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魔王の潔白
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「という訳で、不法侵入から始まる勇者城見学ツアー、始まり始まりー!」
「わーい!!!」
「「・・・・・・」」
ウオマが声高に犯罪行為の実行を宣言すると、リーナが賛同の喜びの声を上げ、残る二人が沈黙する。
果たして、何故こうなったのか。
*****
ウオマが魔王だと素性を晒し、アランとクレイに完全に否定され、その証人として勇者に証言してもらうことになった。
それからの流れはかなり滑らかに動いていった。
アランが魔剣を使い、勇者城へと『移動』する。
そして、魔王一行の勇者城、もとい人族の王国の王城ツアーが開幕したのだ!
「と、先ず言いたい事が一つ!」
「・・・・・・何でしょう?」
人族の権威の勇者の支配する人国、その中でも国の威厳そのものを表す王城へ不法侵入した現状、真っ当な人族のクレイとしては心が治まらない事態だろう。
アランも同様に神妙な顔で黙したままである。
一人昔から自分の住んでた森から出た事のなかったリーナはウオマのノリに乗っかってはしゃいでいるが、当の問題の元凶、ウオマは全く気にしていない素振りである。
そんなウオマがいきなり質問を投じて来たので、クレイは思わず怪訝な顔で受け答えする。
「アラン!お前!城の真ん前じゃなくて勇者の真ん前に出して欲しかった!だからやり直し!衛兵来る前に急いでやれい!」
「アイアイサー!」
アランが何故かテンション高めで魔剣をもう一度振ると、またしても四人が転移する。
景色が様変わりし、外の明るい陽光が遮られ、人工の光へと照明が切り替わる。
そして、目前に中年近い人族の人影がいたと思った次の瞬間、その影が一瞬にして掻き消えた。
「「「何故に!?」」」
無理もない。
勇者の所へ転移し、いざ対面となった刹那、その勇者と思われる人間が消えたのだ。
理解不能な異常事態である。
「いや、待て?霊魂の反応は・・・・・・ある。あいつ魔術、いや、魔道具を使って自分の部屋に転移しやがった!しかもあれ、俺ら魔国の極秘研究の代物だったのに!盗みやがった!」
「はいはいなるほどわかりました。つまり、最上階まで向かえば良いんじゃないですか?」
「よし!そうしよう!でも特に急いでいる訳でもないし・・・・・・色々見て回ろう!」
そして、冒頭へと至る。
そして、結果、誰も内装を知らないし、特に興味があった者もいなかったので、魔王一行の見学ツアーは神速で終了した。
「さて、じゃあ早く用件済ませてこんな清らかな神聖感漂う場所出ようぜ!ここはもう嫌だ!アラン、もういっちょ頼む!」
「人生遂に詰みか・・・・・・」
そんな憂鬱さを感じさせる一言を交えながらも、アランが魔剣を振る。
すると、世界が呼応し、振動する。
霧に包まれ、四人組がその空間から消失する。
次の瞬間、一行の空間座標位置が変化し、勇者の私室、最上階の広間に放り出される。
ーーーそんな乱入者達を出迎えたのは、現国王にして人族の英雄、勇者ヤシウユの強張った表情だった。
「・・・・・・」
「「「・・・・・・」」」
沈黙する勇者及び魔王一行一般人組。
そんな重苦しい謎の珍事態に、
「よっすー!勇者!おひさ!」
空気を読まない魔王が爆弾発言を炸裂させた。
「・・・・・・まさか、魔王・・・・・・か?」
「おう!二十年前はよくもやってくれたな!でも復讐はまた今度にしてやっからこいつらに俺が不死身の魔王だって言ってやってくれ!俺が言っても信じないんだよ!」
長年の再会を喜ぶようなノリの魔王に、死人でも見るように目を見開く勇者。
「おい!早く説明してやってくれ!」
「は、ハイ!このお方はかの不死身の魔王でございます!僕が二十年前に殺したと思っていましたが、名前通りに生き残っておりました!勇者の名にかけて、この男が不死身の魔王だと誓います!」
「うし!ご苦労!じゃな!」
そして、唖然としている仲間達を巻き込み、ウオマ、いや、偽装する必要もなくなったので、魔王が、空間転移し、勇者城から消え失せた。
その場に残された勇者はというと、
「あ"ぁ~~~!!!畜生!またあのバカ魔王の口車に乗らされた!何で僕はこんなにも流されるんだ・・・・・・ハァ。。。」
と、悔しそうな顔で絶叫していた。
*****
「と、いうわけでわかりましたでしょうか?俺が!二十年前まで!魔族の国、魔国を統治していた不死身の魔王です!」
「は、はぁ。。。」
ドヤ顔の魔王にそう宣言されると、混乱中の一同を代表し、クレイが溜め息をつく。
「これで分かりましたか!?」
「は、ははーっ!」
「わ、私は最初から信じてました!ウオマさん凄いです!」
「おぉーリーナちゃんはやっぱ可愛いなー!」
今更遅い平伏をするアラン、そして、純粋なリーナがウオマの存在を受け入れる。
そんな二人に溜め息をつきながらも、クレイがウオマに歩み寄る。
「今更ですし、どこまでもついていきますよ、ウオマさん。貴方が魔王でも悪魔でも、旅の共をしましょう」
「うっわ、いきなり気持ち悪っ」
「酷いですね!?」
こうして魔王正体発覚騒動が終わったのだった。
「わーい!!!」
「「・・・・・・」」
ウオマが声高に犯罪行為の実行を宣言すると、リーナが賛同の喜びの声を上げ、残る二人が沈黙する。
果たして、何故こうなったのか。
*****
ウオマが魔王だと素性を晒し、アランとクレイに完全に否定され、その証人として勇者に証言してもらうことになった。
それからの流れはかなり滑らかに動いていった。
アランが魔剣を使い、勇者城へと『移動』する。
そして、魔王一行の勇者城、もとい人族の王国の王城ツアーが開幕したのだ!
「と、先ず言いたい事が一つ!」
「・・・・・・何でしょう?」
人族の権威の勇者の支配する人国、その中でも国の威厳そのものを表す王城へ不法侵入した現状、真っ当な人族のクレイとしては心が治まらない事態だろう。
アランも同様に神妙な顔で黙したままである。
一人昔から自分の住んでた森から出た事のなかったリーナはウオマのノリに乗っかってはしゃいでいるが、当の問題の元凶、ウオマは全く気にしていない素振りである。
そんなウオマがいきなり質問を投じて来たので、クレイは思わず怪訝な顔で受け答えする。
「アラン!お前!城の真ん前じゃなくて勇者の真ん前に出して欲しかった!だからやり直し!衛兵来る前に急いでやれい!」
「アイアイサー!」
アランが何故かテンション高めで魔剣をもう一度振ると、またしても四人が転移する。
景色が様変わりし、外の明るい陽光が遮られ、人工の光へと照明が切り替わる。
そして、目前に中年近い人族の人影がいたと思った次の瞬間、その影が一瞬にして掻き消えた。
「「「何故に!?」」」
無理もない。
勇者の所へ転移し、いざ対面となった刹那、その勇者と思われる人間が消えたのだ。
理解不能な異常事態である。
「いや、待て?霊魂の反応は・・・・・・ある。あいつ魔術、いや、魔道具を使って自分の部屋に転移しやがった!しかもあれ、俺ら魔国の極秘研究の代物だったのに!盗みやがった!」
「はいはいなるほどわかりました。つまり、最上階まで向かえば良いんじゃないですか?」
「よし!そうしよう!でも特に急いでいる訳でもないし・・・・・・色々見て回ろう!」
そして、冒頭へと至る。
そして、結果、誰も内装を知らないし、特に興味があった者もいなかったので、魔王一行の見学ツアーは神速で終了した。
「さて、じゃあ早く用件済ませてこんな清らかな神聖感漂う場所出ようぜ!ここはもう嫌だ!アラン、もういっちょ頼む!」
「人生遂に詰みか・・・・・・」
そんな憂鬱さを感じさせる一言を交えながらも、アランが魔剣を振る。
すると、世界が呼応し、振動する。
霧に包まれ、四人組がその空間から消失する。
次の瞬間、一行の空間座標位置が変化し、勇者の私室、最上階の広間に放り出される。
ーーーそんな乱入者達を出迎えたのは、現国王にして人族の英雄、勇者ヤシウユの強張った表情だった。
「・・・・・・」
「「「・・・・・・」」」
沈黙する勇者及び魔王一行一般人組。
そんな重苦しい謎の珍事態に、
「よっすー!勇者!おひさ!」
空気を読まない魔王が爆弾発言を炸裂させた。
「・・・・・・まさか、魔王・・・・・・か?」
「おう!二十年前はよくもやってくれたな!でも復讐はまた今度にしてやっからこいつらに俺が不死身の魔王だって言ってやってくれ!俺が言っても信じないんだよ!」
長年の再会を喜ぶようなノリの魔王に、死人でも見るように目を見開く勇者。
「おい!早く説明してやってくれ!」
「は、ハイ!このお方はかの不死身の魔王でございます!僕が二十年前に殺したと思っていましたが、名前通りに生き残っておりました!勇者の名にかけて、この男が不死身の魔王だと誓います!」
「うし!ご苦労!じゃな!」
そして、唖然としている仲間達を巻き込み、ウオマ、いや、偽装する必要もなくなったので、魔王が、空間転移し、勇者城から消え失せた。
その場に残された勇者はというと、
「あ"ぁ~~~!!!畜生!またあのバカ魔王の口車に乗らされた!何で僕はこんなにも流されるんだ・・・・・・ハァ。。。」
と、悔しそうな顔で絶叫していた。
*****
「と、いうわけでわかりましたでしょうか?俺が!二十年前まで!魔族の国、魔国を統治していた不死身の魔王です!」
「は、はぁ。。。」
ドヤ顔の魔王にそう宣言されると、混乱中の一同を代表し、クレイが溜め息をつく。
「これで分かりましたか!?」
「は、ははーっ!」
「わ、私は最初から信じてました!ウオマさん凄いです!」
「おぉーリーナちゃんはやっぱ可愛いなー!」
今更遅い平伏をするアラン、そして、純粋なリーナがウオマの存在を受け入れる。
そんな二人に溜め息をつきながらも、クレイがウオマに歩み寄る。
「今更ですし、どこまでもついていきますよ、ウオマさん。貴方が魔王でも悪魔でも、旅の共をしましょう」
「うっわ、いきなり気持ち悪っ」
「酷いですね!?」
こうして魔王正体発覚騒動が終わったのだった。
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