1 / 8
第1話 一緒に住もうと思ってるから
しおりを挟む
「ゆーしー、あれ作ろうよあれ、なんだっけ。ボサノバみたいなやつ」
「ビビンバな」
「それそれ」
優志の答えに結衣が「よくわかったね~」と感心する。
その間、優志はずっとスマホに目を向けていた。
「で?」
「は」
「ビビンバは?」
「ボサノバでも聞いとけよ」
「ゆーしも食べたいくせに~」
「めんど」
こういう時の結衣は面倒くさい。
という意味の発言だったが、結衣は「(作るのが)めんど」だと捉えたらしく、
「仕方ないなぁ。どうしてもって言うなら食べに行くでもいいよ。その場合ゆーしのお支払いになるけど」
「行かない」
「いいじゃんたまにはさぁ。韓国料理はキムチだけじゃないって証明しようよ」
よほど食べたいのか駄々をこねる結衣。
何としても今日の夕飯はビビンバにしたいらしい。
しかし優志はそれに応えるつもりはなかった。
というか、応える必要がなかった。
「そもそも」
「ん?」
「なんで結衣がうちで飯食う前提でいんだよ」
理由は、優志と結衣はただの幼馴染だからだ。
◇◆◇◆◇
「おじゃまー」
「邪魔」
「しまーす」
広い家の中。
優志はぽつんとソファに寝転がるっていた。
そのリビングに当然のように入ってくる結衣。
この時間、優志の家の鍵は基本開いている。
理由は、いちいち開けに行くのが面倒だから。
「クラス一緒じゃん」
「そだな」
「運命じゃん」
「そだな」
学年が変わったことがそんなに嬉しいのか、結衣のテンションが高い。
その言葉を聞き流していると、うつ伏せの優志に気配が近づいてくる。
「――うグフッ」
「まーた違うゲーム始めてるじゃん」
「下りろ馬鹿……」
背中に乗ってきた結衣を払うために腕を動かすと、どこか柔らかいところに当たって結衣が退く。
どこを触ったかは興味がなかった。
「テレビテレビー、BSまだつかない?」
「アンテナ直さないと映んないだろ」
「直してよ」
「自分で直せ」
「誰の家だと思ってんの?」
「俺の家だから帰れ」
なんだかんだ言いつつ、テレビが見始める結衣。見られれば何でもいいらしい。
当時は高級だった大画面のテレビからはニュースの音声が流れ始める。
「明日暑いなー」
「…………」
落ち着いた優志は再びスマホに目を向ける。
リビングに男女が二人。
それでもリラックスできるのは、優志と結衣が黙っていても気を遣うことものない間柄だから。
「ぶんことクラス分かれちゃった」
「……誰だそいつ」
「ブンコだって」
「俺の知り合いじゃないだろ」
「うん」
「どんな奴だよ」
「ミヤちゃんが飼ってた猫」
「知るかよ」
クラス関係ないだろ、と呟く優志。
こういう時の結衣はボケたわけじゃなく頭が空っぽなだけだということを優志は知っている。
一方のスマホゲーをしながら喋る優志も、特に何も考えていなかったりする。
ただ相手の言葉に反応しているだけだ。
「今日、飯食うんだろ」
「生きるために食べるね」
「今日は何も作らないからな」
「カップ麺盗むからいいもんね」
そうして当然のように結衣が家で夕飯を食べることにも、優志は何も思わない。
金払えよとはちょっと思う。
ただ、お互いの家の事情を知っているから、追い出したりはしない。
「うまー醤油ラーメンうまー」
「ふー……ふー……」
「一生これでいいかも」
「じゃあうちで食う時はずっとカップ麺な」
「十日に一回好きな物作ってくれるならいいよ」
「自分で作れ」
午後七時頃。
二人はリビングでカップ麺をすすっていた。
いつもなら自炊するものの、今日は働くのが面倒くさい日だった。
「こういうふうに一緒にご飯食べてるとさあ」
「ん」
「あー……トイレ行きたくなってくるよねぇ……」
「誰も止めねーから行け」
「ついてきてくれてもいいんだよ?」
面倒くさくなって無視をする。
結衣は何も言わずにトイレに向かった。
「……今日はやけにテンションたけぇな」
高校二年生になったのがそんなに嬉しかったんだろうか。
あいつの場合クラス替えは嫌がりそうなのに、と自然と結衣の思考が頭に浮かんだ。
それから、一足先に食事を終えた優志は後片付けのため立ち上がった。
すると部屋の隅に、結衣が持ってきたであろう大きな鞄があるのが目に入る。
「何持ってきたんだよ……」
家で出たゴミの押し付けか。
後で問いただすか、と考えつつ、優志は台所に立ってゴミを片付ける。
この家では料理も片付けもゴミ捨ても、家事全てが優志の仕事だ。
優志と結衣には小さい頃から特殊な付き合いがあった。
