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第1章
1-29 ブローズグホーヴィとの別れ、小真理
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さて、長く逸れた話を、逃避行を続けながら『土の賢者』の元へと進むリーンとガラハドに戻そう。
リーン、ガラハドを乗せた『風の馬』は駆けること数日、異名の通り風のような速さで、『土の賢者』の隠棲している『創生の森』の入り口へ辿り着いた。
『創生の森』は、神話に、この世界が初めて出来たときから存在しているとある森厳な聖地で、森の外から来た者を阻害する自浄的な性格を持つ、らしい。ラルフがどうやってここに居を構えているかは分からないが、かれの遁世感からしたら、うってつけの聖地であった。
『世界樹』ユグドラシルをいただく『緑水青山の森』より、西方に2000km、南方に500kmに位置し、王宮『イスティファルド』や城下町でもあり王都でもある『ヴァルヴァンティア』を内包する世界樹の森ほど巨大ではなかったが、それでも周囲をまわるには小一ヶ月を要し、質量、雰囲気ともに、神話時代から残っている遺物そのものであった。
同じく神話時代の巨大で筋肉質な彫像のような半幻獣『風の馬』とは好一対で、馬上で眠りこけている天然二人はさておいて、その風景を切り取った油絵を描くとすれば、『ルーアン』の美術館に展示されても良いほど絵になる光景であった。
《ほら、ついたぞ『創生の森』の入り口だ。私も久々だが相変わらず深きルーンの息吹を感じさせる神聖な森だな。》
《寝てるんじゃない!》
ドテッ。巨大な馬は、前足を大きく跳ね上げつま先立ちになり、その上で眠りこけていたガラハドとリーンをふるい落とす。
「い、いたたたた、しこたま腰打った、、、。ひどいじゃないのブロちゃん!」
「ブロちゃんて、、、神話時代の幻獣だぞ!?」
「いいのよ、どうせ人間の言葉なんてわかりゃしないんだから(笑)。」
《だいたい分かるぞ!ブロちゃんとは私の名だな?》
「ひいっ!?」
馬行の途上で、『風の馬』ともすっかり仲良くなったリーンたちであった。
「さてと、おじいちゃんの棲み家へ着いたし、ブロちゃんありがとう。ジャムカさんの元へ戻っていいよ。」
「って、意味通じんのかよ?」
「ボディランゲージよ、ガラハドにも分かりやすいように。」
風の馬は、了解した、と言った風情で、ヒヒーンと一声いななくとリーンとガラハドに一瞥をくれる。
「ホントかよ、、、、?」
《リーンよ、さらばだ、物珍しく楽しい一時を過ごしたぞ、草原の民とはひと味違った風俗や慣習を楽しんだ。礼を言うぞ。》
《こちらこそ、まさか、あなたが神話時代の生き残りとは思わなかったわ。ジャムカさんを盛り立ててやってね。》
《もとよりそのつもりよ。スキールニル殿の遺言だ。あと何代で私が精霊界へ戻るかは知らぬが、それまで彼らに付いて行ってやるつもりだ。お前、ジャムカの子を産む気はないのか?》
《な、何言ってんのよ、私にはれっきとした恋人が、、、》
《ふ、そうか、我々馬の世界も身持ちは堅いが、ジャムカほどの男を前にして袖に振るなど、人間というのも中々だな。まぁ、ジャムカは何百人も相手がいるらしいがな、はっはっは。》
《そんなネタは勘弁してほしいわね、さ、さっさと帰って、あの野心勃々なジャムカさんの面倒でも見なさいよ。きっと、また戦争でも始めるわよ。》
《ははは、望むところだ、お前たちも元気でな、ではさらばだ!!》
《ごきげんよう。また会う日まで。》
踵を返し颯爽と駆け去っていく『風の馬』、リーンは余人には瞑想に入ったかと見えるほどに微動だにせず、『風の馬』との念話に応じていた。
「何、ルーンでやり取りしているんだよ、オレにはさっぱり分からないし、オレにも分かるように言ってくれよ。」
「何でもないわよ、馬と人間で遺伝子は違うけど、ブロちゃんのジャムカさんへの愛を感じたわ(笑)。種族を超えた友情って美しくて何者にも代えがたいものなのね~。ほら、彼が去って行くわ。。。」
大草原を楽しそうに疾走して走り去っていく『風の馬』ブローズグホーヴィ、大自然と風の大幻獣、好一対のその優美な姿に、リーンとガラハドは使命を忘れてぽかんと見とれているのだった。
、、、しばらくして、、、
「さ、先を急ごうぜ、お前のおじいちゃんの元へはどうやって行くんだ?」
「それは、、、あ、あったわ、おじいちゃんの住む区域には、仲間にしかわからない暗号が張り巡らされているのよ。」
「おい、どれだよ?」
「これよ、今回はモズの早贄ね?」
「ゲゲゲッ、また悪趣味な、、、」
リーンの手の先に、枝に仰向けに刺さって干からびている毛虫がある。モズが、食べきれない獲物を保存するために枝に挿す行為である。ラルフはこれに土のルーンで、近親者や許可したものにだけ識別できるような道先案内板を組み、余計な客が彼の隠居先に立ち入って安寧を崩してしまわないように巧妙に細工しているのだった。
「これを見ると、ここから東へ500m、森の入り口を300m進んで、左の獣道へ折れて200m、洞窟の手前の樹齢2,000年のくすの樹にて、『創生の森』の守護者を呼び出す、とあるわ。言ってみましょうよ。」
「ははぁ、そんな事しないと中に入れないのかよ?」
「おじいちゃんは偏屈だからね、下手に押し売りに来たり、はたまたレーネみたいな手で森を攻撃しようものなら、現生『土の賢者』の恐るべき報復攻撃を味わうこと間違いないね(笑)。」
「ぞ~、人面樹やマンドラゴラを操るお前らだもんな、、、、どんな報復があるのか聞くのは止めとくよ。」
「ふふふ、、、さ、じゃ、森の守護者のところまで行きましょう。」
、、、10分後、、、
「さ、着いたわ、ここみたいね。」
「ほぉ、『世界樹の森』でも滅多に見れないような、立派な”くすの樹”だな。で、森の守護者って何?」
[ありきたりにユニコーンなんて言わないわよね?それじゃまるでハ○ー・ポッターだし(笑)。]
小説の世界観をぶち壊しにするような声が天から聞こえる。
、、、、、、
「いよいよ彼女の登場が近いらしいわ、、、」
「嫌じゃないんだけどなぁ、、、雰囲気ぶち壊しなんだよな、実際、、、」
「森の守護者さ~ん!出てきて~!」
「えっ、そんなんでいいのか(笑)?」
「何じゃ?」
「わっ!?」
リーンとガラハドが驚くのも無理はない。はるか天上の虚空より、言霊が荘厳かつ唐突に、神話に言うラグナロクを知らせるヘイムダルの鳴らす神聖で騒々しいギャラルホルンの音色ように木魂した。
「あれ、確か前はおじいちゃんのデ○ズニー趣味に合わせて、7人の小人だった気がするんだけど、、、あなたは誰?」
「なんだそりゃ、おじいちゃんメルヘンチックだな、、、確かに森の中には居るけれど、、、。」
「ワシか、ワシは『真理』じゃよ。ゆく河の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず、諸行無常、色即是空、空即是色じゃ。」
「って、よく分かんないけど、、、世界を創造した神様とかそういうこと?」
「まぁ、元々一体じゃから、そうと言えなくもないが、あちらはほんまモンの真理、こちらは言うなれば大真理に対する小真理といったところじゃな。あちらさんのような大規模な奇跡を起こす力は今はまだないのじゃ。」
「ますます分かんないけど、そんな人がなんで森の守護者なんてやってるの?」
「お前のおじいちゃんとは仲良しじゃからの、奴の隠居を守るための門番くらい暇つぶしにやってやるわい。」
(おい、どういう事だよ、なんか怪しい罠とかじゃないのか?)
(分かんないわよ、何が何だか???)
「ガラハド、そう訝ることはない、罠ではないよ。」
「あ、そ、そうですか、、、」
あまりにあっさりリーン以外には聞き取れないほどの小声を聞き取られ、おまけに名前まで知られている様子なので、うなずくしかないガラハドであった。
「ワシは『真理』じゃからな、全宇宙のことで知らぬことは無いのじゃ。」
「それで、おじいちゃんの元へはどうやっていけばいいんですか?」
威勢のよいリーンもなぜか敬語だ。
「おお、そうさなぁ、じゃぁ、案内してやろうて。ラルフにレーネの乱心を伝えるのじゃろう。急ぐが良いぞ。」
「げげっ、そんなことまで!?」
「ははは、ワシには全てお見通しじゃ、タツキや[天の声]とはひと味違う意味でじゃがの。では、ロキに負けぬよう頑張るんじゃぞ。」
「は、ロキ? あの悪神の?な、何?」
と、リーンが反応したかしないか、リーン達の意識は一瞬の内に遠のき、くずおれるようにその場に眠り落ちるのであった。
リーン、ガラハドを乗せた『風の馬』は駆けること数日、異名の通り風のような速さで、『土の賢者』の隠棲している『創生の森』の入り口へ辿り着いた。
『創生の森』は、神話に、この世界が初めて出来たときから存在しているとある森厳な聖地で、森の外から来た者を阻害する自浄的な性格を持つ、らしい。ラルフがどうやってここに居を構えているかは分からないが、かれの遁世感からしたら、うってつけの聖地であった。
『世界樹』ユグドラシルをいただく『緑水青山の森』より、西方に2000km、南方に500kmに位置し、王宮『イスティファルド』や城下町でもあり王都でもある『ヴァルヴァンティア』を内包する世界樹の森ほど巨大ではなかったが、それでも周囲をまわるには小一ヶ月を要し、質量、雰囲気ともに、神話時代から残っている遺物そのものであった。
同じく神話時代の巨大で筋肉質な彫像のような半幻獣『風の馬』とは好一対で、馬上で眠りこけている天然二人はさておいて、その風景を切り取った油絵を描くとすれば、『ルーアン』の美術館に展示されても良いほど絵になる光景であった。
《ほら、ついたぞ『創生の森』の入り口だ。私も久々だが相変わらず深きルーンの息吹を感じさせる神聖な森だな。》
《寝てるんじゃない!》
ドテッ。巨大な馬は、前足を大きく跳ね上げつま先立ちになり、その上で眠りこけていたガラハドとリーンをふるい落とす。
「い、いたたたた、しこたま腰打った、、、。ひどいじゃないのブロちゃん!」
「ブロちゃんて、、、神話時代の幻獣だぞ!?」
「いいのよ、どうせ人間の言葉なんてわかりゃしないんだから(笑)。」
《だいたい分かるぞ!ブロちゃんとは私の名だな?》
「ひいっ!?」
馬行の途上で、『風の馬』ともすっかり仲良くなったリーンたちであった。
「さてと、おじいちゃんの棲み家へ着いたし、ブロちゃんありがとう。ジャムカさんの元へ戻っていいよ。」
「って、意味通じんのかよ?」
「ボディランゲージよ、ガラハドにも分かりやすいように。」
風の馬は、了解した、と言った風情で、ヒヒーンと一声いななくとリーンとガラハドに一瞥をくれる。
「ホントかよ、、、、?」
《リーンよ、さらばだ、物珍しく楽しい一時を過ごしたぞ、草原の民とはひと味違った風俗や慣習を楽しんだ。礼を言うぞ。》
《こちらこそ、まさか、あなたが神話時代の生き残りとは思わなかったわ。ジャムカさんを盛り立ててやってね。》
《もとよりそのつもりよ。スキールニル殿の遺言だ。あと何代で私が精霊界へ戻るかは知らぬが、それまで彼らに付いて行ってやるつもりだ。お前、ジャムカの子を産む気はないのか?》
《な、何言ってんのよ、私にはれっきとした恋人が、、、》
《ふ、そうか、我々馬の世界も身持ちは堅いが、ジャムカほどの男を前にして袖に振るなど、人間というのも中々だな。まぁ、ジャムカは何百人も相手がいるらしいがな、はっはっは。》
《そんなネタは勘弁してほしいわね、さ、さっさと帰って、あの野心勃々なジャムカさんの面倒でも見なさいよ。きっと、また戦争でも始めるわよ。》
《ははは、望むところだ、お前たちも元気でな、ではさらばだ!!》
《ごきげんよう。また会う日まで。》
踵を返し颯爽と駆け去っていく『風の馬』、リーンは余人には瞑想に入ったかと見えるほどに微動だにせず、『風の馬』との念話に応じていた。
「何、ルーンでやり取りしているんだよ、オレにはさっぱり分からないし、オレにも分かるように言ってくれよ。」
「何でもないわよ、馬と人間で遺伝子は違うけど、ブロちゃんのジャムカさんへの愛を感じたわ(笑)。種族を超えた友情って美しくて何者にも代えがたいものなのね~。ほら、彼が去って行くわ。。。」
大草原を楽しそうに疾走して走り去っていく『風の馬』ブローズグホーヴィ、大自然と風の大幻獣、好一対のその優美な姿に、リーンとガラハドは使命を忘れてぽかんと見とれているのだった。
、、、しばらくして、、、
「さ、先を急ごうぜ、お前のおじいちゃんの元へはどうやって行くんだ?」
「それは、、、あ、あったわ、おじいちゃんの住む区域には、仲間にしかわからない暗号が張り巡らされているのよ。」
「おい、どれだよ?」
「これよ、今回はモズの早贄ね?」
「ゲゲゲッ、また悪趣味な、、、」
リーンの手の先に、枝に仰向けに刺さって干からびている毛虫がある。モズが、食べきれない獲物を保存するために枝に挿す行為である。ラルフはこれに土のルーンで、近親者や許可したものにだけ識別できるような道先案内板を組み、余計な客が彼の隠居先に立ち入って安寧を崩してしまわないように巧妙に細工しているのだった。
「これを見ると、ここから東へ500m、森の入り口を300m進んで、左の獣道へ折れて200m、洞窟の手前の樹齢2,000年のくすの樹にて、『創生の森』の守護者を呼び出す、とあるわ。言ってみましょうよ。」
「ははぁ、そんな事しないと中に入れないのかよ?」
「おじいちゃんは偏屈だからね、下手に押し売りに来たり、はたまたレーネみたいな手で森を攻撃しようものなら、現生『土の賢者』の恐るべき報復攻撃を味わうこと間違いないね(笑)。」
「ぞ~、人面樹やマンドラゴラを操るお前らだもんな、、、、どんな報復があるのか聞くのは止めとくよ。」
「ふふふ、、、さ、じゃ、森の守護者のところまで行きましょう。」
、、、10分後、、、
「さ、着いたわ、ここみたいね。」
「ほぉ、『世界樹の森』でも滅多に見れないような、立派な”くすの樹”だな。で、森の守護者って何?」
[ありきたりにユニコーンなんて言わないわよね?それじゃまるでハ○ー・ポッターだし(笑)。]
小説の世界観をぶち壊しにするような声が天から聞こえる。
、、、、、、
「いよいよ彼女の登場が近いらしいわ、、、」
「嫌じゃないんだけどなぁ、、、雰囲気ぶち壊しなんだよな、実際、、、」
「森の守護者さ~ん!出てきて~!」
「えっ、そんなんでいいのか(笑)?」
「何じゃ?」
「わっ!?」
リーンとガラハドが驚くのも無理はない。はるか天上の虚空より、言霊が荘厳かつ唐突に、神話に言うラグナロクを知らせるヘイムダルの鳴らす神聖で騒々しいギャラルホルンの音色ように木魂した。
「あれ、確か前はおじいちゃんのデ○ズニー趣味に合わせて、7人の小人だった気がするんだけど、、、あなたは誰?」
「なんだそりゃ、おじいちゃんメルヘンチックだな、、、確かに森の中には居るけれど、、、。」
「ワシか、ワシは『真理』じゃよ。ゆく河の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず、諸行無常、色即是空、空即是色じゃ。」
「って、よく分かんないけど、、、世界を創造した神様とかそういうこと?」
「まぁ、元々一体じゃから、そうと言えなくもないが、あちらはほんまモンの真理、こちらは言うなれば大真理に対する小真理といったところじゃな。あちらさんのような大規模な奇跡を起こす力は今はまだないのじゃ。」
「ますます分かんないけど、そんな人がなんで森の守護者なんてやってるの?」
「お前のおじいちゃんとは仲良しじゃからの、奴の隠居を守るための門番くらい暇つぶしにやってやるわい。」
(おい、どういう事だよ、なんか怪しい罠とかじゃないのか?)
(分かんないわよ、何が何だか???)
「ガラハド、そう訝ることはない、罠ではないよ。」
「あ、そ、そうですか、、、」
あまりにあっさりリーン以外には聞き取れないほどの小声を聞き取られ、おまけに名前まで知られている様子なので、うなずくしかないガラハドであった。
「ワシは『真理』じゃからな、全宇宙のことで知らぬことは無いのじゃ。」
「それで、おじいちゃんの元へはどうやっていけばいいんですか?」
威勢のよいリーンもなぜか敬語だ。
「おお、そうさなぁ、じゃぁ、案内してやろうて。ラルフにレーネの乱心を伝えるのじゃろう。急ぐが良いぞ。」
「げげっ、そんなことまで!?」
「ははは、ワシには全てお見通しじゃ、タツキや[天の声]とはひと味違う意味でじゃがの。では、ロキに負けぬよう頑張るんじゃぞ。」
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