魔王降臨!勇者を討伐に行ってきます!

韋駄天

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魔王の軍隊対策

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「さて、こっからどうすっかな!」
「まあ取り敢えず新しい仲間が出来た事ですし、自己紹介とかを済ませなければならないのでは?」
冒険者ウオマの優秀な相棒クレイが冷静に指摘すると、魔王はハッという表情をし、頷く。

「確かに!それなら俺は冒険者を生業にしているウオマだ!この旅には壮大な目標があるが、それはお前らがもう後戻り出来ない程俺と関わってから教えてやる!以上だ!」
「出だしから関わっちゃいけない人きたーー!」
と、大体人に接して対話能力を磨いてない魔王が最初から思い切り爆弾を投下してきた。
「俺、本当にお前らなんかに身を売って大丈夫だったのか?」
アランが今更自分の魔族を救出する為の献身的な行動を後悔し始める。
「何、もう心配する必要なんてありませんよ。もう踏み込みすぎちゃいましたから。」
「いきなり死刑宣告!」

魔王の側近(仮)達がコントを演じていると、魔王が割って入る。
「なあおい、マジで何すんの?今俺に思いつくのが旅の遂行、王都に向かう以外ないんだが。」
魔王様、取り敢えず本気で他の仲間達の意見を聞きたいそう。
「そうですね~先ずは魔族達の処遇が先決ですが。。。あれ?そういえば魔族達は何処行ったんです?」
「安息の地に飛ばしといた。」
「「。。。は?」」
クレイが当然の疑問を口にする。
何せ昨日の夜までは確かに近くで全員森の中に雑魚寝していた筈だ。
安息の地?
今の人族史上主義のこの世界で?
いずこに?
「だーかーらー昨日の龍に乗せて安全に暮らせる場所へ送ったんだよ!これで分かんないならもう説明するのもメンドイから聞くな!以上!」
「「説明雑!!!」」
「じゃあ次の街へ向かいますか?」
「今はその方針でいいんじゃないですか?」
「うし!ならこのまま出発だ!」

そして魔王一行は次の街へと向かう。
道中、まだ森から抜けてないが歩いていると、ふと思い出したかのようにアランが尋ねた。
「そういえば俺指名手配されてた筈なんだが、あれはどうなったんだ?」
「教会壊滅させたろ?それで指名手配の存在自体が消失した筈だし、お前の指名手配はそもそもあの街の中だけだ。街を出るには外壁の門を通らないといけないしな。」
成る程、街を出た記録がないから指名手配が広まらなかったのか、と納得するアラン。
それに聖都には聖騎士団がいる。
あそこから逃れる事がそもそも困難の筈だ。
と、思考に浸っていると、道も開け、森を出ると、明るい草原が目の前に佇んでいた。
ただ、新しい、。。雇い主?上司?先輩?に付いていく。

そして五分後。
三人組は軍勢に追われ、山の中で逃走劇を繰り広げていた。
「「「何故にこうなった!?」」」

事の展開はこう進んだ。
五分前。
魔王達は森を出て次の街へと向かっていた。
そして草原の中、森にかなり近い所に街道が分岐していて、そこから次の街へ向かおうと魔王一行は歩み出した。
しかし、そこからほんの数分移動した所で、クレイが突然ある方向へと向いた。
「大人数の集団がこちらの方角へ向かっています!」
「何ー!?これは、まさか、あの有名な「敵に囲まれたぞーっ!」って奴か!?」
ウオマがキラッキラの子供のような目ではしゃぎ出す。
「偶々何処かの大商会が移動中だとか、どっかの遠征かその帰りとかじゃないんですか?敵襲な訳ないでしょう。もし本当にウオマさんの言ってるような事態なのなら本格的にヤバイ状況ですから流石に冗談よして下さい」
アランが冷静に状況を整理し、ウオマを聡そうとしている。
すると次の瞬間、
「いたぞーーー!指名手配者だー!」と微かに耳が捉えた次の刹那、地響きがする。
そしてその方向を全員がギロッと見直すと、そこには三人組に迫ってきている大軍があった。
「あれ。。?まさか本気であれウチら狙ってます?」
アランが震えながら呟くと魔王が答える。
「これは俺らが逃げる流れだな!」
「僕も逃げを推奨します」
クレイが更に追い打ちをかける。
「よし、さっきの森ん中逃げよう!早く!」
「おう!急げ!」
そして魔王を先頭に三人は森へと全力で逃走する。
「なんか秘策はないんですかねウオマさん!?」
「取り敢えず先ずは森の奥に逃げ込もう!そっから隠れてあいつらに奇襲かけて潰す!」
「あれ相手すんの!?」
魔王が作戦を伝えるとアランが悲鳴を上げる。
クレイは殿を務めながら後ろを走っている。
三人は森に辿り着くと、森の木々の間を駆け抜ける。
そして、ある程度真っ直ぐ走り続けると、そこには森のど真ん中にぽっかり空いた空間があった。
勿論、昨夜魔王の闇龍が待機していた場所である。
「ここで迎え撃つぞ!でも一切殺すな!」
「了解!」
「了解です!」
魔王が作戦を指示する。
そして三人はそれぞれ隠れ場所を見つける。
森の入り口の方からは、まだ大量の足音が聞こえてくる。


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