二人の家が近かった。だけではなく、二人とも片親。そして小学生の頃から家で一人にされることが多いという共通点があった。
……それだけなら良かったのだが、二人の親には、給食費滞納、三者面談拒否をするなど自分勝手な人間という共通点まであり。
近所の『二大クズ親』という不名誉な形での有名人でもあった。
当然、他の人間には過剰に気を遣われる中で育ち、小学生の頃に二人はなるべくして仲良くなった。
その中で、どちらかというと貧乏な家で育った結衣は、家は大きかった優志の家によく遊びに来るようになり。
高校生になった今も、それは変わっていなかった。
小学生から高校生になるまで「付き合ってんの?」と聞かれた数は数え切れない。
ただ、そういう事情があるから、優志には結衣が異性という感覚はなかった。
さすがに、成長した結衣が綺麗ではないとは思わないものの。
「へー……食器って納豆食べたのから洗った方がいいらしいよ」
「知ってる」
「ちゃんとやってる?」
「納豆食わないだろうち」
夕食も食べ終え、時刻は九時頃。
リビングで二人一緒に雑学系のバラエティを見て時間を潰したことを後悔しつつ、優志は自分の部屋に戻ろうとする。
「ん、寝るの?」
「小学生か。部屋戻るだけだ」
「ふーん」
「ってか……」
いつもなら、このくらいの時間になれば結衣は帰る。
だから、優志は急かす意味で立ち上がった。
なのに、まだ居座る気らしい結衣はソファでだらしなく寝っ転がっている。
腹が見えそうだ。
「結衣、今日いつ帰んだよ……」
「……え? あ、今日はね――」
「あとずっと気になってたけど、この荷物なんだ」
夕飯の頃に見た結衣の大荷物を指して言う。
結衣の返事を聞く前に、気になった優志は近づいて触ってみる。
ゴミでも詰まってるんだろうという予想は外れ、中に布でも詰まっていそうな感触がする。
首を傾げながら、鞄のファスナーに手をかける。
「これ、俺の家に置いてくつもりじゃ――」
「それは――私の、全財産」
「……は?」
驚いた拍子にファスナーが開く。
開いた鞄の中を見ると、大量の服が詰まった一番上に下着らしき物が見えた。慌てて閉じる。
「なんだ……全財産って」
全財産はさすがに冗談……だとして。
この家に下着まで持ってくる理由はなんだ、と頭が混乱する。
しかし、振り返ると結衣は冗談の顔はしていなかった。
「えっと……今日から、私――一緒に住もうと思ってるから。……よろしく」
「ビビンバな」
「それそれ」
優志の答えに結衣が「よくわかったね~」と感心する。
その間、優志はずっとスマホに目を向けていた。
「で?」
「は」
「ビビンバは?」
「ボサノバでも聞いとけよ」
「ゆーしも食べたいくせに~」
「めんど」
こういう時の結衣は面倒くさい。
という意味の発言だったが、結衣は「(作るのが)めんど」だと捉えたらしく、
「仕方ないなぁ。どうしてもって言うなら食べに行くでもいいよ。その場合ゆーしのお支払いになるけど」
「行かない」
「いいじゃんたまにはさぁ。韓国料理はキムチだけじゃないって証明しようよ」
よほど食べたいのか駄々をこねる結衣。
何としても今日の夕飯はビビンバにしたいらしい。
しかし優志はそれに応えるつもりはなかった。
というか、応える必要がなかった。
「そもそも」
「ん?」
「なんで結衣がうちで飯食う前提でいんだよ」
理由は、優志と結衣はただの幼馴染だからだ。
◇◆◇◆◇
「おじゃまー」
「邪魔」
「しまーす」
広い家の中。
優志はぽつんとソファに寝転がるっていた。
そのリビングに当然のように入ってくる結衣。
この時間、優志の家の鍵は基本開いている。
理由は、いちいち開けに行くのが面倒だから。
「クラス一緒じゃん」
「そだな」
「運命じゃん」
「そだな」
学年が変わったことがそんなに嬉しいのか、結衣のテンションが高い。
その言葉を聞き流していると、うつ伏せの優志に気配が近づいてくる。
「――うグフッ」
「まーた違うゲーム始めてるじゃん」
「下りろ馬鹿……」
背中に乗ってきた結衣を払うために腕を動かすと、どこか柔らかいところに当たって結衣が退く。
どこを触ったかは興味がなかった。
「テレビテレビー、BSまだつかない?」
「アンテナ直さないと映んないだろ」
「直してよ」
「自分で直せ」
「誰の家だと思ってんの?」
「俺の家だから帰れ」
なんだかんだ言いつつ、テレビが見始める結衣。見られれば何でもいいらしい。
当時は高級だった大画面のテレビからはニュースの音声が流れ始める。
「明日暑いなー」
「…………」
落ち着いた優志は再びスマホに目を向ける。
リビングに男女が二人。
