30 / 54
最終章 ここから始まる理想郷
その2 俺とブラジャーの最終決戦
しおりを挟む
といっても、今までのミッションに比べれば化粧水も石鹸も簡単だ。
開発に数日も掛からないだろう。
今回は世代交代は不要だ、化粧水が完成して数か月もすれば彼女たちのシミも消えるだろう。
これが……若さだ!
ここは宴を楽しむとしよう、夜の部もあるらしいしな。
ここは腹を満たすとしよう。
炭を用いた焼き肉は塩だけの単純な味付けだが味は最高だ。
空は快晴で、夜には絶好の花火日和になるだろう。
空には雲ひとつなく、丸い影がくっきり地面に映って……
丸い影!?
ドカーン!
爆発音が響く、花火の暴発じゃない、空から落ちて来た何かが爆発したのだ。
くそっ!
俺は空を見上げる、あれは……鳥!?
大型の鳥が丸い爆弾と思われる物を抱えて飛んでいる。
「空襲だ―! みんな神殿に逃げこめ!」
俺は叫び、みなが逃げ出す。
「バス―、あの鳥を何とかするぞ!」
「は、はい! でも、どうやって!?」
「こうやってだ!」
俺は懐かしの秘密兵器その4、スコップを使って焼き肉台に炭を投入する。
バチバチバチッ!
大量の炭が赤熱する。
「そして、これだ!」
「あっ、それは廃油……」
揚げ物に使われ、くすんだ色になった廃油を俺は口に含み、そして噴き出す!
ジュジュ―
火を吹くわけじゃない、ガソリンじゃなければ大道芸人のようにはならない。
焼き肉をしている時に肉の脂が垂れた時と同じだ。
結果は、煙が出る! 大量にな!
うむ、よく考えてみれば、口に含む必要はなかったな。
この火力なら普通にかけても大丈夫だ。
じゅわじゅわー!
もくもくと煙が立ち昇る。
これで少しは目くらましにはなるだろう。
俺は煙の中から空を見る。
空の鳥は西に向かって飛んで行った。
煙を浴びたくなかったのか、それとも目的を果たしたのか、理由は定かではない。
だが、これは本命じゃない、きっと本命は次に来るはずだ。
「バス―、避難した民の中から、戦える者を選抜してくれ、町の守りを固めるぞ」
「はっ、はい!」
俺は町の西端に向かう、だいぶ広くなったなー、この町。
おっと、一応確認しておくか。
俺は左手と右手の数字を確認する。
左手は365、右手は834591。
左手は相変わらず俺がこの世界に居られる日。
右手は80万を超えたか。
相変わらず、わからん!
だが、それよりも目先の問題だ。
西の方角に砂ぼこりが見える、そしてそれは、だんだん大きくなってくる。
あれが、敵の本体だ。
「はぁ、はぁ、神様! 兵を集めました。間もなく、武装してこちら集合します」
「そうか、数と装備は?」
フリントロック銃は禁断の武器としちゃったからなー。
「はい、数は約1000、うち、500がヒトで、がるーとちょろーが200ずつ、ぎょーが100です。装備は四角盾と槍と弓と網です」
うん、やっぱり装備は前と変わっていない。
だが、今回は建物という地の利がある。
人類とトカゲ人の部隊で道を塞ぎ、機動力のある獣人弓兵たちと、町の水路が使える魚人の強襲という形での市街戦に持ち込めば、たとえ敵の数が万を超そうと何とかなる! と思う……
「バス―、望遠鏡を」
「はい、ここに」
俺は望遠鏡を覗き、敵を確認する。
さあ、今度は二足歩行する何だ?
豚か? 意表をついてエルフか? 今までのパターンだとすると鳥かな?
「……」
俺の予想は当たっていた。
それは鳥だった。
そいつが、二足歩行するのは元からだ。
くそっ! これだからファンタジー世界ってのは!
襲って来ているのは腕の生えたダチョウだった。
「はえてるー!」
◇◇◇◇◇
いや、落ち着け、別に不思議じゃない。
問題はそこではなく、相手の装備と速度だ。
矢筒を持っている所を見ると、弓兵だろうだが、その速さだ。
あれって、時速60kmくらい出てね!?
前回の転移で獣人の足の速さを体感したが、それと同じかそれ以上だ。
「かみさまー、盾をおもちしました」
むくつけきブラジャー男たちが集合する。
その中には獣人もいた。
「なあ、そこのがるー」
「はい、何でしょうか?」
「あれを見てくれ、あの足の速さはどう思う?」
「速いですが、あれなら何とか俺の方が速いと思います」
「そうか、実はな、あいつら、ずっと走りっぱなしなんだ」
「へっ!? そんなに長い間は走れません、数分が精々です」
そう、あのダチョウ人は10分以上あの速度で走っている。
そういえば、ダチョウは持久力が高く1時間くらいは走り続けられると聞いたな。
と、すると、あのダチョウ人は数分でここに到着する!?
さっきまで豆粒だったダチョウ人は、シルエットがはっきり見えるくらい近づいている。
「やばい! 楯を置け―! 道をふさげー」
「はいっ!」
ゴインと大きな音がする、今回の四角楯は鉄製だ。
これなら矢は貫けないだろう……だが、あの脚力ならばジャンプで飛び越えてしまうかも!?
「緊急事態だ! バス―! ブラジャーをよこせ!」
「はっ! はいっ! どうぞ!」
バス―は後ろに手を回すと、ブラの紐をほどき、それを俺に渡す。
ぷるん
心にだけ聞こえる柔らかな音を立てて、ブラジャーから解放されたおっぱいが揺れる。
くそっ! 緊急事態でさえなければ!
そして! 俺のバカ! 羞恥心を教えるのを忘れてた!!
「よし、おまえもだ! ブラジャーをよこせ!」
俺は、さっきの獣人にも命令する。
「えっ、いくら神様の命令でも、みんなに胸を見られるのは恥ずかしいし……」
男が羞恥心を身に着けるんじゃねぇ!
俺は奪い取るように、そいつからブラジャーをゲットした。
「お前らも俺の真似をして武器を作るんだ!」
男どもは顔を赤らめながら後ろを向いてブラジャーを外す。
「よし、それをふたつ結んで両端には石かレンガを結べ。半数は盾で、半数がこの武器ボーラだ。使い方はは分かるな?」
俺の声にみなは首をフルフルと振る。
くそっ! これが時代の流れか!
「時間がない! 見て覚えろ!」
足音は大きくなり、ダチョウ人が矢をつがえているのがはっきりと見える。
ガンガンガン!
盾に矢が当たり、音が響く、そして……
ガゴォン!
重たい何かが盾にぶつかる音がして、空が暗くなった。
ダチョウ人が跳んで影を落としているのだ。
「初期装備なめんな!」
俺は精一杯の声を張り上げ、手にしたボーラを、その脚へ投げつける。
くるんとブラジャーが脚に巻き付き、二本の脚を拘束する。
「グゲァー!」
着地したダチョウ人はバランスを崩し転ぶ。
「今だ! 捕らえよ!」
転んでしまえば怖くはない。
ダチョウ人は男どもに押さえつけられた。
「神様に続け―!」
天空にブラジャーが舞い、ダチョウ人が何人も地面に倒れこむ。
「くっ! ブラジャーが足りない! 民間人からブラジャーを徴収するのだー!」
うわぁ、字面だけ見ると、俺たちって悪役そのもじゃないか。
しかし、この初期装備の話が兵たちに広まると、町中に突入してきたダチョウ人は次々と捕らえられていった。
開発に数日も掛からないだろう。
今回は世代交代は不要だ、化粧水が完成して数か月もすれば彼女たちのシミも消えるだろう。
これが……若さだ!
ここは宴を楽しむとしよう、夜の部もあるらしいしな。
ここは腹を満たすとしよう。
炭を用いた焼き肉は塩だけの単純な味付けだが味は最高だ。
空は快晴で、夜には絶好の花火日和になるだろう。
空には雲ひとつなく、丸い影がくっきり地面に映って……
丸い影!?
ドカーン!
爆発音が響く、花火の暴発じゃない、空から落ちて来た何かが爆発したのだ。
くそっ!
俺は空を見上げる、あれは……鳥!?
大型の鳥が丸い爆弾と思われる物を抱えて飛んでいる。
「空襲だ―! みんな神殿に逃げこめ!」
俺は叫び、みなが逃げ出す。
「バス―、あの鳥を何とかするぞ!」
「は、はい! でも、どうやって!?」
「こうやってだ!」
俺は懐かしの秘密兵器その4、スコップを使って焼き肉台に炭を投入する。
バチバチバチッ!
大量の炭が赤熱する。
「そして、これだ!」
「あっ、それは廃油……」
揚げ物に使われ、くすんだ色になった廃油を俺は口に含み、そして噴き出す!
ジュジュ―
火を吹くわけじゃない、ガソリンじゃなければ大道芸人のようにはならない。
焼き肉をしている時に肉の脂が垂れた時と同じだ。
結果は、煙が出る! 大量にな!
うむ、よく考えてみれば、口に含む必要はなかったな。
この火力なら普通にかけても大丈夫だ。
じゅわじゅわー!
もくもくと煙が立ち昇る。
これで少しは目くらましにはなるだろう。
俺は煙の中から空を見る。
空の鳥は西に向かって飛んで行った。
煙を浴びたくなかったのか、それとも目的を果たしたのか、理由は定かではない。
だが、これは本命じゃない、きっと本命は次に来るはずだ。
「バス―、避難した民の中から、戦える者を選抜してくれ、町の守りを固めるぞ」
「はっ、はい!」
俺は町の西端に向かう、だいぶ広くなったなー、この町。
おっと、一応確認しておくか。
俺は左手と右手の数字を確認する。
左手は365、右手は834591。
左手は相変わらず俺がこの世界に居られる日。
右手は80万を超えたか。
相変わらず、わからん!
だが、それよりも目先の問題だ。
西の方角に砂ぼこりが見える、そしてそれは、だんだん大きくなってくる。
あれが、敵の本体だ。
「はぁ、はぁ、神様! 兵を集めました。間もなく、武装してこちら集合します」
「そうか、数と装備は?」
フリントロック銃は禁断の武器としちゃったからなー。
「はい、数は約1000、うち、500がヒトで、がるーとちょろーが200ずつ、ぎょーが100です。装備は四角盾と槍と弓と網です」
うん、やっぱり装備は前と変わっていない。
だが、今回は建物という地の利がある。
人類とトカゲ人の部隊で道を塞ぎ、機動力のある獣人弓兵たちと、町の水路が使える魚人の強襲という形での市街戦に持ち込めば、たとえ敵の数が万を超そうと何とかなる! と思う……
「バス―、望遠鏡を」
「はい、ここに」
俺は望遠鏡を覗き、敵を確認する。
さあ、今度は二足歩行する何だ?
豚か? 意表をついてエルフか? 今までのパターンだとすると鳥かな?
「……」
俺の予想は当たっていた。
それは鳥だった。
そいつが、二足歩行するのは元からだ。
くそっ! これだからファンタジー世界ってのは!
襲って来ているのは腕の生えたダチョウだった。
「はえてるー!」
◇◇◇◇◇
いや、落ち着け、別に不思議じゃない。
問題はそこではなく、相手の装備と速度だ。
矢筒を持っている所を見ると、弓兵だろうだが、その速さだ。
あれって、時速60kmくらい出てね!?
前回の転移で獣人の足の速さを体感したが、それと同じかそれ以上だ。
「かみさまー、盾をおもちしました」
むくつけきブラジャー男たちが集合する。
その中には獣人もいた。
「なあ、そこのがるー」
「はい、何でしょうか?」
「あれを見てくれ、あの足の速さはどう思う?」
「速いですが、あれなら何とか俺の方が速いと思います」
「そうか、実はな、あいつら、ずっと走りっぱなしなんだ」
「へっ!? そんなに長い間は走れません、数分が精々です」
そう、あのダチョウ人は10分以上あの速度で走っている。
そういえば、ダチョウは持久力が高く1時間くらいは走り続けられると聞いたな。
と、すると、あのダチョウ人は数分でここに到着する!?
さっきまで豆粒だったダチョウ人は、シルエットがはっきり見えるくらい近づいている。
「やばい! 楯を置け―! 道をふさげー」
「はいっ!」
ゴインと大きな音がする、今回の四角楯は鉄製だ。
これなら矢は貫けないだろう……だが、あの脚力ならばジャンプで飛び越えてしまうかも!?
「緊急事態だ! バス―! ブラジャーをよこせ!」
「はっ! はいっ! どうぞ!」
バス―は後ろに手を回すと、ブラの紐をほどき、それを俺に渡す。
ぷるん
心にだけ聞こえる柔らかな音を立てて、ブラジャーから解放されたおっぱいが揺れる。
くそっ! 緊急事態でさえなければ!
そして! 俺のバカ! 羞恥心を教えるのを忘れてた!!
「よし、おまえもだ! ブラジャーをよこせ!」
俺は、さっきの獣人にも命令する。
「えっ、いくら神様の命令でも、みんなに胸を見られるのは恥ずかしいし……」
男が羞恥心を身に着けるんじゃねぇ!
俺は奪い取るように、そいつからブラジャーをゲットした。
「お前らも俺の真似をして武器を作るんだ!」
男どもは顔を赤らめながら後ろを向いてブラジャーを外す。
「よし、それをふたつ結んで両端には石かレンガを結べ。半数は盾で、半数がこの武器ボーラだ。使い方はは分かるな?」
俺の声にみなは首をフルフルと振る。
くそっ! これが時代の流れか!
「時間がない! 見て覚えろ!」
足音は大きくなり、ダチョウ人が矢をつがえているのがはっきりと見える。
ガンガンガン!
盾に矢が当たり、音が響く、そして……
ガゴォン!
重たい何かが盾にぶつかる音がして、空が暗くなった。
ダチョウ人が跳んで影を落としているのだ。
「初期装備なめんな!」
俺は精一杯の声を張り上げ、手にしたボーラを、その脚へ投げつける。
くるんとブラジャーが脚に巻き付き、二本の脚を拘束する。
「グゲァー!」
着地したダチョウ人はバランスを崩し転ぶ。
「今だ! 捕らえよ!」
転んでしまえば怖くはない。
ダチョウ人は男どもに押さえつけられた。
「神様に続け―!」
天空にブラジャーが舞い、ダチョウ人が何人も地面に倒れこむ。
「くっ! ブラジャーが足りない! 民間人からブラジャーを徴収するのだー!」
うわぁ、字面だけ見ると、俺たちって悪役そのもじゃないか。
しかし、この初期装備の話が兵たちに広まると、町中に突入してきたダチョウ人は次々と捕らえられていった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる