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休章 休息 - Quiet days -
おまけ:次の休日2(カラム視点)★
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そろそろ夕日が射しこみ出した娼館の部屋の中。
さっきかなり激しく鳴かせまくったラスは、それでもほんのしばらく惚けたあと、すぐに俺の腕の中でいつも通りのラスに戻っていた。俺に突かれてよがるラスも可愛いが、ここでこうやって以前と変わらない様子のラスが俺の腕の中で嬉しそうにほほ笑んでくれているのは全く別の次元で幸せだった。
ラスは知らないが、この部屋の内装は全部俺が人を雇ってやらせた。
ラスはこの部屋の費用を気にしてるけど、この娼館の中でこの部屋だけは実は俺の持ち物だったりする。
前回ジェームズ卿に探りをいれるにあたって花街の活動の拠点を探していた俺は、卿と繋がりがなく、しかも傭兵上がりのオーナーも昔の縁でよく知ってることからここを選んだ。
だが思いのほか調査が難航し、長期で部屋を使うことになりそうだと踏んだ俺は王子さんの資金でここのオーナーからこの部屋を買い取っちまった。それをまた俺が給料代わりに王子さんから貰い受けたのは、あの頃の俺がラスを連れ出すのに他に場所が思いつかなかったからだった。
ここは娼館とはいえ最上級に入る部類で、場所は悪くないしそれなりに入れる客も選ぶ。お互い兵士の俺たちが人目を忍ぶのにはもってこいの場所だった。
本当はずっとここにラスを連れてきたくて準備してた。ベッドも家具もシーツも何もかも。少しずつ買ってはここに持ち込んでいた。ラスをここに連れ出す理由は別にそんな色っぽい事だけを目的にしてたわけじゃない。そうではなく、ここはいつかラスと二人で過ごすことの出来る時間を妄想させてくれる、俺にとっては密かに大切な場所になっていた。
だけど今実際にラスと一緒にここに来てしまうと今更それを言うのも照れくさく、結局ラスには事実を言いだせなくなっていた。
あれからラスはゆっくりと俺を受け入れ、心を開き、そして俺にそれを差し出してくれた。
あの死を目前にした日を境に、そしてラスの心を求めて俺が覚悟を決めたあの時を期に、奇跡とも思える展開でラスは俺の求愛を受け入れ、そして結婚さえも素直に受け入れてくれた。
今、家族への挨拶もそして日取りを早める事にも同意して、俺と一緒に暮らしたいと言ってくれる。
心だけ。そう思って始めた俺の決死のアプローチと、それに対する思いがけないラスの素直な反応のお陰で、今ゆっくりと、だが確実に俺たち二人の関係が甘い果実を実らせていた。
俺は今、これまでの時間を取り戻すかのようにとにかくラスを独り占めしたくてたまらなかった。
そして同時にラスが今、どこまで自分を受け入れてくれるのか。どこまで許してくれるのか。それが知りたくて仕方ない。あの日までの長く報われることのなかった一方通行な俺の想いが、今もなお俺を極端に追い立てていく。
「じゃあラスの家族にも早めに挨拶に行かなくちゃな」
喋りながらラスの腰を抱き寄せる。ラスがちょっと顔を赤らめて、それでも嫌がる様子もなくそのままで答えてくれる。
「仕方ない、年末の代わりに来月短い休暇を申請しよう」
「じゃあ俺も取ろう」
腰を引き寄せた手を下に伸ばしてラスの引き締まった尻の片方を片手に収め軽く揉み始めると、ラスが困ったように眉根を寄せた。
「ガラルドに日取りを相談しよう。団長には取り合えず年内と伝えておいてくれ」
今度はラスが返事をする前に、喋りながらもう一方の手を伸ばしてラスの胸を優しく包み込んだ。
「わ、分かった。カラム、さっきっからお前の手が……」
「手がなんだ?」
そう言いつつ、顔を寄せてラスの首筋にキスを落とす。ラスはこの辺りが非常に弱い。耳から首筋を責めれば文句は消える。だけど、俺はそれじゃ足りない。
「言ってみろよ、俺の手が何してるって?」
尻と胸を揉まれ、首に舌を這わせられて、ラスが頬を染めながら身体を捩る。
「お前の、手、やらしい」
「嫌か? これ」
そう言って一層強くラスの尻を揉みあげると、ラスがヒュゥっと声にならない音を立てて息を吸い込んだ。
「その顔は気持ちよさそうだ」
「そ、それは……」
「これ、好きだろラス」
「んぁ!」
今度は胸を揉みあげながらその先端を舐め上げる。ハッキリとした甘い声を漏らしたラスが困り顔で俺を見つめてる。
「言えよ、好きだって」
欲しがられたい。ラスにもっと求められたい。ラスの心が俺を欲するのをずっと確認していたい。一度手に入れたにも関わらず、俺にはまだラスの心が本当に自分に向かってる自信が足りないらしい。
