4 / 48
Ⅰ 塔の魔女アズレイア
iv 淫紋の副作用 ★
しおりを挟む
うつ伏せに倒れたアズレイアの体を抱きしめたカルロスは、ためらうことなく彼女の腰のくびれに顔をうずめた。
「カ、カルロス! 待って!」
焦って制止する彼女の声はもう耳に入らぬようだ。そのままローブを引きあげたカルロスが、アズレイアの丸出しになった背中に頬ずりし始める。
剥き出しにされた背を薄い無精髭がかすり、ゾゾゾゾっと寒気がアズレイアの背筋を駆け上がった。
「い、やだ、何してるの! カルロス、バカ」
抗おうとするも、押さえつけてくるカルロスの身体はいくらアズレイアが押しのけようとしてもビクともしない。
引っ掻こうと後ろに伸ばした手は、あえなくカルロスによって後ろ手に押さえつけられてしまった。
相手は腐っても王国軍人だ。
そうでなくても小柄なアズレイアなど、カルロスにすれば赤子の手をひねるのとそう変わらないのだろう。
その間にも、今まで這っていた無精髭の感触が、いつの間にか艶かしい舌と唇の熱へと変わっていた。
寒気だけだと信じたかった感覚が、もう誤魔化しようもない快感へと塗り替えられていく。
その甘やかさに思わずアズレイアの思考が止まり、腰が震えた。
「はぁ……!」
思わず声が漏れた。
我慢しようとするも、カルロスの舌遣いは意外にも繊細で、腰骨をつたい、背骨を辿り、脇にキスを降らせてはまた執拗に腰骨をクスぐる。
「いぁ、、それ、もう、やめて……」
押さえ込まれた手で、抗おうとするのに、なぜかカルロスがその手のひらに優しいキスを降らせ始めた。
淫紋が刻まれて性欲に燃えてるハズなのに、カルロスのそれはまるで恋人にするかのように優しく甘い。
そんなカルロスの顔を、アズレイアが必死に手で押し返す。
だがカルロス相手に、そんな抵抗はムダだろう。
それどころか、こともあろうに、されている行為の甘やかさに、アズレイア自身、身体が勝手に反応を返し始めてしまった。
おかしい。
もう何年もそんなことしてなかったし、別にしたいとも思ってなかったのに。
まさか……
もしかして落ちてきた素材が私にもなにか影響を及ぼして──?
まとまらない思考でやっとそう思い至ったがすでに時遅し。
とうとう、カルロスの太い指がアズレイアの下着の中に潜入した。
「な! い、いやぁ、やだ、カルロス、それ──」
「アズレイア……好きだ……」
せめてもの矜持に、踵でカルロスの背中を思いっきり蹴ろうとしたアズレイアの背に、カルロスの思わぬ言葉が落ちてきた。
一瞬、驚愕のあまり、動きも思考も停止する。
その間にもカルロスの甘いキスが腰を伝い、太い指が下着の中を探りだす。気を抜いていたアズレイアの唇から、あえなく艶めいた喘ぎ声がこぼれ出てしまった。
「へ、ぁアン……」
「好きだアズレイア、お前を愛したい……」
驚いたことに、カルロスがアズレイアに向かって愛の言葉を紡いでる。
淫紋は性欲は高めるが、惚れクスリと違って恋に落ちる効果などないはずだ。
いや待てよ、今回使った素材には確か一つ惚れクスリにも使われるものが……。
そこまで一気に走った思考は、だけど次のステージへと指先を進めたカルロスの侵攻にあえなく霧散した。
下着の中をさまよっていたカルロスの指が、アズレイアの最も敏感な膨らみを探り出し、執拗に嬲りだしたのだ。
「ア、アアァ、待って、それムリ、キツイ、キツイの、アア!」
「知っている。これが辛いほどいいのだろう。尋問ではよくやっている」
よくやっているのか、カルロス!
童貞のクセに、なんてヤツ!
そんなことを思う間もなく、身動きもままならぬまま、一気にその強い快楽に追い詰められていく。
こんなことしているのに、カルロスはやけに静かだ。
そのせいで、冷静なカルロスの視線が背中に突き刺さる気がする。
見られてる、見られちゃってる!
見られたくない、そう思うのに、カルロスの指は容赦なかった。
その太い指からは想像もつかない繊細な動きで花芯を苛まれ、アズレイアは我慢するどころか絶え間なく身もだえするばかり。
しかもその痴態をずっと見られ続けているというこの異常な状況のせいで、肉体と精神の限界は抗うことも許されずに頂点へと駆け上がっていく。
見下ろされながら強制的に快感を刻まれ、恥辱に熱された血液がドクンドクンと音を立てて体中を駆け巡り、やがて頭の芯が真っ白に焼きつくされていき──
イク、イク、イっちゃう! 私、カルロスにイかされる……!
