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渡る世間に鬼はなし
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それから程なくして、変化はとうとう訪れた。
俺のいるタウンハウスは全体が薄暗い靄に包まれ、日中でもほとんど光が入ってこない。屋敷内はどこかどんよりとした空気が重く漂い体に湿ったようにまとわりつく。僕がお願いし倒してポーターさんとマーサさんは領地に帰ってもらった。2人とも断固として嫌がったが、彼らの年齢を考えたら瘴気に近づかない方がいいだろうと考えた。その流れでコンラッドさんにも、と提案してみたんだけれど一笑して却下されてしまった。一応譲歩として屋敷に寝泊まりはしないようにしてもらったが、やはり心配だ。
「涼貴様、無茶です。どうかお考え直しを。」
「すぐにお戻りください。」
心配する護衛ズに曖昧に頷いて俺は瘴気のかけらに近づく。屋敷を覆う靄は瘴気本体ではなく、寄り固まった負の感情であるらしい。これからずっと相手するんだからどんなものか体を慣らしておいた方がいいかもしれないと考えてそうしてみたのだが、軽率だったかもしれない。
「う…うぐぁあ゛!!!」
咄嗟に飛んできたオットーに抱え込まれて瘴気から引き離される。何だったんだあれ、触れた瞬間体中に苦痛が広がった。体の中を何かが這いまわり、皮膚から針がつきだしてくるようなそんな耐え難い苦しみ。
「だから言ったのです!!!瘴気は生気を奪うだけではありません。瘴気に触れるとそこに集まった負の感情を追体験することになります。怒り、悲しみ、苦しみ、妬み嫉み…全てがその靄には詰まっているのです。」
「もう二度とこのようなことなさらないでください!!」
それは、先に教えておいて欲しかったかもしれない。分かっていればがっつり触るなんてこと絶対にしなかった。未だにバクバクする心臓を抑えて深いため息をつく。
「でも、俺じゃあどうすればいいんだろう。魔力を媒介にして導くって言われたんだけど。」
「魂に会えば自ずと分かると言われたのだろう。ならばその時が来るまで無暗に関わろうとするな。」
いつの間にか後ろに立っていたエルヴィスに怒られる。
「でもさ、エルヴィス。俺、絶対に瘴気には近づかないといけなくなると思うんだ。だから体を慣れさせるか瘴気に侵されないようにするか、何か対策がいるはずなんだよ。」
「むぅ。確かにそれには一理あるな。何か騎士団の蔵書に書かれているかもしれん。調べてくるから待っていろ。」
「言われなくても大人しくしてるよ。」
流石の俺も2回もあんな目に合いに行くほど無謀じゃない。大人しく自室に戻って待つことにする。気になるのはタウンハウスの周りだ。なんらかの影響が出ているはず。
「このタウンハウスの周りもこんな感じなの?」
「はい、ここを中心に1区画ほど全てが靄に覆われております。」
「うわぁやっぱりか。」
「すぐに国民中の噂になりまして、周りから人が退避していっているようです。」
「まあそうするのが賢いよね。それにしても、やっぱり噂になっちゃうよね…隠せれば良かったんだけど。」
「昨日買い出しに行きましたら、邪神が復活しかけているという話が広まっておりましたわ。」
お茶を出してくれたマルタがそう告げる。邪神が復活か…主神を信仰していて真実を知らなければそう見えるよなあ。国民感情ほど怖いものはないからな、刺激するのが怖い。頭を悩ませているとエルヴィスが帰ってきた。
「1つ興味深い説を見つけた。初めに教えた鎧の術があるだろう?そこに瘴気を遮る属性を付加するというものだ。だが、それがどんな属性か見つけた者はまだいない。」
「瘴気を遮る属性、か。浄化を使えればそれが一番なんだろうけど…」
俺のファンタジーの知識で何かないか引き出しを猛スピードで開ける。
「あ~属性というか…神のようになればいいんじゃない?」
「…は?なんだって?」
俺はさっと鎧をまとってもう一度瘴気へ近づく。手をぴたっと触れてみても俺に何も起こらない。
「今何をしたんだ?」
「俺を神みたいにした。要するに、この世のなにものにも害されないって効果を付加した。」
「ゔー~~。多分それが出来るのは加護を持っている涼貴様だけっす。」
「なんだそれは…。神のようになるとは、畏れ多くて思いつかなかったのも頷けるが…。」
俺チートじゃん!どうせチートならもう少しハッピーなことに使えればよかったんだけどな!
そこからさらに数日。遂に魂の塊が屋敷へ到着した。真っ黒なヘドロのようなものからところどころ突き出て見える人の手足のようなもの。きっと無数の人間の魂が混ざり合ってこうなっているのだろう。心なしか臭い。どんな影響が出るか分からないから今屋敷には俺しかいない。とりあえず鎧をまとって近づいてみる。俺の鎧は全てを跳ね返すはずなのにどうも体が重苦しく、背筋には嫌な汗が流れる。
「感情には効かないのかもな。出来るだけさっさと終わらせよう。」
俺の魔力を媒介としか分からないので、手始めにヘドロに魔力を流してみた。するとビクンッ!ビクンッ!と全体がうねる。これは、どういうことだ?もう一度、今度はもう少し量を増やして流す。すると、ヘドロの中の比較的人型を維持している奴らが我先にと魔力に群がるのが見えた。どうやら俺の魔力を食べているらしい。それならば、と俺に出せる最大量をヘドロを囲むように円形に流す。するとどうだろう。底の見えない黒からわらわらと這い出てくる人人…。顔も分からない人々が低く呻き呪詛をまき散らしながら俺の魔力に群がる様は吐き気を催し、俺は思わず口を押えてうずくまった。地獄があるならこんな風だろうか。
徐々に俺の魔力を腹いっぱい食べた魂が天に昇っていく。真っ黒だった体が宙に浮き、そしてある一定の高さで透明になって煙のように立ち消える。それは俺からすれば神秘的な光景だが何も知らない人からすれば恐怖を煽るものだっただろう。ヘドロに溜まる全ての魂を解放する頃には俺の魔力は底をつき、俺の心は魂たちが吐いた呪詛でボロボロになっていた。外で見守っていたエルヴィス達が戻ってきて俺を介抱してくれたが、どうなったかを説明する余裕もなくて俺はそのまま眠りこけた。
俺のいるタウンハウスは全体が薄暗い靄に包まれ、日中でもほとんど光が入ってこない。屋敷内はどこかどんよりとした空気が重く漂い体に湿ったようにまとわりつく。僕がお願いし倒してポーターさんとマーサさんは領地に帰ってもらった。2人とも断固として嫌がったが、彼らの年齢を考えたら瘴気に近づかない方がいいだろうと考えた。その流れでコンラッドさんにも、と提案してみたんだけれど一笑して却下されてしまった。一応譲歩として屋敷に寝泊まりはしないようにしてもらったが、やはり心配だ。
「涼貴様、無茶です。どうかお考え直しを。」
「すぐにお戻りください。」
心配する護衛ズに曖昧に頷いて俺は瘴気のかけらに近づく。屋敷を覆う靄は瘴気本体ではなく、寄り固まった負の感情であるらしい。これからずっと相手するんだからどんなものか体を慣らしておいた方がいいかもしれないと考えてそうしてみたのだが、軽率だったかもしれない。
「う…うぐぁあ゛!!!」
咄嗟に飛んできたオットーに抱え込まれて瘴気から引き離される。何だったんだあれ、触れた瞬間体中に苦痛が広がった。体の中を何かが這いまわり、皮膚から針がつきだしてくるようなそんな耐え難い苦しみ。
「だから言ったのです!!!瘴気は生気を奪うだけではありません。瘴気に触れるとそこに集まった負の感情を追体験することになります。怒り、悲しみ、苦しみ、妬み嫉み…全てがその靄には詰まっているのです。」
「もう二度とこのようなことなさらないでください!!」
それは、先に教えておいて欲しかったかもしれない。分かっていればがっつり触るなんてこと絶対にしなかった。未だにバクバクする心臓を抑えて深いため息をつく。
「でも、俺じゃあどうすればいいんだろう。魔力を媒介にして導くって言われたんだけど。」
「魂に会えば自ずと分かると言われたのだろう。ならばその時が来るまで無暗に関わろうとするな。」
いつの間にか後ろに立っていたエルヴィスに怒られる。
「でもさ、エルヴィス。俺、絶対に瘴気には近づかないといけなくなると思うんだ。だから体を慣れさせるか瘴気に侵されないようにするか、何か対策がいるはずなんだよ。」
「むぅ。確かにそれには一理あるな。何か騎士団の蔵書に書かれているかもしれん。調べてくるから待っていろ。」
「言われなくても大人しくしてるよ。」
流石の俺も2回もあんな目に合いに行くほど無謀じゃない。大人しく自室に戻って待つことにする。気になるのはタウンハウスの周りだ。なんらかの影響が出ているはず。
「このタウンハウスの周りもこんな感じなの?」
「はい、ここを中心に1区画ほど全てが靄に覆われております。」
「うわぁやっぱりか。」
「すぐに国民中の噂になりまして、周りから人が退避していっているようです。」
「まあそうするのが賢いよね。それにしても、やっぱり噂になっちゃうよね…隠せれば良かったんだけど。」
「昨日買い出しに行きましたら、邪神が復活しかけているという話が広まっておりましたわ。」
お茶を出してくれたマルタがそう告げる。邪神が復活か…主神を信仰していて真実を知らなければそう見えるよなあ。国民感情ほど怖いものはないからな、刺激するのが怖い。頭を悩ませているとエルヴィスが帰ってきた。
「1つ興味深い説を見つけた。初めに教えた鎧の術があるだろう?そこに瘴気を遮る属性を付加するというものだ。だが、それがどんな属性か見つけた者はまだいない。」
「瘴気を遮る属性、か。浄化を使えればそれが一番なんだろうけど…」
俺のファンタジーの知識で何かないか引き出しを猛スピードで開ける。
「あ~属性というか…神のようになればいいんじゃない?」
「…は?なんだって?」
俺はさっと鎧をまとってもう一度瘴気へ近づく。手をぴたっと触れてみても俺に何も起こらない。
「今何をしたんだ?」
「俺を神みたいにした。要するに、この世のなにものにも害されないって効果を付加した。」
「ゔー~~。多分それが出来るのは加護を持っている涼貴様だけっす。」
「なんだそれは…。神のようになるとは、畏れ多くて思いつかなかったのも頷けるが…。」
俺チートじゃん!どうせチートならもう少しハッピーなことに使えればよかったんだけどな!
そこからさらに数日。遂に魂の塊が屋敷へ到着した。真っ黒なヘドロのようなものからところどころ突き出て見える人の手足のようなもの。きっと無数の人間の魂が混ざり合ってこうなっているのだろう。心なしか臭い。どんな影響が出るか分からないから今屋敷には俺しかいない。とりあえず鎧をまとって近づいてみる。俺の鎧は全てを跳ね返すはずなのにどうも体が重苦しく、背筋には嫌な汗が流れる。
「感情には効かないのかもな。出来るだけさっさと終わらせよう。」
俺の魔力を媒介としか分からないので、手始めにヘドロに魔力を流してみた。するとビクンッ!ビクンッ!と全体がうねる。これは、どういうことだ?もう一度、今度はもう少し量を増やして流す。すると、ヘドロの中の比較的人型を維持している奴らが我先にと魔力に群がるのが見えた。どうやら俺の魔力を食べているらしい。それならば、と俺に出せる最大量をヘドロを囲むように円形に流す。するとどうだろう。底の見えない黒からわらわらと這い出てくる人人…。顔も分からない人々が低く呻き呪詛をまき散らしながら俺の魔力に群がる様は吐き気を催し、俺は思わず口を押えてうずくまった。地獄があるならこんな風だろうか。
徐々に俺の魔力を腹いっぱい食べた魂が天に昇っていく。真っ黒だった体が宙に浮き、そしてある一定の高さで透明になって煙のように立ち消える。それは俺からすれば神秘的な光景だが何も知らない人からすれば恐怖を煽るものだっただろう。ヘドロに溜まる全ての魂を解放する頃には俺の魔力は底をつき、俺の心は魂たちが吐いた呪詛でボロボロになっていた。外で見守っていたエルヴィス達が戻ってきて俺を介抱してくれたが、どうなったかを説明する余裕もなくて俺はそのまま眠りこけた。
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