返事をしないラスの乳首に舌を軽く押し当てて目だけでラスの顔をジッと見上げると、ラスが息を飲みながらとうとうため息のように答えた。
「好きだ……」
「ああ、可愛いラス。そんなに好きならご褒美をやるよ」
そう言って、ラスの瞳を見つめたまましっかりと起立した乳首を乳輪ごと舌でクルリと舐め上げると、ジッとこちらを見ていたラスが耐え切れずに身体をのけぞらせながら喉の奥から甘い声を漏らしはじめた。
ああ、いい声だ。ゾクゾクと腰に来る。
そのままラスの腕を抑えつけ、ラスの声を頼りに胸を顔と口で愛撫し続ける。乳首がコリコリと固くなり、欲望に腫れそぼって俺を誘う。乳輪が俺の唾液でテカって俺の為だけに敏感さを増す。その乳首を軽く歯で挟み込んでやわやわと甘噛みすると、ラスがとうとうこらえきれずに悲鳴のような嬌声をあげ始めた。
「んあああ、アアッ、カ、カラム、それ、もうやだ、アッ」
ラスの言葉遣いは昔のままなのに、甘い声は間違いなく熟した女のそれで、その差が俺をグイグイと急き立てる。
「ラス、もっと俺の名を呼んで。もっと素直になってよがれ」
ラスの上に上半身を起こした俺は、手を突いてラスを見下ろしながらそう懇願する。そしてラスの好きな耳に口を近づけると、ラスはそれに逆らうこともなく俺の口づけを受け入れてくれる。耳に軽くキスを落とすと俺の愛撫を期待するようにラスのまつげが揺れて、そして目を閉じる。
ああ、本当になんて可愛くなっちまったんだ。その仕草一つ一つが俺への最高のご褒美だ。
あの日から俺の人生は本当にやり直せてる気がする。あの時立てた誓いは今も変わらない。
もし、今、ラスが本気で嫌がる素振りを一瞬でも見せたら、俺は多分喜んで以前のまま、お行儀よくラスが俺に許してくれるまでまた我慢を始めるだろう。なんせもうそれは俺にとって、約束された甘い果実をより美味しく頂くための準備でしかないのだから。
だけどラスは今、まるっきり嫌がる素振りなど見せない。俺がラスの耳の形をゆっくりと唇でたどるとラスが首をのけぞらす。唇でラスの外耳を食めばラスのプックリとした唇が開いて熱い吐息を漏らす。
そしてそのまま舌を伸ばし、ラスの耳の裏から耳の曲線を辿り始めると、その動きに合わせてあわあわと唇を震わせた。
「ラス、気持ちいい?」
わざと吐息が耳に入るように唇を寄せて聞いてやる。するとラスが小さく「ハゥッ」と感嘆とともに息を吐きだした。
「ラス……ほら……答えて……」
ネチョネチョと水音が立つように耳の内側に舌を這わせながらラスを言葉で追い詰める。ラスは苦しそうな吐息を繰り返し、漏らすように答える。
「アア……いい……」
「いい?」
「……ん……いい、いい……」
徐々に素直に繰り返し始めるラスの頭を撫でながら俺はラスがぐったりするまでそれを繰り返した。
すっかり俺の言葉に素直になったラスを見下ろして舌なめずりしちまう。
あと何を言わせよう。今日はどこまで俺を受け入れてくれる?
「なあラス、もっと気持ちいいの欲しい?」
俺が少し離れて見つめていることに気づいたラスが、こちらに視線を向けて赤らんでいた顔を余計赤らめる。そして、恥ずかしそうに視線を外しつつも、小さくうなずいてくれる。
「じゃあ、自分でそこに四つん這いになって」
「……え?」
「俺にラスのお尻を突きだして見せて」
ああ、俺、ホントにひどい奴だ。ラスが可愛過ぎで、いじめたくなる。
俺の言葉にやっぱり困り切ったラスが、赤い顔で視線を迷わせてる。だから俺はそこに重ねるように言葉をかけた。
「あ、やっぱり無理だよな。ごめん、忘れて」
知ってる。俺は結構色々ラスを嵌めてるって。ラスは微妙なラインで俺に気を使ってくれる。俺のカンでは今ならこのやり取りで、ラスはきっと困りながらも俺を喜ばそうと考えてくれる。そう踏んで、俺は今日もまた一歩無理をやらせようとしてる。
「じ、自分でそんな恰好するのは恥ずかしい……だからカラムが起こし上げてくれ」
案の定、ラスが妥協してくれた。
ああ、可愛いラス。お前、そんなに俺を欲してくれて。
心臓が破裂しそうな勢いでドキドキいってる。ラスの身体を抱くこと自体以上に、実はラスがこうやって俺を受け入れてくれるその事実が俺を震わせる。
俺はラスの腰を抱き上げて、無理やりラスの身体を俯かせながら持ち上げてやる。俺がそこで手を放しても、ラスはそのまま俺に腰を突きだした姿勢で俺を待ち受けてくれた。それが愛おしくて、嬉しくて。ついそのまま俺はそんなラスの姿に見入ってしまう。
鍛え上げられた肉体に贅肉はほとんどなく、なのに引き締まった腰の下はしっかりと女性らしい二つのふくらみが覆っていた。そのままやはり締まりきった太ももへと続き、堅いふくらはぎと、細い足首、そして俺に見られる恥辱に微かに震えるラスの白い足の裏。
ラスの身体はどこから見ても美しい。それはなよやかな儚さではなく、熱を迸らせる情熱を秘めた野生の獣の持つ美しさだ。例えるなら雌ライオン。
「カ、カラム……頼むから、もう……」
継げる言葉が見つからないのかラスの声が尻すぼみに消えていく。思わずラスの尻に敬意を込めてキスをする。右に一つ、左に一つ。俺の唇が触れるたび、ラスの腰が震えた。その腰を包み込むように抱きしめて、ラスの足の間に舌を這わせる。
「んぁ! や、カラム、それは違う、ヤダ、もう、やめて……」
ラスはまだ俺にここを舐められることに抵抗があるらしい。さっきもしてやったのにまだ抵抗する気らしい。いじらしくも手を突っ張って腰を引こうとするラスを宥めるように、腰をがっしりと掴んで舌を中に差し込んだ。カクン、とラスの抵抗が落ちる。ラスの恥じらいは簡単に俺の与える快楽に負けた。
俺が中を舌で探ればラスのそこがヒクヒクと反応を返す。
元々厳しい兵士の訓練を積んできたラスのここの締まりは格別だった。最初から痛みも感じずに俺を受け入れたのは、多分成長期に訓練をやり過ぎてすでに膜を失ってたからだろう。だがそんなものがなくてもラスの反応を見れば初めてが俺なのは疑う余地さえない。
まだラスは中だけで絶頂出来てない。今までラスがイッてたのは全て、肉芽の刺激から連動する絶頂だった。たとえ痛みがなくても中の快感を完全に理解するにはまだしばらく時間がかかるらしい。
だからこそ、今は少しずつここの抵抗を減らしてやりたかった。
じっくり、丹念にその中だけを刺激し続ける。入り口を舌先で広げるようになぞり、襞を立てるように綺麗に舐めまわす。少しずつ中に舌を進めながら、締め付けてくる入り口を指も使って解していく。
徐々に増えてくるラスの愛液が彼女の快楽の度合いを知らせてくれる。それでもある程度以上は無理なのを承知で、最後は肉核を吸い上げ、ラスの絶頂を引きだした。絶え間なくズズズっと吸い上げてやればラスの腰がガクガクと震え出す。そのまま最後はそれを軽く甘噛みして、ギュンと締まる彼女の中を指で堪能した。
「ラス、気持ちよかった?」
返事なんて出来ないのは知ってる。それを承知で俺は声をかけ、そしてまた彼女の腰に手をかける。絶頂を迎えあれだけよがっても、ラスは腰を落とさずに頑張っていた。
ラスの身体は一歩間違えると俺でも押さえつけるのが難しい。ラスは俺が剣術より体術で彼女に勝ってると思ってくれているようだがそれは違う。体術のほうが危ない。ラスは体格の差を埋めるだけの技術を備え持っている。一瞬でも気を抜けば俺でさえ抑え込まれかねない。筋肉ではなく、瞬発力、柔軟さそして巧みさにおいて彼女は騎士団でも飛び抜けていた。
だからラスとするのは毎回真剣勝負だ。今のところ俺のほうが絶対に上だと信じてくれてるからこそ従ってくれるが、一度でも主導権を取られたら後は分からない。雄のプライドにかけてこれは譲れない一線だった。
「ほら、ちゃんと答えてラス。じゃないと俺には君の気持ちいいところが分からない」
「……よか……た」
「どこが良かったの? ここ?」
「んぁあああ!」
そう俺が尋ねながら陰核を指で弾くとラスの背中が弓なりにのけぞる。
「それともここも気持ちよかった?」
今度は自分のものを手に持って、それでラスの入り口を軽く突いてやる。するとラスが縋るような甘い声をあげて自分で腰を揺らして見せる。
ああああ。信じられない。あのラスが。あのラスが俺を欲しがって腰を振ってくれる。
恍惚とした自己満足に満たされながら、俺も欲望のままに腰を揺らして亀頭でラスの入り口を広げていく。
「ラス、そんなに腰を振ったら入っちゃうよ」
わざと指摘してやるとラスは喜ぶ。違う、恥ずかし気に唸って、でもやっぱり受け入れてくれる。喜んでる、そう感じるのは多分俺の勝手な妄想だろう。
「これ、もっと奥に欲しい?」
だから俺はまだラスに自分を望む姿を見せてほしくて卑猥な言葉でラスを追い詰める。
「そんなにグッショリ濡らして。腰まで振りつけて。ラス、俺を欲しがり過ぎだよ……」
「アアァッ、カ、カラム」
そう言いつつ、俺は徐々に徐々に自分のものをラスのぬかるんだ膣に埋め込んでいく。
やっと肉傘が入った時点で少し腰を引こうとすると、ラスの入り口がキュッと締まって俺のものを逃さないように縋りついてくる。そして少しまた腰を押し出せば、ラスの中が戦慄きながら俺のモノを喜んで飲み込み始めた。
「アッ、ハッ、ラス、お前の中、たまんねぇ……」
「ウァ、アァッ、アッ、アッ!」
腰を押し出すとラスの熱い肉の襞が俺の肉茎をしごきながら俺のものを受け入れる。腰を引けばラスの中が締まって俺を捕まえようとする。こんなにキツく締め上げてくる女を俺は他に誰一人知らない。入れても出しても気持ちよすぎて腰が勝手に動き出す。
今日はこれでも2戦目だ。そんな簡単に終わらせてたまるか。
俺はそのままラスの腰を掴んで抽挿を止め、ラスの尻に手をのせた。そのまま尻を両手で撫でまわすと、眼下のラスの美しい尻がブルリと震え、そして物欲しそうに左右に揺れる。
「ラス、もっと欲しいの?」
「…………」
「ちゃんと答えて。ほら」
「ンアッ」
尋ねるとともにグンッと奥を突いた。たまらず声をあげたラスが、でも俺がそれ以上動かないことに焦れたように首を振る。それでも今度こそ俺はそれ以上声もかけず、ジッとラスの反応を待つことにした。ラスの我慢は一分ももたなかった。
「カ、ラム、お願い……」
「何?」
「もっと、もっと動いて……ンァアアアッ!」
「よくでき、たっ!」
ラスの可愛らしい懇願を契機に俺は思いっきり腰をグラインドさせて最奥を突きあげる。そのままラスが息をつく暇も与えずに手の中の腰を砕く勢いでガンガン奥を突きまくる。俺の楔の一撃ごとにラスが頭を振りみだし、獣のように嬌声を上げて応えてくれる。
「うぁああ、アアンッ、アアッ、き、キツイ、カラム、アアッ!」
その嬌声が嬉しくて、俺は中を擦り上げ、奥を潰し、どこまでもラスを追い詰めてやる。そのうちラスの中が震え出し、波うちながら俺の射精を乞い始める。
でもまだやり足りない俺はそこでラスの上体を引き上げて、腕に抱え込んで下から違う角度で突きあげ始めた。腕の中で身動きの取れないラスが大きく左右に首を振りながら狂ったように声をあげる。
「カラム、ヤダ、辛い、それ、キツイ、アアッ、止めて、アアッ」
「ほら、もっといけラス、もっと、ほら」
腕に抱えたラスの身体を上下に揺らしながら、その落ちてくるところを思い切り突きあげるとラスが大きな声で鳴いてくれる。ジュブジュブと音を立ててラスの愛液があふれだし、俺の腿を伝って膝の下のシーツを濡らす。
そのうち奥の奥まで俺のモノを飲みこむラスの中が嬉しそうにギュウギュウと締めあげてきた。流石に俺もたまらなくなり、そのまま最後のストロークを決めて、震えるラスの身体を抱き潰しながら流されるままにラスの一番奥に自分の欲望の全てを吐き出していく。
それに答えるかのように、俺の絶頂を感じたラスの内部が嬉しそうに俺のモノを絞り上げる。まるで一滴だってこぼさない、そんな意思が感じられるほどラスの中は俺を貪欲に欲しがってくれる。
数回の吐精の後、俺が全てを出し切ってもまだラスの身体の震えは止まらない。これが本当に中で絶頂を起こしてるのかそれともショックのせいなのかまだちょっと見分けがつかないのが辛い。それでもラスの顔は間違いなく快感に緩みきり、肢体は脱力してだらしなく俺の腕に身を任せてくれている。
ああ、今この瞬間、間違いなく彼女は俺のモノだ。身体も、心も、気持ちも、すべて。そのあまりの充足感と多幸感に勝手に涙が滲んでくる。でもラスがそれを見ることはない。今の彼女には多分本当に何も見えてないだろう。だから俺は安心してその涙を手の甲で拭った。
脱力したラスの身体をベッドに横たえて、自分の残滓を綺麗に拭いながら俺はラスに告げていない事実について考えていた。
ラスは、本当に色々な意味で無知だ。これだけ俺と身体を重ねながら、避妊について一度も聞いてこない。多分この行為が子供を作るための行為だとは理解していても、避妊にまで意識が向いていないのだろう。もしかすると田舎の両親の影響なのかもしれない。5人も兄弟がいるって事は出来たらそのまま受け入れる環境だったのだろう。
だがラスはまだ自力での昇進を望んでる。今、ここで俺の子を身ごもったら間違いなくそれは難しくなる。
だから俺はラスには秘密で俺のほうが避妊薬を飲み続けていた。この前はまさかラスがあそこまで許してくれるとは思わなかったから慌てる俺の為にリリスが気を利かせて飲み物に混ぜておいてくれたが、あれからラスに会える日は忘れずに自分で服用し続けてる。
いつかラスの準備が整うまで。こいつが俺の子を欲しいと言ってくれるまで。俺はこれを続けていくつもりだ。ラスの身体に負担はかけたくない。ちゃんと結婚してこいつがやりたいだけ仕事したら、頃合いを見て切り出したいと思ってる。
その時こいつは真剣に俺の申し出を受け入れてくれるだろうか。
多分受け入れてくれる。そう思えるだけ、今は俺もラスが近しく感じられていた。
あとほんの束の間。ラスが目覚めるまで。
俺はそんな未来を夢見ながら、子をなすことのない俺の精液を飲みこんでくれたラスの身体を腕に引き寄せた。そしていつか俺の子をきっと孕んでくれるであろうその愛おしいラスの身体を、俺は最大の敬意を込めて強く抱きしめた。