──腰が震え、反動で身体が勝手に痙攣して。
あっけなく、アズレイアは久しぶりの絶頂に支配された。
「アズレイア」
果てきったアズレイアの背に、カルロスのものとは思えぬ甘い声音で呼ばれた自分の名前が降ってくる。
「俺の指はそんなによかったか?」
聞いたこともない艶めいたその声に、果てたばかりのアズレイアの体が勝手に反応を返す。
それが多分、いけなかった。
アズレイアをねぎらうように寄り添っていたカルロスの体が、ふるりと震えたアズレイアの動きに触発されたようにまたも動き出す。
まだぐったりと横たわるアズレイアの白い背に、カルロスの柔らかい唇が押し当てられた。
「カ、カルロス! 待って!」
焦って制止する彼女の声はもう耳に入らぬようだ。そのままローブを引きあげたカルロスが、アズレイアの丸出しになった背中に頬ずりし始める。
剥き出しにされた背を薄い無精髭がかすり、ゾゾゾゾっと寒気がアズレイアの背筋を駆け上がった。
「い、やだ、何してるの! カルロス、バカ」
抗おうとするも、押さえつけてくるカルロスの身体はいくらアズレイアが押しのけようとしてもビクともしない。
引っ掻こうと後ろに伸ばした手は、あえなくカルロスによって後ろ手に押さえつけられてしまった。
相手は腐っても王国軍人だ。
そうでなくても小柄なアズレイアなど、カルロスにすれば赤子の手をひねるのとそう変わらないのだろう。
その間にも、今まで這っていた無精髭の感触が、いつの間にか艶かしい舌と唇の熱へと変わっていた。
寒気だけだと信じたかった感覚が、もう誤魔化しようもない快感へと塗り替えられていく。
その甘やかさに思わずアズレイアの思考が止まり、腰が震えた。
「はぁ……!」
思わず声が漏れた。
我慢しようとするも、カルロスの舌遣いは意外にも繊細で、腰骨をつたい、背骨を辿り、脇にキスを降らせてはまた執拗に腰骨をクスぐる。
「いぁ、、それ、もう、やめて……」
押さえ込まれた手で、抗おうとするのに、なぜかカルロスがその手のひらに優しいキスを降らせ始めた。
淫紋が刻まれて性欲に燃えてるハズなのに、カルロスのそれはまるで恋人にするかのように優しく甘い。
そんなカルロスの顔を、アズレイアが必死に手で押し返す。
だがカルロス相手に、そんな抵抗はムダだろう。
それどころか、こともあろうに、されている行為の甘やかさに、アズレイア自身、身体が勝手に反応を返し始めてしまった。
おかしい。
もう何年もそんなことしてなかったし、別にしたいとも思ってなかったのに。
まさか……
もしかして落ちてきた素材が私にもなにか影響を及ぼして──?
まとまらない思考でやっとそう思い至ったがすでに時遅し。
とうとう、カルロスの太い指がアズレイアの下着の中に潜入した。
「な! い、いやぁ、やだ、カルロス、それ──」
「アズレイア……好きだ……」
せめてもの矜持に、踵でカルロスの背中を思いっきり蹴ろうとしたアズレイアの背に、カルロスの思わぬ言葉が落ちてきた。
一瞬、驚愕のあまり、動きも思考も停止する。
その間にもカルロスの甘いキスが腰を伝い、太い指が下着の中を探りだす。気を抜いていたアズレイアの唇から、あえなく艶めいた喘ぎ声がこぼれ出てしまった。
「へ、ぁアン……」
「好きだアズレイア、お前を愛したい……」
驚いたことに、カルロスがアズレイアに向かって愛の言葉を紡いでる。
淫紋は性欲は高めるが、惚れクスリと違って恋に落ちる効果などないはずだ。
いや待てよ、今回使った素材には確か一つ惚れクスリにも使われるものが……。
そこまで一気に走った思考は、だけど次のステージへと指先を進めたカルロスの侵攻にあえなく霧散した。
下着の中をさまよっていたカルロスの指が、アズレイアの最も敏感な膨らみを探り出し、執拗に嬲りだしたのだ。
「ア、アアァ、待って、それムリ、キツイ、キツイの、アア!」
「知っている。これが辛いほどいいのだろう。尋問ではよくやっている」
よくやっているのか、カルロス!
童貞のクセに、なんてヤツ!
そんなことを思う間もなく、身動きもままならぬまま、一気にその強い快楽に追い詰められていく。
こんなことしているのに、カルロスはやけに静かだ。
そのせいで、冷静なカルロスの視線が背中に突き刺さる気がする。
見られてる、見られちゃってる!
見られたくない、そう思うのに、カルロスの指は容赦なかった。
その太い指からは想像もつかない繊細な動きで花芯を苛まれ、アズレイアは我慢するどころか絶え間なく身もだえするばかり。
しかもその痴態をずっと見られ続けているというこの異常な状況のせいで、肉体と精神の限界は抗うことも許されずに頂点へと駆け上がっていく。
見下ろされながら強制的に快感を刻まれ、恥辱に熱された血液がドクンドクンと音を立てて体中を駆け巡り、やがて頭の芯が真っ白に焼きつくされていき──
イク、イク、イっちゃう! 私、カルロスにイかされる……!
──腰が震え、反動で身体が勝手に痙攣して。
あっけなく、アズレイアは久しぶりの絶頂に支配された。
「アズレイア」
果てきったアズレイアの背に、カルロスのものとは思えぬ甘い声音で呼ばれた自分の名前が降ってくる。
「俺の指はそんなによかったか?」
聞いたこともない艶めいたその声に、果てたばかりのアズレイアの体が勝手に反応を返す。
それが多分、いけなかった。
アズレイアをねぎらうように寄り添っていたカルロスの体が、ふるりと震えたアズレイアの動きに触発されたようにまたも動き出す。
まだぐったりと横たわるアズレイアの白い背に、カルロスの柔らかい唇が押し当てられた。
22
あなたにおすすめの小説
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
【完結】呪いを解いて欲しいとお願いしただけなのに、なぜか超絶美形の魔術師に溺愛されました!
藤原ライラ
恋愛
ルイーゼ=アーベントロートはとある国の末の王女。複雑な呪いにかかっており、訳あって離宮で暮らしている。
ある日、彼女は不思議な夢を見る。それは、とても美しい男が女を抱いている夢だった。その夜、夢で見た通りの男はルイーゼの目の前に現れ、自分は魔術師のハーディだと名乗る。咄嗟に呪いを解いてと頼むルイーゼだったが、魔術師はタダでは願いを叶えてはくれない。当然のようにハーディは対価を要求してくるのだった。
解呪の過程でハーディに恋心を抱くルイーゼだったが、呪いが解けてしまえばもう彼に会うことはできないかもしれないと思い悩み……。
「君は、おれに、一体何をくれる?」
呪いを解く代わりにハーディが求める対価とは?
強情な王女とちょっと性悪な魔術師のお話。
※ほぼ同じ内容で別タイトルのものをムーンライトノベルズにも掲載しています※
4番目の許婚候補
富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。
【完結】男装令嬢、深い事情により夜だけ王弟殿下の恋人を演じさせられる
千堂みくま
恋愛
ある事情のため男として生きる伯爵令嬢ルルシェ。彼女の望みはただ一つ、父親の跡を継いで領主となること――だが何故か王弟であるイグニス王子に気に入られ、彼の側近として長いあいだ仕えてきた。
女嫌いの王子はなかなか結婚してくれず、彼の結婚を機に領地へ帰りたいルルシェはやきもきしている。しかし、ある日とうとう些細なことが切っ掛けとなり、イグニスに女だとバレてしまった。
王子は性別の秘密を守る代わりに「俺の女嫌いが治るように協力しろ」と持ちかけてきて、夜だけ彼の恋人を演じる事になったのだが……。
○ニブい男装令嬢と不器用な王子が恋をする物語。○Rシーンには※印あり。
[男装令嬢は伯爵家を継ぎたい!]の改稿版です。
ムーンライトでも公開中。
「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています 【完結】
日下奈緒
恋愛
「地味な令嬢は妃に相応しくない」──そう言い放ち、セレナとの婚約を一方的に破棄した子爵令息ユリウス。彼が次に選んだのは、派手な伯爵令嬢エヴァだった。貴族たちの笑いものとなる中、手を差し伸べてくれたのは、幼馴染の第2皇子・カイル。「俺と婚約すれば、見返してやれるだろう?」ただの復讐のはずだった。けれど──これは、彼の一途な溺愛の始まり。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
敵国に嫁いだ姫騎士は王弟の愛に溶かされる
今泉 香耶
恋愛
王女エレインは隣国との戦争の最前線にいた。彼女は千人に1人が得られる「天恵」である「ガーディアン」の能力を持っていたが、戦況は劣勢。ところが、突然の休戦条約の条件により、敵国の国王の側室に望まれる。
敵国で彼女を出迎えたのは、マリエン王国王弟のアルフォンス。彼は前線で何度か彼女と戦った勇士。アルフォンスの紳士的な対応にほっとするエレインだったが、彼の兄である国王はそうではなかった。
エレインは王城に到着するとほどなく敵国の臣下たちの前で、国王に「ドレスを脱げ」と下卑たことを強要される。そんなエレインを庇おうとするアルフォンス。互いに気になっていた2人だが、王族をめぐるごたごたの末、結婚をすることになってしまい……。
敵国にたった一人で嫁ぎ、奇異の目で見られるエレインと、そんな彼女を男らしく守ろうとするアルフォンスの恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる