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魔王の勇者討伐
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そして、魔王は戦闘開始を宣言した。
そして、その二分後。
ーーー勇者が見るも無惨な姿で倒れ伏していた。
まぁ、すぐにわかるだろうが、魔王一行に瞬殺されたのである。
その経緯はというと、
*****
魔王が勇者に逃走不可を宣告し、勇者の私室が最終決戦場所に決定する。
当然、魔王の掛けた、というか別の魔剣で空間を遮断した魔法は外界からの全ての干渉を拒絶する。
故に、援軍を呼ぶことも叶わず、勇者は単独で魔王一行、それも下位、下手したら中位神族とも渡り合えるような怪物四人、それに加えて彼らが持つ武器も一つ残さず神器級の代物ばかり。
しかも中でも一際目立つ鬼気を放つのが敵方で最も危険性が低そうな少女だ。
杖のような得物を持っている様子から後衛だと推測できるが、何故か彼女が纏う覇気は武・闘・技の全てを極めた歴戦の闘士の様。
それがまさか闘神の妖気と同一の物だとは思うまい、と心中ほくそ笑む魔王であったが、それに勇者は気付かない。
しかし、勇者が警戒しているのは獣人族の少女だけではない。
他の二人をざっと見ても、片方はその暗い魔力を隠蔽し、もう片方は同等の圧力を持て余している。
が、そんな勇者に危険視される三人は確かに超常的な実力を持っているが、まだ理解できる範囲の実力だ。
その異常な圧で空間を軋ませるような存在感を放つ一行の、先頭に立つ滅びた筈の不死身の魔王。
奴は異常も異常。
この世に顕現しているのがそもそも存在条件としておかしい、最早脳が認識を拒む域に達する圧倒的な存在感。
二十年前、せいぜい高位の魔族と下位の神族程度の能力しか感じなかった。
なのに、今感じる相対するのも気が引ける、この世の概念を逸脱する絶望的なまでの力量差には挑もうとは例え冗談でも言えない。
しかし、ここで立ち向かわねば人族の国王として、二十年前世界を魔族の魔の手から救った勇者として、そして異世界・地球から召喚されて人族を救う覚悟と責任を背負ったものとして、恥だ。
だから、ここで、二十年前の決着と共に薄れてしまった覚悟を決め直して、邪悪・・・・・・そんなに悪辣な執念を伴って来たようには見えないが、魔王に交渉を持ちかけるか、さもなくば実力行使で無理矢理にでも平和的な解決をしなければ、この大陸、いや、世界が、滅びるだろう。
だからこそ、ここで彼の仇敵を足止めせねばーーー
「ん~ッストライクぅ~ッ!!!」
「ふげらばっ!?」
勇者の顔に思いきり魔王様の蹴りが炸裂!
勇者が黄金比と言わんばかりの美麗な放物線を描きながら宙を舞う!
そんな亜光速で吹っ飛ぶ勇者の意識が霧散すると思った次の刹那、魔王が背後に出現!
「ん~ッホームラーンッ~!!!」
「げしゅほうっ!?」
魔王様、魔剣を振りかぶり、勇者の腰にクリーンヒット!
峰打ちだから命は安心!
そんな勇者を瀕死に追い込みつつある張本人が悪魔染みた卑劣な笑みを浮かべる!
邪悪の根源、不死身の魔王の本性が遂に晒された!
人生絶好調の歓喜の頂点に達している魔王を背景に、勇者はまだ空を裂いて水平飛行している!
だが魔王様の攻撃は終わらない!
勇者の墜落地点にあらかじめ魔剣で移動!
「ん~ッノックアウト~ッ!!!」
「ぼくしゃばっ!?」
器用に仰向け水平飛行中の勇者を頭が前の推進から半回転させ、脚を自分の方に向ける魔王様。
そして思い切り顎を撃ち抜く!
勿論魔剣もとい魔拳で!
三度目の豪打撃に勇者は既に召されたかのような笑顔になっている!
最早意識は微塵も無いだろう!
中空を進む勇者からボソボソと「川の向こうにあっちに残してきた家族が・・・・・・」と聞こえなくも無いが、魔王は聞かなかったフリ!
勇者の味方は最初からいなかった!
世界にも見放された勇敢な男に抗う術は皆無だった!
と思ったら、魔王の仲間が心配そうな顔で歩み寄ってきた!
勇者さん、味方が!とか弱い笑みを見せる!
