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Ⅴ 魔女、鳴く
i 淫紋の正しい使い道
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「それでどうする?」
チャールズが家令に引きずられながら扉を出ていくと、塔に静けさが戻ってくる。
気まずい沈黙を破るように大きくいきを吸ったカルロスが、何気ない口調で問いかけてきた。
静けさを破るその問いかけに、アズレイアの心臓が一拍跳ねる。
「ど、どうするって?」
カルロスの問いかけに、一瞬変な勘違いをしそうになったアズレイアが上ずった声で聞き返す。
それを怪訝そうな顔で見返して、隣に立つカルロスがアズレイアを見下ろして尋ねた。
「トレルダルのガキの処分だよ」
「あ、ああ、そっち」
勘違いした自分への羞恥心からか、アズレイアが誤魔化すように視線を外す。
顔を見られたくなくて俯いたアズレイアに、カルロスの真面目な声が降ってきた。
「お前が正式に訴えたいって言うなら手伝うぞ」
「へ?」
カルロスは当然のように言っているが、アズレイアには意味が分からない。
正式に訴えるってまさかチャールズのことだろうか?
貴族相手にそれはムリでしょ。
そう答えようとしたアズレイアに、カルロスがふと思い出したというように頭を下げる。
「いやまず俺が先に謝るべきだな。本当にすまなかった」
「はい?」
突然慌てた様子で謝罪を始めたカルロスに、アズレイアがまたも疑問を浮かべた顔で見返した。
「今日は昔の上司から呼び出しくらって俺は門にいなかったんだ。とはいえハリス──俺の相棒の門番はいたんだがな。アイツ、あのガキをお前の客だと思って確認も取らずに通しちまったらしい」
ああ、カルロスはチャールズが塔に侵入してしまったことに、門番として責任を感じているらしい。
話題がそれて、少し安心した様子のアズレイアにカルロスが続ける。
「あー、たまたま帰りがけに門によってその話を聞いて慌てて飛んできたんだ」
そうか、今日カルロスは非番だったのか。
どうりで今日のカルロスは、見覚えのない服装をしている訳だ。
一見、平民が着るようなシャツと革のズボンだが、よく見るとそれはなかなか仕立てのいいものだ。
だが、その顔は以前のようにすっかり無精髭が戻っていて、服装と相まってやけに野生的に見える。
それが新鮮で、なぜかいつもより男っぽく感じてしまって。
「ありがとう」
頬が熱くなるのを意識して、礼を言いつつも俯いてしまうアズレイア。
だがふと思い直してカルロスを見上げた。
「本当に。あそこであなたが来てくれなかったら私、あの男に好きなようにされてたのよね」
そうよ、カルロスが来てくれなかったら今頃私は──
やっとそこまで思い至って突然実感がわいてくる。
そして今更ながら、体中が気持ち悪くなってきた。
我慢できず、そのまま部屋の端の水の精霊の柱に手をついて洗浄魔法をかけなおす。
その様子を、カルロスが興味深そうに見ていた。
「大丈夫か?」
「え? ええ」
やっと落ち着きを取り戻して振り返ったアズレイアに、カルロスが改めて問う。
「で、どうする? 訴えるか?」
尋ねるカルロスにアズレイアが諦めたように肩をすくめてみせた。
「私なんかが何を言っても無駄よ。相手はあのトレルダル侯爵の血縁じゃない」
カルロスの気遣いはありがたいが、高位貴族を相手にこれ以上ことを荒げてもどうなるものでもない。
「世の中にはどうにもならないこともあるわ。それに抗っても仕方ないわよ」
それはもう、レイモンドとの経緯で嫌ってほど思い知った。
やっと上げたアズレイアの顔には、静かな諦念だけが浮かんでいる。
「お前……」
「それより、あなたこそ。私みたいな女、好きに抱いて捨てていいわよ」
自分を見るカルロスの顔に、一抹の哀れみが見て取れた気がして、アズレイアは思わず俯いた。
もう、これ以上、カルロスに失望されたくない。
かなうなら、もう結婚などと無茶なことを言ってほしくない。
「さっきのを聞いたでしょ? 私、別に処女なわけでもないし普通に嫁げるような後ろ盾もないわ」
そんな思いからか、アズレイアの口から勝手に身も蓋もない事実がこぼれだす。
俯いたまま、胸に渦巻く苦痛を押し隠して軽い口調で話すアズレイア。
だがカルロスの反応を見る勇気はない。
「研究さえさせてくれるなら、いっそここに監禁して好き勝手にして。あなただってそう言ったじゃな──」
「お前はそんな女じゃない!」
アズレイアの心無い言葉を、突然のカルロスの語気の強い否定の言葉がさえぎった。
「少なくとも、俺にとっては違う」
そして俯いていたアズレイアの顔をそっと上向かせ、まっすぐに視線を合わせたカルロスが苦し気に続ける。
「アズレイア。俺はお前が好きなんだ」
重ねる言葉をゆっくりと選びつつ、カルロスがどうか伝われと祈るように語り掛ける。
「お前の過去なんかどうでもいい。俺が欲しいのは今のお前と、一緒にいられる未来だけだ」
真摯に紡がれるカルロスの言葉に、心が揺れないわけではない。
だけどそれをそのまま受け入れるには、アズレイアの傷は深すぎた。
「ムリよ。私みたいな女、またどこかで利用されるわ」
否定する自分の声が、震えてしまうのがわかる。
己の中に、またも愚かな希望が生まれそうで怖い。
「残念ながら、私の研究だけは本物だから。さっきみたいな面倒な男がいつまた来るか」
不必要な重い期待をしてしまいそうな自分を戒めて、アズレイアが貼りつけた笑顔でカルロスに言う。
「こんな女を大切にしても損しかないじゃない」
アズレイアのあまりに悲し気なその笑みに、カルロスがため息のような喘ぎを上げた。
この女に、どうやったら自分の心を伝えられるのだろう。
沢山の言葉は浮かぶものの、どれをとっても安っぽく響く気しかしない。
「アズレイア、信じろよ」
絞り出したそのセリフも、どうしても陳腐に聞こえてしまいそうで。
それでもカルロスは、胸に湧くすべての気持ちを言葉に乗せて、アズレイアに向かって吐き出した。
「俺が守る。絶対に守ってやる」
それは不思議とアズレイアの心に響く。
「考えさせて……」
そしてとうとう、アズレイアは否定以外の返事を返してしまった。
「……分かった」
アズレイアのなけなしの回答に、やがてカルロスが諦めたように小さく返す。
あれほど拒絶しようとしたくせに、その返事の頼りなさに胸が締めつけられた。
アズレイアとて、カルロスには惹かれているのだ。
自分の胸の内に生まれようとする、彼への新しい恋の炎。
それはもう、隠すことも誤魔化すことも不可能で。
この関係が、どうか終わってしまわないように。
ただそう祈るだけじゃ、なにも解決しない。
そう理解しているアズレイアだからこそ、ずっと考えてきた。
彼を引き止められる、数少ない言い訳。
それをやるなら、きっと今しかない。
「じゃあ、俺も帰るよ。ちゃんと戸締まりしとけよ」
「待って」
素早くテーブルに置かれた小さな紙片に手を伸ばすアズレイア。
そして今にも帰ろうとするカルロスを、勇気をふり絞って呼び止めた。
「お願い、帰らないで」
それは自分の声とは思えぬほど、細く女々しく塔にこだまする。
可愛らしく甘える言葉など、私は知らない。
だからこれが唯一、私に出来るやり方。
帰ろうとするカルロスを引き留めたアズレイアは、自分の袖を捲ってカルロスに見せる。
潤んだ瞳でカルロスを見たアズレイアの腕には、細緻な淫紋が薄くピンクに輝いていた。
「アズレイアお前……」
目にしたカルロスが、驚きに目を見開く。
「この淫紋、結構キツイのよ……」
そんなカルロスを見ているだけで、アズレイアの身体の奥が強く疼く。
「ちゃんと抱いてくれないと、私今夜狂うかも」
身を包む欲と熱に任せて、普段なら決して言えないような誘いの言葉を、アズレイアが自ら口にした。
「馬鹿……」
言葉が終わらぬ間に、アズレイアの小さな身体をカルロスの強い抱擁が包み込む。
「あ、ンッ……」
衝撃と喜びに呻いたアズレイアの唇を、カルロスが奪うように己の唇で塞いだ。
ぴたりと重ねられた唇は、すぐに欲望のままに割り開かれ、二人の舌がお互いを求めて絡み合う。
そのキスはお互いを貪るようにどこまでも深く、熱に浮かされたように激しさを増していく。
それはアズレイアが知るどんなキスよりも情熱的で、甘く、そして貪欲だった。
まだ迷いのあるカルロスの舌に、淫紋の熱に浮かされたアズレイアが自分から求めるように舌をこすりつける。
途端、カルロスの舌がアズレイアの口内でそれをねじ伏せ、奥へ奥へと差し込まれていく……。
カルロスが深く舌を突きだすたび、アズレイアの口内をカルロスの温かい唾液が満たす。
溺れるような錯覚の中、アズレイアがカルロスの与える唾液を懸命に飲み込んでいく。
それはまるで媚薬のように染み渡り、アズレイアの疼きを身を焦がすような情欲へと塗りかえた。
やがて、ゆっくりと離された唇の間を結ぶ銀の糸が、その距離に耐えきれず消えおちるのを、アズレイアはただぼうっと見つめた。
チャールズが家令に引きずられながら扉を出ていくと、塔に静けさが戻ってくる。
気まずい沈黙を破るように大きくいきを吸ったカルロスが、何気ない口調で問いかけてきた。
静けさを破るその問いかけに、アズレイアの心臓が一拍跳ねる。
「ど、どうするって?」
カルロスの問いかけに、一瞬変な勘違いをしそうになったアズレイアが上ずった声で聞き返す。
それを怪訝そうな顔で見返して、隣に立つカルロスがアズレイアを見下ろして尋ねた。
「トレルダルのガキの処分だよ」
「あ、ああ、そっち」
勘違いした自分への羞恥心からか、アズレイアが誤魔化すように視線を外す。
顔を見られたくなくて俯いたアズレイアに、カルロスの真面目な声が降ってきた。
「お前が正式に訴えたいって言うなら手伝うぞ」
「へ?」
カルロスは当然のように言っているが、アズレイアには意味が分からない。
正式に訴えるってまさかチャールズのことだろうか?