次の休日2(完)
さっきかなり激しく鳴かせまくったラスは、それでもほんのしばらく惚けたあと、すぐに俺の腕の中でいつも通りのラスに戻っていた。俺に突かれてよがるラスも可愛いが、ここでこうやって以前と変わらない様子のラスが俺の腕の中で嬉しそうにほほ笑んでくれているのは全く別の次元で幸せだった。
ラスは知らないが、この部屋の内装は全部俺が人を雇ってやらせた。
ラスはこの部屋の費用を気にしてるけど、この娼館の中でこの部屋だけは実は俺の持ち物だったりする。
前回ジェームズ卿に探りをいれるにあたって花街の活動の拠点を探していた俺は、卿と繋がりがなく、しかも傭兵上がりのオーナーも昔の縁でよく知ってることからここを選んだ。
だが思いのほか調査が難航し、長期で部屋を使うことになりそうだと踏んだ俺は王子さんの資金でここのオーナーからこの部屋を買い取っちまった。それをまた俺が給料代わりに王子さんから貰い受けたのは、あの頃の俺がラスを連れ出すのに他に場所が思いつかなかったからだった。
ここは娼館とはいえ最上級に入る部類で、場所は悪くないしそれなりに入れる客も選ぶ。お互い兵士の俺たちが人目を忍ぶのにはもってこいの場所だった。
本当はずっとここにラスを連れてきたくて準備してた。ベッドも家具もシーツも何もかも。少しずつ買ってはここに持ち込んでいた。ラスをここに連れ出す理由は別にそんな色っぽい事だけを目的にしてたわけじゃない。そうではなく、ここはいつかラスと二人で過ごすことの出来る時間を妄想させてくれる、俺にとっては密かに大切な場所になっていた。
だけど今実際にラスと一緒にここに来てしまうと今更それを言うのも照れくさく、結局ラスには事実を言いだせなくなっていた。
あれからラスはゆっくりと俺を受け入れ、心を開き、そして俺にそれを差し出してくれた。
あの死を目前にした日を境に、そしてラスの心を求めて俺が覚悟を決めたあの時を期に、奇跡とも思える展開でラスは俺の求愛を受け入れ、そして結婚さえも素直に受け入れてくれた。
今、家族への挨拶もそして日取りを早める事にも同意して、俺と一緒に暮らしたいと言ってくれる。
心だけ。そう思って始めた俺の決死のアプローチと、それに対する思いがけないラスの素直な反応のお陰で、今ゆっくりと、だが確実に俺たち二人の関係が甘い果実を実らせていた。
俺は今、これまでの時間を取り戻すかのようにとにかくラスを独り占めしたくてたまらなかった。
そして同時にラスが今、どこまで自分を受け入れてくれるのか。どこまで許してくれるのか。それが知りたくて仕方ない。あの日までの長く報われることのなかった一方通行な俺の想いが、今もなお俺を極端に追い立てていく。
「じゃあラスの家族にも早めに挨拶に行かなくちゃな」
喋りながらラスの腰を抱き寄せる。ラスがちょっと顔を赤らめて、それでも嫌がる様子もなくそのままで答えてくれる。
「仕方ない、年末の代わりに来月短い休暇を申請しよう」
「じゃあ俺も取ろう」
腰を引き寄せた手を下に伸ばしてラスの引き締まった尻の片方を片手に収め軽く揉み始めると、ラスが困ったように眉根を寄せた。
「ガラルドに日取りを相談しよう。団長には取り合えず年内と伝えておいてくれ」
今度はラスが返事をする前に、喋りながらもう一方の手を伸ばしてラスの胸を優しく包み込んだ。
「わ、分かった。カラム、さっきっからお前の手が……」
「手がなんだ?」
そう言いつつ、顔を寄せてラスの首筋にキスを落とす。ラスはこの辺りが非常に弱い。耳から首筋を責めれば文句は消える。だけど、俺はそれじゃ足りない。
「言ってみろよ、俺の手が何してるって?」
尻と胸を揉まれ、首に舌を這わせられて、ラスが頬を染めながら身体を捩る。
「お前の、手、やらしい」
「嫌か? これ」
そう言って一層強くラスの尻を揉みあげると、ラスがヒュゥっと声にならない音を立てて息を吸い込んだ。
「その顔は気持ちよさそうだ」
「そ、それは……」
「これ、好きだろラス」
「んぁ!」
今度は胸を揉みあげながらその先端を舐め上げる。ハッキリとした甘い声を漏らしたラスが困り顔で俺を見つめてる。
「言えよ、好きだって」
欲しがられたい。ラスにもっと求められたい。ラスの心が俺を欲するのをずっと確認していたい。一度手に入れたにも関わらず、俺にはまだラスの心が本当に自分に向かってる自信が足りないらしい。
返事をしないラスの乳首に舌を軽く押し当てて目だけでラスの顔をジッと見上げると、ラスが息を飲みながらとうとうため息のように答えた。
「好きだ……」
「ああ、可愛いラス。そんなに好きならご褒美をやるよ」
