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サキュバスのクォーターですが、泥酔して好きな人を襲ってしまいました
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「ねぇ、ルークぅ」
ちょっと飲み過ぎたかもしれない。カレンがそう自覚した瞬間にはもう遅かった。
人と魔族が共に暮らす地、ファンタジア王国。といっても年々魔族はその姿を消しつつあるが、確かにその残滓は未だに残っている。
カレンもそのうちの一人であり、サキュバスとのクォーターだった。
と言っても、サキュバスの血は薄まりつつあるため、誰彼構わず精を絞りとならないと生きていけない訳ではなかった。普段は抑制剤を飲めばそれだけで十分だったし、別段サキュバスとのクォーターであることに不便を感じたことはない。
けれど今日は色々な状況が重なって不味かった。
気の置けない男友達――と言ってもカレンは密かに淡い恋心を抱いていたけれど。そんなルークとふたりで飲みに出掛けた所まではいい。
ただ、話に花が咲きすぎて辻馬車の最終便を逃してしまったところから間違えた。
個別の送り馬車を使うという手がなくもないが、辻馬車を逃した人達で乗り場はごった返していた。
そもそも個別の送り馬車を使うとなるとそこそこの値段がする。そのお金であと何回飲みに行けるだろうかと考えると酒好きのカレンにとっては痛い出費だ。
そんなことを考えていると、ルークはカレンに「自分の家が近いから、そこで飲み直さないか?」と提案してきた。
渡りに船とその提案に乗ったのは、大変よろしくなかった。大人しく送り馬車で帰っておくべきだったのだ。
ルークの家で飲むということは当然二人きりになる訳で。
好意を持っている異性と二人きりという状況にカレンは思った以上に緊張していた。その緊張を少しでも解きたいと思うと酒量がいつも以上に進む。
そのうえ、毎晩欠かさす飲んでいた抑制剤は当然ながら手元にない。
それらの状況が重なって、カレンの中のサキュバスとしての本能が疼きはじめてしまった。
誰かの――いや、目の前の雄。ルークの精を搾り取りたい。そう考えただけで子宮がきゅんと疼く。
顔が、いや身体が熱い。困ったことになった、ということだけわかるけれど解決策がたったひとつしか浮かばなくて頭の中がぐるぐるする。
「カレン? 飲み過ぎた? 大丈夫か?」
酒とそれ以外の要因で火照った頬にルークの指がそっと触れた。心配してくれているということは十二分にわかるのに、その触れ合いひとつでカレンの理性はもう限界だった。
「ごめんね、ルークぅ。もぉ、我慢できないのっ」
舌っ足らずな声でルークにしなだれかかると、カレンはそのまま床にルークを押し倒した。
「これっ、欲しくてたまんないっ」
ルークの陰部をそっと撫で上げると、期待でごくりと喉がなった。
ルークの雄を認識してしまえば、これが欲しい、これが欲しいと、それしかカレンの脳内にはなくなってしまっていた。
「カレンっ!?」
「ちょっとだけ我慢して? すぐに終わるから」
ルークの静止も聞かずカレンはそのままルークのズボンを脱がしに掛かる。カチャカチャというベルトの音だけがやけに大きく聴こえて、この先への期待が膨らんでいく。
自分が暴走していることは分かっている。だけどもう止められないし、止まらない。
ルークはカレンの下から必死に逃れようとしていたが、サキュバスの力が顕現しはじめているカレンにはその静止を振り切ることくらい容易だった。
まさかサキュバスで良かった、なんて思う日が来るなんて思ってもみなかった。
「あっ……すごい……」
ズボンを下ろしたルークのモノは思っていたより立派で、カレンは期待に胸を膨らませる。
こんな状況に困惑しているのだろう、流石に勃ち上がってはいなかったけれど、そんなことお構いなしだ。
「これ、ちょっとだけ、貸してね?」
もぞもぞと動いて下半身まで顔を移動させると、陰茎から雄の匂いがふわりと漂ってくる。シャワーも浴びずに事に及ぼうとしているのだから当たり前だが、カレンはそれだけで陰部からじわりと蜜が滲むのを感じた。