貴族相手にそれはムリでしょ。
そう答えようとしたアズレイアに、カルロスがふと思い出したというように頭を下げる。
「いやまず俺が先に謝るべきだな。本当にすまなかった」
「はい?」
突然慌てた様子で謝罪を始めたカルロスに、アズレイアがまたも疑問を浮かべた顔で見返した。
「今日は昔の上司から呼び出しくらって俺は門にいなかったんだ。とはいえハリス──俺の相棒の門番はいたんだがな。アイツ、あのガキをお前の客だと思って確認も取らずに通しちまったらしい」
ああ、カルロスはチャールズが塔に侵入してしまったことに、門番として責任を感じているらしい。
話題がそれて、少し安心した様子のアズレイアにカルロスが続ける。
「あー、たまたま帰りがけに門によってその話を聞いて慌てて飛んできたんだ」
そうか、今日カルロスは非番だったのか。
どうりで今日のカルロスは、見覚えのない服装をしている訳だ。
一見、平民が着るようなシャツと革のズボンだが、よく見るとそれはなかなか仕立てのいいものだ。
だが、その顔は以前のようにすっかり無精髭が戻っていて、服装と相まってやけに野生的に見える。
それが新鮮で、なぜかいつもより男っぽく感じてしまって。
「ありがとう」
頬が熱くなるのを意識して、礼を言いつつも俯いてしまうアズレイア。
だがふと思い直してカルロスを見上げた。
「本当に。あそこであなたが来てくれなかったら私、あの男に好きなようにされてたのよね」
そうよ、カルロスが来てくれなかったら今頃私は──
やっとそこまで思い至って突然実感がわいてくる。
そして今更ながら、体中が気持ち悪くなってきた。
我慢できず、そのまま部屋の端の水の精霊の柱に手をついて洗浄魔法をかけなおす。
その様子を、カルロスが興味深そうに見ていた。
「大丈夫か?」
「え? ええ」
やっと落ち着きを取り戻して振り返ったアズレイアに、カルロスが改めて問う。
「で、どうする? 訴えるか?」
尋ねるカルロスにアズレイアが諦めたように肩をすくめてみせた。
「私なんかが何を言っても無駄よ。相手はあのトレルダル侯爵の血縁じゃない」
カルロスの気遣いはありがたいが、高位貴族を相手にこれ以上ことを荒げてもどうなるものでもない。
「世の中にはどうにもならないこともあるわ。それに抗っても仕方ないわよ」
それはもう、レイモンドとの経緯で嫌ってほど思い知った。
やっと上げたアズレイアの顔には、静かな諦念だけが浮かんでいる。
「お前……」
「それより、あなたこそ。私みたいな女、好きに抱いて捨てていいわよ」
自分を見るカルロスの顔に、一抹の哀れみが見て取れた気がして、アズレイアは思わず俯いた。
もう、これ以上、カルロスに失望されたくない。
かなうなら、もう結婚などと無茶なことを言ってほしくない。
「さっきのを聞いたでしょ? 私、別に処女なわけでもないし普通に嫁げるような後ろ盾もないわ」
そんな思いからか、アズレイアの口から勝手に身も蓋もない事実がこぼれだす。
俯いたまま、胸に渦巻く苦痛を押し隠して軽い口調で話すアズレイア。
だがカルロスの反応を見る勇気はない。
「研究さえさせてくれるなら、いっそここに監禁して好き勝手にして。あなただってそう言ったじゃな──」
「お前はそんな女じゃない!」
アズレイアの心無い言葉を、突然のカルロスの語気の強い否定の言葉がさえぎった。
「少なくとも、俺にとっては違う」
そして俯いていたアズレイアの顔をそっと上向かせ、まっすぐに視線を合わせたカルロスが苦し気に続ける。
「アズレイア。俺はお前が好きなんだ」
重ねる言葉をゆっくりと選びつつ、カルロスがどうか伝われと祈るように語り掛ける。
「お前の過去なんかどうでもいい。俺が欲しいのは今のお前と、一緒にいられる未来だけだ」
真摯に紡がれるカルロスの言葉に、心が揺れないわけではない。
だけどそれをそのまま受け入れるには、アズレイアの傷は深すぎた。
「ムリよ。私みたいな女、またどこかで利用されるわ」
否定する自分の声が、震えてしまうのがわかる。
己の中に、またも愚かな希望が生まれそうで怖い。
「残念ながら、私の研究だけは本物だから。さっきみたいな面倒な男がいつまた来るか」
不必要な重い期待をしてしまいそうな自分を戒めて、アズレイアが貼りつけた笑顔でカルロスに言う。
「こんな女を大切にしても損しかないじゃない」
アズレイアのあまりに悲し気なその笑みに、カルロスがため息のような喘ぎを上げた。
この女に、どうやったら自分の心を伝えられるのだろう。
沢山の言葉は浮かぶものの、どれをとっても安っぽく響く気しかしない。
「アズレイア、信じろよ」
絞り出したそのセリフも、どうしても陳腐に聞こえてしまいそうで。
それでもカルロスは、胸に湧くすべての気持ちを言葉に乗せて、アズレイアに向かって吐き出した。
「俺が守る。絶対に守ってやる」
それは不思議とアズレイアの心に響く。
「考えさせて……」
そしてとうとう、アズレイアは否定以外の返事を返してしまった。
「……分かった」
アズレイアのなけなしの回答に、やがてカルロスが諦めたように小さく返す。
あれほど拒絶しようとしたくせに、その返事の頼りなさに胸が締めつけられた。
アズレイアとて、カルロスには惹かれているのだ。
自分の胸の内に生まれようとする、彼への新しい恋の炎。
それはもう、隠すことも誤魔化すことも不可能で。
この関係が、どうか終わってしまわないように。
ただそう祈るだけじゃ、なにも解決しない。
そう理解しているアズレイアだからこそ、ずっと考えてきた。
彼を引き止められる、数少ない言い訳。
それをやるなら、きっと今しかない。
「じゃあ、俺も帰るよ。ちゃんと戸締まりしとけよ」
「待って」
素早くテーブルに置かれた小さな紙片に手を伸ばすアズレイア。
そして今にも帰ろうとするカルロスを、勇気をふり絞って呼び止めた。
「お願い、帰らないで」
それは自分の声とは思えぬほど、細く女々しく塔にこだまする。
可愛らしく甘える言葉など、私は知らない。
だからこれが唯一、私に出来るやり方。
帰ろうとするカルロスを引き留めたアズレイアは、自分の袖を捲ってカルロスに見せる。
潤んだ瞳でカルロスを見たアズレイアの腕には、細緻な淫紋が薄くピンクに輝いていた。
「アズレイアお前……」
目にしたカルロスが、驚きに目を見開く。
「この淫紋、結構キツイのよ……」
そんなカルロスを見ているだけで、アズレイアの身体の奥が強く疼く。
「ちゃんと抱いてくれないと、私今夜狂うかも」
身を包む欲と熱に任せて、普段なら決して言えないような誘いの言葉を、アズレイアが自ら口にした。
「馬鹿……」
言葉が終わらぬ間に、アズレイアの小さな身体をカルロスの強い抱擁が包み込む。
「あ、ンッ……」
衝撃と喜びに呻いたアズレイアの唇を、カルロスが奪うように己の唇で塞いだ。
ぴたりと重ねられた唇は、すぐに欲望のままに割り開かれ、二人の舌がお互いを求めて絡み合う。
そのキスはお互いを貪るようにどこまでも深く、熱に浮かされたように激しさを増していく。
それはアズレイアが知るどんなキスよりも情熱的で、甘く、そして貪欲だった。
まだ迷いのあるカルロスの舌に、淫紋の熱に浮かされたアズレイアが自分から求めるように舌をこすりつける。
途端、カルロスの舌がアズレイアの口内でそれをねじ伏せ、奥へ奥へと差し込まれていく……。
カルロスが深く舌を突きだすたび、アズレイアの口内をカルロスの温かい唾液が満たす。
溺れるような錯覚の中、アズレイアがカルロスの与える唾液を懸命に飲み込んでいく。
それはまるで媚薬のように染み渡り、アズレイアの疼きを身を焦がすような情欲へと塗りかえた。
やがて、ゆっくりと離された唇の間を結ぶ銀の糸が、その距離に耐えきれず消えおちるのを、アズレイアはただぼうっと見つめた。
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