青春ソングがあう高校生活なんて幸せじゃないでしょうか

春木ハル

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テスト勉強編

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皿を洗って、干すところまで終わらせた。
ひと段落ついて、唯の方に視線を向けると、サブスクでドラマを見ていた。
「何見てんの?」
「ん?恋愛系のドラマ。おもろいで。」
「そうなんだ。」
唯の左隣に座って、宏太も一緒に見ることにした。
宏太自身あまりドラマを見ないし、8話という微妙な所なので、設定も何も一切分からない。
勉強で培った物語を考察する能力で何とか話の流れは理解できたが、頭を使いすぎて逆に疲れてきた。
途中から、横でドラマを見てる唯の反応を見て楽しんでいた。
「うわぁ、最低だ...」「えぇ!?」という、小声でのリアクションが見ていて楽しい。
が、途中で唯の顔を見ていることに気づかれた。
「ん?なぁ、なんかあたしのほうばっか見てない?なんかあるん?」
「いや、特に。」
「絶対なんかあるやんその感じ、なぁほんまのこと言ってぇやぁ。」
「実は...さ...。」
「うん。」
「唯のさ...。」
「うん。」
「後ろに人の影がぁあああ!!!」
宏太は怪談師のように力強い抑揚をつけて、唯を驚かせた。
「ちょぉぉおぉおぉぉぉおおおお!!!!!!!」
唯は宏太の予想通り、大きいリアクションでびっくりしている。
ただし、一つだけ宏太の予想の右斜め上を行く行動があった。
それは、唯が宏太に向かって、抱き着いてきたのだ。
おそらく、驚いた反動で抱き着いてしまったのだろう。
唯と宏太の顔の距離はおよそ10cmである。
何かは分からないが、宏太はお腹にあたる柔らかさを感じ取った。
「ちょぉ!!もうやめてぇやぁ!」
と、唯が言っているのに宏太は顔を真っ赤にして固まったままだった。
「宏太?どしたん?」
「あ、いや、あの、離れ..て...。」
「あぁ~。なるほどね。分かった。」
唯は小悪魔のような笑顔を見せて、宏太から離れた。
「ご、ごめん。」
「こういうのを、自業自得っていうんやんな?先生?」
「は、はい。そうです...。」
「次からはこういうことせんようにしてな。」
「はい、分かりました。」
宏太は落ち着くためにお茶を一口飲もうとした。
すると、唯がこう言ってきた。
「さっき見てたドラマのカップルみたいやな。」
それを聞いて、ブーーッとお茶を吹き出してしまった。
「ゲホッ!ゲホッ!やめろって!」
それを見て唯はまた小悪魔のような笑顔で眺めてた。
宏太は急いでティッシュを取りに行って、濡れた床を拭いていた。
「やっぱそうや。宏太女の子と接したことないんや。」
「なかったらわりぃかよ。」
「慣れとかんと困るで?この先彼女とかできるやろうし。」
「出来る訳ねぇだろ。」
宏太の返事は少し疲れ気味だった。
「出来ると思うけどなぁ。宏太めっちゃ優しいし。」
宏太の処理能力はとっくのとうに限界を迎えていた。
「あのぉ~、寝ません?」
「寝る?ええで。ついてきて。」
リビングにある階段を上り、2階へと向かった。
「ここが、あたしの部屋な。んで、この一個奥が宏太の部屋な。」
「分かった。」
「簡易的なベッドしかないからまた家具買いに行こな。今日はおやすみ。」
「おやすみ。」
部屋に入ってみると、唯の言う通り、ベッドが一個置いてあるだけだ。
広々とした部屋にシングルのベッドが一つだけ置いてある。
宏太は「あ、そういえば。」と思いだして、リビングに段ボールを取りに行った。
段ボールを取って、自分の部屋に置いて、ベッドに寝ころんだ。
色々と疲れていた宏太は一瞬で眠りに着いた。
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