「あっ」
まだ、勃ち上がっていないそれにそっと舌を這わせると陰茎がぷるりと微かに震える。その反応に気を良くしたカレンはそのままぱくりと咥え込んだ。
「カレンっ!!」
口の中モノに夢中なカレンには、ルークの制止の声がどこか遠くに聞こえる。
「はっ……ふっ……おいし……」
口内で雄の匂いが強くなっていく。ルークの陰茎が少しづつ大きくなっていくのが嬉しくてカレンは更に口淫を続ける。
ルークのモノが完全に勃ち上がった頃にはカレンの陰部はもうびちゃびちゃになっていた。
「これ、ちょーだい?」
カレンは履いていたスカートを捲りあげ、既に意味をなくしつつある下着をさっと脱ぎ払った。
そのままルークの上に馬乗りになって、陰茎に陰部を押し当てる。
「ちょっと! カレンっ!」
「だいじょーぶ、入るから」
カレンと違ってルークにはまだ理性が残っているのだろう。この先に待つ行為に静止を掛けようとするがカレンはもう止まれなかった。
どこかずれた返答を返しながら、ぐちゅぐちゅにぬかるんだカレンのソコに、ルークのモノをぐぐっと飲み込ませていく。
「あぁっ……!」
最奥まで飲み込んだ瞬間、カレンはそれだけで軽く達してしまった。だけど、まだ足りない。暴走したサキュバスの血はナカに精を放ってもらうまで、止まりそうになかった。
「あっ、あっ」
じゅぶじゅぶと音を立てながら上下に腰を振る。気持ちよくて頭がばかになりそうなのを感じながらも、それでも腰の動きを止めることはできそうになかった。
「カレンっ……」
気持ちいいのか、苦しいのか、唸るようなルークの声が聞こえるが、カレンはもうそんなことを気にしている余裕なんかなかった。
馬鹿みたいに腰を振って、精を搾り取るのに夢中になっている。
「はっ……ぁっ……あぁっ!」
ぱちゅぱちゅと音が立つほどに激しく抽出を繰り返し、陰茎で最奥を突かれる度に達してしまう。
自分がこんなに淫乱な女だなんて知らなかった。はしたない、みっともない、そんな言葉が脳裏を過ぎるけれど、気持ちがよすぎてこの行為を止めることなんてできそうにない。
「あっ……はぁっ…………きもちぃ」
「くっ……カレンっ」
ルークが何かを堪えるように唇を引き結んだ。それと同じくしてカレンの中のモノがビクビクと大きく震える。ルークもおそらくそろそろ達してしまいそうなのだろう。
精を注いでもらえるという期待にカレンは舌なめずりしながら、腰の動きを早めた。
「ね、ルークぅ……ナカに、だして?」
「でもっ! カレンっ!!」
「だいじょーぶだから、ルークの精液いっぱいちょーだい?」
淫靡な声で懇願するように告げると困惑しきりだったルークの雰囲気が雄のそれへと変わった。
「だったら……! もう、知らないからなっ!」
「ひゃっ……あ、あぁん!!」
どちゅん、と下から大きく突き上げられカレンは大きく戦慄いた。
「あっ、だめっ…………あっ、ぁっ!!」
自分で動くのとは全然違う。カレンはもう達しているのにルークは腰の動きをゆるめることなく何度も何度もカレンの最奥をどちゅどちゅと刺激してくる。
「あっ、くぅ……イッてりゅ、イッってりゅのぉ」
そこからは、なすがままだった。カレンがどんなに懇願してもルークは腰の動きを止めてくれない。イキっぱなしのまま降りて来れなくなったカレンは、はくはくと息を吐きながら意識を保つので精一杯だった。
「カレンが、悪いんだからなっ! こんなに煽りやがって!」
「あっ、ぁっ……ごめんなさ、ごめんなしゃぃっ」
気持ちよすぎてほろほろと涙が溢れてくる。カレンは何に謝っているのかもわからないまま、ルークにすがりついて快楽を享受するだけの雌に成り下がった。
そこにはもうサキュバスとしての矜恃なんてものはなかったが、気持ちがよすぎてそんなことはもうどうでもよかった。
「っ、く……カレンっ! 出すぞっ!」
「は、はぃ……くださ、いっ」
どのくらいそうしていたのかはもうわからない。膨れ上がった陰茎がカレンのナカでビクビクと大きく跳ねて、求めていたものをやっと与えられるのだという喜びに身体が震えた。
「っ、イクっ!!」
「あっ…………あぁぁぁ!!」
どぷっと、カレンの最奥に精が放たれて、カレンは今まで感じたことのない程の喜びに歓喜し、深く深く達した。
そして、そのまま気を失ってしまった。
「で、カレン? どういうこと?」
目を覚ましたカレンは怒っているような、それでいて困惑しているような顔で詰問してくるルークを前にしゅんと小さくなっていた。
「ルーク……本当にごめんなさい」
「謝罪じゃなくて、どうしてこうなったかを知りたいんだけど?」
ごもっともな話である。気の置けない女友達と飲んでいただけなのにいきなり襲われてルークもびっくりしたに違いない。
そもそもカレンはルークに自分がサキュバスとのクォーターだという話はしたことがない。それで距離を置かれてしまうのが怖くて言えなかったのだが、最悪の形で露呈してしまった。
もう、友達でも居られないかもしれないな、そんな風に考えると悲しくなるが、カレンがやらかしたことなのだから諦めるしかない。全ての事情を打ち明けて精一杯謝罪しよう。カレンにできることはそれしかなかった。
「あのね……私、サキュバスとのクォーターなの」
それを皮切りにぽつり、ぽつりと、順を追って説明していく。
「だから、サキュバスの本能が止められなくなっちゃって……許してくれとは言わないけど、本当にごめんなさい」
「ふーん……本能、ね」
全て語り終えるとルークは不機嫌な声色でぽつりと呟いた。
やっぱり怒らせた。多分友達にも戻れないだろう。そう考えると胸がつきりと痛む。
「じゃあ、俺じゃなくても、誰でもよかったってこと?」
「へ?」
たいそう間抜けな声が出た。誰でもよかったのかと聞かれれば答えはノーだ。あの時のカレンはルークの精だけを欲していた。
「えっと……そもそもルークとじゃなきゃ、こんな状況になってないわ」
そもそもカレンにはルーク以外に二人きりで飲みに行くような男友達はいない。もし、仮に居たとしても、辻馬車を逃すほどに飲んだりはしないだろう。
家にお邪魔したのだって相手がルークだからだ。一応、年頃の女だという自覚はあるので相手は選ぶ。
うっかりそんな関係になっちゃってもいいかな、と思ったからこそルークの家にのこのこやってきたのだ。まさかこんな形になるとは思ってもなかったが。
「じゃあ、カレンは俺がよかったってこと?」
「ええと……」
ルークがよかったのか、と聞かれればそれもそれで何か違う気がする。そもそもこんな展開になるなんて思ってもいなかったんだから。
間違いが起こってもいいとは思っていたが、積極的に間違いを起こす気は更々なかった。
だから、何が正解なのかわからない。
「俺はさ、カレンがよかったよ」
「え?」
「あのさ。好きでもない女、家にあげたりしないでしょ」
ルークのその台詞にカレンはぴしっと固まった。息をするのも忘れてルークをじっと見つめる。
カレンが良かった。好きでもない女は家にあげない。その言葉の意味をくるくると反芻して、たっぷり30秒後。
「え、え、えぇぇぇー!!!??」
びっくりしすぎて叫んだ。
「カレン、うるさい」
「いや、でも、だって…………それって」
まるでルークがカレンのことを好きだと言ってるみたいじゃないか。自分の完全な片思いだと思っていたカレンにとっては、そんな都合のいい展開が訪れるなんてこれっぽっちも思っていなかった。
「俺は、カレンのこと好きだよ。カレンは?」
まっすぐにカレンを見つめたルークに真剣な表情でそう告げられたら、それが嘘だとはとうてい言えなくなってしまった。
「私も……ルークが、すき」
小さく呟いたカレンの顔は赤く染っていた。先程まであれほど大胆な行為をしたとは思えないような恥じらいっぷりである。
「でも、ルーク……いいの?」
「なにが?」
「私、サキュバスのクォーターで……」
それがとても言いづらいことのようにカレンの声は段々小さくなっていく。ファンタジア王国が魔族と共存している国であったとしても、流石にサキュバスというのは忌避されがちな存在だということくらい知っている。
「それがなんか問題あんの?」
けれど、ルークは特に気にした風もなくあっけらかんとしている。さっきまでカレンに襲われてたというのにも関わらずだ。
「ええと、」
「まさか……さっきみたいなの誰彼構わずしてるってこと?」
カレンが言い淀むと、ルークの目に剣呑な色が宿った。その迫力にたじろぎそうになるが、ルークにその勘違いだけはされたくない。
「ないっ! それはないけどっ!!」
つい大きな声が出た。これで身の潔白が証明できるかはわからないが、それでもカレンは必死だった。
「じゃ、何も問題ないな」
「でも、私……制御ができなくてルークのこと襲ったんだよ?」
「あのさぁ、好きな女を家に呼んだ時点でこっちだって多少の下心はあった訳」
まさか襲われるとは思ってなかったけど。と、ルークはカラカラと笑いながら付け足した。
「サキュバスの……クォーターだっけ? そのぐらい血が薄まってれば、別に誰彼構わずって訳じゃないんだろ?」
「それは、そうだけど」
「じゃあ、いいよ。てか、むしろ俺を襲ってきた時のカレン、エロくてよかったし!」
うじうじとしているカレンと対照的に、ルークはそんなものどこ吹く風といった様子だった。
そんなルークの姿にカレンは少々拍子抜けしてしまう。
「あんなことしちゃう、サキュバスでもいいの?」
だから、カレンの口からぽつりと本音がこぼれ落ちた。それは、そうであればいいなという願いの交じった言葉だった。
「いいよ。てか、好きな女にされるならむしろご褒美」
ルークはやっぱりあっけらかんと笑っていた。
変わらないルークの様子にカレンはやっと肩の力が抜けた気がした。
「ルーク。私ルークのことが好き」
「うん、俺もカレンが好き」
言いながら、愛しいものを閉じこめるようにルークはカレンを抱きしめる。
ふふっと笑い合うと、自然と二人の唇は重なり合った。
ちょっと飲み過ぎたかもしれない。カレンがそう自覚した瞬間にはもう遅かった。
人と魔族が共に暮らす地、ファンタジア王国。といっても年々魔族はその姿を消しつつあるが、確かにその残滓は未だに残っている。
カレンもそのうちの一人であり、サキュバスとのクォーターだった。
と言っても、サキュバスの血は薄まりつつあるため、誰彼構わず精を絞りとならないと生きていけない訳ではなかった。普段は抑制剤を飲めばそれだけで十分だったし、別段サキュバスとのクォーターであることに不便を感じたことはない。
けれど今日は色々な状況が重なって不味かった。
気の置けない男友達――と言ってもカレンは密かに淡い恋心を抱いていたけれど。そんなルークとふたりで飲みに出掛けた所まではいい。
ただ、話に花が咲きすぎて辻馬車の最終便を逃してしまったところから間違えた。
個別の送り馬車を使うという手がなくもないが、辻馬車を逃した人達で乗り場はごった返していた。
そもそも個別の送り馬車を使うとなるとそこそこの値段がする。そのお金であと何回飲みに行けるだろうかと考えると酒好きのカレンにとっては痛い出費だ。
そんなことを考えていると、ルークはカレンに「自分の家が近いから、そこで飲み直さないか?」と提案してきた。
渡りに船とその提案に乗ったのは、大変よろしくなかった。大人しく送り馬車で帰っておくべきだったのだ。
ルークの家で飲むということは当然二人きりになる訳で。
好意を持っている異性と二人きりという状況にカレンは思った以上に緊張していた。その緊張を少しでも解きたいと思うと酒量がいつも以上に進む。
そのうえ、毎晩欠かさす飲んでいた抑制剤は当然ながら手元にない。
それらの状況が重なって、カレンの中のサキュバスとしての本能が疼きはじめてしまった。
誰かの――いや、目の前の雄。ルークの精を搾り取りたい。そう考えただけで子宮がきゅんと疼く。
顔が、いや身体が熱い。困ったことになった、ということだけわかるけれど解決策がたったひとつしか浮かばなくて頭の中がぐるぐるする。
「カレン? 飲み過ぎた? 大丈夫か?」
酒とそれ以外の要因で火照った頬にルークの指がそっと触れた。心配してくれているということは十二分にわかるのに、その触れ合いひとつでカレンの理性はもう限界だった。
「ごめんね、ルークぅ。もぉ、我慢できないのっ」
