら立ち尽くす。
一人が我に返ったのか、「早く追え!」と叫び、騎士達が動き出す。
しかし時既に遅し。
魔王様、近くに待機させていた闇龍を下手くそな口笛で召喚!
闇龍さん、追手達に清々しい程の禍々しい暗黒ブレス!
「ぴっぎゃあああああああ~~~!!!」
という奇声が風に乗って聞こえてきたような、そうじゃなかったような。。。
何にせよ、追手達は存在ごとその場から消失していた。
勿論、魔王様直々の霊魂破壊で輪廻転生すら不可能な次元の消滅である。
「よし、帰りますか!」
「ノリ軽いな!」
「ではそうしましょう」
「皆このドラゴンに乗れーいっちょ山奥かなんかへ移動すんぞー」
魔王が号令を発すると、クレイ、アラン、そして魔族達が闇龍の背に乗り込む。
「えぇー乗客は全員しっかり龍の背中の鱗にしがみついていてくださーい。間もなく出発しまーす」
そして魔王のふざけたセリフを聞くと、闇龍が飛び上がり、雲高くまで飛んでいく。
そして、羽ばたく音と幾数人の悲鳴を風に漂わせながら聖都の近辺の山脈地帯へと飛んでいく。
そして聖都が教会消滅と聖騎士団消息不明で大混乱している頃、魔王達は山奥で飯を食っていた。
「よし、では今後の方針を見直そう!第一回魔族を救いましょう会議ー!」
「わーーーーー!!!!!」
「何なんですかねこのノリ」
「ウオマさんはお強い分少々いじょ。。。個性的な方なんですよ」
「今聞き捨て難い暴言が聞こえたぞーー!!」
「何でもありませんよーウオマさーん!」
そんな訳で現在、クレイとアランは食事をしながらウオマ(魔王)と魔族の会話を見守っていた。
「まぁ取り敢えず僕達は話に参加しないので今後の為にも少し魔物を狩りに行ってお互いの事をもっと知ろうじゃないですか」
「いい案だな。よし、近くにいい狩場があるからそこへ行ってみよう」
二人が林の方へと消えたのを確認すると魔王は魔族達へと向き直った。
「さて、まぁ皆薄々気づいていると思うが、俺は魔王だ。勿論、お前らの知る不死身の魔王。転生しただけでお前らが国にいた頃と何も変わっていない。」
「魔王陛下!復活されたんですね!」
「家族にはまた会えるのでしょうか!?」
「故郷はどうなったんですか?」
魔族達が質問のマシンガンを放ってくるが、それに一つ一つ答える国王。
曰く、人族に国は滅ぼされ、今魔族の領土は無いと言う事。
曰く、魔王は殺された故に転生に時間がかかってしまい、二十年の時が過ぎてしまった事。
曰く、魔族は全滅した筈だが、魔王の魔法で全員無事生き返ったという事。
曰く、転生した魔族達は皆世界の果てにある島にて、復活しているという事。
そして最後に魔王は二十年前の魔族の仇を取るべく勇者を討伐しに向かっていて、あの二人の人族は勇者の魔王討伐みたく仲間を集めて勇者を倒したかったからいるという事。
そしてその返答を聞いた魔国の民は狂気乱舞し、恐れ多くも件の島へ出発してもいいか国王陛下に質問した。
「勿論皆のためだ。特別にこの闇龍で送ってやる事にした。」
そして魔王は自分の民を龍に乗せた後、最後の別れを告げ、龍を飛び立たせた。
その魔族達が果ての島へ到着し、魔王陛下が帰ってきたら盛大に祝おうと元魔国の国民が計画建てていたのを魔王はまだ知らない。
外から人が大勢こっちへ駆けてくる音がする。
「やっぱり、あいつはもう・・・ッ」
「死んでねぇー!」
「もうウオマさん!勝手に殺しちゃダメじゃないですか!」
「お前もか!」
捕虜を連れて逃走しようとしているのに敵に囲まれた状態でのコント。
空気読めてないのは三人とも同じである。
「何でお前戻って来た!」
「俺はアンタらに付いていかないとなんだろ!?」
「そういやそうだったっけか!」
怪しげな侵入者に脱走した指名手配の元聖騎士が警戒もせずに目前で言い争っているのである。
さしもの天下の聖騎士団もポカンとせずにはいられない。
「ええい!早く不埒者を捕らえろ!」
追手の中で一番役立たずそうだけど多分偉いのであろう男が叫ぶ。
それを合図にしたかのように魔王は魔族達を連れて場を去ろうと試みる。
「ここはお前らに任せる!必ず戻って来る!」
そして、アランとクレイはその期待に応えーーー
「待て!俺だけじゃ持ちこたえられる自信が無い!ついて行く!なに、殿くらいはやってやるさ」
「ウオマさん!流石に段階飛ばし過ぎです!一気にレベルを上げ過ぎると返って悪いと聞いた事があります!先鋒は任せて下さい!」
ーーーてはくれなかった。
寧ろ我先にと逃げ出した。
「お前らこの後絶対シバく!俺の中の信頼崩れ去ったぞ!」
そして聖騎士達はその窮地にいながらもふざけているような空気に口をあんぐり開けながら立ち尽くす。
一人が我に返ったのか、「早く追え!」と叫び、騎士達が動き出す。
しかし時既に遅し。
魔王様、近くに待機させていた闇龍を下手くそな口笛で召喚!
