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第1章
1-G-1 『七神創生』 その1
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「ワシは、時の語り部じゃ。名前はない。場合によっては、『真理』とかこの物語に出てくるラルフの友達の『小真理』と同義語と考えてもよろしい。ここで、ノームの近衛兵長ザイラーンがリーンへ語った、この世界の馴れ初めについて少し話をしておこうと思う。」
- 旧約聖書 創世記 -
1:1はじめに神は天と地とを創造された。 1:2地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
1:3神は「光あれ」と言われた。すると光があった。 1:4神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。 1:5神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。
1:6神はまた言われた、「水の間におおぞらがあって、水と水とを分けよ」。 1:7そのようになった。神はおおぞらを造って、おおぞらの下の水とおおぞらの上の水とを分けられた。 1:8神はそのおおぞらを天と名づけられた。夕となり、また朝となった。第二日である。
1:9神はまた言われた、「天の下の水は一つ所に集まり、かわいた地が現れよ」。そのようになった。 1:10神はそのかわいた地を陸と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神は見て、良しとされた。 1:11神はまた言われた、「地は青草と、種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹とを地の上にはえさせよ」。そのようになった。 1:12地は青草と、種類にしたがって種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ木とをはえさせた。神は見て、良しとされた。
別世界の様々な聖典にも大同小異で記載されている通り、この世界は『大いなる真理』がその僕たる『神の長』に命じて創り出されたと言われている。 啓示を受けた『神の長』は、配下の『紡ぎの神々』と、世界にあまねく顕現する 火、水、風、土、光、闇、時空 の『精霊王』達と共に、世界の創生を執り行った。世に語り継がれる 『七神創生』である。
古文書『ミーミルの博識』の記す通り、まず『時空神』が時空のルーンから重力を抽出し大地を出現させた。その次に『光神』『闇神』が、昼と夜を隔てた。『炎神』により、エントロピーが生まれ、分子の状態はそのエントロピー値により自由に変化し、やがて火山や変化に飛んだ地形が生まれた。(ただし、この『火神』の役割は、古文書には記されていない。長い時代に渡り忘れさられたか、神々の間の諍いがあったと推測されている。)
『海神』により、海や湖が創りだされ、『風神』は大気を覆って空を形成した。最後に、『地母神』により、世界を支える巨大な屋台骨『ユグドラシル』と、人間達や動植物を含む様々な生態系が現出された。その時に使用された神器が『真理の顕現』と呼ばれ、世界創世時からその役目を続けている。また、現在の月の巡りは、世界を構築した『紡ぎの神々』の名称をその由来としている。
世界は初め、強大な『ユグドラシル』の根や幹や枝(現在の『世界樹』の100倍くらいの大きさだ!)に支えられた『アースガルズ』、『ミズガルズ』、『ムスペッルスヘイム』、『ニヴルヘル』の4つの世界で構成されていた。『アースガルズ』は世界樹の一番上方に位置し主神オーディーンを初めとした神々が住み、処界を睥睨していた。
『ムスペッルスヘイム』は、現在のように『ニヴルヘル』の恐るべき高山の上にのし掛かっている不安定な地下世界ではなく、世界樹の主枝に支えられ『ミズガルズ』と同じように空中に佇んでいる燃え盛る大地で、今と同じように『炎の巨人』達が暮らしていた。
また『ヨトゥンヘイム』や『アールヴヘイム』は神話当時は『ミズガルズ』の一地方でまだその名ではなく地続きであり、現在のように隔絶されている訳ではなかった。広大な『ミズガルズ』には人間を初め巨人、エルフ、ノーム、ドワーフ、様々な種族が生活しておりそれぞれに繁栄しているのであった。『ニヴルヘル』は死者の世界でユグドラシルの根の下にひっそりと存在していた。
初めに『ミズガルズ』の異変に気がついたのは、『アールヴヘイム』地方に住んでいるエルフ達であった。ルーンの扱いに長けた彼らは、『ヨトゥンヘイム』地方に住む『霜の巨人』達の大いなるルーンの力の悪用と他種族侵略の兆候をいち早く察知した。
そしてそのために、彼らは早々に『ミズガルズ』を引き上げ自分たちの作り出した半永久の風のルーン産出機関『ホーニング』により、辺り一帯を浮遊大陸として現在ある『アールヴヘイム』付近まで浮かせ、そこに新たなエルフ王国を構える。優秀で争いを好まない厭世的なエルフの性格をよく表している一大故事であった。
- 旧約聖書 創世記 -
1:1はじめに神は天と地とを創造された。 1:2地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
1:3神は「光あれ」と言われた。すると光があった。 1:4神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。 1:5神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。
1:6神はまた言われた、「水の間におおぞらがあって、水と水とを分けよ」。 1:7そのようになった。神はおおぞらを造って、おおぞらの下の水とおおぞらの上の水とを分けられた。 1:8神はそのおおぞらを天と名づけられた。夕となり、また朝となった。第二日である。
1:9神はまた言われた、「天の下の水は一つ所に集まり、かわいた地が現れよ」。そのようになった。 1:10神はそのかわいた地を陸と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神は見て、良しとされた。 1:11神はまた言われた、「地は青草と、種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹とを地の上にはえさせよ」。そのようになった。 1:12地は青草と、種類にしたがって種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ木とをはえさせた。神は見て、良しとされた。
別世界の様々な聖典にも大同小異で記載されている通り、この世界は『大いなる真理』がその僕たる『神の長』に命じて創り出されたと言われている。 啓示を受けた『神の長』は、配下の『紡ぎの神々』と、世界にあまねく顕現する 火、水、風、土、光、闇、時空 の『精霊王』達と共に、世界の創生を執り行った。世に語り継がれる 『七神創生』である。
古文書『ミーミルの博識』の記す通り、まず『時空神』が時空のルーンから重力を抽出し大地を出現させた。その次に『光神』『闇神』が、昼と夜を隔てた。『炎神』により、エントロピーが生まれ、分子の状態はそのエントロピー値により自由に変化し、やがて火山や変化に飛んだ地形が生まれた。(ただし、この『火神』の役割は、古文書には記されていない。長い時代に渡り忘れさられたか、神々の間の諍いがあったと推測されている。)
『海神』により、海や湖が創りだされ、『風神』は大気を覆って空を形成した。最後に、『地母神』により、世界を支える巨大な屋台骨『ユグドラシル』と、人間達や動植物を含む様々な生態系が現出された。その時に使用された神器が『真理の顕現』と呼ばれ、世界創世時からその役目を続けている。また、現在の月の巡りは、世界を構築した『紡ぎの神々』の名称をその由来としている。
世界は初め、強大な『ユグドラシル』の根や幹や枝(現在の『世界樹』の100倍くらいの大きさだ!)に支えられた『アースガルズ』、『ミズガルズ』、『ムスペッルスヘイム』、『ニヴルヘル』の4つの世界で構成されていた。『アースガルズ』は世界樹の一番上方に位置し主神オーディーンを初めとした神々が住み、処界を睥睨していた。
『ムスペッルスヘイム』は、現在のように『ニヴルヘル』の恐るべき高山の上にのし掛かっている不安定な地下世界ではなく、世界樹の主枝に支えられ『ミズガルズ』と同じように空中に佇んでいる燃え盛る大地で、今と同じように『炎の巨人』達が暮らしていた。
また『ヨトゥンヘイム』や『アールヴヘイム』は神話当時は『ミズガルズ』の一地方でまだその名ではなく地続きであり、現在のように隔絶されている訳ではなかった。広大な『ミズガルズ』には人間を初め巨人、エルフ、ノーム、ドワーフ、様々な種族が生活しておりそれぞれに繁栄しているのであった。『ニヴルヘル』は死者の世界でユグドラシルの根の下にひっそりと存在していた。
初めに『ミズガルズ』の異変に気がついたのは、『アールヴヘイム』地方に住んでいるエルフ達であった。ルーンの扱いに長けた彼らは、『ヨトゥンヘイム』地方に住む『霜の巨人』達の大いなるルーンの力の悪用と他種族侵略の兆候をいち早く察知した。
そしてそのために、彼らは早々に『ミズガルズ』を引き上げ自分たちの作り出した半永久の風のルーン産出機関『ホーニング』により、辺り一帯を浮遊大陸として現在ある『アールヴヘイム』付近まで浮かせ、そこに新たなエルフ王国を構える。優秀で争いを好まない厭世的なエルフの性格をよく表している一大故事であった。
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