舌っ足らずな声でルークにしなだれかかると、カレンはそのまま床にルークを押し倒した。
「これっ、欲しくてたまんないっ」
ルークの陰部をそっと撫で上げると、期待でごくりと喉がなった。
ルークの雄を認識してしまえば、これが欲しい、これが欲しいと、それしかカレンの脳内にはなくなってしまっていた。
「カレンっ!?」
「ちょっとだけ我慢して? すぐに終わるから」
ルークの静止も聞かずカレンはそのままルークのズボンを脱がしに掛かる。カチャカチャというベルトの音だけがやけに大きく聴こえて、この先への期待が膨らんでいく。
自分が暴走していることは分かっている。だけどもう止められないし、止まらない。
ルークはカレンの下から必死に逃れようとしていたが、サキュバスの力が顕現しはじめているカレンにはその静止を振り切ることくらい容易だった。
まさかサキュバスで良かった、なんて思う日が来るなんて思ってもみなかった。
「あっ……すごい……」
ズボンを下ろしたルークのモノは思っていたより立派で、カレンは期待に胸を膨らませる。
こんな状況に困惑しているのだろう、流石に勃ち上がってはいなかったけれど、そんなことお構いなしだ。
「これ、ちょっとだけ、貸してね?」
もぞもぞと動いて下半身まで顔を移動させると、陰茎から雄の匂いがふわりと漂ってくる。シャワーも浴びずに事に及ぼうとしているのだから当たり前だが、カレンはそれだけで陰部からじわりと蜜が滲むのを感じた。
「あっ」
まだ、勃ち上がっていないそれにそっと舌を這わせると陰茎がぷるりと微かに震える。その反応に気を良くしたカレンはそのままぱくりと咥え込んだ。
「カレンっ!!」
口の中モノに夢中なカレンには、ルークの制止の声がどこか遠くに聞こえる。
「はっ……ふっ……おいし……」
口内で雄の匂いが強くなっていく。ルークの陰茎が少しづつ大きくなっていくのが嬉しくてカレンは更に口淫を続ける。
ルークのモノが完全に勃ち上がった頃にはカレンの陰部はもうびちゃびちゃになっていた。
「これ、ちょーだい?」
カレンは履いていたスカートを捲りあげ、既に意味をなくしつつある下着をさっと脱ぎ払った。
そのままルークの上に馬乗りになって、陰茎に陰部を押し当てる。
「ちょっと! カレンっ!」
「だいじょーぶ、入るから」
カレンと違ってルークにはまだ理性が残っているのだろう。この先に待つ行為に静止を掛けようとするがカレンはもう止まれなかった。
どこかずれた返答を返しながら、ぐちゅぐちゅにぬかるんだカレンのソコに、ルークのモノをぐぐっと飲み込ませていく。
「あぁっ……!」
最奥まで飲み込んだ瞬間、カレンはそれだけで軽く達してしまった。だけど、まだ足りない。暴走したサキュバスの血はナカに精を放ってもらうまで、止まりそうになかった。
「あっ、あっ」
じゅぶじゅぶと音を立てながら上下に腰を振る。気持ちよくて頭がばかになりそうなのを感じながらも、それでも腰の動きを止めることはできそうになかった。
「カレンっ……」
気持ちいいのか、苦しいのか、唸るようなルークの声が聞こえるが、カレンはもうそんなことを気にしている余裕なんかなかった。
馬鹿みたいに腰を振って、精を搾り取るのに夢中になっている。
「はっ……ぁっ……あぁっ!」
ぱちゅぱちゅと音が立つほどに激しく抽出を繰り返し、陰茎で最奥を突かれる度に達してしまう。
自分がこんなに淫乱な女だなんて知らなかった。はしたない、みっともない、そんな言葉が脳裏を過ぎるけれど、気持ちがよすぎてこの行為を止めることなんてできそうにない。
「あっ……はぁっ…………きもちぃ」
「くっ……カレンっ」
ルークが何かを堪えるように唇を引き結んだ。それと同じくしてカレンの中のモノがビクビクと大きく震える。ルークもおそらくそろそろ達してしまいそうなのだろう。
精を注いでもらえるという期待にカレンは舌なめずりしながら、腰の動きを早めた。
「ね、ルークぅ……ナカに、だして?」
「でもっ! カレンっ!!」
「だいじょーぶだから、ルークの精液いっぱいちょーだい?」
淫靡な声で懇願するように告げると困惑しきりだったルークの雰囲気が雄のそれへと変わった。
「だったら……! もう、知らないからなっ!」
「ひゃっ……あ、あぁん!!」
どちゅん、と下から大きく突き上げられカレンは大きく戦慄いた。
「あっ、だめっ…………あっ、ぁっ!!」
自分で動くのとは全然違う。カレンはもう達しているのにルークは腰の動きをゆるめることなく何度も何度もカレンの最奥をどちゅどちゅと刺激してくる。
「あっ、くぅ……イッてりゅ、イッってりゅのぉ」
そこからは、なすがままだった。カレンがどんなに懇願してもルークは腰の動きを止めてくれない。イキっぱなしのまま降りて来れなくなったカレンは、はくはくと息を吐きながら意識を保つので精一杯だった。
「カレンが、悪いんだからなっ! こんなに煽りやがって!」
「あっ、ぁっ……ごめんなさ、ごめんなしゃぃっ」
気持ちよすぎてほろほろと涙が溢れてくる。カレンは何に謝っているのかもわからないまま、ルークにすがりついて快楽を享受するだけの雌に成り下がった。
そこにはもうサキュバスとしての矜恃なんてものはなかったが、気持ちがよすぎてそんなことはもうどうでもよかった。
「っ、く……カレンっ! 出すぞっ!」
「は、はぃ……くださ、いっ」
どのくらいそうしていたのかはもうわからない。膨れ上がった陰茎がカレンのナカでビクビクと大きく跳ねて、求めていたものをやっと与えられるのだという喜びに身体が震えた。
「っ、イクっ!!」
「あっ…………あぁぁぁ!!」
どぷっと、カレンの最奥に精が放たれて、カレンは今まで感じたことのない程の喜びに歓喜し、深く深く達した。
そして、そのまま気を失ってしまった。
「で、カレン? どういうこと?」
目を覚ましたカレンは怒っているような、それでいて困惑しているような顔で詰問してくるルークを前にしゅんと小さくなっていた。
「ルーク……本当にごめんなさい」
「謝罪じゃなくて、どうしてこうなったかを知りたいんだけど?」
ごもっともな話である。気の置けない女友達と飲んでいただけなのにいきなり襲われてルークもびっくりしたに違いない。
そもそもカレンはルークに自分がサキュバスとのクォーターだという話はしたことがない。それで距離を置かれてしまうのが怖くて言えなかったのだが、最悪の形で露呈してしまった。
もう、友達でも居られないかもしれないな、そんな風に考えると悲しくなるが、カレンがやらかしたことなのだから諦めるしかない。全ての事情を打ち明けて精一杯謝罪しよう。カレンにできることはそれしかなかった。
「あのね……私、サキュバスとのクォーターなの」
それを皮切りにぽつり、ぽつりと、順を追って説明していく。
「だから、サキュバスの本能が止められなくなっちゃって……許してくれとは言わないけど、本当にごめんなさい」
「ふーん……本能、ね」
全て語り終えるとルークは不機嫌な声色でぽつりと呟いた。
やっぱり怒らせた。多分友達にも戻れないだろう。そう考えると胸がつきりと痛む。
「じゃあ、俺じゃなくても、誰でもよかったってこと?」
「へ?」
たいそう間抜けな声が出た。誰でもよかったのかと聞かれれば答えはノーだ。あの時のカレンはルークの精だけを欲していた。
「えっと……そもそもルークとじゃなきゃ、こんな状況になってないわ」
そもそもカレンにはルーク以外に二人きりで飲みに行くような男友達はいない。もし、仮に居たとしても、辻馬車を逃すほどに飲んだりはしないだろう。
家にお邪魔したのだって相手がルークだからだ。一応、年頃の女だという自覚はあるので相手は選ぶ。
うっかりそんな関係になっちゃってもいいかな、と思ったからこそルークの家にのこのこやってきたのだ。まさかこんな形になるとは思ってもなかったが。
「じゃあ、カレンは俺がよかったってこと?」
「ええと……」
ルークがよかったのか、と聞かれればそれもそれで何か違う気がする。そもそもこんな展開になるなんて思ってもいなかったんだから。
間違いが起こってもいいとは思っていたが、積極的に間違いを起こす気は更々なかった。
だから、何が正解なのかわからない。
「俺はさ、カレンがよかったよ」
「え?」
「あのさ。好きでもない女、家にあげたりしないでしょ」
ルークのその台詞にカレンはぴしっと固まった。息をするのも忘れてルークをじっと見つめる。
カレンが良かった。好きでもない女は家にあげない。その言葉の意味をくるくると反芻して、たっぷり30秒後。
「え、え、えぇぇぇー!!!??」
びっくりしすぎて叫んだ。
「カレン、うるさい」
「いや、でも、だって…………それって」
まるでルークがカレンのことを好きだと言ってるみたいじゃないか。自分の完全な片思いだと思っていたカレンにとっては、そんな都合のいい展開が訪れるなんてこれっぽっちも思っていなかった。
「俺は、カレンのこと好きだよ。カレンは?」
まっすぐにカレンを見つめたルークに真剣な表情でそう告げられたら、それが嘘だとはとうてい言えなくなってしまった。
「私も……ルークが、すき」
小さく呟いたカレンの顔は赤く染っていた。先程まであれほど大胆な行為をしたとは思えないような恥じらいっぷりである。
「でも、ルーク……いいの?」
「なにが?」
「私、サキュバスのクォーターで……」
それがとても言いづらいことのようにカレンの声は段々小さくなっていく。ファンタジア王国が魔族と共存している国であったとしても、流石にサキュバスというのは忌避されがちな存在だということくらい知っている。
「それがなんか問題あんの?」
けれど、ルークは特に気にした風もなくあっけらかんとしている。さっきまでカレンに襲われてたというのにも関わらずだ。
「ええと、」
「まさか……さっきみたいなの誰彼構わずしてるってこと?」
カレンが言い淀むと、ルークの目に剣呑な色が宿った。その迫力にたじろぎそうになるが、ルークにその勘違いだけはされたくない。
「ないっ! それはないけどっ!!」
つい大きな声が出た。これで身の潔白が証明できるかはわからないが、それでもカレンは必死だった。
「じゃ、何も問題ないな」
「でも、私……制御ができなくてルークのこと襲ったんだよ?」
「あのさぁ、好きな女を家に呼んだ時点でこっちだって多少の下心はあった訳」
まさか襲われるとは思ってなかったけど。と、ルークはカラカラと笑いながら付け足した。
「サキュバスの……クォーターだっけ? そのぐらい血が薄まってれば、別に誰彼構わずって訳じゃないんだろ?」
「それは、そうだけど」
「じゃあ、いいよ。てか、むしろ俺を襲ってきた時のカレン、エロくてよかったし!」
うじうじとしているカレンと対照的に、ルークはそんなものどこ吹く風といった様子だった。
そんなルークの姿にカレンは少々拍子抜けしてしまう。
「あんなことしちゃう、サキュバスでもいいの?」
だから、カレンの口からぽつりと本音がこぼれ落ちた。それは、そうであればいいなという願いの交じった言葉だった。
「いいよ。てか、好きな女にされるならむしろご褒美」
ルークはやっぱりあっけらかんと笑っていた。
変わらないルークの様子にカレンはやっと肩の力が抜けた気がした。
「ルーク。私ルークのことが好き」
「うん、俺もカレンが好き」
言いながら、愛しいものを閉じこめるようにルークはカレンを抱きしめる。
ふふっと笑い合うと、自然と二人の唇は重なり合った。
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そんなとっさにステラから飛び出た約束を胸に、リードは村を旅立つ。
それから半年、毎日リードの無事を祈り続けるステラのもとに、リードの史上最速での魔王城攻略の知らせが届く。
勇者一行はこれからたくさんの祝勝パーティに参加した後、故郷に凱旋するというが、それと同時に、パーティメンバーである聖女と女剣士、そして女魔術師の話も耳にすることになる。
戦いの昂りを鎮める役割も担うという三人は、戦いの後全員が重婚の認められた勇者の嫁になるということを知ったステラは思いを諦めようとするが、突然現れたリードは彼女に『ステラの身体《約束のお願い》』を迫って来て──?
誰がどう見ても両片思いな二人がお願いをきっかけに結ばれるまで──。
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