闇龍さん、追手達に清々しい程の禍々しい暗黒ブレス!
「ぴっぎゃあああああああ~~~!!!」
という奇声が風に乗って聞こえてきたような、そうじゃなかったような。。。
何にせよ、追手達は存在ごとその場から消失していた。
勿論、魔王様直々の霊魂破壊で輪廻転生すら不可能な次元の消滅である。
「よし、帰りますか!」
「ノリ軽いな!」
「ではそうしましょう」
「皆このドラゴンに乗れーいっちょ山奥かなんかへ移動すんぞー」
魔王が号令を発すると、クレイ、アラン、そして魔族達が闇龍の背に乗り込む。
「えぇー乗客は全員しっかり龍の背中の鱗にしがみついていてくださーい。間もなく出発しまーす」
そして魔王のふざけたセリフを聞くと、闇龍が飛び上がり、雲高くまで飛んでいく。
そして、羽ばたく音と幾数人の悲鳴を風に漂わせながら聖都の近辺の山脈地帯へと飛んでいく。
そして聖都が教会消滅と聖騎士団消息不明で大混乱している頃、魔王達は山奥で飯を食っていた。
「よし、では今後の方針を見直そう!第一回魔族を救いましょう会議ー!」
「わーーーーー!!!!!」
「何なんですかねこのノリ」
「ウオマさんはお強い分少々いじょ。。。個性的な方なんですよ」
「今聞き捨て難い暴言が聞こえたぞーー!!」
「何でもありませんよーウオマさーん!」
そんな訳で現在、クレイとアランは食事をしながらウオマ(魔王)と魔族の会話を見守っていた。
「まぁ取り敢えず僕達は話に参加しないので今後の為にも少し魔物を狩りに行ってお互いの事をもっと知ろうじゃないですか」
「いい案だな。よし、近くにいい狩場があるからそこへ行ってみよう」
二人が林の方へと消えたのを確認すると魔王は魔族達へと向き直った。
「さて、まぁ皆薄々気づいていると思うが、俺は魔王だ。勿論、お前らの知る不死身の魔王。転生しただけでお前らが国にいた頃と何も変わっていない。」
「魔王陛下!復活されたんですね!」
「家族にはまた会えるのでしょうか!?」
「故郷はどうなったんですか?」
魔族達が質問のマシンガンを放ってくるが、それに一つ一つ答える国王。
曰く、人族に国は滅ぼされ、今魔族の領土は無いと言う事。
曰く、魔王は殺された故に転生に時間がかかってしまい、二十年の時が過ぎてしまった事。
曰く、魔族は全滅した筈だが、魔王の魔法で全員無事生き返ったという事。
曰く、転生した魔族達は皆世界の果てにある島にて、復活しているという事。
そして最後に魔王は二十年前の魔族の仇を取るべく勇者を討伐しに向かっていて、あの二人の人族は勇者の魔王討伐みたく仲間を集めて勇者を倒したかったからいるという事。
そしてその返答を聞いた魔国の民は狂気乱舞し、恐れ多くも件の島へ出発してもいいか国王陛下に質問した。
「勿論皆のためだ。特別にこの闇龍で送ってやる事にした。」
そして魔王は自分の民を龍に乗せた後、最後の別れを告げ、龍を飛び立たせた。
その魔族達が果ての島へ到着し、魔王陛下が帰ってきたら盛大に祝おうと元魔国の国民が計画建てていたのを魔王はまだ知らない。
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