そして、その者の口から放たれた救いの言霊はーーー
「ウオマさん、僕らの番が来る前に終わっちゃうじゃないですか。そろそろ交代してください。数人がかりで倒せねば意味が無いと言ったのはウオマさんですよ?」
と、更なる追撃の宣告だった。
「アハハ」
もう笑うしかない勇者であった。
因みに、三人が勇者に攻撃をした理由はというと、
クレイが実力試し、アランが教会に囚われていた魔族達の分の報復、そして、リーナは流れで、という感じだった。
最終的に、冒頭である。
魔王の嬲りはせいぜい十秒程度、後は残りの三人がそれぞれ叩き込んだダメージの蓄積で冒頭の勇者が出来上がる。
「さて、じゃあこっからは拷問タイムだ!」
そして、終わったかと気の緩んだ勇者へと、更なる地獄が降りかかる。
そして、その二分後。
ーーー勇者が見るも無惨な姿で倒れ伏していた。
まぁ、すぐにわかるだろうが、魔王一行に瞬殺されたのである。
その経緯はというと、
*****
魔王が勇者に逃走不可を宣告し、勇者の私室が最終決戦場所に決定する。
当然、魔王の掛けた、というか別の魔剣で空間を遮断した魔法は外界からの全ての干渉を拒絶する。
故に、援軍を呼ぶことも叶わず、勇者は単独で魔王一行、それも下位、下手したら中位神族とも渡り合えるような怪物四人、それに加えて彼らが持つ武器も一つ残さず神器級の代物ばかり。
しかも中でも一際目立つ鬼気を放つのが敵方で最も危険性が低そうな少女だ。
杖のような得物を持っている様子から後衛だと推測できるが、何故か彼女が纏う覇気は武・闘・技の全てを極めた歴戦の闘士の様。
それがまさか闘神の妖気と同一の物だとは思うまい、と心中ほくそ笑む魔王であったが、それに勇者は気付かない。
しかし、勇者が警戒しているのは獣人族の少女だけではない。
他の二人をざっと見ても、片方はその暗い魔力を隠蔽し、もう片方は同等の圧力を持て余している。
が、そんな勇者に危険視される三人は確かに超常的な実力を持っているが、まだ理解できる範囲の実力だ。
その異常な圧で空間を軋ませるような存在感を放つ一行の、先頭に立つ滅びた筈の不死身の魔王。
奴は異常も異常。
この世に顕現しているのがそもそも存在条件としておかしい、最早脳が認識を拒む域に達する圧倒的な存在感。
二十年前、せいぜい高位の魔族と下位の神族程度の能力しか感じなかった。
なのに、今感じる相対するのも気が引ける、この世の概念を逸脱する絶望的なまでの力量差には挑もうとは例え冗談でも言えない。
しかし、ここで立ち向かわねば人族の国王として、二十年前世界を魔族の魔の手から救った勇者として、そして異世界・地球から召喚されて人族を救う覚悟と責任を背負ったものとして、恥だ。
だから、ここで、二十年前の決着と共に薄れてしまった覚悟を決め直して、邪悪・・・・・・そんなに悪辣な執念を伴って来たようには見えないが、魔王に交渉を持ちかけるか、さもなくば実力行使で無理矢理にでも平和的な解決をしなければ、この大陸、いや、世界が、滅びるだろう。
だからこそ、ここで彼の仇敵を足止めせねばーーー
「ん~ッストライクぅ~ッ!!!」
「ふげらばっ!?」
勇者の顔に思いきり魔王様の蹴りが炸裂!
勇者が黄金比と言わんばかりの美麗な放物線を描きながら宙を舞う!
そんな亜光速で吹っ飛ぶ勇者の意識が霧散すると思った次の刹那、魔王が背後に出現!
「ん~ッホームラーンッ~!!!」
「げしゅほうっ!?」
魔王様、魔剣を振りかぶり、勇者の腰にクリーンヒット!
峰打ちだから命は安心!
そんな勇者を瀕死に追い込みつつある張本人が悪魔染みた卑劣な笑みを浮かべる!
邪悪の根源、不死身の魔王の本性が遂に晒された!
人生絶好調の歓喜の頂点に達している魔王を背景に、勇者はまだ空を裂いて水平飛行している!
だが魔王様の攻撃は終わらない!
勇者の墜落地点にあらかじめ魔剣で移動!
「ん~ッノックアウト~ッ!!!」
「ぼくしゃばっ!?」
器用に仰向け水平飛行中の勇者を頭が前の推進から半回転させ、脚を自分の方に向ける魔王様。
そして思い切り顎を撃ち抜く!
勿論魔剣もとい魔拳で!
三度目の豪打撃に勇者は既に召されたかのような笑顔になっている!
最早意識は微塵も無いだろう!
中空を進む勇者からボソボソと「川の向こうにあっちに残してきた家族が・・・・・・」と聞こえなくも無いが、魔王は聞かなかったフリ!
勇者の味方は最初からいなかった!
世界にも見放された勇敢な男に抗う術は皆無だった!
と思ったら、魔王の仲間が心配そうな顔で歩み寄ってきた!
勇者さん、味方が!とか弱い笑みを見せる!
そして、その者の口から放たれた救いの言霊はーーー
「ウオマさん、僕らの番が来る前に終わっちゃうじゃないですか。そろそろ交代してください。数人がかりで倒せねば意味が無いと言ったのはウオマさんですよ?」
と、更なる追撃の宣告だった。
「アハハ」
もう笑うしかない勇者であった。
因みに、三人が勇者に攻撃をした理由はというと、
クレイが実力試し、アランが教会に囚われていた魔族達の分の報復、そして、リーナは流れで、という感じだった。
最終的に、冒頭である。
魔王の嬲りはせいぜい十秒程度、後は残りの三人がそれぞれ叩き込んだダメージの蓄積で冒頭の勇者が出来上がる。
「さて、じゃあこっからは拷問タイムだ!」
そして、終わったかと気の緩んだ勇者へと、更なる地獄が降りかかる。
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