あっぱれ!我が青春!

九重ネズ

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家デート、しちゃいます!?(ユウシ side)

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 ミヤビと一緒に、屋上の手前の踊り場についた俺は、早速階段の淵に座ってお弁当箱を開いた。
 ふっふっふ~。今日のお弁当は、ブリの照り焼き弁当にしたんだよな~。
 白ごはんの上に乗ったツヤッツヤのブリに、サラダも少しつけたし、彩りは合格だ。

「おっ?今日はブリの照り焼き?美味そうだなぁ」
「ふふん!だろ?あとは、ミヤビの煮卵待ちなんだけど、早く見せてくれよ」
「へいへい。ちょいと待ちな~」

 のんびりとした動きで、ミヤビは俺の隣に座って、持ってきた弁当を開ける。
 そこには、複数のうずらの煮卵が、可愛いピックに刺されて入っていた。

「う、う、うずらだあああああ!!!」
「ははっ!これ、実はばぁちゃんとシュウ兄ちゃんと作ったやつなんだ。知ってたか?前に近くのスーパーで、うずらの卵がセールやってたの」
「えっ!?それ、俺知らない!もしかして、俺がバイトしてた時にやってた、とか?」
「あー、まぁ、確かにそうだったわ。でも安心しろ、ユウシ。俺の家にうずらの卵大量にあるから」
「マジで!?じゃあ、今日の放課後、ミヤビの家に行っていいか?」
「……えっ?」

 ん?なんか、ミヤビが一瞬固まった?
 俺何か言っちゃったか?

 ………。

 ああああああ!!今さっき、『ミヤビの家行っていい?』って言ったわ、俺ぇ!
 しかも、今のミヤビの顔、超真っ赤になってるし!やっちまったあああぁぁ!!

 自分が言った言葉の恥ずかしさに気付いた俺は、耳まで顔を赤くしたまま、両手で顔を押さえて俯く。
 次のデートはもっとこう、ザ・青春!って感じの場所にしたかったのに、何口走っちゃってるんだよぉ!

「…ユウシ。あの…別に、いいよ。俺の家、行く?」
「ふぇ!?」

 不意に隣から、細々とだがミヤビのお誘いの声が聞こえてきて、驚きのあまり、顔から両手を離して彼の方に顔を向ける。
 そこには、同じく顔を赤くしたミヤビが、照れたように笑っていた。

「べ、別に、嫌ならいいけど?俺の家、ばぁちゃんも兄ちゃんもいるし。…2人きりじゃないけど」
「えっ!?い、いいの?俺は、め、めちゃくちゃ嬉しいけど…。ご家族に、ご挨拶に行けるし?」
「…プッ!もう、別にかしこまる必要ないって。今すぐ結婚するって訳でもないし」
「えええっ!?でも、同性婚が出来たら結婚したいよ!?今は無理だけど…」
「ふはっ!確かに。じゃあ、お前からのプロポースは保留にしとくわ。きっと俺らが大人になったら、出来てるだろうし」
「…おう」

 なんか、勢いに任せてプロポーズみたいな言葉も言ってしまったけど、そっちはスルーするんだ…。
 けれど確かに、俺らはまだ高校生で大人じゃない。そして、今は青春真っ只中だ。
 別に、家に行くか行かないかでお互い赤面しても、他の人から見たら初々しいと捉えられるし、きっとこれも青春なんだろう。
 とにかく、これで次のデート先が決まった。あとは、一旦家に帰って、何かあった用にお泊まりグッズも揃えておいて…。

 あれ?そういえば俺、コンドームって持ってたっけ?

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