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転校初日は、青春の始まり(ユウシside)
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人生は、一度きりだ。そして、青春も一度きり。
だから、俺がこの片田舎の男子高校に転校してきたのも運命だし、それもまた人生!
そして、今日は待ちに待った転校初日。素晴らしき青春を謳歌するために、朝から元気に挨拶して好印象を与えるぞっ!
「えー、では牧方くん。自己紹介をお願いできるかな?」
「はいっ!えっと、牧方雄志です!小学生まで台湾で育って、中学の頃は東京都内に。そして先週、親の転勤でここに引っ越してきました!中国語は少し喋れるぐらいで、あと、中学までサッカーやってました!ぜひクラスの皆と仲良くなりたいです!よろしくお願いします!」
…パチパチパチ…
…おっ!?ちらほらと拍手の音が聞こえるぞ?これで、掴みはバッチリだ!
あとは、ここから友達を探して…って、へあっ!?
ま、待て待て待て!!えっ、なんか、窓際の方にめちゃくちゃ可愛い男の子いるんだが!?
色素薄い茶髪に、大きな茶色の目に、いかにも小さそうな身長の男子!
ふわああぁ!可愛い!!なんかめちゃくちゃドキドキしてきたー!!
「…あの、牧方くん?聞いてる?牧方くんの席は、窓際にある磯村くんの後ろの席なんだが…」
「ハッ!す、すみません、先生!あ、あとあのクラスメイト、磯村くんっていうんですか?」
「ん?あぁ、そうだな…」
うわっひょおおお!!あの可愛い子、磯村って言うんだ!苗字も可愛い!!
これは声をかけるべきだ!そう!これは、友達になる大チャンス!すぐに向かわねば!
そして、気がついたら俺は、磯村の隣に立って彼に手を差し伸べていた。
「磯村くん、初めまして!牧方雄志です!君に一目惚れしました!俺と付き合ってください!」
「……え?」
…………。
うわあああああ!間違えたあああああああ!
な、なんで告白したんだ、俺ぇ…。
確かに今まで好きな人いなかったし、恋愛対象とかも考えてなかったけど、まさか俺の恋愛対象は男ぉ!?
さっきまで『友達になろう』って言おうとしてたはずなのにぃ…。
「…あ。えっと、今のはあの、間違いで…えっとぉ…」
「あー…別にいいよ。俺もゲイだし、告白されたの初めてだし、お前面白そうだから。友達からにする?恋人からにする?」
「!?」
な、なんだと!?い、今、磯村は『ゲイ』って言わなかった!?
しかも俺の告白にあっさりOKした!?
ま、マジか…。ヤバい、嬉しい!!
初めての告白で、まさかすぐにいい返事が貰えるとか、これは良運!
ああっ!あっぱれ、我が人生!あっぱれ、我が青春!
これをナシにするのは漢が廃る!すぐに返事をしよう!
「あっ!じゃあ、恋人からお願いしますっ!」
「ふはっ!…本当は『友達から~』とか言うのが王道だけど、まぁいっか。あと、俺の名前は磯村雅って言うんだ。よろしくね、ユウシ」
「はいっ!よろしく、ミヤビ!」
こうして、俺は転校初日に念願の恋人を手に入れたのであった。
だから、俺がこの片田舎の男子高校に転校してきたのも運命だし、それもまた人生!
そして、今日は待ちに待った転校初日。素晴らしき青春を謳歌するために、朝から元気に挨拶して好印象を与えるぞっ!
「えー、では牧方くん。自己紹介をお願いできるかな?」
「はいっ!えっと、牧方雄志です!小学生まで台湾で育って、中学の頃は東京都内に。そして先週、親の転勤でここに引っ越してきました!中国語は少し喋れるぐらいで、あと、中学までサッカーやってました!ぜひクラスの皆と仲良くなりたいです!よろしくお願いします!」
…パチパチパチ…
…おっ!?ちらほらと拍手の音が聞こえるぞ?これで、掴みはバッチリだ!
あとは、ここから友達を探して…って、へあっ!?
ま、待て待て待て!!えっ、なんか、窓際の方にめちゃくちゃ可愛い男の子いるんだが!?
色素薄い茶髪に、大きな茶色の目に、いかにも小さそうな身長の男子!
ふわああぁ!可愛い!!なんかめちゃくちゃドキドキしてきたー!!
「…あの、牧方くん?聞いてる?牧方くんの席は、窓際にある磯村くんの後ろの席なんだが…」
「ハッ!す、すみません、先生!あ、あとあのクラスメイト、磯村くんっていうんですか?」
「ん?あぁ、そうだな…」
うわっひょおおお!!あの可愛い子、磯村って言うんだ!苗字も可愛い!!
これは声をかけるべきだ!そう!これは、友達になる大チャンス!すぐに向かわねば!
そして、気がついたら俺は、磯村の隣に立って彼に手を差し伸べていた。
「磯村くん、初めまして!牧方雄志です!君に一目惚れしました!俺と付き合ってください!」
「……え?」
…………。
うわあああああ!間違えたあああああああ!
な、なんで告白したんだ、俺ぇ…。
確かに今まで好きな人いなかったし、恋愛対象とかも考えてなかったけど、まさか俺の恋愛対象は男ぉ!?
さっきまで『友達になろう』って言おうとしてたはずなのにぃ…。
「…あ。えっと、今のはあの、間違いで…えっとぉ…」
「あー…別にいいよ。俺もゲイだし、告白されたの初めてだし、お前面白そうだから。友達からにする?恋人からにする?」
「!?」
な、なんだと!?い、今、磯村は『ゲイ』って言わなかった!?
しかも俺の告白にあっさりOKした!?
ま、マジか…。ヤバい、嬉しい!!
初めての告白で、まさかすぐにいい返事が貰えるとか、これは良運!
ああっ!あっぱれ、我が人生!あっぱれ、我が青春!
これをナシにするのは漢が廃る!すぐに返事をしよう!
「あっ!じゃあ、恋人からお願いしますっ!」
「ふはっ!…本当は『友達から~』とか言うのが王道だけど、まぁいっか。あと、俺の名前は磯村雅って言うんだ。よろしくね、ユウシ」
「はいっ!よろしく、ミヤビ!」
こうして、俺は転校初日に念願の恋人を手に入れたのであった。
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