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頑張っている君へ、素敵な贈り物を 2
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たった少しの間、オズワルドの身体が白く光ったかと思うと、その光はすぐに収束し、彼は元の姿に戻っていった。
この光によって変わった事といえば、足がふらつかなくなった事と、さっきまで消費された魔力が身体に戻って来た感覚のみ。
しかも、今までよりも多く魔力が蓄積されているようにも感じられて、オズワルドは両手を広げて、全ての指を数回曲げ伸ばした。
「え?ぅえ!?ど、どうなってるんだ!?消費したはずの魔力が、戻ってる!しかも、魔力量も増えた…」
「ええっ!?それはすごい事ですよ、騎士団長様!しかも、しっかり地面に足をしっかりつけて、立ってます!救護室に行かなくても済むほどに!」
「ほ、本当か!?えっ、でもどうしてこうなったんだ!?と、とりあえず試しに、応接間の防護結界をより強いものにしてみるな!…これで、どのぐらい量が貯まったか分かるはずだ…」
そう言いながら、オズワルドは右手を出し、応接間の壁に翳して少し長い詠唱を唱える。
すると、今までより大きな魔方陣が浮かび上がったかと思うと、大きな鎖が何重にも重なった状態で防護結界の上に貼りつけられた状態になった。
まるで、剣などの武器で壊そうとしても、鎖が跳ね返してしまうのではないかと思う程、強そうだ。
だが、この強い防御結界を張ったオズワルド本人はというと、足でなんとか立ってはいても、大きく肩で息をしている状態だ。
きっとまだ、魔力消費が激しいものは簡単に使えそうにないらしい。
そして、額の汗を拭ったオズワルドは、アンディを横目でチラッと盗み見てから、何もなかったかのような顔をした。
「…ふぅ。これで、殿下をつけ狙う奴が、容易に武器を向けられない状態になったな。…それにしても、このような魔力消費がより激しい魔法も、使えるようになったんだな、俺…」
「ええ、ええ!これでロザリア様も害されずに済みますね!騎士団長様、ありがとうございます!」
「…あー、いいっていいって。そんなに深くお辞儀しなくても、ちゃんと感謝の気持ちは伝わってるからな。あ、そうだ。そういや、アンディ殿に渡したいものがあったのを思い出した。丁度まだ魔力が残ってるし、待っててくれな」
「へ?…騎士団長、様?」
首を傾げて素っ頓狂な声を出したアンディに、キュンっと心臓が鳴ったオズワルドは、心の中で悶えつつも、平静を装いながら右手を前に出す。
そして、その手のひらから小さな白い光の玉が出て来たと思ったら、その玉が魔方陣に変わり、そこからゆっくりと何かが迫り上がってきた。
「!?騎士団長様、これは?」
「…ふぅ。これでよし、と。ちょっと驚いたよな、アンディ殿。これは、四角くて透明なガラスケースに入れた、一輪の紫の薔薇だ。しかも、リュドウィック殿下の魔法がかかってるから、そう簡単に割れないし、薔薇も枯れない。…実はこれ、殿下の提案で買ったものでな。しかも、この紫の薔薇の花言葉は『尊敬』って意味があるから、アンディ殿にピッタリだと思って…」
「…騎士団長様…」
「アンディ殿、先程はリュドウィック殿下を助けてくれて、感謝する。そして男でありながら、男嫌いであるロザリア嬢の信頼を勝ち取って、執事としてここまで頑張って来たのだなと思うと、『尊敬』しか浮かばなくてな。だから、ぜひとも受け取ってくれ」
明るい笑みを浮かべながら、オズワルドはケースに入った薔薇をアンディに手渡す。
それを受け取ったアンディは、目に涙を溜めながら、また深いお辞儀をした。
「っ!…ウェリントン騎士団長様、ありがとうございます…!これからも、精一杯今やるべき事をこなしていこうと思います!」
「ああ。しっかり頑張ってくれよ、アンディ殿」
オズワルドは、アンディからのお礼に気分が良くなって、アンディの頭を優しく撫でる。
そしてアンディも、ゆっくりと顔を上げ、オズワルドに向けて嬉しそうに笑った。
…けれど、この時はまだ、アンディは知るよしもなかった。
一輪の薔薇の花言葉が『一目惚れ』だという事を…。
この光によって変わった事といえば、足がふらつかなくなった事と、さっきまで消費された魔力が身体に戻って来た感覚のみ。
しかも、今までよりも多く魔力が蓄積されているようにも感じられて、オズワルドは両手を広げて、全ての指を数回曲げ伸ばした。
「え?ぅえ!?ど、どうなってるんだ!?消費したはずの魔力が、戻ってる!しかも、魔力量も増えた…」
「ええっ!?それはすごい事ですよ、騎士団長様!しかも、しっかり地面に足をしっかりつけて、立ってます!救護室に行かなくても済むほどに!」
「ほ、本当か!?えっ、でもどうしてこうなったんだ!?と、とりあえず試しに、応接間の防護結界をより強いものにしてみるな!…これで、どのぐらい量が貯まったか分かるはずだ…」
そう言いながら、オズワルドは右手を出し、応接間の壁に翳して少し長い詠唱を唱える。
すると、今までより大きな魔方陣が浮かび上がったかと思うと、大きな鎖が何重にも重なった状態で防護結界の上に貼りつけられた状態になった。
まるで、剣などの武器で壊そうとしても、鎖が跳ね返してしまうのではないかと思う程、強そうだ。
だが、この強い防御結界を張ったオズワルド本人はというと、足でなんとか立ってはいても、大きく肩で息をしている状態だ。
きっとまだ、魔力消費が激しいものは簡単に使えそうにないらしい。
そして、額の汗を拭ったオズワルドは、アンディを横目でチラッと盗み見てから、何もなかったかのような顔をした。
「…ふぅ。これで、殿下をつけ狙う奴が、容易に武器を向けられない状態になったな。…それにしても、このような魔力消費がより激しい魔法も、使えるようになったんだな、俺…」
「ええ、ええ!これでロザリア様も害されずに済みますね!騎士団長様、ありがとうございます!」
「…あー、いいっていいって。そんなに深くお辞儀しなくても、ちゃんと感謝の気持ちは伝わってるからな。あ、そうだ。そういや、アンディ殿に渡したいものがあったのを思い出した。丁度まだ魔力が残ってるし、待っててくれな」
「へ?…騎士団長、様?」
首を傾げて素っ頓狂な声を出したアンディに、キュンっと心臓が鳴ったオズワルドは、心の中で悶えつつも、平静を装いながら右手を前に出す。
そして、その手のひらから小さな白い光の玉が出て来たと思ったら、その玉が魔方陣に変わり、そこからゆっくりと何かが迫り上がってきた。
「!?騎士団長様、これは?」
「…ふぅ。これでよし、と。ちょっと驚いたよな、アンディ殿。これは、四角くて透明なガラスケースに入れた、一輪の紫の薔薇だ。しかも、リュドウィック殿下の魔法がかかってるから、そう簡単に割れないし、薔薇も枯れない。…実はこれ、殿下の提案で買ったものでな。しかも、この紫の薔薇の花言葉は『尊敬』って意味があるから、アンディ殿にピッタリだと思って…」
「…騎士団長様…」
「アンディ殿、先程はリュドウィック殿下を助けてくれて、感謝する。そして男でありながら、男嫌いであるロザリア嬢の信頼を勝ち取って、執事としてここまで頑張って来たのだなと思うと、『尊敬』しか浮かばなくてな。だから、ぜひとも受け取ってくれ」
明るい笑みを浮かべながら、オズワルドはケースに入った薔薇をアンディに手渡す。
それを受け取ったアンディは、目に涙を溜めながら、また深いお辞儀をした。
「っ!…ウェリントン騎士団長様、ありがとうございます…!これからも、精一杯今やるべき事をこなしていこうと思います!」
「ああ。しっかり頑張ってくれよ、アンディ殿」
オズワルドは、アンディからのお礼に気分が良くなって、アンディの頭を優しく撫でる。
そしてアンディも、ゆっくりと顔を上げ、オズワルドに向けて嬉しそうに笑った。
…けれど、この時はまだ、アンディは知るよしもなかった。
一輪の薔薇の花言葉が『一目惚れ』だという事を…。
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