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まさか、心の声が漏れてる!?(ユウシside)
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ようやく、恋人であるミヤビとお昼を食べる事が出来た俺・牧方雄志は、ただいま絶賛青春謳歌中である。
いやぁ…ここまで長かったような短かったような…。
とにかくだ。俺は今、ミヤビが座ってお弁当を食べている所を横で見ている。
そう、見ているのだが…。
「…はぁ~…ミヤビかわいぃ…。ハンバーグ美味しいねぇ。あー、ハンバーグになりたいぃ…」
「…ムグムグ…ゴクン。おい、ユウシ。心の声ダダ漏れだぞ?そんなん言い続けられたら、食べづらい」
「あ…あはは。ごめん、ついぃ」
今の悩みは、ズバリ、『心の声が漏れてしまう』事だ!
だって、ミヤビめちゃくちゃ可愛いんだもん!男だけど、可愛い!めっちゃ好き!
だから自然と心の声が漏れてしまうのは仕方ないんだけど…そうなんだけど…。
俺の心の声ダダ漏れ効果で、ミヤビがお弁当を食べるのを止めるのは、アカンのだ!
うぅ…どーすれば心の声を出さずに済むんだろぉ…ウワーン!
「おい、ユウシ。また心の声がダダ漏れだ。そして、泣くんじゃない。…そもそも、昼飯の弁当食ったのか?」
「ハッ!た、食べてません、ミヤビ上官!」
「プッ!じょ、上官って…ふはっ!俺そんなに偉い訳ないし、テストの点数は全部平均点だし?あ、そういやお前の誕生日っていつなんだ?」
「へ?…あ、えっと、今は9月12日だから…ちょうど一ヶ月後だな!俺、誕生日が10月12日なんだよ」
「ふーん…ちなみに俺は4月10日。つまり、俺のことは上官じゃなくて、先輩と呼んだ方がいいな」
「…先輩…!」
あっあわわわ…!と、突然ミヤビの誕生日が知れただけでなく、先輩呼びを許可された…!
やばい!!超嬉しい!!これこそ運命!!あっぱれ、青春!!
もう嬉しすぎて、涙出ちゃうよぉ…!
「っあーもう!だから、泣くんじゃない、ユウシ!漢だろ!?そしてはよ飯食え!あと15分で次の授業始まるぞ?」
「ふぁっ!?う、うそ!?待って、スマホスマホ…。うっわぁ…教室に忘れたわ。というか、なんで時間分かったんだ?」
「ん?これだよ。アップルウォッチ。兄ちゃんのお下がりだけど」
そう言って、お弁当を食べ終わったミヤビは、左手首を俺の方に向けてきた。
お!?本当にアップルウォッチだ!文明の利器!
すっごいなぁ…。俺、月に1万しかお小遣い貰ってないから、買いたくても買えないなぁ…。しかもカツカツだし…。
「おーい、ユウシ。また心の声が口から出てんぞ。別にアップルウォッチなくてもスマホがあれば人間生きていけるんだから、気にするなよ」
「ハッ!ま、また心の声が口に出てた!?うっそ、マジかー!」
キーンコーンカーンコーン…
…へ?今学校の予鈴鳴らなかったか!?
ま、待って待って待って!俺まだお弁当食べてない!可愛いミヤビに夢中でっ!!
「あ、丁度予鈴鳴った。それで、お前は弁当食べたのか?」
「へあっ!?たったたたた食べてません!ミヤビ先輩!」
「ブフッ!い、いつまで先輩を引きずるんだよ。ほら、早く行くぞ。弁当は授業の休みに食え」
「うっ、はーい…」
くっそー、ミヤビ先輩の仰る通りだ!『あっぱれ青春!』とかぬかすんじゃなかった!
…けれど、結局ミヤビのご飯シーンを見れたのは嬉しかったな…。
俺は、屋上から教室へと続く階段を、ミヤビと一緒に降りていく。
今になって、お腹がすごく空いてきたが、心の中はとても満たされたのだった。
いやぁ…ここまで長かったような短かったような…。
とにかくだ。俺は今、ミヤビが座ってお弁当を食べている所を横で見ている。
そう、見ているのだが…。
「…はぁ~…ミヤビかわいぃ…。ハンバーグ美味しいねぇ。あー、ハンバーグになりたいぃ…」
「…ムグムグ…ゴクン。おい、ユウシ。心の声ダダ漏れだぞ?そんなん言い続けられたら、食べづらい」
「あ…あはは。ごめん、ついぃ」
今の悩みは、ズバリ、『心の声が漏れてしまう』事だ!
だって、ミヤビめちゃくちゃ可愛いんだもん!男だけど、可愛い!めっちゃ好き!
だから自然と心の声が漏れてしまうのは仕方ないんだけど…そうなんだけど…。
俺の心の声ダダ漏れ効果で、ミヤビがお弁当を食べるのを止めるのは、アカンのだ!
うぅ…どーすれば心の声を出さずに済むんだろぉ…ウワーン!
「おい、ユウシ。また心の声がダダ漏れだ。そして、泣くんじゃない。…そもそも、昼飯の弁当食ったのか?」
「ハッ!た、食べてません、ミヤビ上官!」
「プッ!じょ、上官って…ふはっ!俺そんなに偉い訳ないし、テストの点数は全部平均点だし?あ、そういやお前の誕生日っていつなんだ?」
「へ?…あ、えっと、今は9月12日だから…ちょうど一ヶ月後だな!俺、誕生日が10月12日なんだよ」
「ふーん…ちなみに俺は4月10日。つまり、俺のことは上官じゃなくて、先輩と呼んだ方がいいな」
「…先輩…!」
あっあわわわ…!と、突然ミヤビの誕生日が知れただけでなく、先輩呼びを許可された…!
やばい!!超嬉しい!!これこそ運命!!あっぱれ、青春!!
もう嬉しすぎて、涙出ちゃうよぉ…!
「っあーもう!だから、泣くんじゃない、ユウシ!漢だろ!?そしてはよ飯食え!あと15分で次の授業始まるぞ?」
「ふぁっ!?う、うそ!?待って、スマホスマホ…。うっわぁ…教室に忘れたわ。というか、なんで時間分かったんだ?」
「ん?これだよ。アップルウォッチ。兄ちゃんのお下がりだけど」
そう言って、お弁当を食べ終わったミヤビは、左手首を俺の方に向けてきた。
お!?本当にアップルウォッチだ!文明の利器!
すっごいなぁ…。俺、月に1万しかお小遣い貰ってないから、買いたくても買えないなぁ…。しかもカツカツだし…。
「おーい、ユウシ。また心の声が口から出てんぞ。別にアップルウォッチなくてもスマホがあれば人間生きていけるんだから、気にするなよ」
「ハッ!ま、また心の声が口に出てた!?うっそ、マジかー!」
キーンコーンカーンコーン…
…へ?今学校の予鈴鳴らなかったか!?
ま、待って待って待って!俺まだお弁当食べてない!可愛いミヤビに夢中でっ!!
「あ、丁度予鈴鳴った。それで、お前は弁当食べたのか?」
「へあっ!?たったたたた食べてません!ミヤビ先輩!」
「ブフッ!い、いつまで先輩を引きずるんだよ。ほら、早く行くぞ。弁当は授業の休みに食え」
「うっ、はーい…」
くっそー、ミヤビ先輩の仰る通りだ!『あっぱれ青春!』とかぬかすんじゃなかった!
…けれど、結局ミヤビのご飯シーンを見れたのは嬉しかったな…。
俺は、屋上から教室へと続く階段を、ミヤビと一緒に降りていく。
今になって、お腹がすごく空いてきたが、心の中はとても満たされたのだった。
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