そう言って、ラスの瞳を見つめたまましっかりと起立した乳首を乳輪ごと舌でクルリと舐め上げると、ジッとこちらを見ていたラスが耐え切れずに身体をのけぞらせながら喉の奥から甘い声を漏らしはじめた。
ああ、いい声だ。ゾクゾクと腰に来る。
そのままラスの腕を抑えつけ、ラスの声を頼りに胸を顔と口で愛撫し続ける。乳首がコリコリと固くなり、欲望に腫れそぼって俺を誘う。乳輪が俺の唾液でテカって俺の為だけに敏感さを増す。その乳首を軽く歯で挟み込んでやわやわと甘噛みすると、ラスがとうとうこらえきれずに悲鳴のような嬌声をあげ始めた。
「んあああ、アアッ、カ、カラム、それ、もうやだ、アッ」
ラスの言葉遣いは昔のままなのに、甘い声は間違いなく熟した女のそれで、その差が俺をグイグイと急き立てる。
「ラス、もっと俺の名を呼んで。もっと素直になってよがれ」
ラスの上に上半身を起こした俺は、手を突いてラスを見下ろしながらそう懇願する。そしてラスの好きな耳に口を近づけると、ラスはそれに逆らうこともなく俺の口づけを受け入れてくれる。耳に軽くキスを落とすと俺の愛撫を期待するようにラスのまつげが揺れて、そして目を閉じる。
ああ、本当になんて可愛くなっちまったんだ。その仕草一つ一つが俺への最高のご褒美だ。
あの日から俺の人生は本当にやり直せてる気がする。あの時立てた誓いは今も変わらない。
もし、今、ラスが本気で嫌がる素振りを一瞬でも見せたら、俺は多分喜んで以前のまま、お行儀よくラスが俺に許してくれるまでまた我慢を始めるだろう。なんせもうそれは俺にとって、約束された甘い果実をより美味しく頂くための準備でしかないのだから。
だけどラスは今、まるっきり嫌がる素振りなど見せない。俺がラスの耳の形をゆっくりと唇でたどるとラスが首をのけぞらす。唇でラスの外耳を食めばラスのプックリとした唇が開いて熱い吐息を漏らす。
そしてそのまま舌を伸ばし、ラスの耳の裏から耳の曲線を辿り始めると、その動きに合わせてあわあわと唇を震わせた。
「ラス、気持ちいい?」
わざと吐息が耳に入るように唇を寄せて聞いてやる。するとラスが小さく「ハゥッ」と感嘆とともに息を吐きだした。
「ラス……ほら……答えて……」
ネチョネチョと水音が立つように耳の内側に舌を這わせながらラスを言葉で追い詰める。ラスは苦しそうな吐息を繰り返し、漏らすように答える。
「アア……いい……」
「いい?」
「……ん……いい、いい……」
徐々に素直に繰り返し始めるラスの頭を撫でながら俺はラスがぐったりするまでそれを繰り返した。
すっかり俺の言葉に素直になったラスを見下ろして舌なめずりしちまう。
あと何を言わせよう。今日はどこまで俺を受け入れてくれる?
「なあラス、もっと気持ちいいの欲しい?」
俺が少し離れて見つめていることに気づいたラスが、こちらに視線を向けて赤らんでいた顔を余計赤らめる。そして、恥ずかしそうに視線を外しつつも、小さくうなずいてくれる。
「じゃあ、自分でそこに四つん這いになって」
「……え?」
「俺にラスのお尻を突きだして見せて」
ああ、俺、ホントにひどい奴だ。ラスが可愛過ぎで、いじめたくなる。
俺の言葉にやっぱり困り切ったラスが、赤い顔で視線を迷わせてる。だから俺はそこに重ねるように言葉をかけた。
「あ、やっぱり無理だよな。ごめん、忘れて」
知ってる。俺は結構色々ラスを嵌めてるって。ラスは微妙なラインで俺に気を使ってくれる。俺のカンでは今ならこのやり取りで、ラスはきっと困りながらも俺を喜ばそうと考えてくれる。そう踏んで、俺は今日もまた一歩無理をやらせようとしてる。
「じ、自分でそんな恰好するのは恥ずかしい……だからカラムが起こし上げてくれ」
案の定、ラスが妥協してくれた。
ああ、可愛いラス。お前、そんなに俺を欲してくれて。
心臓が破裂しそうな勢いでドキドキいってる。ラスの身体を抱くこと自体以上に、実はラスがこうやって俺を受け入れてくれるその事実が俺を震わせる。
俺はラスの腰を抱き上げて、無理やりラスの身体を俯かせながら持ち上げてやる。俺がそこで手を放しても、ラスはそのまま俺に腰を突きだした姿勢で俺を待ち受けてくれた。それが愛おしくて、嬉しくて。ついそのまま俺はそんなラスの姿に見入ってしまう。
鍛え上げられた肉体に贅肉はほとんどなく、なのに引き締まった腰の下はしっかりと女性らしい二つのふくらみが覆っていた。そのままやはり締まりきった太ももへと続き、堅いふくらはぎと、細い足首、そして俺に見られる恥辱に微かに震えるラスの白い足の裏。
ラスの身体はどこから見ても美しい。それはなよやかな儚さではなく、熱を迸らせる情熱を秘めた野生の獣の持つ美しさだ。例えるなら雌ライオン。
「カ、カラム……頼むから、もう……」
継げる言葉が見つからないのかラスの声が尻すぼみに消えていく。思わずラスの尻に敬意を込めてキスをする。右に一つ、左に一つ。俺の唇が触れるたび、ラスの腰が震えた。その腰を包み込むように抱きしめて、ラスの足の間に舌を這わせる。
「んぁ! や、カラム、それは違う、ヤダ、もう、やめて……」
ラスはまだ俺にここを舐められることに抵抗があるらしい。さっきもしてやったのにまだ抵抗する気らしい。いじらしくも手を突っ張って腰を引こうとするラスを宥めるように、腰をがっしりと掴んで舌を中に差し込んだ。カクン、とラスの抵抗が落ちる。ラスの恥じらいは簡単に俺の与える快楽に負けた。
俺が中を舌で探ればラスのそこがヒクヒクと反応を返す。
元々厳しい兵士の訓練を積んできたラスのここの締まりは格別だった。最初から痛みも感じずに俺を受け入れたのは、多分成長期に訓練をやり過ぎてすでに膜を失ってたからだろう。だがそんなものがなくてもラスの反応を見れば初めてが俺なのは疑う余地さえない。
まだラスは中だけで絶頂出来てない。今までラスがイッてたのは全て、肉芽の刺激から連動する絶頂だった。たとえ痛みがなくても中の快感を完全に理解するにはまだしばらく時間がかかるらしい。
だからこそ、今は少しずつここの抵抗を減らしてやりたかった。
じっくり、丹念にその中だけを刺激し続ける。入り口を舌先で広げるようになぞり、襞を立てるように綺麗に舐めまわす。少しずつ中に舌を進めながら、締め付けてくる入り口を指も使って解していく。
徐々に増えてくるラスの愛液が彼女の快楽の度合いを知らせてくれる。それでもある程度以上は無理なのを承知で、最後は肉核を吸い上げ、ラスの絶頂を引きだした。絶え間なくズズズっと吸い上げてやればラスの腰がガクガクと震え出す。そのまま最後はそれを軽く甘噛みして、ギュンと締まる彼女の中を指で堪能した。
「ラス、気持ちよかった?」
返事なんて出来ないのは知ってる。それを承知で俺は声をかけ、そしてまた彼女の腰に手をかける。絶頂を迎えあれだけよがっても、ラスは腰を落とさずに頑張っていた。
ラスの身体は一歩間違えると俺でも押さえつけるのが難しい。ラスは俺が剣術より体術で彼女に勝ってると思ってくれているようだがそれは違う。体術のほうが危ない。ラスは体格の差を埋めるだけの技術を備え持っている。一瞬でも気を抜けば俺でさえ抑え込まれかねない。筋肉ではなく、瞬発力、柔軟さそして巧みさにおいて彼女は騎士団でも飛び抜けていた。
だからラスとするのは毎回真剣勝負だ。今のところ俺のほうが絶対に上だと信じてくれてるからこそ従ってくれるが、一度でも主導権を取られたら後は分からない。雄のプライドにかけてこれは譲れない一線だった。
「ほら、ちゃんと答えてラス。じゃないと俺には君の気持ちいいところが分からない」
「……よか……た」
「どこが良かったの? ここ?」
「んぁあああ!」
そう俺が尋ねながら陰核を指で弾くとラスの背中が弓なりにのけぞる。
「それともここも気持ちよかった?」
今度は自分のものを手に持って、それでラスの入り口を軽く突いてやる。するとラスが縋るような甘い声をあげて自分で腰を揺らして見せる。
ああああ。信じられない。あのラスが。あのラスが俺を欲しがって腰を振ってくれる。
恍惚とした自己満足に満たされながら、俺も欲望のままに腰を揺らして亀頭でラスの入り口を広げていく。
「ラス、そんなに腰を振ったら入っちゃうよ」
わざと指摘してやるとラスは喜ぶ。違う、恥ずかし気に唸って、でもやっぱり受け入れてくれる。喜んでる、そう感じるのは多分俺の勝手な妄想だろう。
「これ、もっと奥に欲しい?」
だから俺はまだラスに自分を望む姿を見せてほしくて卑猥な言葉でラスを追い詰める。
「そんなにグッショリ濡らして。腰まで振りつけて。ラス、俺を欲しがり過ぎだよ……」
「アアァッ、カ、カラム」
そう言いつつ、俺は徐々に徐々に自分のものをラスのぬかるんだ膣に埋め込んでいく。
やっと肉傘が入った時点で少し腰を引こうとすると、ラスの入り口がキュッと締まって俺のものを逃さないように縋りついてくる。そして少しまた腰を押し出せば、ラスの中が戦慄きながら俺のモノを喜んで飲み込み始めた。
「アッ、ハッ、ラス、お前の中、たまんねぇ……」
「ウァ、アァッ、アッ、アッ!」
腰を押し出すとラスの熱い肉の襞が俺の肉茎をしごきながら俺のものを受け入れる。腰を引けばラスの中が締まって俺を捕まえようとする。こんなにキツく締め上げてくる女を俺は他に誰一人知らない。入れても出しても気持ちよすぎて腰が勝手に動き出す。
今日はこれでも2戦目だ。そんな簡単に終わらせてたまるか。
俺はそのままラスの腰を掴んで抽挿を止め、ラスの尻に手をのせた。そのまま尻を両手で撫でまわすと、眼下のラスの美しい尻がブルリと震え、そして物欲しそうに左右に揺れる。
「ラス、もっと欲しいの?」
「…………」
「ちゃんと答えて。ほら」
「ンアッ」
尋ねるとともにグンッと奥を突いた。たまらず声をあげたラスが、でも俺がそれ以上動かないことに焦れたように首を振る。それでも今度こそ俺はそれ以上声もかけず、ジッとラスの反応を待つことにした。ラスの我慢は一分ももたなかった。
「カ、ラム、お願い……」
「何?」
「もっと、もっと動いて……ンァアアアッ!」
「よくでき、たっ!」
ラスの可愛らしい懇願を契機に俺は思いっきり腰をグラインドさせて最奥を突きあげる。そのままラスが息をつく暇も与えずに手の中の腰を砕く勢いでガンガン奥を突きまくる。俺の楔の一撃ごとにラスが頭を振りみだし、獣のように嬌声を上げて応えてくれる。
「うぁああ、アアンッ、アアッ、き、キツイ、カラム、アアッ!」
その嬌声が嬉しくて、俺は中を擦り上げ、奥を潰し、どこまでもラスを追い詰めてやる。そのうちラスの中が震え出し、波うちながら俺の射精を乞い始める。
でもまだやり足りない俺はそこでラスの上体を引き上げて、腕に抱え込んで下から違う角度で突きあげ始めた。腕の中で身動きの取れないラスが大きく左右に首を振りながら狂ったように声をあげる。
「カラム、ヤダ、辛い、それ、キツイ、アアッ、止めて、アアッ」
「ほら、もっといけラス、もっと、ほら」
腕に抱えたラスの身体を上下に揺らしながら、その落ちてくるところを思い切り突きあげるとラスが大きな声で鳴いてくれる。ジュブジュブと音を立ててラスの愛液があふれだし、俺の腿を伝って膝の下のシーツを濡らす。
そのうち奥の奥まで俺のモノを飲みこむラスの中が嬉しそうにギュウギュウと締めあげてきた。流石に俺もたまらなくなり、そのまま最後のストロークを決めて、震えるラスの身体を抱き潰しながら流されるままにラスの一番奥に自分の欲望の全てを吐き出していく。
それに答えるかのように、俺の絶頂を感じたラスの内部が嬉しそうに俺のモノを絞り上げる。まるで一滴だってこぼさない、そんな意思が感じられるほどラスの中は俺を貪欲に欲しがってくれる。
数回の吐精の後、俺が全てを出し切ってもまだラスの身体の震えは止まらない。これが本当に中で絶頂を起こしてるのかそれともショックのせいなのかまだちょっと見分けがつかないのが辛い。それでもラスの顔は間違いなく快感に緩みきり、肢体は脱力してだらしなく俺の腕に身を任せてくれている。
ああ、今この瞬間、間違いなく彼女は俺のモノだ。身体も、心も、気持ちも、すべて。そのあまりの充足感と多幸感に勝手に涙が滲んでくる。でもラスがそれを見ることはない。今の彼女には多分本当に何も見えてないだろう。だから俺は安心してその涙を手の甲で拭った。
脱力したラスの身体をベッドに横たえて、自分の残滓を綺麗に拭いながら俺はラスに告げていない事実について考えていた。
ラスは、本当に色々な意味で無知だ。これだけ俺と身体を重ねながら、避妊について一度も聞いてこない。多分この行為が子供を作るための行為だとは理解していても、避妊にまで意識が向いていないのだろう。もしかすると田舎の両親の影響なのかもしれない。5人も兄弟がいるって事は出来たらそのまま受け入れる環境だったのだろう。
だがラスはまだ自力での昇進を望んでる。今、ここで俺の子を身ごもったら間違いなくそれは難しくなる。
だから俺はラスには秘密で俺のほうが避妊薬を飲み続けていた。この前はまさかラスがあそこまで許してくれるとは思わなかったから慌てる俺の為にリリスが気を利かせて飲み物に混ぜておいてくれたが、あれからラスに会える日は忘れずに自分で服用し続けてる。
いつかラスの準備が整うまで。こいつが俺の子を欲しいと言ってくれるまで。俺はこれを続けていくつもりだ。ラスの身体に負担はかけたくない。ちゃんと結婚してこいつがやりたいだけ仕事したら、頃合いを見て切り出したいと思ってる。
その時こいつは真剣に俺の申し出を受け入れてくれるだろうか。
多分受け入れてくれる。そう思えるだけ、今は俺もラスが近しく感じられていた。
あとほんの束の間。ラスが目覚めるまで。
俺はそんな未来を夢見ながら、子をなすことのない俺の精液を飲みこんでくれたラスの身体を腕に引き寄せた。そしていつか俺の子をきっと孕んでくれるであろうその愛おしいラスの身体を、俺は最大の敬意を込めて強く抱きしめた。
次の休日2(完)
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