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第1章
1-47 海神エーギルとフレーセイ島 その4 岩の祠
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外へ出ると不思議と猫は追いかけてこない。あの食卓の間の巨大なアンティークを守る番人ならぬ番猫だったのだろうか?
「人間の姿で走るなんて何年かぶりで、心臓が張り裂けそうだわ。。。」
アンピトリテは、そう言って胸に手をやる。リーンがこしらえた即席の草の衣もさきほどの騒ぎで解きかけ、また豊かな肢体がガラハドの前に無造作に投げ出されていた。
「ご、ごほん。アンピトリテさん、あの大きな銅製のティーカップって何なんですか?」
「私も聞いたことしかないけど、『エーギル』様の持っている『ビール醸造鍋』かしら?無尽蔵にビールが出てくるアイテムみたいですよ。」
「はぁ~、ヘンテコリンなアイテムね?『海神』はノンべぇなのかしら???」
「ご、ごほん(メルを小突く)。そんなにお酒が好きで、便利なアイテムとくればセキュリティを張っていてもおかしくないですね?」
「そうかも。ごめんなさい、私がもっと早く気がついていれば、、、。ガラハドさんの剣も折れてしまったようだし、、、。」
「いえ、あんな巧妙な罠は誰にも分かりませんよ。あの剣ももうずいぶん古びているので寿命だと思うことにします。」
と、ガラハドは言うが、その黒のバスタードソードは、リヒテナウアー剣術師範ヴァスティーン家に代々伝わる家宝の一つで、その剣一代で『ミズガルズ』中に轟くような数多の伝説を作り上げている、エンチャントこそされていないものの宝物級の霊剣なのであった。幼少期よりこの剣と共に稽古に励み『英雄戦争』を戦ったガラハドにとっていわば竹馬の友ともいえる代物である。しかしながら、アンピトリテから謝られたからとはいえ、がっかりする素振りを見せないガラハド。心配性、神経質と共に、物に頓着しないのが彼の人格を形成する大きなファクターであった。
「それにしても、猫さん追いかけてこないわね?やはり、館の門番と言ったところかしら?」
「あの水銀のネコが襲ってきたらどうするつもりだったんだ?まさか、また、この間のワームか?」
「あぁ、ミールワームじゃお腹食い破られちゃうから、これよ。」
《ジェングーイェンシーツゥー》(強固な岩壁の祠)
と、朗々とあたりに木霊するように魔法を唱えると、突如として小山のような岩で出来た祠が地面からゴキゴキ生えてきた。ご丁寧に岩で出来た門や窓まで付いている。
「わ、すごい!こんな魔法見たことないわ!?」
アンピトリテは素直に驚く。
「メル用にキノコの家を作ったラルフさんといい、この一族の魔法は変なところで底が知れないな(笑)。」
「エーギルさんの館のメッセージボードに明日ソール三刻(10:00)より開廷とあったから、明日になれば戻りそうよね?この祠で明日までエーギルさんを待ってようと思うんだけどどうかしら?あの怖い猫ちゃんの魔法を解いてもらわないと、、、。」
「そうだな、オレたち先を急ぐ身だし、早いところ掛け合って『地下世界ムスペッルスヘイム』へ送ってもらおう。」
「そうと決まったら夕飯の支度よ!あそこのおいしそうな牛肉やら豚肉やらビールやら貰いそびれちゃったから、余計お腹が空いたわ(笑)!」
料理好きなリーンは息巻いている。
「ふふふ、即断即決ですね。私は海へ戻って、イカやらタコやらハマグリやら捕って来ます(笑)。」
「よし、じゃぁオレは草原で何か小動物狩ってくるよ。」
「私は、火の準備やら水の準備やら、一応魔道士協会で『七芒星魔道士』の称号を取ってるんだから、何でも来いよ!」
「水銀の猫にはまったくの役立たずだったがな(笑)。」
「うるさい!!」
「ふふふ、あなた達の掛け合いって面白いですね(笑)。」
「あ、アンピトリテさん、ひょっとして、明日まで付き合ってくれるの?」
「ええ、もちろん。取り立ててやることもないし、ガラハドさんとメルさんのつばぜり合いを聞いているのが面白いです(笑)。」
「あ、明日まで居てくれるんですか、、、。」
「何よ、うれしそうに(笑)。」
「うるせー!」
「ふふふふふ。」
こうして、リーンの作った岩石の祠で、翌日まで『エーギル』の到来を待つ準備をする一向であった。
「人間の姿で走るなんて何年かぶりで、心臓が張り裂けそうだわ。。。」
アンピトリテは、そう言って胸に手をやる。リーンがこしらえた即席の草の衣もさきほどの騒ぎで解きかけ、また豊かな肢体がガラハドの前に無造作に投げ出されていた。
「ご、ごほん。アンピトリテさん、あの大きな銅製のティーカップって何なんですか?」
「私も聞いたことしかないけど、『エーギル』様の持っている『ビール醸造鍋』かしら?無尽蔵にビールが出てくるアイテムみたいですよ。」
「はぁ~、ヘンテコリンなアイテムね?『海神』はノンべぇなのかしら???」
「ご、ごほん(メルを小突く)。そんなにお酒が好きで、便利なアイテムとくればセキュリティを張っていてもおかしくないですね?」
「そうかも。ごめんなさい、私がもっと早く気がついていれば、、、。ガラハドさんの剣も折れてしまったようだし、、、。」
「いえ、あんな巧妙な罠は誰にも分かりませんよ。あの剣ももうずいぶん古びているので寿命だと思うことにします。」
と、ガラハドは言うが、その黒のバスタードソードは、リヒテナウアー剣術師範ヴァスティーン家に代々伝わる家宝の一つで、その剣一代で『ミズガルズ』中に轟くような数多の伝説を作り上げている、エンチャントこそされていないものの宝物級の霊剣なのであった。幼少期よりこの剣と共に稽古に励み『英雄戦争』を戦ったガラハドにとっていわば竹馬の友ともいえる代物である。しかしながら、アンピトリテから謝られたからとはいえ、がっかりする素振りを見せないガラハド。心配性、神経質と共に、物に頓着しないのが彼の人格を形成する大きなファクターであった。
「それにしても、猫さん追いかけてこないわね?やはり、館の門番と言ったところかしら?」
「あの水銀のネコが襲ってきたらどうするつもりだったんだ?まさか、また、この間のワームか?」
「あぁ、ミールワームじゃお腹食い破られちゃうから、これよ。」
《ジェングーイェンシーツゥー》(強固な岩壁の祠)
と、朗々とあたりに木霊するように魔法を唱えると、突如として小山のような岩で出来た祠が地面からゴキゴキ生えてきた。ご丁寧に岩で出来た門や窓まで付いている。
「わ、すごい!こんな魔法見たことないわ!?」
アンピトリテは素直に驚く。
「メル用にキノコの家を作ったラルフさんといい、この一族の魔法は変なところで底が知れないな(笑)。」
「エーギルさんの館のメッセージボードに明日ソール三刻(10:00)より開廷とあったから、明日になれば戻りそうよね?この祠で明日までエーギルさんを待ってようと思うんだけどどうかしら?あの怖い猫ちゃんの魔法を解いてもらわないと、、、。」
「そうだな、オレたち先を急ぐ身だし、早いところ掛け合って『地下世界ムスペッルスヘイム』へ送ってもらおう。」
「そうと決まったら夕飯の支度よ!あそこのおいしそうな牛肉やら豚肉やらビールやら貰いそびれちゃったから、余計お腹が空いたわ(笑)!」
料理好きなリーンは息巻いている。
「ふふふ、即断即決ですね。私は海へ戻って、イカやらタコやらハマグリやら捕って来ます(笑)。」
「よし、じゃぁオレは草原で何か小動物狩ってくるよ。」
「私は、火の準備やら水の準備やら、一応魔道士協会で『七芒星魔道士』の称号を取ってるんだから、何でも来いよ!」
「水銀の猫にはまったくの役立たずだったがな(笑)。」
「うるさい!!」
「ふふふ、あなた達の掛け合いって面白いですね(笑)。」
「あ、アンピトリテさん、ひょっとして、明日まで付き合ってくれるの?」
「ええ、もちろん。取り立ててやることもないし、ガラハドさんとメルさんのつばぜり合いを聞いているのが面白いです(笑)。」
「あ、明日まで居てくれるんですか、、、。」
「何よ、うれしそうに(笑)。」
「うるせー!」
「ふふふふふ。」
こうして、リーンの作った岩石の祠で、翌日まで『エーギル』の到来を待つ準備をする一向であった。
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