それでもリラックスできるのは、優志と結衣が黙っていても気を遣うことものない間柄だから。
「ぶんことクラス分かれちゃった」
「……誰だそいつ」
「ブンコだって」
「俺の知り合いじゃないだろ」
「うん」
「どんな奴だよ」
「ミヤちゃんが飼ってた猫」
「知るかよ」
クラス関係ないだろ、と呟く優志。
こういう時の結衣はボケたわけじゃなく頭が空っぽなだけだということを優志は知っている。
一方のスマホゲーをしながら喋る優志も、特に何も考えていなかったりする。
ただ相手の言葉に反応しているだけだ。
「今日、飯食うんだろ」
「生きるために食べるね」
「今日は何も作らないからな」
「カップ麺盗むからいいもんね」
そうして当然のように結衣が家で夕飯を食べることにも、優志は何も思わない。
金払えよとはちょっと思う。
ただ、お互いの家の事情を知っているから、追い出したりはしない。
「うまー醤油ラーメンうまー」
「ふー……ふー……」
「一生これでいいかも」
「じゃあうちで食う時はずっとカップ麺な」
「十日に一回好きな物作ってくれるならいいよ」
「自分で作れ」
午後七時頃。
二人はリビングでカップ麺をすすっていた。
いつもなら自炊するものの、今日は働くのが面倒くさい日だった。
「こういうふうに一緒にご飯食べてるとさあ」
「ん」
「あー……トイレ行きたくなってくるよねぇ……」
「誰も止めねーから行け」
「ついてきてくれてもいいんだよ?」
面倒くさくなって無視をする。
結衣は何も言わずにトイレに向かった。
「……今日はやけにテンションたけぇな」
高校二年生になったのがそんなに嬉しかったんだろうか。
あいつの場合クラス替えは嫌がりそうなのに、と自然と結衣の思考が頭に浮かんだ。
それから、一足先に食事を終えた優志は後片付けのため立ち上がった。
すると部屋の隅に、結衣が持ってきたであろう大きな鞄があるのが目に入る。
「何持ってきたんだよ……」
家で出たゴミの押し付けか。
後で問いただすか、と考えつつ、優志は台所に立ってゴミを片付ける。
この家では料理も片付けもゴミ捨ても、家事全てが優志の仕事だ。
優志と結衣には小さい頃から特殊な付き合いがあった。
二人の家が近かった。だけではなく、二人とも片親。そして小学生の頃から家で一人にされることが多いという共通点があった。
……それだけなら良かったのだが、二人の親には、給食費滞納、三者面談拒否をするなど自分勝手な人間という共通点まであり。
近所の『二大クズ親』という不名誉な形での有名人でもあった。
当然、他の人間には過剰に気を遣われる中で育ち、小学生の頃に二人はなるべくして仲良くなった。
その中で、どちらかというと貧乏な家で育った結衣は、家は大きかった優志の家によく遊びに来るようになり。
高校生になった今も、それは変わっていなかった。
小学生から高校生になるまで「付き合ってんの?」と聞かれた数は数え切れない。
ただ、そういう事情があるから、優志には結衣が異性という感覚はなかった。
さすがに、成長した結衣が綺麗ではないとは思わないものの。
「へー……食器って納豆食べたのから洗った方がいいらしいよ」
「知ってる」
「ちゃんとやってる?」
「納豆食わないだろうち」
夕食も食べ終え、時刻は九時頃。
リビングで二人一緒に雑学系のバラエティを見て時間を潰したことを後悔しつつ、優志は自分の部屋に戻ろうとする。
「ん、寝るの?」
「小学生か。部屋戻るだけだ」
「ふーん」
「ってか……」
いつもなら、このくらいの時間になれば結衣は帰る。
だから、優志は急かす意味で立ち上がった。
なのに、まだ居座る気らしい結衣はソファでだらしなく寝っ転がっている。
腹が見えそうだ。
「結衣、今日いつ帰んだよ……」
「……え? あ、今日はね――」
「あとずっと気になってたけど、この荷物なんだ」
夕飯の頃に見た結衣の大荷物を指して言う。
結衣の返事を聞く前に、気になった優志は近づいて触ってみる。
ゴミでも詰まってるんだろうという予想は外れ、中に布でも詰まっていそうな感触がする。
首を傾げながら、鞄のファスナーに手をかける。
「これ、俺の家に置いてくつもりじゃ――」
「それは――私の、全財産」
「……は?」
驚いた拍子にファスナーが開く。
開いた鞄の中を見ると、大量の服が詰まった一番上に下着らしき物が見えた。慌てて閉じる。
「なんだ……全財産って」
全財産はさすがに冗談……だとして。
この家に下着まで持ってくる理由はなんだ、と頭が混乱する。
しかし、振り返ると結衣は冗談の顔はしていなかった。
「えっと……今日から、私――一緒に住もうと思ってるから。……よろしく」
0
あなたにおすすめの小説
普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。
水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。
一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。
二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。
習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。
幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。
検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。
だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。
七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。
椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。
美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。
学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。
幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。
黒に染まった華を摘む
馬場 蓮実
青春
夏の終わりに転校してきたのは、忘れられない初恋の相手だった——。
高須明希は、人生で“二番目”に好きになった相手——河西栞に密かに想いを寄せている。
「夏休み明けの初日。この席替えで、彼女との距離を縮めたい。話すきっかけがほしい——」
そんな願いを胸に登校したその朝、クラスに一人の転校生がやってくる。
彼女の名は、立石麻美。
昔の面影を残しながらも、まるで別人のような気配をまとう彼女は——明希にとって、忘れられない“初恋の人”だった。
この再会が、静かだった日常に波紋を広げていく。
その日の放課後。
明希は、"性の衝動"に溺れる自身の姿を、麻美に見られてしまう——。
塞がっていた何かが、ゆっくりと崩れはじめる。
そして鬱屈した青春は、想像もしていなかった熱と痛みを帯びて動き出す。
すべてに触れたとき、
明希は何を守り、何を選ぶのか。
光と影が交錯する、“遅れてきた”ひと夏の物語。
『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
青春
雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。
彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。
しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。
彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!
幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。
久野真一
青春
羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。
そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。
彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―
「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。
幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、
ある意味ラブレターのような代物で―
彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。
全三話構成です。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる